ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

5月3日は、ござの日です

  2021年5月3日。今日はござさんのソロライブ。
(今回公式なデジタルパンフレットもないし、曲名はここでは書きません)

前書き

 

目次:リンクで各項目へ飛べます

 

 

 

 

紆余曲折

ござさんの初めてのソロライブは2019年3月(らしい。リアルタイムでは知らないが)

この時、定員30人だったそうな。なんというアットホームさ。

 

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前回の次のステップを踏んでいるとすると、今回も客席は50人程度で、同様にファンとのやり取り(前回はリクエストシステムだったのかメモが見える)を想定していたのかもしれない。

 今回ライブ中にMCで「荒波にもまれてきました」と振り返りながら戸惑うように話されている。初ライブから実に2年の時を経ての今日のステージ。その間、いりすさんとものはっぱさんと3人でコラボライブ(確か新宿のピアノサロン)、都庁でストピデビュー、ペンギンマスクをかぶって顔出し生配信、月刊ピアノで連載開始、それからチャンネル登録者数も増えて重大発表配信でプロ宣言。

ストピではサングラスにマスク、配信でもペンギンまでかぶって顔出しだけは拒んでいたにしては、ここで唐突に月刊ピアノの連載が始まっている。何も広報も宣伝してなかったはずなのに。

そして、それ以降のチャンネル登録者数増加は、時代の要請としか説明のしようがない。黙ってても何してても、その才能は時代が必要としているんだ。

 

その後、去年の5月30日にはソロライブを予定していたはずが、コロナウイルス流行のあおりで中止になった。当時緊急事態宣言が出て、学校も休校、不要不急の外出は憚られ、突然のことに世の中全体が戸惑い、理由のない閉塞感にみんな窒息しそうだった。

そんな中こんな動画がフリー素材扱いでネットにUPされるやいなや凄い勢いで引用されていって、当時世の中がどれだけ行き詰っていたのかを思い出す。

 

 そしてウイルスの流行は現在も収束していないままだ。当初2~3年はかかるかなあと漠然と考えていたが、それは妄想でも何でもなく現実だった。

そんな情勢の中、今回ござさんは無観客で開催という苦渋の選択を迫られている。しかし中止になる可能性もあったことを考えると、配信で画面越しにでもござさんの立派な演奏姿を拝見できて、ファンとしてはそれだけで感無量。

 

 

プロの舞台としてどうなんだという愛を込めたツッコミ 

ステージ衣装

……攻めてるな。

髪もセンター分けのパーマで、腕にはバングル、ここまでは素敵なねぴらぼスタイル。

 スーツもオシャレに、肩にストールをかけててる風なエキゾチックな模様入りのアシメントリーなジャケット、ちょっとサイズが大きめで、袖も長めの、色もパープルの……80年代のバブル時代のスーツを思い浮かべたのは自分だけ?ネクタイがひらひらしてて(タイピンで止めようよ)襟元も締め過ぎ?で皺入ってる。ジャケットの横から紐、後ろからシャツも出てて、やばいんじゃない?と思ったらそういう仕様のシャツらしい。 

目から入ってくる映像を見て、そんなツッコミが一瞬頭をかすめた。

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しかしライブのメインは服装ではない。ピアノだ。

弾いてる時の袖はちょうどいい感じなのか、演奏してるようすは窮屈そうには見えない。ならいいじゃない?思い出しましょうよ、第1回のねぴらぼはジーンズメイトの7分袖カットソーにスキニーパンツだったんだ。衣装コーディネートしてくれてるだけでも100万倍ありがたい話のはずだ。

だいたいござさんはストピでは以前は腕まくりしてたし、あんまり締め付けるぴったりした服は苦手なのでは、と思う。いりすさんのツイキャスによればあの衣装を選んだのはござさんらしいし。

それはござさんがソロライブに込めた攻める姿勢を表したかったんだと思う。待ちに待った、自分だけの舞台なのだ。主役が目立たないでどうする。

  

演奏以外の事 

第1回ねぴらぼでもMCは少し披露していた。介護施設で、利用者さんを相手に日ごろから話してたのもあるのか落ち着いてるし、笑いの取り方も心得ている風である。

ただ、しかし。「MCって頭使いますよね」…そりゃそうでしょうね。これだけガチでアレンジした曲ばっかり弾いてると、ピアノに頭脳を全振りするとIQ3になるってわかってるのだから今回は普通に司会を雇っておけばよかっただけの話。ほかの人のソロライブを見てないので知りませんけど、あっ菊池さんの11/29生配信ライブでは雇われたMCの方がいた。ライブの合間はそういうトークのプロにサクサクとスムーズに進めていただき、ござさんは演奏に集中すればよかったのにな、と思う。

本当は観客が入ればその合間で客席とのやり取りとか、リクエストコーナーとかを予定しててそのためにはござさんが司会やってる必要があったのかもしれないけど。

 

と、部外者が横からブツブツ言っているが気にしないでください。

ねぴらぼでも1回目は、特にリハでは改善点だらけだった。本番でも、演奏、運営、その他問題は山積み。だから第2回ねぴらぼ見て、あらゆる点で垢抜けたなあと思った。

大体生配信ライブなんぞという分野が、去年のコロナ流行以降必要に迫られて、やむを得ず見切り発車のような形で試験的に始まった分野ではなかったか。今まで無かったとは言わないけど、オンライン会議や授業も手探りの中広まったわけで、オンラインライブも現場で試行錯誤しながらやっているはず。自分が気付くような分かりやすい点は、言われなくても現場関係者は痛いほど分かってるだろう。ござさんのオンラインでのソロライブもこれが初めて、次回に向けて改善点が分かったと思えばいいだけの話。大体改善点の無い完璧な事柄なんて世の中には存在しない。

 

 

 夢見てた姿

ござさんを知った時から

そのピアノを聴くといつも脳裏に浮かんでいた。

正装して颯爽と舞台に現れ、

きらびやかなステージライトに照らされる。

コンサートグランドを華麗に操り、

観客から拍手喝采を浴びて深くお辞儀するござさん。

今日はこの姿が現実に見れた。そう、夢が現実になったというわけ。(※ござさんを知った当時はJAZZに明るくなかったから、ピアノとバンドの組み合わせを知らなかった) 

観客という、最後の構成員が居ない以外は。

  

ござさんは第1回ねぴらぼでは「アリーナーーー!!」と誰もいない客席に向かって叫んでいた。

ファンも、演奏しているその場所で、目の前で演奏を聴いて声援を、歓声を送りたい。

ござさんも、ファンの方々も、お互いに直接のコミニュケーションを渇望しているのだ。しかし今は観客は客席にはいない。コロナウイルスは、自分ら人間から対話というかコミニュケーションを奪っていった。

ネットで生配信という文化が幅広く普及したのはいい影響だけど、それはあくまで情報を発信する側からの一方通行だ。ファンの側からは、画面越しに何の声援も送れない。チャットでコメントが送れるが、そんなのでは自分の気持ちは表現できない(なのでYoutubeでもあんまりコメントしない)

ござさんが「アリーナーーー!!!」って叫ぶなら、

自分はいつか客席で「Bravooooo!!!」って返したい。

(一度やってみたいと思ってる)

 

本当は、ござさんが一番今日のステージを楽しみに待ちわびていたことだろう。

色々告知、ピアノ配信の改善、などあらゆる動画投稿、生配信に関わる件が改善されているが、それもこれもソロライブに向けて。

G興業さんが主としては動いてたはずだけど、ござさんの意識が変わったなあと感じる。こんな決済方法についての告知、今までありえなかったし。

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 そういうプロのピアニストとしての自覚、職業としてやっていくんだという決意が現れてる。それが、今までのござさんとの最大の違い。

以前はその点がどうにも欠落していた気がして、演奏だけは一流!なのに演奏以外の事柄に目を向けるといつも抜けていた。こんなことで仕事してやっていけるのか、やきもきしてこっちが胃に穴があきそうだった。

 

  ライブ会場と、ピアノ演奏の告知動画まで事前に公開された。

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 「スタインウェイにしては鍵盤が軽くて、でもいい響きの、JAZZとかぴったりみたいな?これいいじゃん!!!」というノリで、ライブ会場下見に行ったものの、ずっとピアノ弾いてたという動画になっております。 

この動画と、イープラスのチケット販売サイトを職場のlightなござさんファンに紹介すると、気に入ってくれたのか買ってくれたみたい。これ一つとっても、細々と自宅から生配信してた時代とは訣別して、ござさんが次のステップに進んだんだなあと思って感慨深い。

  ≪じゃあこれも宣伝します≫

※第1回ねぴらぼ副音声版アーカイブチケットー2021/9/25 23:59までの公開で販売中
販売サイト:NEO PIANO CO.LABO.(ねぴらぼ) 完全版~副音声付~ チケット受付ページ

(今回演奏した曲が第1回ねぴらぼでも演奏されていた。比べてみるのもいいかも)

  

ライブの感想

前置き長すぎ問題。(どうにかしたいという問題意識は、ある)

開口一番、今日のピアノの音はひとことで表現できるので、言っちゃっていいですか。

艶のある魅力的な響き。

以上。終わり。(もっと砕けた言い方できるけどイヤだ)

 ・・・あれ、終わったじゃないか。でも曲目はネタバレできないし。

上の方で服とか色々書きましたけど、個人的にいいですか?最初月のワルツがキレッキレなJAZZアレンジで魂持って行かれたところに、トークのためにござさんが正面向いたところでスーツのデザインがはっきり見えた。めっちゃオシャレやん?その唐草模様風な、スカーフを垂らしてるような華麗なジャケット、しかもパープル。腕には当然バングル。ござさん腕輪って言わないでくださいそれ。色々紐出てるとかありましたけど、この衣装と演奏のおかげでライブを見ていると何も手につかないしこれも書けない。しょうがないから演奏をずっと音だけにして聴きながら書いている。

 

2/23のスタインウェイピアノのスタジオ生配信でもやっていたように、基本的に

「そこのピアノと仲良くなる」ことから始まり、

「このピアノの音色だったらどんな曲、どんなアレンジがいいのかを考える」

「その響きを楽しむ」

音色が気に入ると「インスピレーションが湧き上がってくる」そうだ。

 

(前にも同じようなこと書いたけど)

思ったまま書いていいですか?今日もござさんの指は楽しそうに鍵盤の上を踊っている。告知ツイートにアニソン、フュージョン、J-pop、クラシックアレンジと曲目が上がっていたが、その作り込まれたアレンジを聴いていると何のジャンルの曲だったかすっかり分からなくなる。

(※ござさんからのヒント:この動画の最後の曲がヒントらしいです。)

何曲知ってる?!2020~21年ヒットソングメドレー熱演で大観衆! - YouTube

 

そのアレンジには不思議な和音が隠れているが、曲の流れの中で聴いているとそれが不思議な色彩をもって、聴きなれた曲に差し色として新たな魅力を添えている。

ござさんの演奏をずっと聞いていたいと思う魅力の秘密はこういうアレンジの妙からくるのだろう。何回聞いても飽きないのもそういうことだ。

今回のライブの編曲が徹底的に作り込まれているので余計にそう思う。

もっと言えば、いつもの生配信ライブでは同じ曲でも毎回違うアレンジになってくるので、マンネリ化という言葉はござさんのライブには存在しない。力ずくでも、どうやってもアレンジを工夫して「飽きた」なんて絶対言わせないという意思を感じるのだ。

  最近ござさんの曲を弾いてみてるのだが、和音を押すたびに「なんでここでこの和音?」と不思議な展開をする。でも曲の流れとして聴いてみると素敵な感じ(語彙力低下中)。不思議な展開なので予想つかない和音はなかなか覚えられず苦労するけど、弾けるとそのステキな響きに中毒みたいになって、「もっと弾いてみたいかも」という無限ループに陥る恐ろしい現象が待っているwww

 

JAZZの揺らぎ感

今回の編曲は主にJAZZ寄りだったと思う。(詳しいことは知らない)レストランで観客が食事しながらのライブが前提だったからなのもあるし、下見に行ってスタインウェイにしては軽いタッチで響きもよく、JAZZ弾いたら似合うなあと思われたからでしたっけ(4/22の生配信より)

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こんな引用RTしてみたけど、今回はいつものバリバリ勢いで飛ばす生配信とは違ってJAZZだったから、このコメントは内容としては的外れだったともいう。

勢いで弾くんじゃなくて、ござさんは今回のピアノとじっくり会話してた感じ?

鍵盤を押してみて、音が響いてきて、その答えを確かめながら弾いている。残響の長さ、和音の重なり方、全部慎重にピアノの調子見ながら綿密に計算してるように見える。ピアニストとして、職人的なこだわりを感じる。低音だって大きく響いていたらいいという問題ではない。そこにも表情がこめられている。

ござさんから発される音全てに表情がある。語り掛けられてピアノが表情豊かに会話している。

JAZZ独特のリズム感。大人な雰囲気。そう、JAZZはまず雰囲気作りからでしたね。

ちなみに、演奏された曲の中で、直接の原曲はこれだと思う。原曲を聞くと今回の編曲がいかにお洒落に(語彙力皆無)仕上がっているかが分かる。

フォーレ: シチリアーナ Op.78(フルートとハープ編)[ナクソス・クラシック・キュレーション #特別編:怖い絵展] - YouTube

(他にも参考動画)

原曲のリュート演奏版:  シチリアーナ(作者不詳 16世紀イタリア) - YouTube

オーケストラ編曲版:シチリアーナ レスピーギ - YouTube

 

 

 また、この曲を参考にしたのではないかと思われるものもあった。

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スタッフロールに代わる資料

このねぴらぼinventionのバンドメンバーと今回一緒なので、この記事の中のスタッフロールをご参照ください。いりすさんとG興業さんは言わずもがなです。


 

 

余韻に浸る時間

 ござさん、この曲をアンコール向けに用意していたというよりは、ライブ本編から離れてゆっくり落ち着いて弾きたかったんだろうか。 

自分は去年の今頃を思い出して色々考えた。

 

 www.youtube.com

  この動画から分かる通り、(2020年8月までの)以前の部屋の動画。

スタジオツアーという名のプライベートさらけ出し動画ともいう。これを見てひそかに思った。「つまり・・・ワンルームなんやな。ついでに、脱衣所も無いんだな・・・」

 よれよれのTシャツ。窓の外には洗濯物。このあまりにも生活感あふれるビジュアルから始まる、あまりにも素敵なダニーボーイの演奏。 今と決定的に違うのはまだペンギンマスクで、顔出ししてなかったことだ。生配信ライブは「顔出し」と称していたが、手と鍵盤だけの時代からいうと顔出しは間違いではないけど。  

 

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お風呂場の前の洗濯機の上に無造作に置かれたペンギンマスク。の後ろにシレッと隠すように置かれたYoutubeの銀の盾。

この部屋で、働きながら家事もしてピアノ動画投稿してると「何を犠牲にするってプライベート(2/15の重大発表配信より)

そりゃそうなるだろうな。 

 

 

 ライブ成功の記事書いときながらなんですけど、これだけは書いとく。個人的感情入ってるけど。それ言ったら今回の記事が最初から最後まで個人的感情だ。

 今回もコロナウイルスの影響で結局観客を前にござさんは演奏することはできなかった。だからあくまで個人的に、この気持ちを忘れたくないので貼っておきます、ござさんのブログ。

この中でござさん曰く。

「コロナが収まったら、ぜったいにまたやります!!」 

 (・・・また観客有りでライブお願いします(>_<)いつか見に行きたいんです。)

 

 

 

 

そうだここで一息ついている暇はない。ござさんには次のイベント、PIANICが待っている。

 

 

このイベントこそ、何千人ものファンを前に、

その類稀なるアレンジセンスをひっ提げて、

「ストピに興味あるけど、ござさんの事よく知らないな?」

という、少し聞いてくれたらファンになってくれるかもしれない大勢の人たちに演奏をアピールする千載一遇のチャンス。

ネットピアニストとして存在を認知してもらうためにはこれ以上のチャンスは無い。

 聞いてさえくれたらその作り出す音楽に一目置いてくれるものと確信してるので(自分基準)、頑張ってもらいたいと思う。

 なんでこんな通り一遍の意見をスラスラ書いているのかというと自分は聞きにいかないので、感情があまり入ってないからだ。あとで公式からのイベント開催の詳細でも流れてきたらそれ見てちょっと感想書こうとは思ってるけど。 

 

ソロライブを経てござさんが挑む次のステージ。

どうか成功裏に終わりますように。