ここに一つの鏡がある。
その名は 禽獣葡萄鏡(きんじゅうぶどうきょう)
【公式】大山祇神社|大三島宮 へ、これ(と奉納された武具)を見に行ってきた。
ござさんのソロライブの成功をお祈りしに。
PIANICでもござさんがすごく楽しそうだったので、神社の記事から鏡の部分だけを切り取って書いてみました。
これが神社に奉納された際に、詠まれたと思われる歌:
熟田津の船乗りせむと月待てば 潮もかないぬ 今はこぎ出でな
(額田王 万葉集より)
時に661年、唐・新羅連合軍との戦いにむけて出陣した斉明天皇率いる倭国軍。その道中、瀬戸内海の大三島で鏡を奉納したと伝えられている。
この鏡は唐から舶来の銅鏡だが、その後の戦いでは唐・新羅連合軍に完膚なきまでに叩きのめされるという結果を喫した。それほどまでに当時の唐の存在は文化的にも軍事的にも東アジアで絶対的だったし、また国際的に勢力を広げていたグローバル国家でもあった。当時の日本は唐のレベルには文化的にも軍事・経済的にも足元にも及ぶべくもない。唐へのあこがれの意識はやがて実行に移され(遣隋使からの)遣唐使を派遣し、少しでもその文化を吸収して追い付きたいという意識がうかがえる。
≪ほかに正倉院御物、香取神宮、法隆寺、春日神宮には伝世品がある。また高松塚古墳からは考古資料として発掘されたものもある。≫
それらの伝世品と比べても、大山祇神社のものは精巧さが群を抜いて素晴らしく、まさに斉明天皇奉献の由来にふさわしい。海獣と葡萄唐草紋を組み合わせたこの様式は唐時代に流行したもので、描かれた忍冬唐草紋、また葡萄紋の意匠はギリシャから古代イランを通じてアジアまで形を変えながら伝わってきた。書かれている鳥も孔雀や朱雀など西方の影響がうかがえる。
鏡は当時貴重な品であるとともに、姿を映し出すものとして霊的な存在であった。古くは神話の中では、三種の神器にもなっている。
直径26センチ、重量3キロ余り。この禽獣葡萄鏡は東アジアでも有数の優品だろう、
大三島の宝物館内は撮影禁止だったので、ほかの伝世品のリンクを貼っておく。
リンク:正倉院宝物の画像と解説
https://shosoin.kunaicho.go.jp/treasures?id=0000014640&index=0
……なんかオタクなこと言ってますがござさんの出演に際して景気づけに書いてみたまでです。
要するに神聖な鏡にイベントの成功を祈ったってことです。
ござさんが人前で、有料ライブでピアノを弾く機会はこれが人生2度目。
その名はストリートピアノフェス:
PIANIC
開催地は富士五湖の一つ、河口湖のほとりステラシアター。大型半野外劇場だ。ベルリンのワルトビューネみたいな。
森の音楽会―ヴァルトビューネの楽しみ - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト
ござさんは「持ち込むもの」があるそうだが、それは何だったのか?
自分が行けないからもあるけどこのイベントは告知も色々結構遅く、謎だらけ。だからこのイベントは自分の意識の中では無視してスルー、黙殺するつもりだった。
でもござさんがステージで楽しそうに素敵な演奏していた様子を聞いたので、思い浮かんだイメージだけで書いてみました。
ーーー以下想像の世界。-----
いつもと変わらないござさん。
まずやっぱり登場早々にお辞儀。どこ向いてもお辞儀。ずっとお辞儀。(ストピでも弾く前も後もずっとお辞儀してるし)大きなステージに立とうが、まずお辞儀。たぶん自分が行ってたらこの時点で号泣してると思う。
ござさんにとっては目の前にお客さんがいて演奏を聴いてくれるということ自体に、感謝の気持ちだったのかもしれない。
実際ソロライブが無観客となった今、実質ストピでない場所=有料ライブでこんな沢山の人の前で演奏するのは初体験なのだから。
演奏曲:
宝島はピアノソロ。
Evryithingは菊池さんとの連弾。
・・・キョロキョロ。よし誰も見てないな。ござさんの音について書けるぞ。
なにしろ、簡単に一言で表す事ができるので話は早い。
色気があるのだ。
思わず、うっとり聞き入らずにはいられない。繊細なタッチが醸し出す艶めかしい雰囲気。
まるで鍵盤から生まれた妖精のような音の粒が、生き生きとござさんの周りを舞い踊る。それらの音が重なりあうさまは、空間を伝わって目の前で観る人々のもとまで届いてくる。まるで魚か何かが跳ねるたびに澄んだ湖に点々と広がる波紋のように。
親しみやすく、なのに聴いていてハッとする美しい編曲。音が美しいのはござさんの編み出す独特な和音の響きゆえだ。まさしくピアノと対話している。ござさんがピアノを触ると、それまで表情硬く寡黙で通していたピアノも体いっぱいに響かせて問いかけに応えてくれるのだ。
またある時は男らしい魅力にあふれている。
力強くピアノの鍵盤を最大限使ったアレンジ。轟音を響かせる低音部、そして高音の和音連打から生まれる迫力と緊張感。
それなのに鍵盤を触ってないときは始終ずっとお辞儀しっぱなし。口を開けば「お日柄も良く」、と敬語しかでてこない。
Everythingは菊池さんとふたりのねぴらぼ連弾からのアレンジのようだ。これもおそらく情感あふれる素晴らしい音色だったに違いない。編曲、和音構成、音のタッチ全てにおいて、あらゆる手段を尽くして聞く人の心の奥深くまで訴えかけてくる、圧倒的な表現力がござさんにはある。
さらに菊池さん、このふたりが極限まで音楽を追求するとき、そこには新たな世界観が生まれるのだ。
ちなみに、今日の出演者の皆さん。ござさんはPIANICのインタビューと同じ、白のスタンドカラーのシャツだ。
PIANICありがとうございました‼️
— スミワタル【ピアニスト】 (@sumiwataru88) 2021年5月8日
素晴らしい場所で演奏が出来て
豪華な演奏をずっと舞台袖で聴けて
最高な一日でした。。
お越しくださった皆様
スタッフの皆様
そして共演者の皆さん
本当にありがとうございました👍️#PIANIC #河口湖ステラシアター pic.twitter.com/zppzKDdiH5
いつも通り自然体な格好で、リラックスできていたらいいなと思う。慣れない服を着て緊張するよりは、のびのびと演奏できていたのではないだろうか?
ただ今回一つ違うのは、納涼コンサートとネピサマのパプリカと香水の打ち込み音源はショルキーを使っていたらしいこと。要するに「持ち込んだもの」とはこれの事か。
けいちゃんさんの黒いショルキーをねぴらぼで弾いてた時はその扱い方がまだおぼつかなかった。まだおずおずと触っていた。 しかし自分のを買ったとな。しかも一週間前に?聞いたところではジャンプしていたらしいです。
ショルキー弾きながら、
パリピ風の香水で、
ジャンプですって。
その勢いで、ござさんがまるで富士山をバックに目の前に躍り出てくるような錯覚を覚える。ここ四国なんだけど。おかしいですね?
ござさんはキーボードシンセは二台も持っている。そこへ買ったのがショルキーという事はキーボードとして普段は使わなくて、こういうステージやセッションの場で一人合奏とか、録音音源に合わせて 弾くときを想定して買ったという事かな。そんなの次回のライブやイベントがますます楽しみになるやないですか……!
参考動画:香水のアレンジってこれのことでしょうか。