ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

冬のとある日の出来事

 

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この記事は日記なのでその日あった事を書く。

クリスマス・イブだったが昭和な土壁とタタミの家でツリーとかパーティーとかは似合わないので、そんな行事はあんまり関係ない。

しかしウチの男子はチキンとケーキだけは外せないらしく(サンタさんはもうばれてるし)、そこでお料理を準備しようとしてこの有様という、非常にテンションの上がらない土曜日。

 

さて無事にチキンもケーキもお料理も準備できたものの、しかし「日本酒も焼酎も合わない料理じゃないか」とばかりに眉間に皺をよせてる高齢者が全部台無しにして、いまいち盛り上がらない夕食どき。せめて雰囲気をと思ってこっそりござさんのクリスマスメドレーを流してみると、途端に厳かな教会みたいになり、ときにウキウキするリズムでそれっぽくなる。

横で高2男子はそんなのいらないからボカロ流してよっていう視線を送ってくるが、スルーする。君たち男子はほんと身も蓋もないよね?

 

 

感動的な夜

そうしてちょっと遅めの洗い物と片付けも終わろうという頃にそれはやってきた。

 

 

そこにANSWERというワードとyoutube更新っていう文字列が見えて咄嗟にリツイートしてみたのだった。ほかでもない、9/12日本遺産コンサートでござさんと共演された中孝介さんのカバーナンバー、先月発売のアルバムにも収録され、12/3のコンサートでも歌われた曲。

(………既にサブスクでも聴けるのだが、自分は現地で聴きたかったなあという謎のこだわりから、聴き流すにとどめていた。地方住民の自分はコンサートを逐一聞きに行くのは無理で諦めたはずなのだけど、なんかこれに関しては割り切れなかった。←←←どうでもいいつぶやき)

 

果たしてyoutubeを見てみると、実際のアルバム収録スタジオ?での風景らしき映像と共に、演奏が聞こえてきた。そこで自分は思い出したのだった。上記の通り気持ちが割り切れてなくて当時素通りしたツイートを。

 

このスタジオも同じ場所、つまりyoutubeの音源は中孝介さんのアルバム収録、またサブスク音源と同じはずだけど、上記の通りヒネクレていた自分は、実際の演奏風景を目の当たりにしたことでやっと音が耳に入ってきた気がする。(ほんと意地っ張り…)

中孝介さんは色々なジャンルをカバーされているがベースは奄美民謡の歌い手さんであり、切々と歌い上げるさまが印象的。

(ANSWERの原曲は槇原敬之。シンプルでくせのないふんわりとした歌声に乗せて、淡々と情景が描かれてるというのが自分の先入観だった。)

 

 

このyoutube動画では最後の部分で、モノクロの世界からカラーに突然変わる。

まるで命を吹き込まれたみたいに。

 

解像度が鮮明なモノクロ映像、隅々までスタジオ機器に埋め尽くされた部屋で真剣にミキシング風景とモニタを眺める人たち。演奏の合間に挟まれるメイキング過程のような様子。楽譜を指しながら忌憚ない意見が交わされ、細部まで入念に調整を重ねる二人。しかし表情の端々に笑顔が見えるのが和やかな現場の空気を想像させる。なぜか横に並ぶCACIOの6000円キーボード。

音源はたぶんCDと同一だけど一気に曲が身近に感じられた。(気のせいか?)

 

原曲を分析して、アレンジに合わせてコード進行を検討した過程が、曲の一挙手一投足にありありと現れている。なんか言い方変ですか?でも話すように音で表現する二人は、歌声に、ピアノの音に、またアレンジの音作りの過程で彼らが出した答えが、解釈の中に全て込められている。

中孝介さんの渾身の声が自在なダイナミクスで語り、ござさんの和音が行間を、言葉の裏を情感豊かに描き出す。一瞬たりともお互いの呼吸を逃すまいと微細な残響まで聴き取って、音を全身で受け止め合いそれぞれの個性を生かそうとするかのよう。

丁々発止のやりとり…というより二人は、お互いを包み込むやわらかな波動のようだ。

ござさんの音は静かなバラードでもはっきり意思のある芯の透った響きを持つ。寡黙なしかし慈愛のこもったストーリーテラーのように。

その静かな物語に乗せてのびやかに、しかし熱い情念を忍ばせて中孝介さんの声がどこまでも響く。

 

2番の「何も言わないで」あたりからのピアノが1番とは違ったリズムを淡々と刻む。

淡々としてるようで、そのリズムは原曲にもあったのかもしれないがより際立っていて、歌詞が描く何気ない日常とそこで揺れ動く感情を見事に浮き上がらせている。

 

アイコンタクトを取りながら最後の音が消えるまで一糸乱れぬコンビネーション。

お見事。

 

 

最近の歌手って歌が微妙じゃない?と頑なに昭和を回顧気味だった自分は、それ聞いて歌も悪いもんじゃないな、と改めて視野の狭さを痛感した。もっといろんなことに目を向けなきゃなと思った。

そんな感銘を与えてくれた動画(前から曲はサブスクで聴けたのになんなんだ)、クリスマスに投下してくれるってなんかのご褒美でしょうか。

ウチにはもう小さい子はいなくて家中が静まり返るなか、しんしんと冷え込む夜に二人の演奏が心に染みた。

 

 

 

初見さんに優しい仕様

時系列でいえばこちらの方が先だった。色々書く順番が前後してるけど発作的に書いてるので気にしない。

 

自分が言いたいもうひとつの大ニュース。

 

 

今までさんざんこのブログで

「ござさんは音楽以外はポンコツ(ご本人の発言引用だからええやろ)」

「すべての才能を音楽に全振り」

「音楽に関しては天才だからちょっとくらい隙があったほうが人間らしい」

「その腕と頭脳は国宝、無形民俗文化財だから、それだけ維持できたらいいだろう」

 

とかなんとかこき下ろしといてすいませんでした。

いや、今までそれは事実だったし、それらの事実はござさんの事業収入に直結するよなと思ってファンとしてはただならぬ危機感を抱いていたから書いたのであり、ただ徒にござさんをバッシングしていたのでは毛頭ない。

 

せっかくだから公式サイト、直接リンクも貼っとこう。

よっこらしょっと……目立つようにしてっと。

 

自分が今までこのブログでさんざん書いてきたのは、演奏家とか芸術家とかクリエイターは、業界内で請負専門アレンジャーならまだしも、単独で活動しててファンがいてこその形態を取っているなら、肝心なのは新規ファンがついてくれる又はリピーターとして残ってくれるっていうのが事業継続には必須事項だと思ったからだ。

息長くやっていくならファンも長い目で見てくれるリピーター獲得は必要不可欠。

 

ここで細かく挙げるより見ていただいたらわかる事だけど、ディスコグラフィーにコラボ楽曲一覧がリンク貼ってたり、またソロアルバム連動の公式楽譜集とかグッズサイトとか、今まで過去のツイートに埋もれてた情報が整理されてアクセスしやすくなった。

初見さんもこれで知りたいときに知りたいことを手に入れられて、リピーターになってくれるかもしれない。

また従来のファンも、公式サイトの掲載写真が追加されてたり、またここまで網羅されてる情報に通じてる人も少なかったかもしれないので、いろんな意味でファンに優しいサイトになっていると思う。

 

特筆すべきは、TOPページのSCHEDULE 欄に次の月刊ピアノ発売日も入ってて、そのままYAMAHA月刊ピアノ公式サイトへ飛べることだ。そこでござさんのお手本演奏動画も聴ける。ござさんのピアノアレンジに興味を持ったようなピアノ弾ける人にも情報が手軽に届くように変わってて素晴らしい。

 

こうなってくるといよいよこのブログも存在意義が薄れてきたなあ……。

でもTwitterと一緒で地下の秘密つぶやき部屋なので好きなことをシレっと叫ぶくらいはいいだろう。大目にみてください。

 

 

 

月刊ピアノとござさんのファン

さらに時系列が遡るが、ござさんの月刊ピアノ連載は2020年1月号からだからちょうど3周年らしい。

 

ござさんファンとしてさらに声を大にして言いたいのは、あれほど複雑な和音を操り超絶技巧で即興アレンジを次々と配信とかで演奏し、また様々なコラボステージで多彩な演出をしてきてるござさんだが、月刊ピアノの連載楽譜は、素人でも初心者でも演奏できるござさん独自のアレンジ楽譜だということだ。

 

ここでポイントは月刊連載記事だということだ。毎月新しい楽譜が、ござさんの楽しくわかりやすい解説と一緒に記事になって載ってるというわけ。

(ソロアルバム連動の公式楽譜は、ソロアルバムに準じてるだけあって敷居が高いかもしれない。一曲が長いし。)

といってござさんアレンジを弾いてみることに二の足を踏んでる人も新しくファンになった人も、およそ指定速度で弾けば40秒ほどで演奏できちゃう手軽なアレンジ!

楽譜も1ページ、だいたい4段に収まってて「これならできるかも?」っていう長さ。

コードとか難しい知識も不要。

テーマはいつも2~3か月にわたって一つの曲を複数アレンジで連載されてる。

みんなどこかで耳にしたことのある親しみやすい曲ばかり。

でも毎回ちょっとひねったアレンジで飽きない。

 

ていう、そういう楽しみ方ができるのは、ござさんファンならではだと思ってる。

月刊ピアノを売ってるような本屋が近隣に無い人には、YAMAHAの雑誌だから通販でも買える。というか年間購読も可能。本屋に行かなくても配達してくれる便利システム。

そういう敷居の低さを備えつつ、弾いてみるとまぎれもなくござさんの和音、曲の進行。弾いてて「わあー(´;ω;`)」ってなること請け合い。

曲にならなくても、譜読みして音を押さえてみるだけでも、いちいち「わあーー-」ってなって感動する。

ござさんの曲は聞くだけじゃなくて自分でも再現できるところが最大のポイント。

そこは大いなる特色であり売りなのであって、ござさんはもっと大きくアピールしてもいいんじゃないかなあと思う。

 

 

実際にピアノ弾いてるファンが少ないとしても?

今は電子ピアノっていうツールがあるのだから、家庭の住宅事情的にスペースがあれば、また家族の事情によるかもだけど集合住宅でも理論的には演奏可能なのであって、宣伝のやりようによっては新たに演奏してみようってファンが増えるかもしれないよね?と思う。

さすがにござさんアレンジだけあって、月刊ピアノ楽譜でも曲として仕上げるには素人には敷居が高いですが練習の過程もまた楽しいもの。

 

連載が始まったのは確かにこの記事がきっかけ。もう古い話だ。

 

その後連載が始まったのがちょうど3年前。

 

※ ソロアルバム連動楽譜以外にもござさんはいくつかアレンジ楽譜をオンライン販売している。まあそういうピアノに普段から接してるような人はおそらくこの楽譜情報はご存じだとは思うが、念のためリンクを貼っておく。


公式サイトが整備されたので、自分も改めてござさんの多角的な魅力について再度書こうかなと思った次第です。ほんと一時期、新しいファンはもういらんのだろうかって疑問に思ってたので……あっいえなんでもありません……

 

 

 

 

余談

 

これにしょうもないリプを返した気がするが当然である。個人事業主にしてこれからも数々のイベント出演が控えてる身であれでば、風邪ひかないように体調管理するのは基本のキだ。何この寒空の下ウロウロしてるんでしょう。

 

え?ネタだって?紛らわしいネタは不要です。面白くないやつだとかなんとか、何とでも言ってください。

 

 

 

ござさんは基本、大関ワンカップと貝ヒモとかつまみがあればいいんですよね多分。

(2018年の情報)

 

このようにクリスマスっぽい何かがあればいいかー、と軽率にフラッと探しにいくと案の定売り切れていたっていうパターンじゃないでしょうか。

夕方に行くから売り切れてるんですよ。せめてお昼までに行けば当日売りもいっぱいあったでしょうに。

マジレスはウザい?だからサイゼでも入っとけばあったかいお料理も食べれたかと……

 

というか1日10時間とか単位で練習したり楽譜作ったりしてるピアニストさんにはクリスマスとか世の中の行事はあんまり関係なくって、気がついたら夜になってただけっていう説が濃厚ですね。

あんまりマジレスするところじゃなかったですねたぶん。

すいませんでした失礼しました。