ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

ソロアルバム

 

★★ 1/6以降、曲ごとに少しづつ後半を追加しています。いつ仕上がるかは未定です。全部できたらツイートするかもしれません。

 

 

 

唐突ですが。

この部屋の目的って、何でしたっけ?

 

 

その理由はござさんの第一印象にある。

 

自分が初めて聴いた動画は、髯ダンメドレーだった。


投稿されたのは2019/12/25、ちょうど約2年前。

場所は新百合ヶ丘駅のストリートピアノ。

このころ「顔出し」と称し、生配信ライブではペンギンマスクだったござさんは、ストピではサングラスにキャップといういでたちであった。

 

一言でいうと?

垢抜けない。

 

しかし。

 

こんな演奏できる人が、配信ではペンギンで、ストピではサングラスで、匿名でひっそりとピアノ弾いてるだけって、絶っっ対に納得いかない!

 

と、強烈に矛盾を感じたのだが、どうしたらそれが解決するかという糸口も見えず、ただどこにも気持ちの行き場がなくて、しょうがないからこの部屋の中で叫ぶことにした。(最初Twitter上に書こうとしたら文字制限が140字で全然足りなくて断念した)

ござさんのこの動画を見つけたのが2020/2/28。当時コロナウイルスが猛威を振るい始め、ストピは次々に閉鎖されていた頃。その後ござさんの活動の展望も立たなくなり、それを応援してる自分の今後もまったく想像つかないしで、閉塞感しかなかった。

そういう状況を思い出すと色々変わってきた今、この部屋の存在意義としては役割を終えたのじゃないのか?と、最近思う。あの居ても立ってもいられないような根拠のない焦燥感は、今は感じない。

 

でもござさんの動きをリアルタイムで見ていたいし、心配するどころかモタモタしてるとござさんの勢いにとっくに置いて行かれそうな勢いで最近すごいので、とりあえずこの部屋に書き続けることにしよう。

ござさんがツッコミどころ満載な所は相変わらずだし。

 

 

目次:クリックで各項目へ飛べます

 

 

今は2021年:令和3年も暮れようとしている年の瀬のころ。

ウチの家では、高1男子が今まで生きてきて一番というくらい盛り上がっていた。

「ちょっと聞いて!!!!!大事件なんだけど!!!」

Youtubeで、劇場版AKIRAが12月28日まで無料公開してるって!!!!」

「マジで??前から超気になってたんだよね!!!」

友達から「作画がいい」っていう評判を聞いたのがきっかけらしい。そこがポイント、自分が勧めようものなら調べようともしなかっただろう。

とにかく知るきっかけなんて、何だっていい。そういう10代の若いころにあの映画を見るっていうのは、色んな価値観を持つきっかけになるというか、人間的に幅が広がる気がするので、固定観念が定着してしまって久しい大人としては推奨したいところだ。

彼にとっては大事件である。

こういう年代に出会った作品はひょっとしたら人生観を左右したりするから。

 

では、自分にとっての大事件とは?

中3の頃に出会った漫画は確かに今でもファンである。あの衝撃は昨日の様に、手に取るように思いだせる。

また勉強は全然しなかったけど、吹部の活動は楽しかった。

しかし決定的に人生観を左右したのは、ござさんを知ったことだった。(冒頭の下り参照)

 

 

それ以来の転機といっても過言ではない10/2の重大発表。

 

その重大発表の内容を振り返ると。

これ聞いて、自分の中では何のことやら一度には飲み込めなかった。まったく現実味に欠けていた。なんていうの?正月とリオのカーニバルとクリスマスと七夕と復活祭と秋祭りが一気に来た感じ。こから思いついたことを勢いだけで(上に貼った記事に)整理してみたものの、ノリがどうにも上滑りしていった感は否めない。

 

これ関連で、CDアルバムについてまだ書けてなかったので、考えてみました。

(※ソロコンサートが終わったらその感想はまた別に書くと思う。)

(※グッズについて書く時間は今の所全くなさそうである)

 

 

 

CDアルバム発売時の実況中継(未遂)

それは穏やかな秋晴れの勤労感謝の日、11月23日のこと。

とあるポストにて―――

 

壁|ू•ω•)♪ コソッ

f:id:tushima_yumiko:20211125094652j:plain



壁|д・)っ チラッ…

f:id:tushima_yumiko:20211125095331j:plain

 

 

壁||  • . •๑)┣¨キ┣¨キ★

f:id:tushima_yumiko:20211125095953j:plain

 

あれ?いつまでたってもCDが来ないぞ??

(´。つД⊂゚。`)ウワアアアアアーン!!!

 

よく考えたら注文したかどうかもわからない!どのサイトで注文したか忘れた!確認メールもどこ行ったっけわかんない!消したのかな!えーいもう一枚注文しようか!?

というわけで10/4?の予約開始時に、調子乗って何も考えずノリでネット注文してたため、記憶がさっぱりないのでした。(なじみのamazonnではまだ販売してなかった)

待っていたのはこれの事である。注文時に焦ってて発送日なんて確認しなかったから、いつ配送されるかもわからなくて当然と言えば当然。自業自得である。

twitter.com

 

そこでCDが届かない中、落ち着いて考えてみたのだった―――

 

 

自分にとってのCD

今までネット上で聴いてきたござさんのピアノ。ニコニコ動画からYoutubeに至るござさんのピアノ活動は、すべてWWW(World Wide Web - Wikipedia)を通して発信される、いわば実体のない信号みたいな存在だった。

生配信アーカイブもすべてweb上。

いつでも、どこでも、いつまでも(物によるが)楽しめるのが、ネット上の音楽。

生活スタイルが多様化した現代では、理想的な鑑賞スタイルなのかもしれない。

 

しかし昭和アナログの世界から来た自分は、音楽メディアといえばカセットテープ、MD。買うと言ったらCDのこと。

 

持ってるCDはほとんどが中古で手に入れた輸入盤とかが多いし、ござさんを知るまではこの分野をYoutubeで聴くことも多くなっていた。(この分野のCDは輸入盤とか、廃盤に名品が多いからでもある)

 

でも自分はあくまで音源としてはCDに焼き付けたデータが一番精度がいいと思ってる、生粋のCD信者である。録音したCD-R等は劣化していくので、保存には向いてないし。

今はサブスク全盛期?そんなのはあくまで利便性の都合、あくまで販売戦略の一環なのであって、メディアとしてはCD一択だろう。という面倒なくらいのCD信者。

というわけで。ござさんを知ったころから、いつかはCDという形で手に取って聴きたいという夢があった。

 

そんな自分には、千載一遇のチャンス。

CDがなかなか配送されないだって?

じゃあ自分で店まで見に行けばいいじゃないか!

店頭の棚で実際にござさんのCDが売られてる現場を目撃してみたいし!

現実に目にすることで、実際に存在するんだと実感できるかもしれない!?

 

しかしうどん県の現実は厳しい、という事実をまざまざと突きつけられたのだった。

単に在庫を置いてないのだ。あろうことかTレコードに。

後日K-POPの追っかけをやってる同僚に確認したところ、この店はK-POPをダントツに推してて、その筋のファンには聖地?らしい。情報を事前に仕入れてなかった自分が悪いのだが、その日はひたすらテンションが底なしに下がりっぱなし、帰りに行きつけの中古CD屋でオスカー・ピーターソンを買って車で聴きながらござさんの面影に浸るも、その夜はショックで(?)熱が出て寝込んだ。更にあきらめの悪い自分は数日後2件目のCD屋を訪れるも、もちろん置いてるわけもなく………

 

twitter.com

ござさん本人がお店で、CDを売ってる現場で感慨に浸ってたそうなので、その様子を想像することで自分は満足することにしました。

自分の手元に(配送されたので)CDがある。ブックレットも。

 

それだけで、十分現実離れしてる気がする。

重大発表の当時と一緒で地に足がつかず、自分の気持ちはフワフワとその辺をさまよっているのです。

 

 

メディア戦略

サブスクリプション

CDとして売り出したことで、同時にネット上でも有料動画として各種サービスでダウンロードできるようになったようです。

いわゆる1曲いくらで買える、または月あたり定額サービスってやつらしいです。

え?自分ですか?

ほぼござさんの動画を中心に視聴してるのでそんなの利用したことありませんし、今回CD買ったのでこれからも利用する予定はないです。CDからパソコン、スマホにI-Tunesでダウンロードできたし。

そのサブスクに上がってきたこと自体が、有料で売ってるんだなあーと自分としては実感できましたが。

 

ここで突然、自分は営業部員と化す。

いきなり変身。

営業の対象は一人、つまり職場のlightなござさんファンのことである。日々多忙を極めているらしくまた色々な配信や動画を幅広く聴いてるらしいので、今回のCDリリースを宣伝はしてみたものの反応は薄かった。

しかし各種サブスクでも購入できるよ!と伝えてみたところ、

「じゃあLINE Musicで着信音に設定してみます」

Youtubeなら無料で全曲聴けるんですか?」

と、えらい乗り気であった。前向きにご検討いただき大変感謝しております。今後とも末永くご愛顧いただきたいものです。なぜなら同僚はyoutubeをTVで鑑賞してるので、何気なく家で流しといていただければ子どもさんも聴いてくれるかもしれないからだ。

Youtubeのサブスクチャンネルは、自動でつくられたものらしい。そしてその視聴時間や視聴回数は間接的に?ござさんの収入につながるらしいので、結局聴いてさえくれればこっちのものである。(身も蓋もない言い方だなあ…)

lightなファンにも手軽に楽しめるツールがあったから、営業部員としては勧めやすいのである。色んなスタイルでござさんを応援してくれたらありがたいことだ。

CDとかコンサートとかグッズは中々勧めにくくても、やっぱ演奏を聴いてくれるのが一番嬉しいじゃないですか?

 

 

CDの物理的な弱点

そんな完璧に見えるCDにも当然弱点はある。それは更新、つまりアップデートできない媒体という点だ。

最近パソコンでもスマホでも、ネット環境下のハードウェアに搭載してるソフトは通信環境の進歩からか、しょっちゅうアップデートをかけられている。

そういうリアルタイムでの更新がかからない、アナログな媒体だということだ。

サブスクに上がってるそれぞれの曲も連動してるからそこに更新はかからない。

 

しかし自分はござさんに関してはそこは全くどうでもいい。1mmも気にならない。

ござさんのレパートリーは随時入れ替わりながらも2000曲前後はある計算だ。さらにアレンジも計算にいれると実質レパートリーは無限大と言っていい。カバーしてるジャンルも一つの物に特化してるわけではない、といいつつもどの時代のどの分野も実に鮮やかに手中に納めてる。

今回のCDの選曲が「めっちゃ悩んだ」らしいが、さもありなん。これだけの得意な曲の選択肢の中から10曲余りに絞るのは、ある意味断腸の思いで選ばれたのではなかろうか。というわけでござさんはある分野、あるアレンジなどに特化したCDっていう売り方も期待されてると思う。

今回のCDは「あらゆる世代、あらゆる年代」への印象を大切にしたいというござさんならではのコンセプトが伺えるが、ござさんのレパートリーの特徴的には色んなパターンでいくらでも演奏出来るはずだ。

 

今出てるCDは1日ごとに情報は古くなっていくが、ござさんの演奏の変化とレパートリーの維持状況を見れば、新しいCDが出されるのも何ら夢の世界の話ではない。

ツイートにもあったじゃないですか。

「1st アルバム」って。

個人的には生配信と投稿動画だけを追うのでも精いっぱいだが、CDを出したからには、次の新しい情報のリリースを要請されるのは世の常というか逃れられない宿命ともいう。

ござさんはそういう世の中からの期待に、必要以上に周到に準備してる気がする。新しい曲を覚えるばかりか、色んなジャンルの音楽の開拓までやってるから。そういう意味でも自分は全く懸念してない。

 

 

 

 

 

CDの成り立ちに関する一考察

前置き長すぎ問題(定期)。

 

今回のCDは、いつ録音されたものなのだろう。それはこのツイートがヒントな気がする。つまり、2~3月?もっと前?

ねぴらぼ発表配信(2020/12/19)ですでに、お料理食べながら来年の抱負について手でマルを作ってるからなあ。

 

この3月の後に何があったのかというと「ござの日」のソロライブの告知である。当初の予定ではソロライブはお客さんが入る予定であった(告知後、緊急事態宣言で無観客に変更となったけど)。つまりCD発売、その記念のソロライブとして当初は予定されてたんじゃないだろうか。

思い出してみよう。

「ござの日」の演奏曲ラインナップは、そういえばCDと一緒みたいな気もする。オリジナル曲が増えたり、アレンジとか演奏形態に変化はあったとしても。

 

しかし無観客ライブとなったことで、そもそものCD発売を当面見合わせる事となったのかもしれない。販売戦略上、お客さんが入らないライブにタイアップでCDを抱き合わせ販売したとしても、実際の話題性に欠けるのは致命的な欠陥だからだと思う。

まずCDを売り、

「あの曲が好き」「あの演奏が素晴らしかった」

と話題を作ったうえで、リアルライブで実際に演奏を聴いてもらう事で

「お気に入りの曲、生で聴くとさらにすごかった~!」

とか、感想を口コミで広げてもらう事でさらにCDの売り上げにつながる………

という作戦が、お客さんに実際に聴いてもらわない事には始まらないからだ。

 

だから実際レコーディングは終わっていたとしても、「いつかまたお客さんを入れて上演するコンサート」ができる日まで、CDはお取り置きされてたんじゃないだろうか?

 

ここで改めて自分は想像した。

レコーディングしたCDをそのまま握っていたござさんを。

 

あの時自分は何してたのか?

ござの日にお客さんが入らないと決定した事実にショックを受け、「お客さんの前での演奏をあんなに楽しみにしてたのに、ござさんの心境は……!」ってなって立ち直れずにいりすさんに相談に行ったりしていた。冗談じゃなく心臓潰れそうだったから。

いりすさん・・・!(大真面目でしたよ自分は)

しかしそんなんでくよくよとお悩み相談室に駆けこんでいた自分よりも、ござさんの心境をちょっとでも具体的に想像できてたらそんな下らない愚痴はどっかの棚にしまいこんでいただろう。その負のエネルギーはプラスに変換して、せいぜいござの日配信ライブの感想にでも注ぎ込めばよかったのだ。(いやあれも十分一生懸命書いたが💦)

 

 

というわけでここからが感想です(もうええから)。

 

CDの感想

あれ、ジャケの感想ですか?

BEMANI CDの発売時、ジャケが入ってなかったと言って手作りまでしてたにしては、今回ジャケについての言及が無いって?

あんな正面向いてるジャケはずっと伏せてて見てませんので、感想も何もありません。

しかも視線は鋭くこっち向いてる。

一体自分にどうしろと?無理ゲー。

以上。

 

その鋭い視線は、あんまり多くを語らないござさんだけど今回のCDには演奏でもアレンジでもその時出来る限りのベストを尽くしたんだっていう、演奏家としての矜持を密かに現してる、とも言えるかもしれないが。

ただジャケはパンフレットを兼ねている。その中の解説は読んでみた。それはあくまでござさんの公式見解。それを踏まえたうえで自分なりの感想でも書いてみようかと思ったので、あんまり深く読み込んではいない。

 

 

ちなみに自分はパソコンからは、ITunes で聴いている。その方がより音がきれいな気がするから。それとサウンドカードのセット。これによってスタジオ録音の精緻な音がさらに鮮明に浮かび上がってくる。

 

録音はVoltaスタジオ。ここのピアノの音がまず素晴らしくて、自分は大好き。

 

ねぴらぼでの演奏曲がYoutubeに上がっているが、あの録音を思い出しても今回の演奏はさらに味のあるものに仕上がっている。

※参照リンク:この動画にござさんの曲、secret baseが収録されていた。
NEO PIANO CO.LABO. (20/07/24配信) メンバー4人のソロパート映像 - YouTube

この時は聴いてる自分も初めてのことだらけ、ござさんも「全く記憶がありませんねえ…」(副音声版のトークから)だったらしいけど。

菊池さんが「その6連の和音が……リハモが……!」(記憶が定かでなくてすいません)といちいち呻いていたことでも有名な曲である(当社比)。

歌詞にある通り、「10年後にまた会えることを信じて……」その10年というのはござさんのネット投稿歴をそのまま表してるとすると、色々思う所はある。少なくともいりすさんとgaoさんは10年来のネット仲間ということになるからだ。

 

「どんなときも。」は、原曲の旋律があまりにも有名、でもそれを複雑な和音に展開させててこざさんの独特なコード進行が全面に渡って使われている。それとこの曲の歌詞を合わせて考えるとこれもござさんの生き方を投影されてるようで、一つ一つの音に考えさせられる。

この次がシチリア―ノ、そしてJAZZの葛飾ラプソディ……

多分アルバムとして通しで聴くことを前提に演奏されている気がする。

重大発表の時にちらっと言われていた「じっくり聴くことにも適しているし、BGMとしてさりげなく流すのにも最適なアレンジにしました」という表現がここにきてしっくりくるな、と思った。

BGMとしてなんぞ機能するわけもないのですけど、あくまでやってる作業に集中してれば、作業の手は止めないという意味です。ちょっとでも聴き入ると、アウトです。

 

ちなみにシチリアーノは、レスピーギの「リュートのための古風なアリア」のが自分は好きなのだけど、フォーレの版もロマン派らしく美しい曲で、それにボサノバ調アレンジっていう斬新な表現をされている。少し悲しい影を落としてる旋律に軽快な表情が加わり、自分としては意表を突かれる展開。どんなときも。を聴いた後に、寂しそうな曲ではあるが、なんとなく後味は悪くない。冷たそうでいて、さわやかな印象。

 

この後にいきなり元気な跳ねてるストライドJAZZの葛飾ラプソディなので驚くのだが、しんみりとした雰囲気を引き摺るでもなくここで気分転換してくださいと言う意味に自分は解釈し、楽しく聴いている。こち亀は兄が読んでいたジャンプに連載で載っていたので、アニメは知らないが両さんの元気な様子を彷彿とさせるアレンジ?荒唐無稽なようで人情溢れる登場人物たち。ござさんいわく「どうアレンジしようとも原曲がいいので」、素晴らしい演奏に仕上がるそうな。なるほど。

参照リンク:一人合奏版:【ネピサマ】リベンジ!ござの新居お披露目Live! - YouTube

ソロ版:葛飾ラプソディ(こち亀OP)ピアノで弾いてみた - YouTube

 

 

年末の時間無い時に書いてるので、省略形かつ単なる書き散らしですが、いいですか。(いつもぎりぎり)

(また1/5以降に時間があれば補足・訂正するかも。ほぼ書きっぱなし状態……)

 

 

ここから個人的思い入れによる個人的感想です。

要するにどうしてもアネモネと清新の風について書きたいだけです。

アネモネ

始めて聴いたのはこの動画だった。この時は、30秒あまりの曲の素案みたいなもの?

 

この曲も好きだったのだが、配信で弾いてくれたのはこの直後の2020/8/6くらい……?

それ以後お蔵入りしていたといったらいいのか?

自分はひょんなことからこの曲を演奏してみる機会に恵まれた。初心者でも演奏できる優しい曲……!と思いきや、ゆったりした曲なのに和音が複雑で全く覚えられない(ござさんアレンジのどの曲も共通)。しかしござさんの素敵な曲を仕上げたい一心で必死に練習した記憶がある。

(ござさんのどのアレンジにも共通するとして)弾いててクラシックとかPOPSとかでよく聞く定番進行というか、決まった型みたいな和音の展開があると思うんだけど、楽譜を見るからに「何でそんな展開なの……?その理論はどっから出てきたの……?」という謎の音の組み合わせがずらりと並んでいるのだ。いつも、こういうアレンジを生配信で即興で考えているとしたら、やっぱり驚異的、どういう思考回路してるのか想像つかない。「アレンジは色んな人がやってるパターンを踏襲して……」とか言われてたが、身に着けたからといって即座に生演奏で自分なりに使いこなすとなると、全く別問題なのでは?

そんな謎の組成から成るござさんアレンジだが、うまく和音が弾けると、超絶素敵な曲なのだ(言わなくても分かってますよねすいません)。この何とも言えない耽美な響きを持つ和音展開を弾く楽しみを覚えると、もうござさんアレンジ以外弾きたくなくなる厄介な病気にかかってしまうのだった。題して、ござさんアレンジ依存症候群。

かくして演奏の練習もござさんの曲、生配信とか動画もござさん以外の演奏はどこかが物足りなくなるというループから抜け出せなくなる、負のスパイラル。

色々聞いてみたい気はするのだが、どちらにしてもこれ書いてピアノの練習してると、ござさん以外の動画は今のところ全然追えない。

※tjさんの演奏だけには、いつも大変お世話になっております。ござさんのピアノ聴きながらこれ書くより、100倍速く考えがまとまる救世主なので。あんまりにもあっさり書けるから、むしろ最近は本当に切羽詰まるまでtjさんの動画には頼らない、という縛りを自分で設けてみたくらい。

 

この曲にちゃんと名前をつけて育ててくれていたことに、感謝しかない。

 

パンフレットによればコンセプトは冬から春先への転換期、胸を躍らせて楽しみに待つ気持ちを表してみたらしい。だけではなく冬自体にも寒い以外にも色々な表情、様々な魅力があり、厳しいだけではない、ということのようだ。

この辺が繊細な季節感を捉えてるござさんならではの表現。

アネモネ、いつかは自分もちゃんと弾いてみたい曲である。

 

 

清新の風

 

この記事はねぴらぼinventionへ向けて、応援のつもりで書いていた。しかし内容がちょうど清新の風にぴったり?なので再掲してみる。(ここで出した画像は、10/2重大発表の記事で再び使ってる)


この曲と、オリジナル曲:夕さりが、ねぴらぼinventionとござの日ライブを経て、長い旅を終えて自分らファンのもとへやってきてくれた。とでも言おうか。

この2曲は生配信の中で弾いてくれたこともあったので、まったく行方不明のアレンジだった、というわけではない。(※初心者の自分には難しすぎだと思われ、そのため演奏するとかそういう視点では考えない。)

パンフレットを見ると、着想はやっぱり吹奏楽もあるとのこと。でもこの曲も、他にも色々な要素を元にしているようだ。テーマはござさんらしさ。アレンジという意味でも、色々なジャンルの音楽をベースに取り入れているという意味でも。

 

 

 

 

 

 

Danny Boy

 

アルバムの最後を飾る曲。締めくくりという意味なのか、ござさんは「エピローグとして」位置づけているようで、解釈もご自由にとのこと。今回のアレンジはなぜか3部に分かれてるようだ。なぜ?単にバリエーションを3つ思いついて、どのパターンも捨て難く、全部採用しちゃったんではないかなあ、ござさんのことだから。

自分は、ござさんにとってのアルバム制作を振り返るイメージを提示されたと思って聴いている。聴き手としてはアイルランド民謡のこの曲は、どこか日本の昔の風景を思い出させるような、郷愁を誘うメロディ。「最近の曲はコードが複雑で……」と言われていたので、こういった「シンプルな構成の曲」が自由にアレンジできて思いが込めやすいのかもしれない。

 

ファンとしても、この曲は色々な場面で演奏されてきたし、自分は自分なりにこの曲に思い入れがある。この曲を初めて聞いたころを思い出すから。

 

 

DannyBoyは月刊ピアノの連載用アレンジである。参考に一連の関連動画も貼っておく。

月刊ピアノ5月号「ダニーボーイ」クラシック風アレンジ - YouTube

月刊ピアノ6月号「ダニーボーイ」Take5風アレンジ - YouTube

 

そういえば、この動画が投稿されたのはコロナが流行し始めて学校が休校になったころ、(開催されなかった)コンサートの告知もまだだったころだった。

この動画はスタジオツアーとしてガン見してて演奏は二の次だったのだが(ごめんなさい)、でもDannyBoyのアレンジとしては大好きだったのだけど、CDの方をを聴いてみるとやっぱりその工夫というか発想の進化に思わず唸る。

(このペンギン動画の最初がスタジオツアーで最後にペンギン姿で手を振りまくって椅子から落ちてるのを除けば)月刊ピアノ掲載アレンジはひたすら綺麗な響きというか儚げな美しさを持っている。当時の情勢はコロナの流行初期でマスクが店から消え、学校も休み、スーパー行くにも理由が要って、買いだめされてにオートミールが品切れ問題になっていたころ。意味もなく世の中は不安で溢れていた中、せめてペンギンで笑わそうというか綺麗な演奏で癒されてほしいという意図があったのか、と今となってはそう思う。

 

で、今回のCDの演奏はどうかというと、この曲の中にまずアレンジが3パターンあるがどれも説得力があって力強い。演奏が賑やかでうるさいという意味ではなく。(どれもJAZZがベースだとは思うけど)最初は囁きみたいな静かな調べから始まる。DannyBoyと聞いてまずみんな思い浮かべるであろうイメージ。

f:id:tushima_yumiko:20220108171331j:plain
f:id:tushima_yumiko:20220108171327j:plain
f:id:tushima_yumiko:20220108171334j:plain

(画像出典:アイルランド - Wikipediaアラン諸島 - Wikipedia

今までやってきた、模索しながら進んできた道をゆっくりと振り返るござさん。色んなことがあったな、とでも思い出しているかのように。

それから、テンポよくスイングJAZZのリズムに乗って曲調が明るく変わる。この辺がYoutube専業、ピアノ専業としてやり始めて環境が激変していってからのことを指してるのではないだろうか。ウォーキングベースにのって奏でられるアドリブも、足取り軽く心地よいリズムを刻む。

最後のJAZZアレンジは壮大とでも言おうか、スイング風のリズムが終わっていったん間を置き、左手のトレモロ(?)風な伴奏に乗って今から広い大地へ駆けだそうとでもするかのような、劇的な決意みたいのを感じる。つまりこのアルバムの最後を飾る部分は、これからの活動に当たって黙して語らないござさんの心境を表してるような、そんなイメージで低音が効いてくる。

 

解釈もご自由にとのことだったので、自由にイメージしてみました。

 

このアルバムをじっくり聴いてみて思った。

BGMにって、無理。

それぞれの曲が全く違うし、色々考えてしまうので自分はBGMにするにはうわべだけ、単なる音の羅列として聞き流している。結局年末の色々な作業中はずっと聴いていたのだけど全然内容は頭に入らない。

この感想を書こうと思って、また1曲づつ聴きなおしているところ。

 

即興アレンジがそもそも即興のレベルじゃない演奏のござさんだが、それがCDを作るとなって徹底的に考え抜いて作り込んできたんだなと思わせる、手の込んだ演奏になっていた。

即興アレンジが、屋台とかビュッフェのカウンターでお客さんの注文に合わせて出される料理だとすると?

CDは料亭で板前がお品書きの内容を練りに練って仕上げてきた料理みたいな完成度。

 

というわけで感想を思いついてるのはいいけど、少しづつ考えながら書くと思います。

全部書けるとしたら相当先になると思われます。あしからず。