ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

NEO PIANO Far Beyond リハ放送(ござさん関連の事中心に)

副題:ござさんファンが、ござさんファンの視点から、主にござさんの演奏を見て思った感想

 

この記事は2022年4月17日、eplusからStreaming+ で配信された「NEO PIANO Far Beyond 事前生放送」についてです。ただし、上記の通り、

内容は徹底的にござさん中心です。

この部屋はござさんについての部屋なので、内容は徹頭徹尾ござさんのことに終始しています。

ご了承くださいませ。

 

さて以前にもこのセッションイベント、通称「ねぴふぁび」について書いた記事があったので貼っておく。つまり、今回の記事はこれ関連では3つめである。本番は有料配信もあるから多分当日の記事、つまり4つ目も書く、はず。

 

事前資料1:告知の時点で

 

事前資料:ねぴらぼを踏まえて考える

 

 

目次:クリックで各項目へ飛べます。

 

 

 

 

お知らせは突然に

このイベントは位置づけとしては上記記事で考察した通り、ねぴらぼの系譜である。

そこで思い出すと第1回ねぴらぼではリハーサルの配信(2020/7/14)があった。確かコロナでステージ運営の先が見えず、無観客という当時としては未知数の選択肢だった手段で開催されたねぴらぼは、何もかも手探り状態だったようだ。(あれにいきなりござさんがサングラスもキャップもかぶらずパーマをかけて出てくるという、心臓に悪いサプライズだったのは今となってはいい思い出である。)

じゃなくてピアニスト同士のセッションという前代未聞のステージであったため、見る方のこっちも手探りだった。コロナでストピが閉鎖される中、実際にセッションの手腕を発揮されているのを見るのは新鮮だったし、リハでも十分実験的だったから、本番への期待は否が応にも高まったのだった。

 

今回の「ねぴふぁび」はというと。

こんなお知らせがぽつり。

ござさんさあ。

でした!

じゃないやろ。

他のメンバー二人はちゃんと自分の言葉でTwitterに投稿してるわけやんかさあ。写真も撮って載せて。あのさあ、これは有料イベントなんやで???リハはその前哨戦、その様子だけでも詳細にお知らせして、配信チケあるんやから宣伝に努めて広報するのが出演者のなすべきことじゃないの。

自分の言葉でイベントのみどころは!とかセッションはこういう感じでした!とかなんか、折角なんだから語りましょうよ。なんで人のツイート引用しとるんですか。

 

と、勝手に半ばキレていたら、写真だけじゃなくてほんとにリハ配信のお知らせがキタ。しかし急なお知らせやな。まあ本番までに新しい情報が入るとは思ってなかったので、自分は嬉々として飛びついた。リハ配信は無料らしいし。

これに関してはござさんお知らせありがとうございました。

 

 

4人の様子

夫婦善哉…じゃない。

夫婦漫才を繰り広げる菊池さんとござさん。

冷静沈着に話題を進めるジェイコブさん。

奥ゆかしく「セッションって慣れていないのでご指導賜りたく…」とおっしゃるたくおんさん。

 

ピアノのレパートリーという点でもリハを聴いてみるとそれぞれ個性があって興味深い。本番が楽しみである。

このメンバーでさらにストリングス(打ち込み音源?)が入り、お題はクラシック曲。どうなるんだ。

 

 

夫婦漫才から始まる自己紹介と全体の雰囲気

本体である帽子からブーツまで今日も真っ黒でキメキメの菊池さん。

センター分けのフワフワパーマがお気に入りらしい、今日もサラサラの髪と白いシャツが映えるござさん。(ちゃんとキマッてるからスタイリストさんいますねきっと。)

2人による漫才がこのイベントの最大の見どころです。

「こうゆう配信、全然慣れてないんですけど」「…(いやねぴらぼとかあったやん)」

「どうしたらいいんでしょう。どうですか「………(どうもこうも、知らんし)」

「ハハハハハ」「どうって言われても??何を?」

冒頭からさっそく滑りまくりつつ、自己紹介をと促され、いいかげんにしろという視線で 静かにじっと見守るござさんの横で「担当楽器はタンバリンで……」とまずボケる菊池さん、その横で見つめるござさんの視線がちっとも笑ってなくて怖い物を感じますwww。「菊池さんがさっそくボケちゃうと、みんなボケなきゃいけないからまず掴みはサラーっといってくれないと~~~」とござさんが苦しいフォローするも無理がある。

まずボケというのは、きっちりはまるには相当技術が要るものだ。それを普段のツイートからして滑る事を身上としている菊池さんがやると、真剣にMCが進まなくて救済の仕様がなくなるのは、イベントのプレ配信としていいものかどうなのか。

ガーシュイン……がしゅーいん……

ほらっもうそれ誰もツッコミできなくて場の空気凍ってるじゃないですか!

・・・・・などというまじめな一般市民からの視点は置いといて。

寒いギャグのボケあっての菊池さんですので今後ともよろしくどうぞ。「演奏ジャンルがね、色々彷徨ってるうちによくわかんない感じになっちゃった人」とか言われてますが頑張ってください。緊張してるっつってんのに「…ウソくさい…」とか囁かれてますけどめげないでください。

 

 

というわけで、期せずしてござさんがなぜかMCに回る羽目になっている。

ちょっと待った。

ござさんがMCですって???

あの、配信中に喋るとIQ3になってたござさんが!??

昨日の配信のトークもたいがい面白かったというのに!

いや、ござさんの流暢なMC……?

うっ頭が……

そうそう第1回ねぴらぼでは途中楽曲解説でSummerRainの説明を、事務員Gさんのカワウソ着ぐるみ君相手にノリノリでやってたなあ?あれは介護施設の職員時代に「レクリエーションタイム」をこなすため身につけたスキルだって言ってたな確か。

「死ぬ気の決死のノリでやってる」とか何とか。

(※介護時代のトークしてる配信の感想)

6/16 生配信ライブ - ござさんの魅力を語る部屋

(※介護時代の話してるかもしれないツイキャス)←いつの配信だったか忘れた

ちょっと雑談放送 - ござ 🎹 (@gprza) - TwitCasting

 

 

そうやって夫婦漫才が繰り広げられる中、「こういうセッションとかあんまり出た事なくって~色々教えてください~」という姿勢で奥ゆかしい姿勢のたくおんさん。

「クラシック曲なら……」という姿勢だったようだが配信が終わってみれば

「こういうセッションはいつもと違って禁断の果実という感じですね、面白いです」

という言葉をいただいた。自分ははたしてガチクラシックの人がこの中に放り込まれて一体どうなるのかこっそり心配だったけど結構面白そうとの事。あーよかった。

 

一番常識人のようで、やっぱり演奏してても冷静だったのがフェイコブさん。発言も「遊びがあるセッションでこういうのもありかなと思って、面白い」とその場を分析されている感じである。

そこで次の演奏曲で ねこふんじゃった が挙げられてもジェイコブさんは「フフフ、ジャズだから……まずスタンダードナンバーで……」とリクエストを待っていた気がするがなんとなく本当にねこふんじゃったになってしまって、巻き込まれ系の人である。かわいそうに。お察し申し上げます。

 

 

しかしお忘れないように、このライブはねぴらぼの系譜である。何でもありである。既成概念は存在しない。

第1回ねぴらぼのコンセプトを思い出すと、

「色んな鍵盤楽器を用意してそこにピアニストたちを放り込むとどうなるか?っていう実験みたいな……だから、あれはラボだったんだよ」

と語られていた。

今回はFar Beyondだから、ピアノをはるかに超えていく?みたいなコンセプト……

新しい概念を作るとかそういう感じだろうか……

 

というわけで。ねこふんじゃったが本当にリハで演奏された訳だけど、このリクエストは菊池さんからである。菊池さんとねこふんじゃったには長いアレンジと演奏の歴史がある。さすがの一言。なんのこっちゃ。いやボケでもツッコミ待ちでも何でもなく、自分はこの菊池さんのレパートリーのファンなんである。大好き。

 

今日のリハとの聞き比べをすると、けっこう共通点もあって面白い。

 

※参考動画コーナー:時系列には並べてない。

独断と偏見で集めてみた菊池さんのねこふんじゃった動画たち。それぞれに、すごい。

①都庁ピアノ動画。これだけで3つある。20秒版、1分半版、3分版。

制限時間20秒でねこふんじゃったを弾いてみた【都庁ピアノ】 - YouTube

制限時間1分半で「ねこふんじゃった」を即興演奏した結果がカオス過ぎるwwwww【都庁ピアノ】 - YouTube

【都庁ピアノ】ねこふんじゃったを超絶即興アレンジで弾いたらとんでもないことに - YouTube

 

②セッション動画。コロナ流行前の冬に録画されたと思われる。よってござさんは介護士時代。しかしサングラスと帽子がない。そのためここに貼るのはためらわれるが、セッション演奏があまりにすごすぎるので自分はこの動画が一押しである。

【ストリートピアノ】超絶タンバリンと「ねこふんじゃった」演奏したらまさかのサンバで神降臨!?【大石竜輔×ござ×菊池亮太】 - YouTube

 

③家での録画版。シンセとグラピ。なにげに左手で両手分弾きながら右手でアレンジとかいう謎の展開。昔から菊池さんは菊池さんである。(語彙力)

「ねこふんじゃった」って何にでも合うって知ってた? - YouTube

戦場のメリークリスマス風ねこふんじゃった - YouTube

 

 

 

それぞれの印象

4人が同時に演奏していたので固定カメラでもない限り正確にどの音がどの人かっていうのは把握しきれない部分はあるとして。

 

未知数で本番見ないとわからないのがたくおんさんだった。

クラシックを学びに留学してたし、クラシックではフュージョンもセッションもないし。連弾曲という種類はあっても、あくまでそこには決められた楽譜があってちゃんとした編曲者が存在してのものだ。

アレンジも弾き方も和音もクラシックにはセオリーがある。ていうかクラシックの人は即興アレンジをしないのでは。

なので最後に演奏されたラプソディーインブルーでもパートをあらかじめ決めているのか?たくおんさんの上品かつシンプルな演奏がアレンンジを彩っていた。

自分は心配である。この種のセッションを「禁断の果実」と称し、「めちゃめちゃ楽しい」とのたまっていたたくおんさんが、本来のホームグラウンドであるクラシック畑にライブ後演奏家としてちゃんと戻れるかどうかが、心配である。(まあ別に大丈夫だとは思いますけど、余計なお世話ってやつです)

 

ジェイコブさんは動画にも渋くて大人なアレンジを掲げている感じがするが、はたしてセッションでも、ソロに入っても、ベース弾いてても、がっつり渋かった。本格的JAZZ畑。自分はござさんと菊池さんの動画しか主に見ないので、色んなアレンジの演奏見て目からウロコだった感じがする。

いきなり照明が暗くなるみたいな錯覚?

他の3人にはない、洗練された大人のダークな魅力。

 

他の人が大人じゃないのかというとそういう意味ではない。

ござさんは相変わらずあっちで高音のふりかけを施し、こっちでウォーキングベースに入り、一人ソロで回して要所要所で曲のなりゆきの鍵を握っている(という贔屓目。)

ござさんの演奏は渋いというよりは、終始明るくて聴いてて楽しいのだ。

ござさんは第一言語が音楽なので。というか実体はピアノで、人間の姿をしてるだけ疑惑。ふんわり現れては最低限必要にして最適な音を加え、あっちでもこっちでも(以下略)、かと思えば一人でオケ再現か?みたいな迫力と再現度。(やっぱり贔屓目)

さらになぜかラグタイムのエンターテイナーが混ざっている。即興なのか何なのか、そこに古典派ふうな合いの手を入れる菊池さん。

2人して存在感半端ない。

 

菊池さんはなんていうんですか、いちいち書きませんが、昨今ツアーでも回っていたように、他楽器とのセッションに入るのもバンド出身なだけあって玄人肌である。

その場が一瞬にして引き締まるのである。

自分の中では菊池さんは職人なので。

出来ないことは何もないし、演奏にも一番こだわりがある、気がする。

 

 

 

エピローグ

この配信はリハおよびイベントの事前放送という体裁をとっている。

というわけで本番の告知を………夫婦漫才ではなくまじめな二人がやってくださった。

日時は4月24日。18時開演。

場所は立川のステージガーデン。

配信チケットも絶賛販売中。

ぜひお買い求めの上、遊びにきてください!!

 ↓↓ 配信チケット販売サイト

eplus.jp

 

告知として完璧である。さすがたくおんさん。漫才している場合ではない。

 

 

完璧と言えば。

パリッとアイロンの当たった白いコットンシャツ。フワフワパーマかつ、サラサラにセットした髪。ヘアバンド無くても大丈夫。

というスタイリストさんが入ってくれてありがとうという感じに仕上がってるござさんの衣装姿見て、自分は満足です。そこが最重要ポインツです。

 

 

本番は次の日曜日です。楽しみだなあ。

もっと重大な隠しネタって何でしょうねえ。

それぞれのソロ曲もあるって何でしょうねえ。

たくおんさんのソロ曲がクラシックの何になるのかも、楽しみです。

 

現場からは以上です。