ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

夏の思い出

 

8月最後の日曜日に生配信があった。

 

去年は8月最後の日曜……なんかしてたよね……?

そう、ネピサマです。

 

(ここはござさんを推すブログなので、ござさんの動画を貼っておく)

 

(ついでに感想も貼っておく。)


 

 

目次:クリックで各項目へ飛べます

 

 

ネピサマは生配信イベントの原点かもしれない件

もう一年前かと思うと、懐かしい。

夏の終わりの花火大会みたいな、何が出てくるか分からないワクワク感。野外フェスってこんな感じかなあ?という、ふらっと聞きに寄ったらいろんな音楽が流れてる雰囲気があった。

 

ござさんによれば

「生配信って、ニコニコ動画時代はパソコン持ってる人だけのコミュニティというか、閉じた狭い世界だった」

らしいが、スマホが広まったからとかストリートピアノがブームだったからとかコロナ流行でステイホームの風潮になったからとか、理由はあると思うけど、この盛り上がってた去年のネピサマから1年の間に、ピアノのネット動画や配信はマニアの世界から飛び出して、急速に市民権を得たと思う。

たった1年の間に。

(正確に言うとストピ事業を大々的にYAMAHAが始めたのが2017年、ネット上で動画がブレイクしだしたのは2019年だけど、ネットとかピアノとか知らない層に認知されるようになったのはここ最近の話のはずだ)

 

コロナ流行前を知らないのではっきりと言えないけど、youtube動画のピアノチャンネルはますます増える一方である。ほかにも様々な楽器の演奏チャンネルをネットで見かけるようになった。

リアルコンサートやライブもどんどん開催されるようになってきた。

 

要するに音楽を楽しむ手段は様々な形で増えつつある。

 

そして巡ってきた8月最後の日曜日。

この日も、いろんなチャンネル、いろんな場所で有料とか無料とか様々な配信が行われておりました。次々と配信をはしごしなきゃ、というあわただしい感じがちょっとだけネピサマっぽいなあ、と勝手にそういう気分に浸ることにした。

 

季節は巡って今年も夏は終わろうとしてるわけですが、自分は相変わらずござさんのチャンネルを聴く。

 

 

夏の思い出と秋の足音

今年は個人的にはコロナウイルス陽性になって8月はまるまる潰れたようなものなので、いつか行った夏山の写真でもドウゾ。四国のどこかです(どこでしょうねえ)。

(↑ 画像をそれぞれクリックすると拡大します、スマホでも拡大できる、と思う)

 

今年の数少ない夏の思い出って何があったかな……

 

かき氷。

窓に掛けられたすだれ。

うちわと、それから全然効かないけどフル稼働の扇風機。

山のような胡瓜とトマトとオクラ。

庭の超冷たい井戸水で、タライで冷やすスイカ

沸かしても追いつかくてすぐになくなる麦茶。

 

高い空と濃い青色、ぽっかり浮かぶ入道雲

姪っ子が浴衣着せてもらってはしゃいでる姿。

騒がしかった蝉の声。

近所のやつに行けなくて生配信で見た花火大会。(便利になったなあ)

 

 

↑↑↑ 数年前の市民プール。こども達に大人気。じりじり照りつける日差しが痛かった。

(右の花火は今年の様子)

 

汗かいて、氷入れたお茶飲んでも全然涼しくなかった暑い日。

わけもなくワクワクしてた。夏大好き人間。

 

そんな気分も、お盆を過ぎたころから忍び足で寄ってくる涼しい空気がちょっとずつ剥がして持ち去っていく。

蝉の声もどこかへ行ってしまった。

寂寥感が支配する夜。

夏のわけもなく楽しかった記憶は、蜻蛉の薄羽みたいにふんわりと秋の風に乗って姿を消す。

 

陽が沈んだあと、暗闇から聞こえる虫の音。

賑やかで美しいその音色を味わうには、もう少しこの耐え難い喪失感と向き合わなければならなぃ。

 

 

秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる

藤原敏行  古今和歌集 巻四秋歌上・169)

 

初秋のなんともいえないもの寂しさにはこの歌がよく似合う。

 

真の能力が炸裂する昭和歌謡

革命のエチュードも改造されててしっとりにすると言われても……、チャット欄に「?」とか「ムリムリ」「途中まででしょ」とかいうコメントが並んでて、それを見てこっそりほくそ笑む自分(趣味悪いな)。原曲は悲壮感漂う激しい曲なんですけどまさかのボサノバ風でまったり。激情に流れそうになりつつ静かに穏やかな流れで終わる。必死に制御してる感。

 

弾いてくれる曲にはどこかに陰があるようだ。

少年時代も、おなじみだなーと思っていたら、夏の思い出が次々によみがえってくるような壮大な展開。

 

物哀しく切ない雰囲気。

去りゆく夏に後ろ髪を引かれる思い。

 

オープニングから洋楽メドレーへ、懐かしい名曲の数々が美しい音で、滑るようなござさんのピアノの調べで生き生きとよみがえる。

 

夏の残照をかみしめて感傷に浸っている自分に、それらの曲の合間でひっそりと現実はつきつけられたのだった。

そんな素直にござさんの配信が進むわけないでしょ。

「しっとり風アレンジが続きますね~じゃあジブリも昭和風にいきましょうか」

(心の声)「えぇ……ジブリも初期の作品は昭和時代だし?ござさん何言ってんの……」という自分のつぶやきはあっさりと消し去られた。

 

昭和風というより演歌風。昭和歌謡ふうなジブリ

こぶしがきいたメロディ、物哀しいというかしっとりというか、人生の無常さが朗々と澄んだピアノの音で語られる。トトロもその渦に巻き込まれ場末のスナックふうに改造されて……

ちょっと実況は放棄します……先週の昭和歌謡メドレーでしみじみと感じ入ってたのに!?あのときの気持ち返してください…

参考動画でも貼ってお茶を濁しておきましょうか…

北国の春:千 昌夫 - YouTube

ビブラート効かせて歌いあげる昭和歌謡ってこういう感じですかねえ(暗いな……)

圭子の夢は夜ひらく(フルコーラス):藤圭子 - YouTube

 

ござさん通常運転やな。

普通にリクエスト受けて弾いてるの聞いてもね?

初見さんには、どういうイメージで受け止められるかはわかりませんけど。びっくりされた方もいるかもしれませんが。

でもござさんといえばこれですよね。

意表を突く選曲。

どこかにねじ込まれてる遊び心。

(こっそり)

そういうとこ大好き。

 

(いわゆるこういうアレンジを基にしてると思われる)

 

 

 

このいじり方が好きな人ならそのまま最後のノンストップメドレーもどこかに刺さるものがあるだろう。

じっくりと浸りたい感情と、ワンフレーズごとの勢いでいろんな曲をねじ込んでくるござさんのピアノとのせめぎあい。

パリは燃えているかのガチ演奏なんて久しぶり?初めて?もう言葉もない。

映像の世紀 世界は地獄を見た#映像の世紀#第二次世界大戦 - YouTube

(この冒頭のテーマ音楽を配信で弾かれてる:本編は閲覧注意な映像です)

文字通り20世紀を代表するドキュメンタリー。

淡々と描かれる、しかし悲惨な内容をござさん独特の節回しで絶妙に表現されてると思う。

 

だいたいノンストップメドレー自体が1曲1曲ジェットコースターの上りと下りみたいな緩急ぶりで、息つく暇もなく感動したり胸を打たれたり強烈なビートに圧倒されたり忙しい。

お化け屋敷に入って、うわっと驚き、途中で休憩処という部屋で緑茶があったから座ったらそのまま落とし穴だった、みたいな振り回されぶりである。

そこに落ちた人はブラックホールに吸い込まれていき、行方も杳として知れない。

 

ラテンの熱い血、ディズニーのメロディが混じる。クラシックとかありとあらゆるジャンルを巡って、最初の振りの夏の曲が再び出てきて感傷に浸れるのかと思いきや、色々ねじ込まれていた。

落ち着いて聴きたいんです!?

 

結局、徹頭徹尾自分らはござさんに振り回されっぱなしということだ。振り回されながらも、はりついて聴いてしまうあたりが、いいように遊ばれてるというか…

何とでも言ってください。

そこに「夏の終わり」まで入ってて、いろんなことを思い出しては言葉もなく佇む自分。

Septemberもこっそり入ってる。

 

ご本人もRemixバージョンと言われてることですし。

ブラックホールに落ちた人ですか?

それは自分のことじゃないかな…

 

 

昭和アレンジのあたりで

「色んな年代の方がいますから。

昭和の色々アレンジとかやってる場合じゃないんですよ。

最近の曲も弾かないと。米津さんとか。」

 

ほんとにね。

ところでLemonがござさんの中では最新曲って!?

 

 

ここでなんか無力感というか虚無というか限界を感じて発作的にどうでもよくなって、何もかもほったらかしてシャッター閉めてどっかに去ろうとしつつ、いやそんなわけにいくかいって思いとどまった。

(最後のおまけコーナーにそのまま続く)

 

 

更に最後のノンストップメドレーでソーラン節ってどういうこと。

 

あれは忘れもしない放送事故、2020年8月30日のこと、第1回ネピサマ。

ござさんの中ではトラウマなんでしょう。

次の日にリベンジライブを見事やってのけただけで、大金星ものだと思うんです。

度胸の話です。

次のネピフユでも、足が震えてピアノのペダル踏めないっておっしゃってましたよね。

その後、ねぴらぼ2でリベンジソーラン節されててかっこよかったんですよ。

もうあれで克服されたということで、わざわざPTSDの症状が再燃しかねない曲なんか思い出さなくて結構だと思います。

自分はソーラン節が聴きたいときは、ねぴらぼ直後の2021/2/15の生配信を聴くことにしてるんで(ラーメンプランの人限定ですが)。

 

盆踊りですか?

日本の夏の盆踊りは阿波踊りって相場がきまってます。(四国民の偏った主張)

踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々。

本場徳島阿波おどり・新ばし連_藍場浜演舞場_20220813 Awaodori in Tokushima Japan - YouTube

 

 

 

おまけ

最近の生配信の傾向とチャンネルのありかた

えーとここだけまじめモードです。なぜか。

 

このように自由奔放な楽しいピアノ演奏で、気がつけば二時間終わってるござさんの生配信ですが。

生配信の同接視聴者数は多くて1400ー1500人前後。

同接数は、通常チャンネル登録者数の1%くらいと言われているので、

今登録者数29万人であるからこの登録者の内訳が常にアクティブに動画・配信を聴いてくれる人であれば、本来生配信の同接数は単純計算で2900人いるはずだ。

現在、その半数。

 

単純に逆算すると、ござさんの生配信(リアタイではなく、アーカイブで聴く人も含めて)とか投稿動画を毎回聴いてる人数は、およそ14万人から15万人と考えられる。

つまり表面上の登録者数の半数という計算にならないか(雑な考え方だけど)。

 

現在進行形で聞いてくれてる人が、増えてるのではない、減ってるということだ(あくまで仮定)。

 

チャンネル登録自体は気軽に無料でできるし、

いろんなチャンネルを楽しんでる人もいるだろうし、

ライフスタイルの変化で頻繁に動画見れない人もいると思うし、

登録者の数字ていうのは流動的なものであり、そこを深く考えてもしょうがないとは思いますが、youtubeにおいて収益化の基準の一つに登録者数があるらしいので、一応ファンとしては気になるところ。そこが機能してないと、簡潔に言えばござさんの音楽活動の継続の可否につながるから。

 

 

 

どなたか熱心にリクエストされてる方がいらっしゃいましたけど、ご覧の通りのリクエストの山。

リクエストを投げるにしても、拾われる確率を上げたいのであれば、曲の合間にござさんがタブレットのチャットを確認するタイミングでチャットに載るようにされるとよろしいかと存じます。

合間のトークから察するに、演奏する曲も各ジャンルから拾おうと全神経を集中されてることがうかがえる。

リクエストを拾えなかったとしてもその曲をわざと避けてるのではないだろう。

先週弾いた曲とかじゃない限りは、単に見えてないだけか、メドレーの流れを考えて拾わなかったのか。

 

でも結果論としてリクエストを拾えていないという課題は残る。

 

対策は色々と存在するだろう。

配信のテーマを回ごとに決めておくとか。ジャンルとかアーティストごとに。

また、人気の曲を単発かメドレーの動画で上げるとか。

いくらでも考えられるし、他チャンネルでは実際にそういった動画や配信も見かけたりする。

そういうやり方だと流行に乗って視聴者数や登録者数も増えるんじゃないか?

 

ござさんのピアノをもってすれば数字はもっと稼げそうなものだけど、ござさんの目指すところはそこではなく、実力が発揮されるのもそういう方面ではないはずだ。

 

 

ござさんの姿勢はいわゆる最大多数の最大幸福なんだと思う。ちょっと定義がずれるけど。

結果から行動を帰結する。いわゆる功利主義

最大多数個人の最大幸福(the greatest happiness of the greatest number)

「個人の幸福の総計が社会全体の幸福であり、社会全体の幸福を最大化すべきである」

(引用:ジェレミ・ベンサム - Wikipedia より)

 

そう仮定すると、おそらく、今の方針を変えられることはないのでは?

あくまでファンに対して平等でありたいんだと思うから。

 

とある配信でチャットに関係なく弾く時間ってのがあった時、「長年配信やってると、リクエストに応えるやりかただったから、なんでもやっていいってなると迷うな、どうしようかな、何弾こうかなー」と、こう言って戸惑っておられたくらいなので。

 

(こっそり心の声)

ござさんにはござさんなりに、

やりたいこととか弾きたい曲とかあるだろう。

自分はそういうの聴きたい。

自由にやってるところを見ていたい。

ただそれだけ。