ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

8/6の生配信

 

自分はもともと夏のエアコンが苦手だ。

つけると風邪ひくから(マジで)。

日本人たるもの扇風機とうちわにかき氷が必須アイテム、表に打ち水して縁側で夕涼みしていればいいのである。

 

と毎年こんな調子でやってるのだが今年はどうもエアコンに頼らざるを得ないようだ。

自分の部屋は北向きであり、冬は極寒だけど夏は全く日光から遮断されていい感じだったのに、家じゅうがどうも熱気に包まれててやばい。

外にも暑すぎて出れず、というか外出制限がかかってしばらく外に出てはいけない毎日で、鬱々としているのである。

 

そこでござさんがツイートしてくれたこのチャンネルが見ててほんとに涼しくなるというか気分転換になってて、超役立っている。

 

どんなビジュアルかというと、

↓ この動画みたいなぐあいにアルプスの絶景を背負っている。

 

www.youtube.com

 

こういうアルプスの高原や山をバックに民族衣装でバンドが演奏したり歌ったりしてて、旅行に行った気分まで味わえる気がする。ストリートピアノじゃないけど、なんとなく外国の街角でやってそうな編成で、ふらっと通りすがりにほんとにこういう人たちいるんじゃないの?っていう錯覚に陥るのだ。出てくる奏者もみんなベテランだと思う。というかさすがドイツやオーストリアコントラバス金管クラリネットのレベルがまた素晴らしい。

 

………いや、このチャンネルで現地に行った気にはなれますけど、ござさんにはぜひネット視聴に飽き足らず現地へ足をお運びいただき、いろんな国の空気を肌で感じでいただきたいと思うんですけど?

行かないと分からないことあると思うんですよね。いろんな国の文化や価値観の違いを感じるのは、表現者としての幅が広がるというか、お金では買えない財産になると思うんですけど。

食べ物も言葉も景色も違う世界、考え方とか思想も国の数だけ違うと思う。

今はネットで色々完結する時代ですけど、いかがですかねえござさん?

今年のござの日も大阪から弾丸で帰京されてましたし、ピアノというか鍵盤で練習できないと死んじゃう症候群でしょうから、遠出とか旅行は難しいんでしょうか…?

FA08を背負って旅行すればどこでも演奏できるんじゃないかな ← 無理がある)

 

 

目次:クリックで各項目へ飛べます

 

 

 

 

情緒不安定な生放送

さて、ござさんは最近休暇を取ってたようだ。しかしこの前の配信は7/31だから実質休みは8/1と8/2のことだろうか。

2日間しか休んでないやん。

それじゃ絶対遠出とか旅行とかしてませんね。

日本人ってちょっと働きすぎでしょ。ヨーロッパ人とかは、3週間とか休暇取ってバカンスに行くっていいますけどほんと日本人はエコノミックアニマルですよね。まとめて休暇行ってリフレッシュしたほうが、その後の勤務の生産性も上がるっていうのに。

というか自営業なんだからいちいち休暇の宣言しなくてええんですよ。

お好きなだけ休んでボケっとしてください。旅行とかも(←しつこいな)

そのOFFの期間とONの期間がはっきり分かれてるほど、仕事がキレキレな人が多い気がします。

 

 

ここでお休みを取ったからだろうか。

ござさんの配信はトークからして絶好調、本来の姿を取り戻したかのような、まるで水を得た魚のような……

これ以上ないってくらい、のびのびとされてましたね。

ほらご自分でもいわれてましたよね「情緒不安定」って……?

あれ???

 

6日ぶりとあまり間を置かず放送できてる

OSが放送中に更新してしまうのを阻止しないといけない

すぐに告知できるわけではないが色々準備中のことがあって忙しいです

みなさんの前で演奏する機会もこの生配信くらいで申し訳ない

Twitterはしょっちゅう更新できてる

最近2,3日涼しい日が続いてよかったです

話題が5転4転してます大丈夫か俺今日おかしいです

なぁんも話がまとまんない

コーヒー……じゃないコーラでカフェイン摂取した関係で、キマっちゃってます

5時起き、8時に寝ちゃうおじいちゃん生活してる

よし!(何がだ)

服の前のボタンまでパカッと全開してて、これ以上ないってくらい絶好調!(え?)

このくらいなら僕日常茶飯事なんで……

そういうとこやで!

 

 

大事なのは忘れないこと

しかし、あの夏へをまた弾いてくれて、情緒不安定になってるのは自分の方だ。

先週も弾いてくれた曲なのにだ。

同じ曲でも、世界観が毎回違うのだ。

自分は今回も精神的に心のどこかを鷲掴みにされて、その場から動けないでいる。

優しく語り掛けるような旋律、含蓄のあるその和音を聴きながらただ物思いに耽っている。

 

夏になると終戦記念日が近いからか、TVでは戦争の回顧特集が増える気がする。そういう特定の季節にだけ回顧するのは何か平和な時代の年中行事と化してる気がして自分は気が進まない。戦争はいつも地球上のどこかで行われてることだし、過去のものでも回顧する行事でもなんでもない。リアルタイムで人間はすべて自分のこととして認識すべきこと、と思う。

 

続いてござさんは花は咲くを弾いてくれて、この曲は東日本大震災の復興イメージソングとして作られたのだけど、あの地震津波のことも春になると思い出す年中行事になってはいないか?

 

地震のことも津波も、思い出すっていう対象の過去の話ではない。もう11年経ったといっても何も変わらないこともある。

津波が来た地域はもとの街や農地には戻すことはもうできない(塩害もあるだろう)。それは地図の衛星写真で見たら一目瞭然だ。できるところから復興していっているかもしれないが、そこに生活していた人の人生は元には戻らない。

原子力発電所放射能は事実上周辺地域ごと全部を永久に破壊してしまった。それは人が努力すれば復興できるという問題ではない。

関係ない地域への、放射能風評被害もひどかったと思う。

 

被害を受けた人たちへの後年の被害といえば。

戦争で、原爆や水爆で被爆した人は、適切な支援や医療を受けられなかった(国自体がそれどころじゃなかったのもあるが)だけではなく、不当に差別を受け続けてきた。

戦争は終戦記念日がきたから終わったのではない。ほんとうの苦しみが始まったのは戦後からではないか。

戦災孤児とか、満州ソ連侵攻からのシベリア抑留も、何年かかっても解決なんかしていない。(シベリアに抑留されなかった満州在住の日本人は、8/9のソ連侵攻後、悲惨な運命をたどり、戦後舞鶴へ引き揚げてこれたのはほんの一握り、検疫所でも悲惨な目にあっているけどあまり知られてないと思う)

 

日常の中で常に意識はしないかもしれないが、折に触れて思い出すだけでも意味があるんじゃないかなあ?特に福島の原子力発電所は東電の管轄であり、そこからの電力は関東で消費されていたのだから

 

そんなことを思いながらござさんのあの夏へと、花は咲くを聴いて、しみじみと感傷に浸っていた(柄にもなく)。

 

と言っても何のこっちゃピンとこない人が多いに違いないので、原爆についての回顧談で、アニメで比較的見やすいリンクを置いておく。(概要欄にはアニメの元になった手記のリンクもある)
[ヒバクシャからの手紙] ヤマンへの手紙 | 原爆の記憶 ヒロシマ・ナガサキ | 被曝者の体験手記をアニメ化 | NHK - YouTube

 

 ↓ アニメ回顧談一覧。NHK制作。
アニメ ヒバクシャからの手紙 | NHK 原爆の記憶 ヒロシマ・ナガサキ

 

 ↓ NHKの、その他のリンク集。キャッチフレーズごとに分かれていて見やすい。
NHK 原爆の記憶 ヒロシマ・ナガサキ

 

 

 

 

# もっと評価されるべき(ニコニコ動画ふうに)

そんなふうに感傷に浸っているとゲーム音楽が始まった。FF特集だ。ウチの高2男子にFFって言っても通じなかったがそんな事は気にしない。アニメと同様これは日本の伝統文化だから。

ござさん:「FFってあんまり知らないんですよね~~」

どのへんが。

あんまり知らないからメドレーにするっていう日本語がすでにおかしいでしょ。

矛盾してますよ。

以前、家に固定TVゲーム機がなくて友達の家で遊んでたと言われてましたが、そこでBGM聞いてこのレベルで覚えてるもんなんですかね?あ、聞いたら覚えちゃうんでしたねなるほど……

カービィとかマリオとは違ってRPGはストーリーが壮大っていうか、歴史と時空を超えた設定というか、当時の作曲者がすごいというか、名曲揃いである。

それを再現するござさんがすごいというか。

プレリュードとかビッグブリッヂの死闘とか、作曲者曰く「アルペジオを調ごとに並べただけ」と言いつつも長調短調が交互に並んで(?)、不思議な異世界へ連れていかれる感覚になる曲だけど、ござさんは残響も含めて鍵盤で再現してるのである。

(※原曲の例:FF4の場合)
{SFC}♪プレリュード(ファイナルファンタジー4) - YouTube

これと生配信を聴き比べてみても。

どうなってるのかちょっと分かんないですね。

(FFやったことないから知らんけどチョコボってキャラのテーマがかわいいな)

 

FFに限らずゲーム音楽は名曲揃い。東京オリンピックの生演奏も印象深かった。その時の生配信のラインナップがガチなので貼っておく(ラーメンプラン以上限定)。

グランドピアノ配信! 2021/07/25 - YouTube

 

 

自分がござさんのことを毎回書きたいのは、こういう演奏のすごさとか、演奏が胸に突き刺さってくる感じをどうにかして記録したいから……かもしれない。

そういう演奏が流れて来ると(つまり毎回)勝手にどっかから字幕は流れて来るので苦労はしない。

 

ござさん本人が生配信につけてるキャッチフレーズは

「リクエスト募集中」

である。

つまり聴いてる人たちの希望に何でも応えるよ!というサービスについてのご案内だ。いやいやアピールするとこはそこじゃないでしょと思う。

 

キャッチフレーズ?何でもつけれるよね?

リアルすぎて原曲よりすごいシリーズとか。

こないだの合唱曲メドレーなら、学生時代の思い出がよみがえるタイムとか。

昭和歌謡も青春を思い出すタイムとしてイイんじゃないですか)

難曲アレンジ過ぎてござさんしか弾けないコーナーとか。

リクエストで生活音をなんでも再現するコーナーとか。

あと、シンセでその場でパートを作っていって一人合奏の曲にしていく配信も、完成度はピアノ配信界隈では指折りだと思うんですけど、ござさんは。

 

その時リクエストで何弾くか分からないなら、後付けで概要欄でいろいろアピールするなり、Twitterでコメント色々つけてリンク貼るなり、なんでもできるし。

 

海外にアピールするなら語学が堪能な人に外注して、英語表記で概要欄に追加してもいいし。海外に広く宣伝すれば内容によってはチャンネル登録者数も動画再生数もけた違いに上がるのに。ござさんが得意ないわゆるサブカル分野は、海外で「クールジャパン」とかいって人気の分野でしたよね!?クラシック動画も海外にはきっと評判いいと思うんですけどねえ。

ゲーム音楽とかアニソンは英語表記したら絶対海外にウケると思うんですが。

 

この辺の英語表記を外注することも含めて、色々アピールすることはござさん本人は絶対やらないだろうから、この辺の妄想はすべて儚い泡沫にすぎないけど。

 

今星のカービィ30周年なんですってね。

ござさんのレパートリーで、カービィonlyのリクエスト制生配信とかいかがでしょうかね、ゲームファンの人がこぞってリク投げて絶対盛り上がると思うんですがね。絶対やらないでしょうけど。

ござさんの声が聞こえてきそうだ。

「だってカービィやったらほかのゲームonlyも生配信やらなきゃ不公平ですよね…?やってたらきりがなくないですか……?公平を保つためには中途半端に行動しないことです……」

そりゃそうなんですけどね。

そういうコアなことやったら特定のファンは聴いてくれると思うんですよね。(でも常時ある特定の分野ばっかり弾くわけにいかないだろうから、やっぱダメかあ)

 

 

 

安保闘争……?

中島みゆきメドレーもやってくれたけどあんまり自分は知らない。

時代は中学の吹部でやったし、旅人のうたは家なき子のOP?で地上の星プロジェクトXのテーマソングでしょ、でもほかの曲知らないんだよね……

あれだな、たぶんシティポップと一緒で当時そういう渋い曲聞かなかったからだな多分。

 


でもござさん、お詳しいですよね。なんで?自分はこの動画で必死で中島みゆきの曲覚えたくらいなんですけど。この動画から好きになった曲も多いんですけど。

自分はかろうじて生まれてたけど絶対ござさん生まれてないでしょ?あれかな、名曲揃いだからニコニコ動画とかで聞いて覚えちゃったんかな。

世情とか何で知ってるんですか。確か金八先生の曲?めっちゃ渋いですよね。当時の安保闘争を反映した歌詞らしいですけど自分覚えてないしなあ、何で知ってるんだ……

昭和の曲はコードがわかりやすいって言ってたのですんなり弾けるんだろうか。

 

という訳で世代じゃないので(本当ですって)このメドレーは自分は感想は飛ばします。

 

 

 

みんな(というかござさんが)大好きアニソン

この生配信のあった前日に、TVでアニソン特集をやってたらしい。ござさんはシレっとさりげなく引用RTしていた。そう、さりげなく話題の俎上に乗せてくる。

なんかTVで言ってたよねー?的な。

でもばれてるんですよ、ござさんちにTVがないことはみんな知ってます。

 

 

どう考えてもアニソンを話題に出す前振りでしかない。としか思えない。

というか、ランキングにツッコミが入れたかったから、としか思えない……

 

|•ω•。)"…チラッ

って感じで「もうやってもええやろか……?」と空気読んでるござさん。

いやそんな空気読まんでいいので好きにやっちゃってくれたらええんですけど。

 

FFメドレーで十分楽しそうであったが、さらにこのアニソンメドレーではっちゃけまくって楽しそうにノリノリのござさん。

どんくらい楽しそうかって、演奏曲リストが過去イチ珍しいというか、最近見ないなー?って曲ばっかりなのがすべてを物語っている。

自分は走れマキバオーあたりで、かろうじてついてイケてる!と気がつく有様である。

(ござさんと綺麗に10年ずれてるからだと思いつつ、でも流れて来る曲がそれより古い方に振り幅すごすぎて言い訳になってない自分……)

あまりにノリノリすぎて、ここのメドレーだけ永遠に聞いていられる。え?知らない曲ばっかりなので自分は今から調べます。(繰り返すが2005~2015年あたりの曲は全くわからない)配信と、原曲とを比べるとよりすごさが際立つので。

 

でも、知ってる曲だろうが何だろうが別にどうでもよくなってくるんですよね。

これなんか知らない曲だけどあんまり演奏がすごいから原曲聞いたらさらにすごかった。テニス漫画?じゃないノリを感じる……

原曲動画:メニメニマニマニ 歌詞付き - YouTube

 

この曲のノリどっかで聞いた?と思ったらこれに似てるような気もする。らき☆すたのOP。いつだっけ…?と思ったらこの日の1:52:40~で演奏されてた。
リクエストに応えるピアノ配信 2022/03/17 - YouTube

 

このらき☆すたの曲もござさんの配信で知ったのだけど、あんまりピアノがキレキレなので原曲からアニメから色々聞いてその再現度に驚愕し、しかし空気系アニメの元祖ってどういうこと、このアニソンちっとも空気っぽくないけど?と腑に落ちず、聞いてるうちになんかアレじゃね?らき☆すたのこれ、ハレ晴レユカイに似てない?と思うに至った。

原曲動画リンク:らき☆すた OP もってけ!セーラーふく [HD] - YouTube

涼宮ハルヒの憂鬱「ハレ晴レユカイ」TV版スペシャルED - YouTube

 

……調べたらどっちも京アニだった。なるほどアニメのレベルがすごいな?と思ったら。ござさんは京アニのファンっぽいしな。(いや京アニはみんな大好きだよね)

動画も出してる。満員御礼!聖地秋葉原で京アニメドレー弾いてみた! - YouTube

 

 

なんでもいいが、ござさんはアニソンを弾いてるときのアレンジのキレがダントツピカ一なのだ。(語彙力皆無)

アニソン専用の別エンジン?いわばロータリーエンジンが稼働したかのような無限の謎パワー。

この時だけ突如投下される謎の怪しげな燃料。

その勢いは誰にも止められない(なんのこっちゃ)。

 

 

このアニソンたちが前回いつ演奏されたのか探してて、2020年とか2019年の配信を聞いてて思った。その頃は感動しながら聞いてて勢いでこのブログ始めたくらいだったのだけど。

今の配信聴いたら、今の方が断然音が綺麗。当たり前か?同じFANTOM8なのにね?

2020年の引っ越しの際に、オーディオインターフェースを新しく替えたから?パソコンも替えてメモリも増設したから?グラフィックボードは関係ないよな……よくわかりません。でも、ソフト音源が新しく増えたとか、それだけじゃないですよね。

何よりござさんの演奏のキレ自体がその頃と比べても全く違う。

それが一番の違い。

 

どう考えても、そこから踏んだ舞台の数というか、場数の違いというか、加えて積みあげた練習量がものを言っている気がする。

弾けないやつが何言ってんのって?

すいませんでした。

 

とにかく今回はござさんが楽しそうでよかったです。

アニソンの勢いのままの、最後のメドレーの迫力もすごかったです。

 

 

↑ このコメントからして、今回のメインコーナーはアニソンです。ご本人が言う通り。

※参考リンク:バビル2世 OP・ED - YouTube

 

 

 

 

 

 

 

おまけ:AIにツッコむという非生産的な思考

最近のAIはすごいらしい。この「例の」AIってどれのことか知らないが、イメージというか完成度がすごい。プロ用のAIらしいから素人は黙ってweb上の「作品」を眺めている。

 

 

亡き王女のためのパヴァーヌは、言わずと知れたラヴェルの若いころの傑作である。美しい旋律を持つピアノ曲で、後年ラヴェル自身によって管弦楽版も書かれ(ラベルのオーケストレーションは秀逸である)、現在も色々な楽器によっても演奏されている名曲だ。

 

 

この「亡き王女」とは誰かというと、ラヴェルルーヴル美術館で見たこの絵からの印象で作曲したという説が有力。

 

 

彼女の名前は、マルガリータテレサ・デ・エスパーニャ。17世紀スペインハプスブルク家の王女で、ベラスケスの書いたこの一連の肖像画で有名である。「亡き王女」というのはラヴェル(19~20世紀)の時代には過去の人物だったという事で、弔うとかそういう意味ではない。らしい。

でも、この美しい曲にそこはかとなく漂う、高貴ながらも哀しい響きは何なのだろう。

 

マルガリータという愛称の方が通りがいいこの王女は、オーストリアハプスブルグ家との縁組が小さいころから決められていて、ウィーンに遺されているこれらの絵はお見合い写真がわりである。

左:薔薇色のドレスの王女(3歳)

右:白いドレスの王女(5歳)どちらもウィーンの美術史美術館

 

可憐な表情が愛らしいのだが、嫁いでから若くして亡くなっている薄幸の王女でもある。彼女の運命とともにスペインハプスブルグ家は後継者が無く断絶することになり、この曲は国家の思惑に左右された王女の人生を表しているのかもしれない、と思う。

 

ラヴェルならではの和音展開もある気がするけど、ゆったりとした宮廷の雰囲気をも兼ね備えた優雅な曲。

そんな静かな美しい旋律に時折現れる暗く重い和音。

 

王女は若くして亡くなっているのは事実だから、AIの絵に墓地が描かれてるのは間違いではない。赤いドレスを着た子はマルガリータの6人の子のうち唯一成人したマリア・アントニアかなあと思ったり。すると隣に立ってるのは亡くなったマルガリータかなあ?とか、色々想像するのだった。