ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

寒くなってきた頃

いつの間にか秋は過ぎていた。もう晩秋かと思うような気候。

この間(10/7あたり)までは半袖着てても暑いと言って、最高気温を見ると30℃超えてたりしたはずなのにおかしいですねえ?

さて自分はといえば秘密結社にプチ隔離なぞされておりました。あー危ない。


こんな事になったのもショパンコンクール聞いて何か思いついたものの、それが何なのか自分でもイマイチ分からず、このツイート見てそうだったんかあーと腑に落ちたから。そこからブログ2つ分思いつくあたり妄想ひどすぎともいう。そりゃプチ隔離もされますわ。

twitter.com

 

秋も深まるといえばござさんは鍋にはまってるようです。一人暮らしで野菜摂れるおかずといえば、鍋は定番ですもんね。そのまま2~3日はイケますよね。かさ増しに具を入れて、材料費1050円とかシビアに計算してる所が超好感持てます(←そこか?)

しかし。

豆腐は野菜じゃありません。畑の肉つまりたんぱく質です。しかもちぎっては投げて鍋に入れるのはどうかと…さいの目に切らなくてもいいから包丁使いましょうよ?野菜はスプラウトの他にも白菜とか大根とかシイタケとかも、温まりますよ?(でも下手に野菜買うと余りますよね、うーん)

 

……だめだ。こんな調子で最近余談が多すぎて、ピアノの事について全然考えてない気がするな。それで勢い余って冒頭に貼った前後編を先に書いてしまったわけですが。

 

 

というわけでピアノについて考えていた。

とにかくあの前後編で色々吹っ切れたので、改めてござさんのピアノを考えてみた。

吹っ切れたというか自分が小さいころにピアノをやめて以来、またピアノを聴くようになったのはござさんのピアノがきっかけ。だから基準がござさんになってて、他の人のピアノ聴いても心のどこかでピンとこない部分があるのもまた否めない事実。

 

じゃあござさんのピアノってどんなのっていえば?

✨アレンジが無限にある。リズム感もキレキレ。そこから生まれる、原曲を彷彿とさせる演奏。

✨JAZZの演奏も、過去の名演奏家のアドリブを踏襲しながら独自性がある。

✨ピアニストなのに好きな練習はベースライン。ドラムもギターもストリングスも歯医者風も何の音色使っても本物より本物っぽい。

✨弾けない分野ははっきり言って無いんじゃないかと思うし、その才能の多角性を挙げていけばきりがない。

✨才能を何よりも生かしてるのは、絶えず努力してるところ。あれだけ何でも弾けて、さらに新たなジャンルを開拓しようとしてる所。

 

何よりもござさんのピアノを決定的に特徴づけてるのは、

音。

音そのものにストーリーがある。なんのこっちゃ?

ござさんの配信は色々な曲が表情を変えて登場するが、短いフレーズにも劇的な展開のストーリーを感じる。(いちいち盛り上がりすぎて絶対BGMになんてできない)

展開を解説しようとすればコード進行の縛り、盛り上がりからの転調とかゴーストノートが効果的とか色々な論理に基づいて綿密にアレンジが練られてるんでしょうけど。

そしてそれを脊髄反射で思いついて即興でやっちゃうござさんは、素人から見て何やってるか分かんないけど兎に角すごいってことになるんですけどね。

音自体が生きてるというか意思を持って動いてる……

ちょっと何言ってんのかわかんないですね?

 

ここで余談からさらに踏み込んでオタクトークしていいですか?(と言いいながら勝手に始める)

音が出るって現象を図形にしてみるとこうなるんですけど。

f:id:tushima_yumiko:20211031010445p:plain

つまり音の頭というか出だし、そして終わり方っていうのは超デリケートなんです。うっかりそこに気を抜くとめっちゃ雑な音になって、聞いてて何とも言えない悪印象というか不快感を与えてしまう。

この図は管楽器とか弦楽器の音が出る仕組みです。この音のコントロールをいかに自在に操れるかが、演奏家の本領です。(※発される音自体が最も人間の声に近いとされてるのは管楽器ならSaxophone サックス、弦楽器ならバイオリン。)

ちなみに一つの音についてです。音楽ってのはこういう音の集まりから成り立ってる。

丁寧に発された音は一つでも十分に音楽として成り立ちます。長くても短くても一つの音は音として存在する。

 

そこへ行くとピアノの音は打楽器に分類されるというか、弦が振動してそこから音が減衰していくだけなので、どうにもコントロールできないじゃないかとお思いになるかもしれませんが、ピアニストはそこを自在に鍵盤を操って音に表情をつけている。

はい、素人から見るとこの時点で「何でそんなことできるんや?」ってなって、理解不能。ポーンとなったらそっから弱くなっていくだけの音に、そこまでいきいきと表情をつけてドラマチックな展開を与えるとか、まさに芸術の域。もうどうなってんのかよく分からん。(やっぱ自分は意識のどっかでピアノが苦手、理解できてない)

よってピアノは音を出す頭の部分をより繊細に弾かないといけないし、鍵盤から指を離すとき=音の終わりも、どこで切るのか計算してないと曲の展開からして違ってくる。

くれぐれもこれは音一つ一つについてであって、これが集まって曲になる。

この記事の冒頭の「後ろ向きなつぶやき」の記事で、有名コンクールに出る人はみんな一緒じゃんとか書いたのは、こういう職人芸みたいな繊細な弾き方ができてるならそれで充分音楽ていうか芸術として表現されてるから、それ以上区別ってどうやってつけるの?と思ったから。

 

ーーーーーーーーーーー

 

オタクコーナー終わり。

 

つまり一つ一つの音を解剖するとこうなるんですが、これを意識してござさんのピアノを聴いてみよう。

テンポがゆっくりの曲ならいうまでもなく、グランドピアノからの音の反応をいちいち耳を澄まして伺いながらまるで鍵盤と会話するように、丁寧に指をそっと置いている。

ここで世にも不思議な(怪奇)現象が勃発している。この音自体は昔つまり10年前の古い動画から既にそうだったとも言うが……

実際この音の減衰の過程をじっくり確認できる曲なんかそうそうなくて、実際は高速でござさんの指は鍵盤の上を縦横無尽に駆け回ってるのだが、それでいて一つ一つの音は確実に上で書いたような美しい響きを保ってるのだ。

それを一言でいうと?要するに「粒が揃ってる」というらしい。ピアノ界では。

これこそ、コード進行とか考える前に音の反応そのものを脊髄反射で無意識に調節できてるのだろう。

いや、無意識って言ったら失礼だ。この一年グランドピアノをひたすら弾き倒してきてつかんだ感覚だ、と言った方が正しいと思う。去年の11月5日から始まったグランドピアノ配信、あれで自分は「定期生配信が再開された!ありがとう!」って思ってたが、それより本質はプロのピアニストとしてそういった技術をグランドピアノで習得する過程での生配信だったのかもしれない。今思えば。

 

聞いてる方から言わせてもらえば「粒が揃ってる」どころではなくて、ござさんの音は昔から綺麗で透明な色をしてるというか、暗い短調の曲を弾いててもあくまで音は底抜けに明るい響きを保ってる。

 

今回の配信は全編ラテンアレンジの大人っぽい音だった。(ただしラテンアレンジは素人は深く考えないことにした)JAZZとはまた違う独特のリズムで刻まれる、アツい盛り上がりの中にも哀愁がある曲。

さらに、いつにもましてピアノの音は妖艶な光を放っている。

まるで漆黒の画面から浮かび上がるかのように。

今までの人生を経てござさんの音には円熟味が出てきた…?脂がのってきたというか。その時期ははまだまだ今からが本番なのかもしれないけど。

綺麗だけではない、憂いを帯びた曲調もあるというか。

職場の介護施設で色々な体験をしてきた影響から、そうやって苦労されてきた分人の痛みがわかる音…?というか、その分音に優しさが出てるというか。

このアレンジを考えるのが、そしてグランドピアノを弾くのが楽しいと言ってくれてて、そういうござさんの演奏を聴くのがファンとしても楽しいので応援してて良かったなあと最近思う(前も書いたけど)

 

 

余談1 ←やっぱり書いてしまう

ラテンについてはいつか書いたし考えたところで素人なのでやめとく。

ジプシー音楽がインドから来たって所にツッコミたい。インド音楽が起源というよりは、民族的にインドが起源、つまり発祥はインド=ヨーロッパ語族だという意味だ。

そもそもジプシーという呼称は蔑称の意味もあるため、一般的には「ロマ」と呼ぶのが定説である。定住の家を持たない、伝統的にはさすらいの民族(最近は違う)。

ジプシー音楽には有名な作曲家ではリストのハンガリー狂詩曲、ブラームスハンガリー舞曲やサラサーテツィゴイネルワイゼンなどがある。

 

それから今回の配信のテーマみたいになっていたスペインのフラメンコ。

ラテン音楽と合わせて色んな民族音楽を調べてるようだけど、それはっきりいって本当に膨大な量ですよたぶん。

でも色々なリクエストに応えるにはうろ覚えじゃ弾けないし…てところなのだろうか。

この民族音楽の探求がリクエスト対策なのか、純粋に音楽を探求するためなのかは知らない。ござさんの音楽人生はまだ始まったばかりなのだし、配信が主な演奏活動のベースとなってる今、(忙しくはなってるだろうけど)時間はまだまだあると思うので気の済むまでやってくれたらいいと思う。今以上に忙しくなってくるとそんな悠長な事言ってられなくなる可能性もあるし。

 

 

 

 

 

余談2

twitter.com

 

そこはやせ我慢しなくていいと思いますけど……ついその前の週まで半袖着てたでしょうから、なかなか現実を受け入れられなくて意地張ってるのはわかりますけど、残念ながら最近秋を通り越して冬なのでおとなしく気候に応じて空調はつけたほうがいいと思いますがね。

うちなんか各種冬グッズを衣替えして出してきて押し入れに並べてるので、もっふもふのふっわふわに囲まれてて天国です。

寒さにやられ風邪ひいてもやばいですし、ござさんもあったかくしてお過ごしください。