日常の中のござさん
ーーー職場にて
ついに来た、運命の月刊ピアノ5月号。載ってるござさんアレンジ曲も雰囲気たっぷりのJAZZ版。そして!噂のカラー写真入りござさんインタビュー!
というわけで、職場ではその話題で隣のlightなござさんファンと盛り上がっていた。写真見て「キャー!」とかインタビュー読んで、色々と。クラシック畑ばりばり、昔は月刊ピアノを購読してたという同僚は懐かしそうにほかのページもじっくり読んでいた。「久しぶりだなあ」……そんなに歴史のある雑誌だったんだ、知らなかった。
そこで他の同僚は、といえば?
・すでに推し(アイドル)がいる人。
・Youtubeといえばヒカキンで、ネット動画なんて小学生が見るものだと思ってる人。
・単にネット自体を見ない人。
ただ皆が口を揃えて知ってるというのがハラミちゃん。「TVでやってた!よく知らんけど!」なるほど………。しかし、自分ら2人がキャッキャと盛り上がってるのが気になるのか、記事を見たいという。そうして読んでもらってそれぞれ一言。「わあ~小さい頃からピアノやってるんだあ」というのは、いいとしよう。
「この人、そんなに不細工じゃないですね」
「かっこいいじゃん?」
「でも名前がござっていうの?変わってるなあ~」
「最初ダサかったんでしょ何で突然インタビューが来たの?」
何っ!!!??? 自分は不細工なんて言ったことないもん!ペンギンかぶってて服がダサいとは最初の頃言ってたけど!そしてその昔から今のインタビューに至るまでを省略して話せるわけもなく、「うーん……フフフフフwwwwww」とヘラヘラとにやけている自分を訝しげに眺めるみんな。すいませんでした、ござさんの魅力を広めるのは失敗しました💦
近況はこれくらいにして、今回の本題。
月刊ピアノの「ネットシーンに✨✨光る逸材奏者」特集
2月号に、衝撃の菊池さんインタビューが掲載された。
……………………!
こっこれは…………!!!!!見開き2ページ丸々インタビューの充実度!
《と、いう事は…??待ってればござさんも絶対来るぞ!≫
と思い、これまで話題としては保留させていただいてました(当時ネピフユとねぴらぼの記事で忙しかった、と言い訳)すいません。どうしても二人一組で考えたかったんです。ただしネタバレにならない程度に抽象的にいきます。(ネタバレできないので菊池さんの実際のツイートを代わりに出典にしてみた)
菊池さん自身が、まずピアノ弾いてて楽しそう。
それはござさんとの共通点なんだけど、
菊池さんは音楽の楽しみ方を知っている。そして、徹底的にそれを追求している。
音だけだと両手で弾いてるように聴こえるモーツァルトのソナタ pic.twitter.com/NG6BHxnfXH
— 菊池亮太🎩(Anoatari) (@komuro_metal) 2021年3月4日
何をどうやったらもっと面白いのかを知ってる。そしてその楽しみ方が型にはまってない、自由自在。音楽について語ると無邪気に遊ぶ子供のように俄然目が輝きだす気がする。普通こういうこと思いつく?
台所で水滴が良いグルーヴ奏でていたのでそのままセッションしてみた pic.twitter.com/y6RHBknoJ8
— 菊池亮太🎩(Anoatari) (@komuro_metal) 2021年3月16日
例えば。大学教員などは肩書きは教員だが、教え方がプロというよりは、専門分野を存分に楽しむプロと言えるだろう。その分野の真の魅力を知り尽くしていて、専門領域について語っていると心底楽しそうなのだ。研究者に限らずどの分野でも専門家には共通することなのではないか?
絶対上手く行く方を選んで手堅くいくのも良いけど
— 菊池亮太🎩(Anoatari) (@komuro_metal) 2021年3月21日
「これどう思われるかな?」
って事を敢えてやって冒険するのめちゃ楽しいし、それが上手くいった時、その喜びは一際大きい。
菊池さんは、その楽しむ気持ちが色んな企画を立ち上げるポテンシャルというか発想のオリジナリティにつながっている気がする。(ただし実際の運営は得意としていないらしい)
元々の性格なのか裏方歴長いせいか分からんけど、
— 菊池亮太🎩(Anoatari) (@komuro_metal) 2021年4月21日
主役としてステージに立つより、実はサポートメンバーとしてステージに立つ方が落ち着くんだよな。
とはいえ、1人で舞台に上がる機会が増えたのでがんばる💪
また、菊池さんの来歴(バンド歴が長い)から、こういったセッションにおけるサポート的な演奏を得意とするところはあるだろう。その点もござさんと似ている。ござさんもベース音その他色々でセッションするのが得意だし。
それよりも二人に共通するのは「ピアノが、音楽が大好き。たぶんそれがないと禁断症状が出るくらい、心底大好き」という点。練習が嫌になったことがないところ。いわゆる怒られても止められるまで練習してるタイプ。しかも腱鞘炎になった事もないそうだし、先生にも止められず、実際に何時間でも練習してたと思われる。
例:) 前のシンセFA08が壊れた時。ござさんは一日ピアノが弾けないだけでハゲそうだったらしいから。
色々考えた結果新しいピアノ買いました🎹ピアノ禁断症状でハゲそう😸😸😸
— ござ 🎹 (@gprza) 2020年6月7日
そしてついに来た5月号。 斯くしてござさんインタビューはやってきた。
菊池さんとの記事に共通する概念。それは「楽しい」。
目の前で音楽を愉しんでもらう。誰かに喜んでもらう。
やっぱりそれが根底にあるんだなあと思う。そもそもはネット配信で、またその後ストピ演奏の場でも大きな拍手や歓声に驚きつつも精いっぱいお辞儀して感謝の意を表してるし、生配信ライブでも(昔は)チャットのコメント一つ一つに返事し、全部のリクエストに応えてたらしい。それはござさんの誠実さからだなあとは思っていたが、観客またはリスナーの反応に、控えめながらも嬉しさを隠しきれてない、気がする。
「この曲の良さ、わかってくれて嬉しい!」という気持ちがにじみ出ているような。
聞いてくれた人が、生で、その場で演奏に対し反応を返してくれるその醍醐味を噛みしめているようだ。
そしてまたござさんからも、聴いてくれた全ての人に
「音楽って楽しいよ!一緒にやってみようよ!」
っていうメッセージが発されてるなあと感じる。
双方向コミニュケーションって言ったらいいのか?
音楽って、楽しい。それは誰にでも開かれてる世界なんだ、それをなんとかして世の中に広く分かってもらいたいという執念。
そうすると、月刊ピアノにアレンジ楽譜シリーズを連載してる説明もつく。ござさんほどのレベルで弾ける人がなんで一般人向けに雑誌に楽譜を掲載してるのか?(それは弾いてみてすぐに、結構高度なものと気付いたが)
アレンジ次第でこんなに音楽って表情が変わるんだ、アレンジのコツってこんなちょっとしたことなんだよ!と言ってるようだ。(しつこいが自分は全く分かってない)
ござさんのアレンジの奥義に、一般人でも挑戦できるチャンスが与えられたというわけだ。しかも毎月新しい曲が発表されるという贅沢さ。ほかにも連載はずっしーさんと事務員Gさんが手掛けてるが、それぞれ趣旨が違う。ござさんアレンジの響きは、なんか違うんだ。(←←語彙力)
ござさんの演奏は夢みたいに目の前で繰り広げられる魔法の世界。そこに自分が参加するという発想はなかったのだが、ござさんアレンジの楽譜があればその世界観を片時でも味わえてしまう。どうみてもやってみた方が、いいでしょう。
少なくともござさんは「やってみたら?」と言っているようにしか思えない。一年以上も前から連載は続いていたが自分は絶対ピアノを触るつもりがなかったから知っていたけど避けていた。しかしやってみたら何のことはない、楽しいじゃないですか?
そこで突然春の(というか初夏の)庭。
…あれ?UPする写真間違えて変なの貼った(笑)こっちだ。
(クリックすると拡大します)
我先にと、木々がまるでひしめき合うかのように一斉に花をつけている。それに誘われるようにミツバチも飛んできた。というか右下の花の名前だけがわからない。高齢者は「それはボケの花」というがボケの木はこんなんじゃない。じゃあ本当の名前は何だ?手がかりがなさすぎる。
この間はほぼ蕾だったツツジが満開になっていた。ところどころ出ている葉は菖蒲。
真っ白な花が緑の葉に映える。やっぱりござさんのライブを応援してくれてるんだな、と思うことにしよう。(左の新芽が赤いもみじ?は気にしない。それはなぜか秋になると葉が緑になる。なぜかは知らない)
白いツツジがござさんなら、菊池さんはこっちだな。大ぶりの鮮やかな花をつける薔薇。孤高の存在、永遠の巨匠。その実、純粋に面白い人という側面も併せ持つところに人間的魅力があふれている。
閑話休題。
月刊ピアノのインタビューは単独での記事であり、内容は平易でリスナーに向けて発信されたものと言っていいだろう。
その前にショパン2月号に載っていた記事「第3回 ストピフリーセッション」では、ござさんと菊池さんが直接対談している。
≪ 参考資料:ショパン1月号に載っていたハラミちゃんとの対談記事 ≫
資料:対談動画
【菊池亮太×ござ】ピアノ超絶技巧の二人の練習法を披露!月刊ショパン2月号ストピフリーセッション - YouTube
資料:実際に連弾してみた動画
ござ×菊池亮太《ムーン・リバー》2曲連弾! - YouTube
月刊ショパンの記事を持ってなくても、この対談と連弾動画でそのコアな深い世界は十分わかるのでは。少なくともそんな理論さっぱり分かってない自分には十分な内容だ。雑誌記事ではさらに専門的に、徹底的に掘り下げている。
始まりはここから。二人曰く「スリリングだった」「お互いが何してくるのかほんとにわかんない」
誰にも気を使うことなく、音を自由に操って楽しんでる二人が思う存分「どんなコアな話してもいいんだ!」とよく言えば詳しい話、別の言い方をすれば暴走気味にひたすら突っ走っている対談となっている。この対談の聞き役である月刊ショパンの担当者の方、よくこの会話に合いの手を入れれるな。自分はあっけにとられるばかり。
この対談動画のBGMがピアノ演奏で、どっちかの演奏の録音かな?と考えてみたり。
「対称的練習法」の特徴とその絶大な効果について実際の演奏を交えて熱く語る菊池さん。それに「そんで流行らせたいんですね?」と横から茶々を入れるござさんwww
アムランやゴドフスキー等の超絶技巧派ピアニストが実践している「対称的練習法」ってのがあって、
— 菊池亮太🎩(Anoatari) (@komuro_metal) 2020年11月9日
D、又はA♭を軸にして左右で全く対称の動きをするって練習法なんだけど、両手を均等に鍛えられる上に脳トレにもなるのでマジでオススメです。
ショパンの10-4を例にするとこんな感じ。 pic.twitter.com/TCr101RaGM
そんなコアな会話に自分は突っ込めないので詳しく書きませんけど、とにかくお互いが大好きな音楽について思いっきりとことんまでつきつめてる感じがいい。
音楽に対しての本音が表れてて、それがどこまでいっても「大好き」オーラに包まれてて二人を見てるとほっこり幸せな気分になるのだ。
≪余談≫
「意中の人にはどんな曲?」の質問に、ハラミちゃんとの対談では「らいおんハートかなあ」とゆるーく答えていたござさん。今回の対談では「ラフマニノフ編曲の゛愛の喜び”゛を自分らしさを出して……」などと、なんか真剣なコメントですね。そこにこだわりを感じたのは自分だけか?菊池さんはまさかの弾き語り?「歌、大好きですよ」発言なども飛び出して、意外なことばかり。
ねえ、それでどうしてござさんはペンギンなんですか?カメラさんも「どこに焦点をあわせればいいんだ!?」と思ってんじゃ?対談動画なんて正面から撮ってるからサングラスがペンギンの口から丸見えなのは、どうしたらいいんでしょう。見なかったことにしてほしいんですね分かりました。確かにこれを撮ったのが2020年11月上旬であり、まだ顔出ししてグランドピアノライブを始めたばかりの頃ですから、そんなメジャーな雑誌というメディアにマスクのみで出演するなんてできなかったんでしょうねなるほど。
こんな事もしてましたし、第1回ねぴらぼで。
本日ねぴらぼの打ち合わせでした。
— NEO PIANO CO.LABO. (@NEOPIANOCOLABO) 2020年6月24日
セットリストをメインに話しましたが楽しみすぎるラインナップ🎹🎹#ねぴらぼは決して悪の組織ではありません#ねぴらぼ pic.twitter.com/VO1ZV14n7C
≪月刊ピアノ:ござさんの記事からーーー無駄に吹奏楽的に拡大解釈するコーナー≫
吹奏楽部での経験というか指揮者経験があの管弦楽を再現するみたいなアレンジになったのかというと、それもあるが担当していた楽器(ユーフォ)にもよるらしい。
中低音パート:
それは和声部分を担当し、まさに縁の下の力持ち、和音を厚くしてかつ高音部を支える大事なパートにして、目立たないため志望する生徒が少ないパート。
ちなみに、それ:中低音が目立つ部分が少なからずも存在する。それはマーチの対旋律。というわけで実際の曲でそれっぽい箇所をピックアップしてみよう。
「美中の美」(スーザ)
0:51~アルト音域で対旋律が地味に流れてる。よく見るとユーフォが何かやってる。
野外の演奏ながらも、ちゃんと音の粒が揃い、音程も安定しているとこも注目。
美中の美(吹奏楽:陸上自衛隊第7音楽隊の演奏) - YouTube
「そよ風のマーチ」(松尾善雄)
0:24~、1:00~ではっきりと対旋律が聞こえる。学生向けの曲だから分かりやすい。
【 吹奏楽 】そよ風のマーチ('91 吹奏楽コンクール課題曲D)【 コンクール 】 - YouTube
マーチ「カタロニアの栄光」(間宮芳生)
正確にはカノン風に旋律がずっと各パートで追唱してるから対旋律ではない
(そんなややこしい曲貼るなという声が聞こえるな……www)