ーーーー前書きーーーー
もし明日の日曜日に生配信あったら、自分はリアタイ無理だ。多分仕事にもヨロヨロしながら行き、一週間は人事不省の有様だ。
なぜかというと、明日はフキ刈りがある。親戚の土地というか裏山に、シダとか三つ葉と共にフキが下草として自生してるのだが、シーズンになるとフキ刈りにいっていつもそのお裾分けをいただく。それはいいが皆で刈るというのが大ごとだ。25メートルプール2面分くらいの斜面、所によっては傾斜15度とかあるシビアなロケーションにびっしり生えている、フキ。そこで当てにしてた高一男子がまさかの都合で行けなくなり、あえなく自分と高齢者の2人で行く羽目に。
帰ってきたら、絶対倒れてる自信がある。もし生配信あったら、あきらめよう。
宇多田ヒカル談義
今回のストピ動画はミスチルに続き、横浜駅。電車🚃の発車音は気にしない。
………電車!
駅という、雑多な人が行き交う場所があって、そこにストピがあって偶然の音楽との出会いがある空間、あこがれる。
ここ辺境の地では、電車移動するなんて学生くらいで、線路網も貧弱、電車の本数なんてあって無いようなものという薄すぎる存在感、駅なんて常に閑古鳥が鳴いている。
そこへいくとライフラインとして機能してる都会の電車と駅。田舎では意図的にじゃないと電車を使わないので、偶然のこういった出会いや発見はありえない。結果、自然と自分の興味のある狭い分野、知った人同士の狭い世界でしか動いてない気がする。
人混みに集まらないように気を付けるとはいえ、こういう通りすがりに出会う文化って、大事。聞いた人にはそれが何かのきっかけになるかもしれない。音楽って、そういう風に全く知らない層にアピールしていかないと、知らない人は一生関わらない文化だと思うから、こういう空間って大切だなあと思う。
この横浜駅、他にもストピ動画あったよね。聞き比べるのもそれぞれに特色があっていいと思います。
けいちゃんさんはーーーー周りの人とのやり取りが面白い。動画の切り口も面白い。かつ、構成がスッキリとお洒落。
横浜駅にやばい男が現れてパニックに…【ストリートピアノ】 - YouTube
菊池さんーーーーストピ再開の喜びが爆発して(?)ひたすらガチってる。
https://www.youtube.com/watch?v=wihAl8-gz9Y
・・・いやいや、菊池さんはマジすごいです。尊敬してます。純粋に。
さて、ござさんの動画の第一印象は。
ミスチルに続き、見た目にも色を抑えた渋い色調。背景のレンガの壁と相まって硬質で冷たい印象。
そこに華麗に響く、指慣らし(?)のアルペジオ。
駅だから通りすがりに急ぐ人もいるだろうに、この音にみんな金縛りにあって釘付けになったように動かない。むしろ観客は増えている感がある。
ミスチルも、宇多田ヒカルも、共に90年代J-POPの分類に入れることもできる。自分には刺さるけど多分ターゲット層はそんなに広くないと思われる中、じっくり演奏してくれて嬉しい。前からストピとか生配信で断片的に弾いてはいたみたいだか、今回じっくり長めメドレーの贅沢版。ただで聞いていいんかなあ、これ…
あんまりにも自分と年代がリンクしてるので、今回単なる個人的な記憶が混ざった想い出補正がかかってます。
ーー曲目ーー
光
Beautiful World
Traveling
First Love
SAKURAドロップス
COLORS
One Last Kiss(シン・エヴァンゲリオン劇場版)
Automatic
たしか宇多田ヒカルの日本デビューは15才のころ。シンガーソングライターとして。他にこのレベルで曲を作れて歌えるアーティストはやっぱり椎名林檎しか知らない。
当時、自分が宇多田ヒカルの発表する曲を話題にしていると、そこに反応してきた親:「この子、藤圭子の娘やろ?NY行っとったんやなあ。まあーお母さんにそっくり、歌もうまいんやなあ~」
自分:「え?誰?宇多田ヒカルの話しよるんやで?」
親:「え?」
こうやって延々と話が合わなかったことを思い出した。
そこで藤圭子を初めて知ったのだが、その時親がTV特番などで見ていた藤圭子の歌は、当時学生だった自分が何か反応するにはあまりにも渋すぎた。実際に二人が親子なのを自分が理解するのはもっと後の話だ。それくらい、その特番の藤圭子があまりにも美人で、あまりにも波乱に満ちた人生、そして宇多田ヒカルそっくり?の天才的な歌唱力。宇多田ヒカルの話題は自分の思考からすっ飛び、腹の底から響いてくるような謎めいた歌声に凄みを感じた。
自分にとっては、宇多田ヒカルの発表する曲一つ一つが新鮮だった。当時大学生だったが通学の都合で吹奏楽はやめてせっせとバイトしつつ、何となく興味のいく先を持て余して欝々としていた自分には、その鮮烈なデビュー曲からして衝撃だった。
nativeな発音で流れてくるAutomatic。自分と年が4つしか違わない、しかも年下だと知り、それでこんな曲作れるんやと衝撃だった。歌詞もだけど、曲が。
この曲がほぼ最後に、今回動画のトリを飾っていて、自分は感無量。
後ろの女の子がクラブミュージックみたいにノリノリな気持ちが、すごくわかる。これ、いいよね!と、何度も隣のお母さんを見上げている。
ほんと、いいよね!
デビューシングル発表に続き1stアルバムを発売するやいなや、週間売り上げ200万枚という、またしても衝撃の記録。おそらく今でもアルバム売上の通算上位、いや1位なのではないか?
今は歌手の曲というのは1つ何百円単位?でDWできる。そして、デジタルプレーヤーとかスマホで管理して聞くもの、となってきた。でもあのころはCDはなかなか気軽には買えず、レンタルCD屋に自分は専らお世話になりっぱなし。中古CD屋も大人気だった。しかしみんな何を我慢してでも、推してる歌手やバンドのCDは買っていた。CDを買うアーティストっていうのはそういう思い入れというかそこまでコスト掛けるに値する特別な存在だった。
そんな時代に発売一週間で200万枚。しかもアルバムで。どれだけ記録的だったか、今の歌手からはその話題の集中ぶりは全くレベルが違う。Wikipediaではその人気沸騰ぶりの原因はさまざまな本人以外の要素に起因するという、冷静な分析をしているがそうじゃない、と思う。純粋にみんなあの時代は、その眩しくて全く新しい存在の登場にただ驚き、前代未聞の価値観に戸惑いながらも引きつけられずにはいられなかったのだ。
(でもバイト代で自動車学校に行き、またなぜか自分でPCを買うっていう謎の目標を立てていた自分は、結局そのCDは買わなかったのだけれど。それにしてもその社会現象ぶりは尋常ではなかった)
独特の歌詞。
R&Bという、自分には新鮮だったジャンルの曲作り。
思わず引き込まれる世界観。
圧倒的な歌唱力。
何よりすごいのは、この創作はデビュー時から、基本的に全部本人がやっているというところ。
あの若さでこの完成された創作力。
それにも増して別の意味で、ござさんはこの独特の世界観をピアノで弾いてしまうのが、すごい。(語彙力)
もともと素晴らしい魅力を備えている原曲が、ござさんの手にかかるともっとビートがきき、もっと印象的に語り掛けてきて、原曲の独特の歌いまわしの枠を超えて 当時がそのままよみがえる(←想い出補正…ばかりではない。)
光とか、SAKURA-ドロップスとかは生配信でこの間からやってくれてたし、First Loveは言わずと知れた名曲、去年11月にもストピでやってくれた感動の演奏がある。
さらに今回Travering、またColorsまで。この二つの、原曲の不思議な世界をどうやってピアノでしかも即興でやってるのか見当もつかない。
どれをとっても名曲、それがござさんのアレンジでさらに聞いてる人の魂に訴えかけてるのだろうか、子どもさんもノリノリ。皆息をのんで演奏の次の展開を見つめているようだ。
自分はあくまでネットの回線越しに聴いているわけだが、ここにいる人たちに、心から同意。
Wow!
Woooooow!
すごい!!!!!!!
この光景、いつかどこかで見た。そうだコロナが流行する前の都庁映画メドレーとか、新百合のカーペンターズ動画や春J-POP動画でもHooooo!ブラボー!って言ってくれてたな。あの頃はみんな素直に叫んでた。
しかしコロナ流行してから再開されたストピ見ても、余り人出もなく、誰も喋らず、遠巻きに控えめに……そういう息が詰まるような情景ばかりだったけど、今回の動画で相変わらず遠巻きながらも、感情のままにござさんの演奏に歓声を贈ってくれた人がいたというかその場の人、おそらく皆が感動してくれたという事実。
感染拡大防止の観点からいえば、この動きはNGだ。大声挙げて飛び上がるなんて、とんでもない暴挙だ。しかし、自分は敢えて言いたい。
ござさんの演奏を聞いてくれて、
すごいって言ってくれて、ありがとう。
ござさんのテロップが心なしか大きめというか強調気味なのが、そういったオーディエンスをくれたことに対する感謝の気持ちに思える。
≪余談≫
撮ってる人つまりカメラマンさんはずっしーさんですね、高い角度からの撮影が物語っている。いつも存じ上げてますから大丈夫です(←←何が)
ずっしーさん自身が、膨大な登録者を抱えてYoutubeやら Twitterやらで大人気のコンテンツを展開してる発信者となった今、たしかに忙しいだろうと思う。わざわざ横浜駅(ミスチル動画と同じ時だとは思うが)まで来ていただいて申し訳ない、とござさんファンとしては気が引ける。
でもたぶんずっしーさんは好きで動画撮りに来てくれてるんだ、と思う。
たぶん。
見どころポインツいっぱいあるよ!って、動画撮りながらリスナーに静かにアピールしてくれてるんだ、たぶん。 (単なる妄想)
三度に渡って登場する見どころポインツ、ずっしーさんは曲ごとに自由に変化する左手パターンの豊富さを言いたかったのでしょうか?何がどう違うのか具体的に自分は説明できないけど。