ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

ござの日後日譚と、5/15 生配信ライブ

 

初夏というにはまだ肌寒い5月の夜。

冷たい空気が都会の夜の底に沈む。

時折吹き抜ける爽やかな熱気が頬を撫でる。

午後の束の間太陽に照らされていた街の名残。

 

原色のネオンが路上を照らす中、ビルの谷間にわだかまった空気を縫うように歩く黒い影。

 

 

後日譚 ーーーござの日2022in大阪ソロライブ数日後

そこは都内の繁華街のはずれ、雑居ビルにクラブや小料理屋がひしめく一角、地味なオフィスビルの一室。外には「G興業」と小さな看板を掲げた殺風景な構えの建物である。

 

そこの地下フロアで口角泡を飛ばしながら熱弁を振っているのは、秘密結社のボスもとい、表向きはG興業の取締役であるGさんである。

「それでさあ、マーケティング的には全く新しいところからファンになってもらうことも意識していきたいんだけどさあ、要するに未知の領域を開拓することの重要さだよ。」

「………でもね、一番肝心なのは一度聴いて気に入ってくれたお客さんに、どのようにリピーターになってもらうかっていうところだよ。」

「僕らに必要とされてるのは、常に新鮮かつ斬新な角度からのエンタテイメントを提案していくクリエイティブな感性なんだ。」

「初めて聴いた時の感動をいつもお客さんに届けるっていう使命があるんだよ、我々アーティストには………!」

 

「はあ………………。」

GZさんは気のなさそうに呟きともため息ともとれる言葉を発すると、テーブルの上のお菓子を手に取り、そのまま大きな黒い革張りのソファに背を埋めた。

黒光りするテーブルに載っているのは、シンプルな部屋とは対象的な黄と黒のコントラストという関西ではおなじみのパッケージ。

 

「聴いてくれてるすべてのファンに行き渡る全員プレゼント企画!みたいのも発想としてはありだと思うんだよね、面白いし、絶対みんな振り向くよ。でもね、僕が重点を置きたいのはそこじゃない」

「GZくんの魅力はそんな平等に浸透するもんじゃないはずだ。噛むほどに味が出るスルメなんだよ。掘れば掘るほど、聴けば聴くほど抜けられなくなる魔境ていうか」

 

そこで手元のせんべいからふと目を離すとGZさんは眉間に皺を寄せ、Gさんにうさんくさそうな視線を投げかけた。

「スルメ・・・ふうん・・・??魔境ってwwwドラクエじゃないんですからwwww」

 

バタン!!!

その時、地下フロアのドアが重い音を立てて閉められた。そこに足取りも重く現れたのは仕事帰りらしくくたびれた顔色をしたIさんである。

 

「あ~~~っ!!お疲れーーっす!!!」

顔を入口に向け、目を細めて無邪気に手を振るGZさん。

「GZくん、せんべいから青ノリが落ちてるよ……」

 

Iさんはぐったりした表情のまま、ふとテーブルの上を見た。

「なになに、大阪下町の味…お好み焼き、せんべえ…?おお、お土産あざっす!!」

 

「Iさんもライブ来ればよかったのに何やってたんすかーー??招待状とパスチケット送ったでしょー?僕は寂しかったですよ~~~」

GZさんから屈託のない視線が投げられる。お好み焼きせんべえを頬張りながらIさんは言葉を濁した。

「ああ、……ちょっとヤボ用が、ね……」

Iさんの視線はどこを見るでもなく虚空を泳ぐ。

 

「何ですかそれ?水くさい。言えないヤボ用って何すか。Iさんてアレですよね。ピアノの練習と、彼女とデートでどっちって言われたら迷わず彼女取るでしょ。モテるには必須技能ですけど、僕は問答無用でピアノですけどね。」

 

その問いには答えず、Iさんはじっと手元のカラフルなパッケージを見つめる。

ああ何とでも言うがいいさ。

僕の気持ちはお好み焼きせんべえと一緒に飲み込んでしまうんだ………

 

 

「それよりも何かお土産話ないの、君たち?ほら写真とかあるでしょ」

苦し紛れに水を向けた話題にホイホイ乗るGZさん。

「あーーーよくぞ聞いてくれました!僕もね、ちょっとは爪痕を残さなきゃってね…!」

 

胸を張ってGZさんが並べた写真を、冷ややかに一瞥するGさんとIさん。

「……て目黒じゃん、ここ」

「東京に爪痕残してどうすんだよ……」

「だって!!!早く家に帰らないとピアノ弾けないし!」

(そこか)

 

「君たち、仕事が終わってからの余暇というのはこのように過ごすものだよ」

「わーーいろんなとこ行ったんですね~~すごいなーーー」

「GZくん他人事だな完全に……」

 

 

「いろんな所にストピもあったよ?GZくんも家でばっかじゃなくて、こーゆー色々アウェイな場所で弾くのも、思わぬ出会いがあって面白いかもしれないよ」

 

「んーでも僕、練習やりだすと何時間ってフツーに弾いてるしなあ……でもこの人通りの多い場所とかイイですね、色んな人に聞いてもらえそうだなあ」

 

「関西旅行でのおみやげは何かないんですか?」

「あー!そうそう、瓦模様のモナカ美味しそうだよ、食べるー?」

※商品リンク:最中 - 菊屋

 

「モナカってどうゆうことっすか、女子みたいな……あの、ほらあるでしょ豚まんとか肉まんとか551蓬莱は…?」

「何言ってんのIくん。僕は新幹線で帰って来たんだよ?満席の中に美味しそうなあの香りを持ち込むわけにいかないじゃない。お腹空いてる人にはもはや凶器だよねアレ。」

「えええええーーーーーーっ!!無いんですか豚まんとか肉まんとか!それだけを生きがいに今日までがんばってきたのに!」

「それだけが生きがいってどうゆうことだよ!??」

「………?」

「おみやげって……どこに売ってたんでしょうね?」

(アカンだめだこりゃ…)

 

 

わいわいと盛り上がる中、お好み焼きせんべえをかじりつつIさんは思った。

思えば初めて知り合ったときは学生だったんだよなあGZくん。でもそのとき既に常軌を逸してたというか、人智を超越してたからなあ。なんなんだこの人、実在するのか!?って思ったもんなあ。

色んな意味で僕の第一印象は今もそのままだし、ネットの世界から広く世の中に認知してもらえるようになって……もうなんかこれを本望と言わずしてなんというか……

やっぱさあ、聴く人が聴けばわかるんだよGZくんてどんな人なのか……

もう僕はリス君の着ぐるみで応援しなくてもよくなったんだなあ。

 

まあいいさ。僕は僕の道をゆく。

 

 

 

 

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事件勃発(未遂)

そしてまた時は巡り、いつもの生配信でござさんのピアノを聴ける日がやってきた。

 

しかし何もない夜はないのであった。

配信予告日は2022年5月15日(日)。

約束の夜8時。

滑り込みで自分は家事を終わらせたがしかし配信は始まらない。1~2分ずれるのはよくある事と思って自分は待った。

やっぱり配信は始まらない。あー、マンション?の回線の込み具合とか、ネット機材の繋がり具合とか、色々トラブルと紙一重で配信してるって言ってらしたからなあ。

 

うーん今夜はあきらめるか。(TwitterとかYoutubeのコミュニティでコメント上げてくれたら分かりやすいんだけど……)と自分は半ば撤収モードに入りかけていた。しかしござさんからは梨の礫である。ということは配信を繋ぐべく、ずっと作業中ということか?このまま始まらないのに?

自分の背中には変な汗が一筋流れ、忘れていた記憶がはっきりとよみがえってきた。

しかし安心してくださいというコメントが聞こえそうな、作業中のござさんの背中で突如配信は始まった。つまり事件は10分でめでたく終わりを告げたのだ。

あわやソーラン節案件(未遂)である。

 

ござさん、ネットの回線状況っていうのは水物。

いつどうなるか分からないんやから、絶対に毎回毎週、配信できるってわけじゃないやん。

ファン界隈にTwitterで告知してくれてるから皆楽しみに用意して待ってただろうけど、でもな、多くのスタッフが関わって予算も動くTV番組とかイベントとは訳が違うんやで。確か去年の9月くらいにグランドピアノスタジオで回線が途中で切れて、その後ツイキャスやってくれた事あったやん。

どうしてもだめな時はそういう手もあるし、対策なんてどうとでもできるやん。

 

でも去年の9月のトラブルの時も、途中で配信途切れたときの告知に「悔しい」っていうつぶやきが混じってたので、ござさん自身がワンオペで配信設定することにこだわり感じてるんやろうし、何よりも配信でピアノ弾けるのをござさん自身が毎週楽しみにしてるのが、傍で見てても手に取るように分かるので、がんばって回線の設定してくれるのを自分は黙って待ってることにするな。見てて始まらない時は家の神棚に手を合わせることにする。

(しかし、ほんと少しだけだけど、心臓に悪かったわ……)

本音になると方言が出がちな人

 

 

 

 

 

生涯学習キャンペーン

今回の生配信もきっちりソロライブ後に入れて下さったし、ござさんの勢いはあらゆる方面で機関銃のようにすさまじい。ツイートも色々ありすぎて自分はツッコミが追い付かない。

そこでこの図解だが、ここにござさんの最近のばねにのって爆発的に飛んでいくようなエネルギーを紐解く鍵がある気がするので貼ってみた。

 

要するに、

乾いたスポンジが水を吸い取ってる現象。

吸い取った水分はすみやかに圧縮されて、さらに水分をとりこむ。後から吸い取った水分のほうがより吸収が速い。

脳の構造上新しく入った断片的な情報は、寝てる間に整理される事で新しくスペースを確保できるため次の情報処理の作業をしたり、それをストックしたりできるって言いたいんですね。パソコンの仕組みみたいだな、ござさんはコンピュータだったんか?

 

いや、生きてる人間なんだから自然界に例を求めよう。吸収するために張ってるアンテナの精度が尋常じゃない的な?

その名も、奇想天外。

別にボケてるわけではない。自分はまじめだ。

ナミビアの砂漠に、根を深く張るだけじゃなくて空気中の分子レベルで水分を葉から吸収して成長するってやつがあるじゃん?ゆっくり成長するからいつからそこに生えてるのかも、誰も知らないってやつ。

(リンク貼りましたが写真で見るとけっこう怖い。てゆうか枯れた葉にしか見えない)
キソウテンガイ 奇想天外 Welwitschia | 植物発生進化学:読む植物図鑑 Plant Development and Evolution

ウェルウィッチア - Wikipedia

この奇想天外は、根の他に空気中から水分をとりこむ。維持できない葉は枯れさせながらも砂漠の過酷な環境で生きている。一説には寿命は1000年を超えるともいう。

 

………ござさんの図解ツイートを見て思った。この空白のとこに新しい情報をゲットしていくのが楽しいんだろうなって。このシビアなサイクルはライブ直前のリハならではのぎりぎりの攻防だったのかもしれないが、でも新しい事に触れて覚えていくのって楽しいよね?

なんとなくわかる。毎日同じことの繰り返しなんてつまらない。それを人はマンネリ化と呼ぶ。(自分も高2男子が小さい頃は新しい事に挑戦はできなかったけど、そのかわり子どもとの関わり自体が挑戦の連続だったから面白かった。自分的には今の挑戦はこの日記と本、ピアノだ。充分刺激的な毎日。)

ござさんが新しく吸収することをやめると=ピアノ弾かなくなると、2日と持たないのは実証済みだ。第一言語は音楽だし、ピアノ弾くのは息するようなもんだからやめると死んじゃうのは道理である。

生涯学習ってのは西欧的な考えだけどござさんはそれを本能的に実行してると思う。ピアノを練習する事それが目的なのではなく、楽しむ手段としてピアノがあるから続けられるんだろうな。そのためか?ござさんがおじいちゃんになってもピアノを楽しく弾いてる姿が容易に想像できる。

 

 

 

ビートルズと米津玄師の曲を弾くござさんについて

※過去動画。どちらも根強い人気ぶり。

ビートルズメドレー弾いたら静かな観衆が最後には拍手の嵐?! - YouTube

【米津玄師メドレー】つなぎが自然すぎる?!決定版メドレーinストリートピアノ!【全9曲】 - YouTube

 

このYoutube動画の例が示す通り、今回ござさんもメドレーで弾いてくれたけど、どちらも魅力的な楽曲で人気のアーティスト。

国境を越え、世代を問わず愛される名曲たち。様々な人に受け入れられる正統派。

ござさんのアレンジは、歌詞に込められた思いをより共感をこめて再現し、また誰もが知るサビを効果的に演出する等が効いているのか、何度でも繰り返し聴きたくなる。

またござさんの米津玄師関連のアレンジはストピとか解説動画でも取り上げられ、このように配信でも登場回数は非常に多いと言っていい。ボカロ時代から他歌手への提供曲まで幅広くカバーしていることからも、ござさんはこのシンガーソングライター(?)の作風に非常に共感していることが伺える。そのコード進行の妙について解説動画作るくらいだから。

(なんか自分めっちゃまじめだなあ)

ダラダラ書いてみたがこんなことは古来からの周知の事実。ござさんの動画や配信をちょっと見ればわかること、いちいちここで触れなくてよろしい。これらのメジャーな楽曲のすばらしさはいちいち挙げて行かなくても世界共通の認識であるし。

 

ござさんは最近これらのメジャー路線に傾倒しているってことが言いたい。

最近、というか登録者数がバズってから以降。

 

~~~風アレンジのメドレーで遊ぶ。

シンセのいろいろな音色で遊ぶ。

レアな曲を弾く。

色々コアな音楽解説を語る。

これら謎アレンジもすべてござさんのアレンジセンスあってこそのものだけど、しかし聴いてて何が飛び出すか未知数という面白さがあった。

最近影をひそめたござさんの遊び心。

結論から言えばこのような遊びの幅をもたせた配信は需要を考えると別に必要ではない。これからも、そのような仕事の依頼もないだろう。多くの視聴者に支持されるには上記の通り王道アレンジで定番曲を弾くのが順当かつ近道である。

 

ちょっと気の迷いみたいな事書いた気がしますが今の現状に1mmの苦言を呈するわけでも何でもありません。

選曲がメジャー路線を行こうが何しようが、ござさんの選ぶ和音は独特で奏でる旋律には説得力があり、聴き入らずにいられない所は何の曲にせよ共通であるから。

 

 

 

ござさんの生配信ならではの醍醐味ーーアニソンと音ゲー

今回アニソンメドレーも弾かれていたがメジャーな曲中心という意味では上記の論理に準ずる。最新人気曲かどうかという理論は横に置いて。高2男子に言わせれば「夜に駆けるってもう化石だよね。」って言われたし、そんな人たちについて行くのはござさんのレパートリーを維持するための労力を換算してると物理的に無理である。と思う。

 

ござさんのアニソンに関しては特筆すべきは曲目ではなく奏法だ。

「集中すべきは右手(のメロディや和音)であり、こういうときは左手(のウォーキングベース)は無意識に自動運転してるから、楽です」

このウォーキングベースというのは今回のアニソンでは廻廻奇譚とミックスナッツの左手の事をさす。

「いつもウォーキングベースやってたから考えなくていいんです。この曲のキーを思い出したらそれに乗せて勝手に左手が動くだけで、云々………」

これだけ聞いてたらウォーキングベースが挑戦しやすくかっこいいものに見えてきて、至極便利なツールに感じられるが素人はゆめゆめこのようなコメントを真に受けてはいけない……この境地に至るまでに、膨大な量のJAZZ演奏のインプットとさらに気の遠くなるような練習量が裏付けにある事は間違いない。

「フフフ……なんとなーくできてまーす」

というフワフワした言動はファンを惑わすフェイクである……

 

さらにミックスナッツに関していえば。

自分はこの記事を書くのもそこそこに、アニメを見てしまった。時間のロス(すいません)……とはいいきれない。ジャンプの人気連載が満を持してアニメ化、テーマ曲も超話題。

そんな話題には自分は普段は乗らないが、ござさんのミックスナッツがすごすぎて髯ダンの原曲も早速聴きに行き、それがかっこよすぎてアニメも試しに見てみた。

面白いじゃん……!

自慢じゃないけど読んできた漫画も見てきたアニメの数もはっきりいって半端じゃないはずなんだが、見てて素直に面白かった。でも子供時代とちがって今の自分が面白いと感じるってことは?大人向けなのか・・・?スパイに殺し屋に超能力で政治家が登場して舞台は東欧っぽいところ?が浦沢直樹のモンスターとMASTERキートンにそっくりである。そこがポイントなのか・・・・?あくまで設定が、だけど。

 

設定はともかく。

イントロから正確にキーボードの音を拾ってそこにイレギュラーなブラス音も正確に拾い、突然始まる旋律に正確につなげるリズム感がすでに人間業じゃない。

そこからの高速メロディにばっちりベースでついていきながらドラムの裏拍入れてるのも人間業ではない。

サビの最後のドラムソロをなんと黒鍵ワイパーで軽快に決めてて(おかしいな手が痛いはず?)、アレンジのセンスに脱帽というか降参というか……ほんとお洒落でかっこいい。

 

ミックスナッツだけは新曲と言って一向に差し支えないと思う。よくこの短期間でしかも厳しいスケジュールでレパートリーに入れてきたなって、初めて聴いた時耳を疑ったから。やっぱござさんは髯ダンのファンである説。

「だんだんアレンジが形になってきましたねぇ……」

こんだけキメといて完成形じゃないんかい……はあ、自分は頑張ってついて行きます…

生配信がアレンジを育ててる説も唱えとこう。自分らはその至高のアイデアを堪能しながら、さらにそれが進化していく様を目の当たりにできる幸せな観客だ。

 

 

 

 

音ゲー

自分は音ゲーをほとんど知らない。ファミコン時代のゲームならともかく、ゲーム音楽自体に明るくない。たぶんござさんのニコニコ時代と自分の子育て時代がもろかぶりしてるのも一因ではある。それより今ゲーセンに行って遊ぼうものなら3秒でそこらじゅうの近所コミュニティにバレて動物園のパンダみたいに噂になるので、行くに行けないし。

 

というわけで。今になってござさんの音ゲーアレンジ華やかなりし頃のレパートリーを思い返してみた。

ござで御座います。-ニコニコミュニティ

↑(から転載)

音ゲーの曲(音程がないもの(ラップなど)はざっくりと除外しました)
マクイル(サビ以外忘れた)/evans/red zone/蠍火/bag/my summer love/orion70/paranoia/paranoia respect/冥/the least 100 seconds/嘆きの樹/Sky high/AM-3P/Brilliant 2U/butterfly/can't stop fallin' in love/Dam Dariram/Dub I Dub/El Llitmo Tropical/I Believe in Miracles/If You Were Here/La Senolita/Let's Get Down/Magical Love/Witch doctor/CAPTAIN JACK - IN THE NAVY '99/Vol.4 - Ravers Choice/BOOM BOOM DOLLAR/Ska a go go/Kung Fu Fighting/FAXX/888/リナシタ/spica/Concertino in blue/この子の七つのお祝いに(ラップ以外)/ニエンテ/トイコンテポラリー(弾けない)/ pluto/pluto relinquish/Chronos/大犬のワルツ(弾けない)/僕の飛行機/アンセムトランス/隅田川夏恋歌/凛として咲く花の如く/BITTER CHOCOLATE STRIKER/ひつぎとふたご/たまゆら/little hearts/L.D./Freedom dive/L9/possession/HDV/サヨナラヘヴン/i'm so happy/smooooch/have you never been mellow(そよ風の誘惑)/

 

今回のメドレー聴いて、原曲も聴き込んでみると、このレパートリーがちょっとだけ分かった……ちょっとだけ。

このプロフィールにはほかにも膨大な曲が載せられてるが、恐ろしいのはこの頃ござさんはまだ大学生、コミュニティ開設時点でまだ20歳もなってないってところである。

この時点である意味完成してる。ここから現在までにJAZZが増えてるのと全体的にアレンジパターンが増えた、といったらいいんだろうか?さらにパワーアップ、恐ろしい。

「メドレーの音ゲー曲、大体どれも古い曲ばっかりなんですよねえ、ハハハ……」

そりゃこんだけ元々のレパートリーあったら新曲仕入れる余地もあるのかないのか、これらを維持するだけでもむしろ十分なのでは、物理的に新しいの入らないでしょこの中に?と素人は思う。

 

今次のコンサート、BEMANIのイベントに向けて音ゲーを弾きこんでるからか、今回のメドレーが真に迫るものがあってすごかった(語彙力)。いつも「音ゲー?分かんないし。」と素通りしてた自分も気付いたらなぜかここに延々と書いてる始末。なんなの。

 

ここでご本人から「どういうふうに真に迫ってるのか」という解説がきましたので貼っておきます。

 

なるほどそういうことだったのか(わかってない)。

ざっくりいうと、ゲーセンの機械で再生されることが前提の打ち込み音源であるので、原曲は当たり前に音の粒が一定で揃ってるってことで、それを人の手による演奏で楽器で再現するって点が、ござさんの腕の見せ所って感じでしょうか(わかってない)。

というかそのコンピュータの性能に楽器で挑戦するところに「ゲームしてる時みたいなロマン」を感じるってところが、ござさんの練習を頑張ってるというより、音ゲーにはまってた時代を思い出して演奏を楽しんでる感が出てて、聴いてるこっちもゲーム楽しんでる錯覚に陥って楽しい。(なんのこっちゃ)

 

余談だが、ふしぎなくすりって曲、歌詞やばくない?渋谷や原宿でふしぎなくすりを渡されて、なんか夢見たり色々なことになるって、やばいよね…?

 

 

今日のメインイベント

最後に早めに何を言い出すのかと思いきや

「今日はメドレーばかりで、リクエストに応えてたかというとそうでもないので」

最後のリクエストタイムを早々に始めるとのこと。

 

いやいや、メドレーでもリクエスト拾ってましたやん?

それじゃ全ジャンル拾えてないからって言いたいんですか?

要するにクラシックやボカロ、ちょい前のアニソン、ゲーソン全般、JAZZやフュージョンが抜けてたからそういう分野を補完したかったのでしょうか?

どんだけ完璧にするつもりなの。

 

というわけか何なのか、「さらに輪をかけて」最後のリクエストコーナーの演奏がすごかった。

 

ここで無理矢理、持論を提唱したい。

ねぴふぁびで色んなジャンルの人とコラボしたり、迫真の演奏を間近で聴いて、JacobさんとJAZZを2台ピアノでやったりして、ござさんの自分でも知らない世界が開発されちゃったんじゃないだろうか。

 

途中40分経過したあたりから何でもサティのジムノペディ風メドレーをはさんで休憩してるような気がしたけど、休憩してまでも、メドレーに全力投球したかったんですねわかります…………

H ZETT MさんのBeautiful flight まで飛び出して(ねぴらぼ以前よくやってましたよね?懐かしい)、もう何て言うんですかね、推してて良かったとしか(語彙力)

しまいに「星に願いを」でエフェクト使って遊びだして…というか我々が弄ばれていたのであったwwww

 

 

 

生配信とは

ファンの視点ーーーリクエストと、そこに投影される願望

ファンの数だけあるリクエスト曲。弾いてほしいのはみんな違う曲。ファンにも一人ひとりこだわりがある。だから自分の思い入れのある曲を弾いてほしい!と思ってリクエストが殺到する。それがファンの急増に伴って対応しきれなくなり、2020年9月をもってスパチャでのリクエストは中止されたのは周知の通り。

でもござさんの配信で見るリクエストは、なんとなく、いわゆるリクエストとは空気が違う。

「自分の大好きな、この曲を弾いてほしい!」

と思ってリクエストするじゃないですか、普通はね。

 

でもござさんの配信に流れて来るリクエストは、

「自分の大好きなこの曲が、ござさんが弾くとどうなるか聴いてみたい」

というニュアンスがあると思う。

 

ござさんに対するイメージはファンによって違う。

ひとりひとり、それぞれが持つ推しポイントがあるはずだ。

期待していることも、ファンの数だけ違うだろう。

 

 

アイドルはイメージを売る職業だ。邦訳すれば「偶像」。その見た目、歌う姿にファンは自分の好みと夢を見出す。

まさに理想、夢がそのまま形になったのがアイドル。

 

ではござさんは?

というか、ネットピアニストはそういうステレオタイプなのか?

いや、決定的に違う。

 

アイドルはファンに求められる夢を忠実に体現しているけど、

 

ピアニスト、音楽家、芸術家。

彼らは表現したい独自の世界を持っている。

ファンとは自分と感性が合う演奏家の元に本能的に集まってきた人達、といえるだろう。

 

アイドルがそのままの姿でいてほしい存在なら、

演奏家はどんな姿になっていくのかを期待されている存在だ。

 

しかしリクエストはある意味、賭けである。どういう結果になるか誰にも分からないからである。

こういう期待と不安がない混ぜになった渾身のリクエストが飛び交う中、どの曲が選ばれても劇的に変身を遂げ、ファンの意表を突く。

理想通りだったとしても、しかし想像のはるか上を行くのだ。

 

 

ござさんの立場ーーー生配信という形態

13年前の学生時代からござさんがペースをほぼ崩さず、何があってもコンスタントに生配信を続けているのには、レパートリーの維持という必然にして当然な理由がある。

 

なんでそれを生でやるのか。

アレンジやアドリブの即興力を磨くためである。

JAZZのアドリブは実際には膨大な演奏を聴き込み、色々なパターンを体に叩きこむ(無意識レベルまで?)のが近道と言われていた。

しかし実践が必要という意味では他のジャンルも同様だ。

膨大なレパートリー、さらに様々なアレンジパターンを生きた形で維持するには実践するのが一番だ。

 

………とかいう建前は横において。

(最近も書いた気がするが)

ここ最近、ござさんのスケジュールは騒がしい。

ねぴふぁび、ござの日ライブ大阪・東京、さらにBEMANIライブとその後の日本遺産物語ときて、全部セッションの舞台である。

セッションの現場ではござさんの全体を俯瞰する視線と他パートとの絶妙な連携が見どころの、ある意味ござさんが本領発揮できる場所だ。

 

しかしそのパート譜はがっちり決まってるはずで、菊池さんとストピ連弾してた時のような「お互いに何しかけてくるか分かんない怖い展開」っていう遊びの部分がない。

 

ござさんの命ともいえる自由な発想はその決まった楽譜の中では息を止めているはず、生配信ライブでの即興演奏は唯一ござさんが生き生きと動ける場所なのかもしれない。

そういう意味では生配信ライブは生命線ということになる。

ねぴふぁびとござの日ライブの合間、4/26という謎のタイミングで生配信がねじ込まれてきたのを思い出す。なるほどな?

 

というわけで水を得た魚のように自由に泳ぎ回るござさんを鑑賞する会……ではなく、聴いてるファンも自由に楽しくリクエストを投げるのであった。

 

上記の通りファンはリクエストに関してはギャンブルであるという認識が必要だ。演奏されたとして、どうなるか分からないからである。

さらに生配信は実験場である。人気曲を素晴らしいアレンジで弾きつつ、何かひねった発想をどこかに潜ませてくる。

 

昔みたいな突拍子もないアイデアは影をひそめ上品な配信になったと言われればそれまでだ。しかしイメージの改変を計りながらもファンを楽しませてくれる生粋のエンターテイナーだと思う。昔を懐かしく回顧するのもしみじみと味があるが、それよりも今まさに進化してるござさんの姿を見失わないように自分は必死で追いかけるのに精いっぱいである。

 

 

 

 

ーーおまけーー

・この部屋も住んで2年以上経つ。2年かなあ、もうちょっといるのかなあ?

2年経ってないと思います。引っ越ししたのは2020年のネピサマでソーラン節踊る前ですから、1年9か月です。(え?ツッコミが細かい?でもねえ。)

 

・こういう照明あったじゃんって思い出しました

そうそう、いつもは部屋中央の蛍光灯?で逆光気味でしたので。部屋の角に照明とかあるのは忘れていたらしい。

いやいや、だからほぼ2年前からこの部屋使ってるんじゃん・・・?

今ですか・・・?