ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

ござさんのピアノソロコンサート 2023 Winter Special

 

この部屋はネットで活躍するピアニストござさんについて語る部屋である。

※公式youtubeチャンネル:
https://www.youtube.com/@qbqnqsquq

※公式サイト:
ござ オフィシャルサイト

※公式Twitterアカウント:
ござ 🎹1/15日ソロライブ (@gprza) / Twitter

 

目次:クリックで各項目へ飛べます

 

 

ござさんといえば、セッションの現場で相手の演奏を最大限引き立たせる伴奏が魅力。

コラボ演奏のテンションを何倍にも盛り上げる立役者。

 

さて今回2023/1/15(日)。

ござさんは2回目のソロコンサートの舞台を踏んだ。

「ござ ピアノソロコンサート2023 “Winter Special”」

※1/21(土)までの配信視聴チケット販売中です:ござのチケット情報 - イープラス

 

自分は現地へ聴きに行ったものの、緊張から色々上の空だったため、落ち着いて配信聴きながらやっと感想を書いている。数日前からソワソワし、当日が近づくにつれてますます緊張。せっかく会場で目の前でピアノ聴けて幸せではあったのだが。

 

 

ご本人からもこうして「タグ付けしましょう!」ってお触れが回ってきたが、数日前から自分はそれどころではなかった。

何もかも手につかない。

前回行ったござの日ライブ大阪でもこうだったので、せめて持ち物は余裕もって準備してと思い、ちゃんと睡眠を取り体調整えるまでが精いっぱい。Twitterを覗いては震える指でかろうじていいねを押す。又は関係ない事を連投ツイートしてみる。どうしようもないからひたすらピアノ練習してみたり。しかし何しても効果はなかった。

 

当日のテンションはさらに変だった。

東京駅の構内の広さに驚き、切符じゃなくてSuicaのアプリで山手線の改札通れた!といってうわ~~いと喜ぶ田舎民。横で「へぇーーー……」と白けた目で眺める連れの某氏。せっかくの東京だから、歴史ヲタの話を分かってくれそうな連れの某氏と午前中は上野の美術館で開催されてる兵馬俑展へ行った。

自分「兵馬俑展、等身大で今にも動き出しそうでしたね~他に青銅器もすごかったな」

連れの某氏「それより特別展だからさ、グッズも面白そうだよ、ほらネタにどうよ?」

自分「イヤですそんなネタ見に上京したんじゃありません(=_=)」

 

それからランチを食べ……(この段取りもあわてて前日に打合せする始末)

自分「うわ~どっち見てもビルばっかりですね~!すごーーーい!!」

連れの某氏「いやそうじゃなくてお洒落なレストランを拡大して撮りなよwww」

自分「それよりお昼とかマックで良かったのに……いや上野公園のベンチでも……」

某氏「ベンチなんて寒いじゃん絶対やだ」

(※右側は、帰りに寄った交通会館?の地下街のストリートピアノ。当然使用時間外で閉じられていたものの、youtubeでよく見かける場所だったので記念に撮った)

 

何もかも意識と記憶が上滑りしているが、ランチの辺りまではまだ辛うじて鮮明に覚えてた。

しかしホールに着いたあたりから思考回路がきれいに白飛びして空回り、何を話しても、何を見てもすべてが右から左へ抜けていく。

眼で周りを見てる自分と、喋ってる自分はまるで別人のように思えた。

 

 

自分の認識のどこかでくすぶっており今また再燃する、ござさんは実在するのか問題。

以前行ったのは大阪ライブでござさんにとってはアウェイの地だった。だから、今回ござさんの生まれ育った地にしてホームグラウンドの都心での開催ということで、日頃ござさんが見聞きし活動しているまさに現地に行ったから緊張したのかなあ。

海外の人が日本の空港に降り立つと醤油の香りがするとか聞いたことあるが、自分にとっては東京都心はさしずめ文化と芸術の香りがする場所だった。芸術を生業にする者の本拠地に相応しい、あらゆる情報が錯綜するところ。

 

ただステージに現れたござさんはあまりにもいつも通り自然体だったから、自分はいくらか現実を感じることができた。

スポットライトの下に堂々と現れた姿は前見たとおり、小さな体格と華奢な肩幅の、あの迫力ある音楽をどこから織り出してくるのかと思うほど飄々とした姿。そこから始まるJAZZ音楽の物語を予感させるような、カジュアルダウンしたゆったりしたセットアップ?の衣装にお気に入りと言われていたパーマのかかった独特な髪型。

(時系列が逆ですが最後の挨拶ツイート貼らせていただきます)

 

何よりもいつも通りだったのは客席の隅々へ向けてずっとお辞儀してること、鍵盤を触るとまるで話してるかのように音が流暢な言葉みたいにさらさらと紡ぎ出されてきたこと…

 

喋るよりもピアノ弾いてる姿見ることで、ござさんがはっきりそこにいるって実感がわいてきた。

 

 

貧血と司会進行が心配だった件

去年の1回目のソロコンサートでは貧血で蒼白になりながらの司会進行だった。

今回も、思考回路真っ白になるんですと言いながらも(緊張するんですねその気持ち痛いほどよくわかる)、また息切れしながらも、自分の言葉で曲の解説とか、曲に込めた思いなどをきっちり話してくれた。

そこは司会の人を立てて合間の進行は任せるとよかったのにとも思う。貧血ってね、重症だとガチでパタッと倒れますからね(経験談)。しかしこのアットホームな雰囲気のステージに第三者がいるとほんとの意味で一体感のある舞台進行にはならなかっただろう。それに、ござさんはそこまで息切れしてまでも、自分の言葉で演奏を解説して語りたかったのだと解釈することにした。椅子に座って喋ればいいのにそれもせず。(ござさんの言葉を借りれば)ピアノ弾くのは有酸素運動、ピアニストはアスリート。そこでしゃべるのはいわばハーフマラソン長距離走未経験者が走りながら給水も無しに自分でマイクで実況中継するようなもの。

演奏に全振りしてるからIQはガリガリ削られてるのにね。

でも笑いを誘いつつ、しっかり曲に込めた思いは話してくれた。その辺が今までと考えても各段に舞台慣れされてきたなあと思う。

 

ござさんのピアノの特色ーーー

演奏の断片を聴くだけでもそれとわかるよく透る音。

オーケストラの様な多彩な和音とリズム感が生み出す完成度と再現度の高いアレンジ。

そして最大の聴きどころはJAZZふうアレンジの、アドリブ。

……そんなテンプレでござさんのことを語りたくないが、この記事のイントロ的な部分であるためこういう簡潔な表現にとどめたい。

 

 

行ってみて感じた、ソロコンサートのいいところ

ソロイベントだから、ござさん大好きなファンが集まり、誰に気兼ねすることもなく盛り上がれるところ。

みんな思い入れが熱い。

演奏についてあれこれと語ることが尽きない。

一所懸命ござさんのことを心配しては悩む。

ちょっとしたことで一喜一憂。

コロナ流行の手前、口角泡を飛ばすことはしなくても、彼らの観察力と解析、熱意には聞いててこっちが圧倒されっぱなしである。

意外な角度から虚を突かれて驚きさえする。

 

ファンが応援するかたちや姿勢は様々である。年齢も立場も職業も性別も千差万別の人たち。

彼らがここまで一致団結し、ござさんが作り出す音楽を通じて感動をみんなで分かち合うって、素晴らしいじゃないですか?

それはネット上でも同じく。# をつけることで、同じ思いを持つ人同士、ござさんの話題で気兼ねすることなく盛り上がれる。

自分の身近に同様な推し活してる人がいて、曰く「推し活は世界を平和にするんや!」と言って憚らないが、その表現はなんら誇張でもなんでもないことが分かってきた。

 

今回もいつものようにござさんは楽しそうだった。

シンプルにピアノ1台だけの一本勝負、舞台装置も何もなく、スポットライトみたいな限定的な光が差す中置かれたスタインウェイのピアノ。
(この写真は練習時のものだが)

 

ホールのピアノ、サイズがフルコンだったかどうかは置いといて。イメージしていたスタインウェイの音よりは比較的落ち着いた音だった。鍵盤さわっただけで花吹雪が舞うみたいな華やかに広がる演奏を思い描いてたから。

「演出上の観点から」?とかなんとかアナウンスがあり非常出口の案内灯さえも落とされて暗闇が広がる中ぽつんと暗めの照明の中に浮かぶグランドピアノ。

存在がなんか哲学的でさえある。

いわば極限までエンタテイメント要素がそぎ落とされた、まるで禅宗の座禅みたいな印象のコンサート会場。

純粋にござさんのピアノを楽しみたいファンたちが集まり、彼らとピアノの音を真摯に追及するござさんとの掛け合いみたいなライブだったなあと思うのだ。

 

 

さて突然ですが演奏と関係ないことをつぶやく。

コンサートのチケットが少なくとも夜の部は完売になっていない件

上記の通り、ピアノがほんとに好きなござさんとピアノが好きなファン向けのコンサートであったとするなら、そのコンセプトは広く受け入れられるものではないのかも。

またござさんのアレンジは音楽理論に通暁したファンならではの楽しみ方もあるとなると、なかなかファンは増えないのはあるかもしれない。

大衆は常に、分かりやすく面白くて刺激的な娯楽を求めているから。

では、販促をすればもっと売れたのだろうか?

売れたのかどうかはともかく、できたはずの営業努力をしていないのはあるだろう。

いくらでも宣伝する機会はあったし手段も色々考えられたはず。

でもござさんはあくまでYoutubeの動画や配信、イベントなどで知ってもらい、ピアノ演奏のファンになってもらった上でコンサートに来てもらいたいのかな?ピアノ以外のことで売りこみたくない、というか演奏以外で自分のことを語りたくないんだろうか?と思った。わかりました。ピアノを聴けってことですね。でもそれじゃ儲からないですよござさん。スポンサーついてない(たぶん)のにファンからの数での応援を獲得できないのは致命的じゃないですか?そんな不特定多数に幅広く売りたくないってことですね。ほんとそういうとこ不器用ですよね。自力で収支が自己完結できる方向にもっていかないのは経営上の構造が不健康ですよ。でもしょうがないですけど……

 

コンサートも、最初のMC代わりにまるでその日の時候の挨拶であるかのようなおしゃれで癒される演奏から始まった。コンサートを聴いてくれてる人たちへ感謝をこめてござさんから贈られるのは会場の豪華なしつらえとかウェルカムボードとかじゃなくて、素敵な演奏。

プログラムの曲も、動画投稿されてたりCD収録曲であったりするものも、より一層華やかな素晴らしいアレンジ。いつものYoutube生配信の演奏も充分すごいが、今日のはさらに、晴れの日に相応しい豪華版だった。

 

トークがいつも通り壊滅してるのはござさんのライブの通常運転。有料公演ならそこは司会者を雇うとかすればスマートな進行になるのにって意見もあるだろうが、ござさんはピアノも1人何役もやってるし、ステージ進行を誰かに依頼したりしないだろうし、自分らファンもそこは1番どうでもいいし、ていうか良くも悪くもあのトークはござさんライブのお約束だから。

全部をピアノで語ろうとするござさんなので、ファンにとってはあのトークは素のござさんが垣間見える貴重な機会だから。

 

ピアノやってみてる派のつぶやき

ござさんを知ってからピアノの練習を再開してみたほぼ初心者の自分的にいうと。

グランドピアノでしかもステレオアンプでの音響の増幅もなし、またクラシック専門のホールではないから音響がいい設計ではない、ほんとうにピアノを弾いてる音だけがそのまま響いてる空間だった。

前回自分が行ったライブは去年のござの日でステレオからピアノの音が聞こえてたから、なおさら今日ピアノの音そのままで聴いてみて、チラッと聴いてもござさんの音ってすぐわかるってほんとだなと思った。

どんなタッチで弾いても、抒情的に、また一つ一つの和音を確かめるみたいに弾いてても、はっきりとした輪郭のぽーーんとした音が強弱はあれどすぐ手元まで届いてくる。それらが、時々交わらない雨垂れの水滴の輪みたいに部分的に折り重なってさらに複雑な構造を呈している。

ピアノとはこう弾くべき、こういう音であるべきとかいう観念はあるのかもしれないが、ござさんのピアノはござさんという分野だから、ござさんの音が聞ければ自分はそれで満足だったということだ。

 

グランドピアノはやはり弾いていて体力を消耗するのか?間の司会を挟むごとに息切れしてるござさん。お年寄りの生活サイクルで寝起きしてるから体調がお年寄りになっちゃったんだろうか。そんなわけないだろそれなら超健康的なはずだ。やっぱりここは昨年5月以降、Switchでリングフィットのゲーム配信をやっていないのが祟って体力が落ちているからに違いない。

たまにはあのゲームをする必要があるのではないでしょうか。そしてゲームしてる様子を定期的にツイキャス配信すればアイテムも無駄にならずいいのではないだろうか。

 

でも考えても分からないのは、他に小規模でもピアノの音がよく響くホールは都内だけでももっとたくさんあったはず、という点。あの有楽町朝日ホールは調べてみると映画上映とかコンベンションとか色々音楽以外の目的でも使えるらしく、音響効果の設計にそこまでこだわっているわけではないのでは?

なんでわざわざそういうホールを選んだのでしょうか?

ピアノ一本で勝負したいなら尚更。

舞台の装飾も演出も一切無いのなら尚更。

謎は解けない。

 

 

今日の演奏について、詳しいことは分からない素人の意見を書くと。

とりあえずライブのキャッチフレーズの

Winter Special

っていう概念はあくまで開催季節に準じたものであり、プログラムには概ね微塵も関わってないことだけははっきりしているようだ。

気温まで15℃を超える、寒の内にしては珍しい妙な暖かさも手伝って感覚が何かおかしかった。入試の全国共通テストの日程と重なっていて、例年この記事は降雪とか寒気の影響とかで交通網が乱れてもおかしくないのに。季節外れの陽気というには空には厚い雲が垂れ込めている。

ござさんの演奏はいつ聴いても温かみにあふれているから、凍える冬を連想する曲というのはどうやっても関連付けられないのは仕方ないことだ。

 

また、トークが笑いをとりにいってないのに笑ってしまう。コラボイベントであんなにスマートに振る舞い落ち着いてトークし、凛々しく演奏してる様を知ってるだけに。いちいち一挙手一投足がツッコミどころ満載である。笑うポイントで客席は示し合わせたように一斉にコソッと笑い声が広がるのが、ござさんの狙ってないボケがファンはみんな大好きなんだと如実に示している。

 

 

演奏を振り返る

(※自分が行ったのは昼公演ですが配信を聴いた印象も全部混じってます)

島唄

この曲は去年の9月、日本遺産コンサートというコラボステージで演奏されたアレンジであり、その後11月に池袋で行われたSTAND UP! CLASSIC とうイベントでも演奏されたがどちらも配信がなかった。その、いつか聴きたいと思っていたあこがれの沖縄民謡のアレンジ曲が冒頭にきて、最初から反則案件なわけです。

「去年なにげにあんまり弾いてないアレンジで……」とMCが入る。

そうですあんまりイベント現地に行けてない民は聴けてないわけで、聴きたかったんです(反則だ)

以前のコンサートでも生配信でも、喋るより先に鍵盤を触るや否や演奏し始めてた印象があるが、今回真正面に座っててござさんがよく見えた立場から言うと、椅子にかけて一呼吸おいていた。

緊張して手が震えるとかいうんじゃなくて、一瞬目をつむって深呼吸したような。

初めての場所のピアノと仲良くなるには時間がかかるというから、このスタインウェイのピアノとどう向き合おうかな、と間をおいている気がした。リハで弾き込んではいただろうけど、本番を迎えるにあたって一瞬あらためて間をおいたということだろう。

それぞれの曲の前にも一瞬間があったような気がするから。

終始、隙間なく右手の華麗なアルペジオが敷き詰められた中で、中音域で旋律が朗々と雄大に歌われる。また左手のベースラインが幅広くていっそう華やかに曲を彩る。

一編の壮大な叙事詩のようなござさんのコンサート。

その物語の幕開けを飾るにふさわしい荘厳な調べ………

配信ではカメラが多角的に鍵盤を自由に踊るござさんの手を克明に映してくれて、やっと自分は演奏がすっと頭に入ってきた気がした。現地では音にただ感動していたが、こうして一人で静かに振り返っていると、ござさんが作り出す底知れない世界に嵌っていって抜け出せなくなった。

 

去年投稿した曲コーナー

およげ!たいやきくん

去年の投稿動画:【JAZZ】およげ!たいやきくんを高速ジャズで弾いてみた - YouTube

このアレンジとの馴れ初めというレアな話題を唐突に話し出すござさん。ええ??と聞き耳を立てる自分(そこか)。「昔の、2015年前……じゃなくて2015年ごろの投稿でしたけど、Twitterに投稿できる動画が2分ちょいなのでそこに収まるアレンジで……あ、当初はTwitterは動画は投稿できなかったんですよね」

ほーん???

件のTwitter投稿動画とはこれのことらしい。同時期にyoutubeにも上がってる動画のことだ。そうすると2015年ごろの投稿ってなんだ?その頃はござさんはようやくTwitterに投稿が増え始めたころか何かじゃなかったか?

このたいやきくんも思い出深い。ほかでもない去年のござの日ライブ大阪で冒頭で弾いてくれた曲じゃないか(と思う)。イントロなにげに難しそうで、この曲を最初に弾くってどうゆうメンタルしてるんだと思った記憶。しかしそのような太古の昔から育ててきた手になじんだアレンジなのか、コード進行もばっちり覚えているからか演奏はむしろ楽しそうである。

youtubeに去年の春ごろ上がったグランドピアノ動画があるからある意味この曲は自分はアレンジを暗記してて、それとニュアンスの違い?を探すのもおもしろい。

 

 

ショパンシンドローム

去年の投稿動画:「世界一"ショパンっぽい"曲」作って弾いてみたらメチャクチャな難易度になった - YouTube

このアレンジも馴れ初めを話してくれた。といっても2021年のショパンコンクールもあってショパンが流行ってたとか、やっぱりショパンの曲って好きだしー、など……。みんな大好きショパンの曲。しかしござさんが目指してるのはクラシックピアニストの表現ではない。

自分はピアノを避けて通ってきたので子犬のワルツと別れの曲くらいしか元々知らなかったが、ござさんを知ったころペンギン姿でやってくれていた生配信でよくショパンの曲とかクラシックの曲をやってくれていて、それがきっかけでショパンの曲を覚えたしそれから好きになった曲も多い。

※資料:メンバー会員限定動画です
 顔出しピアノ リクエスト受付中! / Piano live 2020/01/10 - YouTube
 顔出しピアノ リクエスト受付中! / Piano live 2020/01/19 - YouTube

ショパンの曲って難しそうなの多いみたいだけどなんでこの人はペンギンなんかかぶってショパン弾いてるんだろう?って当初疑問に思ったものだ。

 

厳密に言うとこのショパンシンドロームはダイジェスト版かつremix版であり、原曲の解釈とかもすっ飛ばしていてさらにクラシック演奏に求められる「理想の」奏法とも違うというアレンジ。

クラシック音楽西洋音楽だと古いものでは何百年もの間親しまれてきたような、時代を超えた普遍的な魅力がある。ござさんがいう「ショパンの曲好きだしー」という気持ちはよくわかる。ピアノ奏者には運指の面でも鍵盤で表現できる限界に挑んでいるというかピアノの特色をよく生かしてる曲も多いし、テンプレな表現をで言う「ショパンはピアノの詩人」というのは的を得ているだろう。

歌舞伎とか日本舞踊にも見られる古来からの型に則った古典的な美、それは誰からも愛されるもの。音楽でいう古典はもっと多様な編曲によって日常生活の身近なところ使われ親しまれている。近代に作られた、また20世紀に入ってからの曲にも名曲は多い。

ござさんは、古典へのアプローチの仕方が違うのだ。

ござさんもピアノ曲に限らず幅広いクラシック曲が大好きなのは、レパートリーを見れば一目瞭然だ。

資料:史上最難!?なんでもアリな連続リクエストに全力で挑んだ結果…! - YouTube 

先人の叡智がつまっている古典音楽、それらの魅力はござさんにはもっと色々な表情を伴って見えているのだろう。

資料:【ストリートピアノ】渾身の即興ショパンメドレーに観客も立ち去れない?! - YouTube

 

ござさんから見えるクラシックの景色とでも言おうか。

いや、ショパンの名曲はあんなにたくさんあるのだからどれか選んでアレンジ作ると言っても無理、じゃあ全部入れちゃえばいいんじゃないっていうノリを感じる……またはこのショパンシンドロームの前に動画投稿されていたアレンジ曲(誰もいないホールで、ショパンガチ演奏 - YouTube )は、原曲を超絶技巧に編曲されたもののようだし、とりあえずござさんにはクラシック曲を原曲のまま演奏するのは刺激が足りないのかもしれない。

多分に漏れず、自分も普通のクラシック曲の演奏を聞いて(凄いなあと思うけど)そこに感情が入らなくなってしまった。どうしたらいいんでしょう。(切実)(一応喜んでる)

 

昔から好きな曲はあるからそれへの思いは不変だけど。

ピアノの曲でいえばヴォカリーズと、あとリストの愛の夢。ていうかピアノ曲だからじゃなくてこの二つは曲そのものが好き。(という一応ピアノに子供の頃のトラウマを抱える人の謎のこだわり)

 

念のため補足すれば、ピアノの演奏を習得する上では基本となるクラシック音楽、技術的には不可欠な大切な文化であるとも言う。ござさんのアレンジを思い通りに演奏するうえでも、クラシックの奏法なしには成り立たないことも多いだろう。

 

 

jazzコーナー

 悲愴 第2楽章 jazz バッハ混じり 

【都庁】ベートーヴェンメドレー弾いたら外国の方に話しかけられた! - YouTube

自分が悲愴の曲を始めて知ったのがこの動画だった。ござさんを知った頃にこれらのストピ動画を片っ端から聴く中で、どれもが驚愕の演奏ばかりだったのだが、この動画もすごかった。あまりにも大好きすぎてこの時期の動画は全部、もしもカセットテープだったら擦り切れて聴けなくなってるくらい、徹底的に聞き倒して全部暗記してしまった。

なぜならこの時期の動画はどれもストピにござさんが出ていきはじめたころで、自由な(不審者ふうの)恰好で自由なアレンジでやっていたからか?心底楽しそうなのだ。ほんと永遠に聴いていられる……

というわけで今回ライブで演奏されてたのはベートーベンの曲とか、悲愴っていうのは3大ソナタのひとつとかいう知識は自分には後付けだ。いや、言われてみればこの2楽章はどこかで耳にしたはあったけど。

あの動画では悲愴はボサノバふうに心地よいアレンジだったが、それを今回ライブに向けてJAZZふうにアレンジをまとめてきたってこと??一瞬にして自分の脳裏には色々思い出され、それだけでもう胸アツで自分は思わずその場に立って拍手しそうになるのを我慢しおとなしく聴くことにした……

ショパンシンドロームの解説MCで言われてたな、「クラシックを別の手法でやるとどんなことができるか?」という視点。

こういう純粋な好奇心みたいなのが、ござさんの独自なアレンジにつながってる気がする。そのアレンジがいつまでも新鮮で瑞々しいのはいつもそういう新しい視点で見てるから?ものごとを「おもしろい」と感じ取れる感性がある。そういうとこが好き。

JAZZの定義はこれもクラシック同様、厳密にいえば人によって様々な意見があるようなので、ここで感想を述べるならあくまでJAZZ風だったというにとどめたい。ウォーキングベースが入っていたりするがしかし、シレっとバッハ風?になったりしてるので。

JAZZふうにするって事は、アドリブが入るってことだ。クラシックに、アドリブ!??

原曲は陽の当たる心地よい場所のようなあたたかな空間が想起される、穏やかな格調高い名曲だ。上品なイメージを損なわず、その誰もが知っているモチーフを用いてJAZZの語法に書き換える……どういう仕組みか知らないけどまじでちゃんとJAZZの和音とかリズムになってた(と思う)。素人はアレンジのメカニズムはよくわからないので、その魔法のようなトリッキーな世界に浸ることにした。

JAZZはコード進行さえ押さえればあとは自由が効く世界みたいだから、今回演奏されたアレンジも素敵だがござさんらしくいろいろなパターンの変奏も想定されてるだろうし、こういう着想を現実の姿にとどめていただきたいので、アルバムとか出されるのでしたらこれも入れてほしいですねえ(願望)。

 

 ロマンスの神様 アレンジ版

投稿されていた動画:「ロマンスの神様」ジャズ風に弾いてみた - YouTube

これもアレンジはJAZZ風だからJAZZ枠。なんで動画に……古い曲なのに、と投稿された当時思ってたら、どうやら tiktokで去年流行していたらしい。その動画アプリは若者の間で流行ってるから、世の中の時代の流れを取り入れるようになったのかと、動画が投稿された当時チラッと思ったがそういうわけではなさそうだ。

あの投稿動画が撮られた全面ガラス張りのスタジオ、ほかにもいくつか投稿動画を収録されている。冒頭で演奏されたたいやきくんもそうだし、ショパンシンドロームyoutube動画で上がっている。そういうかっちり楽譜が決まってそうな、複雑なアレンジの演奏は動画に編集していたのは頷けたけど、実際に生演奏で聴けて感動。(ござの日にたいやきくんを演奏してくれた時と同じだ)

ライブのキャッチフレーズである Winter Specialのイメージを唯一継承している曲と言っても過言ではない。しかしこの曲がスキー場で流れてた当時を知る民から言わせていただければ、あの広瀬香美さんの元気な歌声が流れていたスキー場、その記憶とは今回のアレンジはまったくの別物である。

ござさんのアレンジにおかれましては、まったく冬という看板を背負っていただかなくても結構なのです……この曲が冬らしい……?まさか……

あの元気なJ-POPがふんわり軽やかなJAZZワルツ?(よくわからん)からswingふう?(知らんけど)になってて、爆発するようなエネルギーの原曲も好きだけど、全く別の顔が引き出されている。

これ聴いて、スキー場のリフトと定番カレー、ゲレンデで滑走するスノボと時々言い寄ってくるナンパする人たちとか、絶対思い浮かばないです。うん。

冬じゃないでしょ、春?このふんわり感は……

 

 

冬苦手なので春の曲特集

 アネモネ

ござさんの紹介によれば「知る人ぞ知る」曲である。

その原型はこのころから少しづつござさんの掌の中で大切に育てられていた。

自分の持論では、ソロアルバムは2021年のござの日ライブと合わせてリリースするつもりだったんじゃないかと思ってるので、このアネモネ、また清新の風とかもその頃からの長い時間をかけてアレンジはさらに練られてきたのではないか。

そうしてアルバムにも収録され、晴れて公式楽譜も発売された。ござさんから和音進行の公式見解が発表されたといっても過言ではない(なんのこっちゃ)。

ライブ冒頭の島唄と同様、アネモネにもござさんならではのはっきり意思のある語り掛けるみたいな和音が響いて、またアルバム収録の曲とは違って微妙にリズムにタメがある。

どっかの生配信の感想でも書いたかもしれないけど(どうだっけ忘れた)、ござさんの和音進行は一つ一つに意味があるのだ。一歩進めれば違った景色が見える。

絵画でいうところのいわゆる印象派だ。

まるで風がそよぐ木陰のように、そこに差し込む木漏れ日のように一瞬たりとも同じ光景は無い、とでもいうかのように、ござさんのアレンジ楽譜には繰り返し記号さえ存在しない。同じフレーズが現れたとしても絶対和音は別のものが提示される。こっちの響きはどうですか?どういう解釈されますか?って、楽譜の向こうからござさんの問いかける顔が見えるみたいだ。

風景が刻一刻と変わる刹那の印象を切り取って表現する。ござさんの曲はそういう和音が集まってできた、視覚的に言えば印象派絵画のアニメ版。どこから聞いても新しいイメージを持つ。

こういう味わいの響きを、スピーカーなしでピアノだけで聴けたことが感動だった。緊張して記憶は白飛びしがちだが、そのはっきりしない意識のなかでアネモネの和音だけはやさしく響いてきたから。ござさん曰く「冬から春に向かう曲」、そのイメージ通りやわらかく温かい存在。

 

オリジナル楽譜を手にして、どの曲のどこから弾いても新しい発見がある気がする。

こういう楽しみはござさんの曲ならでは。

そして、あの超絶技巧をもつござさんが素人ファンでも練習すれば弾けるレベルで、しかもオリジナル曲も併せて楽譜集に仕立てて販売してくれたことに感謝したい。

個人的に去年の大ニュースといえばござの日ライブもあったけどこの楽譜集発売もそういう意味で衝撃だった。

 

 瀧廉太郎 花

(この曲も公式楽譜集に載ってるが自分がチャレンジしてるのはアネモネが精いっぱいなので、それは置いといて)

この曲も楽譜が販売されている。アルバムにも収録されている公式アレンジとは今回の演奏は全く違った。この曲こそJAZZ枠に入れていいのでは(JAZZじゃないけど)と思うような、素晴らしいアドリブパート。

今回のライブの白眉と言っていいだろう。

春を待ち焦がれる、道端の蝋梅の花にもささやかな喜びを感じるような隠し切れない春へのあこがれみたいなものを感じる。8分の7拍子という、楽譜見る限り素人には難しすぎるアレンジだけど、その変拍子が流麗な川の流れを見事に表している。

まだ冬だけど桜吹雪が舞ってるのまで見えてくる。

確か学生時代に音楽の教科書に載ってたけど、音楽室で聞いた原曲よりもござさんアレンジのが自分は100倍好きである。

 

 Joy Spring

Standard JAZZの曲。解説によれば春の曲ではないらしいが、歌の歌詞に春の要素があるらしい。ちゃんと関連があるのか、しかしござさんの好みで選曲しただけでやっぱ春っていうのは後付けの理由では……?というささやかな疑問はどうでもいいので置いとこう。

前回のソロコンサートではアルバム収録曲が中心だったけど、今回は「色々なレパートリーで……」と事前の生配信で言われていた通り、きっちりJAZZ曲を入れてくれた。そうだったらいいなとひそかに楽しみにしてたので念願叶って嬉しい。

JAZZのことは分からない素人民なので、JAZZ特有のコード進行とか、ござさんならではのコードとか、アドリブのオリジナリティとか、そういうのは触れないでおく。

しかしこういったアドリブやっていい曲とオリジナル曲の時は、断然ござさんのピアノはいきいきしてくると思うので、聴いてて楽しいからもっとJAZZやってほしいと思う。

 

ござさんがJAZZアレンジを身につけるにあたり何を重視したのかというと、理論も大切だけど他の人の実際の演奏をたくさん聞いて、その手法やアドリブを模倣すると言われていたので、自分もオスカーピーターソンのアルバムとかガーシュウィンとか買って、車で大音量で聴いてみている。オスカーピーターソンは聴いてるうちになんとなくござさんのアドリブに似てるじゃんと思うようになってきた。それからコルトレーンマイルス・デイヴィスも聴いてみてる。ビルエヴァンズだけはまだ買ってないけど。カプースチンもまだだけど。

アドリブ聴いてたらござさんのオリジナル曲に似た、まるでそこにござさんがいるんじゃないか現象を味わえる。

(ちょっとやばい人なんでそっとしといてください……)

 

相変わらずMCは息切れしてたが、ここの合間ではちょっと余裕があったみたいだ。曲調がゆったりしてたからか、HP回復コーナーだったのかもしれない。

というか毎回息切れしてまでMCしてくれることにちょっと申し訳なかったりする。でも曲を演奏するごとにコメントを言ってくれるのはファンとしては嬉しいのだけど。何ならパンフレットにでも曲名を書いてもらって、演奏は全部ノーストップでもいいんですけど。合間に2回くらい休憩入れて。

……それがござさんの演奏スタイルには合ってると思ったけど、ライブ版のそれぞれ長めの曲なのにノーストップはしんどいだろうなあと思ったので大きな声では言わないが。

とにかくそうやってMCしてるとござさんの天然なツッコミどころが炸裂しまくりで、客席からは温かい笑い声が絶えない。

でもコミュニケーション取れるからか?ござさんはボケてても終始嬉しそうに笑ってる。そういう所見るとこっちも嬉しくなる。いつもファンの方を向いててくれてるなと思って、嬉しくなる。配信のチャット欄をいつも読んでくれて、配信のカメラ目線で手を振ろうとカメラを探してくれて……

そういうところが断然推せるんです(唐突)。

 

 

さてござさんのMCもだいぶ板についてきて、

「ここで今日の曲目はあと残すところ3曲となりました」

といった旨のことを述べられたところ、客席からは

「えええー--っ!」

とどよめきがあがる。いわゆるブーイングってやつである。いや、いい意味で名残惜しいから終わらないでほしいって意味の拍手代わりのブーイング。こういう、いつもならyoutube配信のチャット欄で交わされてたようなコミュニケーションが実際にステージと客席でやりとりされてて、

「あー有観客コンサートではこういうアクシデント?も起こるんだなー」

と、昼公演で客席の片隅から見てた自分は、いちいちそのありがたさを嚙み締めた。まるでこのストピ動画で演奏に盛り上がる観衆と、その後のリクエストに応えるござさんを彷彿とさせる。名残惜しいから終わらないでほしい……もうちょっとやってほしい…

みんなそう思うよね。うん。

史上最難!?なんでもアリな連続リクエストに全力で挑んだ結果…! - YouTube

 

メインイベントーー今の気分で創作した即興曲

上記のJAZZコーナーと共に今回のライブのメインコーナーです。どの曲も素晴らしかったですが、この即興曲がござさんアレンジの中でも白眉です。

プログラムの進行が順調だったのか、今回のコンサートでは途中のアクシデントも起こらなかったからか、舞台袖から「時間に余裕があります」とかいうサインがあったらしい。時間以前に、そういう周囲を確認するような余裕がござさんにあった事自体が、去年と比べて慣れてきた感がある。そしてその余剰時間でトークを増やすとかするでもなく、やっぱりピアノを弾くところがいかにもござさんらしい。

だってね?去年のねぴふぁびのリハでも休憩時間にやってることはピアノ弾くことだったらしいので。菊池さんも同様だったようですが。類は共を呼ぶ。

しかも即興で演奏するそのお題が「なんとなく今の気持ち」なのも、そこに準備ももったいぶったテーマも何も持ってこないところも、いかにもござさんならでは。

即興で演奏しましょうとなるや否や、客席から歓喜の拍手が自然に湧き上がるのも、ファンはみんなござさんの即興アレンジが大好きなのを物語っている。ござさんも昼の部で即興やって楽しかったからだろうか?夜の部でも進行状況を気にしながらも、「昼に時間に余裕があったので今の気持ちみたいな即興演奏をやりましたが、なので、夜もやった方がいいので、やりまーす♪♬♩」とむしろ浮き浮きでやってくれた。

 

自分の記憶はだいたい白飛びしてるので、というか即興曲の詳しい構成は有識者の方に解析いただくとしてここでは触れない。夜の部を配信で見返してる限りは、ラリーカールトンのroom335をモチーフにしたアドリブかなーと思った。

ただ自分もござさんの即興アレンジが大好きなだけで。弾く曲とかジャンルとか、そういった音楽的な制約がなくなって自由にやっていいよとなった時のござさんは、見ててほんとに楽しそうだし、それは即興の演奏にそのままあらわれる。気持ちが乗ってる時の即興は最高だ。昼の部ではここで袖をクイッとまくり上げて弾き始めたが、そこからラストまでが段違いに演奏が素晴らしかったので、ござさんの袖まくりは今も昔も一段ギアが上がるスイッチと目していて間違いない。フワフワした上着だったのはまくり上げやすいからだったからだ、絶対そうだ。(キャップにサングラスだった昔のストピ動画ではほぼもれなく袖まくりで弾いてるし)

生配信でも最後のノンストップリクエストコーナーを絶対になくさないのは、それがござさんの生活の中で随一生き生きと演奏できるからではないか。水を得た魚のように。

こういうことできる人は悪いこと言わないからずっと音楽を職業にしててほしいなあと思う。菊池さんの言う通り国宝かも。この才能を音楽メインにしないで眠らせておくなんてもったいなさすぎる。そんなの、人類にとって損失。

(でも介護職をやめるまで、学生時代から続けられていた配信時代の10年もござさんの音楽を形作ってきたうえでなくてはならない存在だと思う。(ああ考えが矛盾してるなあ)

 

 

(昼公演の実況)

※夕さりやり始めて首をかしげ、客席から笑い声で気づく

観客席とのあたたかいコミュニケーションは続く。

あと3曲、となったところで即興演奏に続いて演奏されるのはyoutube動画の幻想即興曲…のはず、しかしござさんが弾き始めたのは物憂げなイントロで始まるオリジナル曲……夕さり?

あれ?と思ったのは客席だけではない。弾いててござさんは、ん??っというふうに考えこみながらやがて立ち上がってアナウンスし始めた。それと客席から笑い声があがったのがどっちが先か覚えてないけど。

ござさんの天然ボケ炸裂。おもしろすぎる。

ほんとはこのような放送事故級アクシデントはあってはならず、謝罪ものの間違いだったと思うけどこの場はござさんファンのためのステージだったということで、そんな天然ボケが好きなファンが集ってた場だったのでむしろ自分にとっては即興演奏に続いてご褒美だった。

ほかのセッションイベントとかではきっちりプログラム進行をこなされてたようなので、そういうONとOFFがはっきりしてていいんじゃないのと思ったり。

(いいんか?)

これ書いてるのは金曜日、明日は、というかもうすぐ今日になるんだけどねぴふぁびのコンサートもあるしそっちではどういうパフォーマンス見せてくれるのかな?と楽しみだ。

 

 

上の天然ボケ炸裂は昼の部のできごと。

夜の部の配信では、「昼の部で曲順を間違えたし」といいつつメモで進行状況を確認するござさん。

いや……メモあるならそれをピアノに最初から置いといて見ながら弾けばよかったんですよ?そういうのに頼りたくないのでしょうか?なんの意地っ張りですか?ていうかメモは後ろ向いてでなくても、正面向いてご覧になったらいいんですけっど?

しかしござさんファンにとっては生配信のスパチャリクエストがあったころ、それより前の昔からメモはお馴染みであってむしろ客席は喜んでいるwww完全にホールの雰囲気はお笑いの舞台そのもの…笑いを取るって難しいですよね、これ台本なしでアドリブでやってるほうが演奏より難易度高いのでは?

それから最後の曲になる前の挨拶と共に、配信でご覧になられてるファンの方へと言ってカメラ目線がわからないからとピアノの上のタブレットの配信画面へ何度もお辞儀を繰り返す。そういうとこ推せる……!(n回目)

そんな感じで昼の部も夜でも、客席の雰囲気をすっかりつかんだござさんは、満を持してプログラムの曲を弾き始めるのだった。

 

幻想即興曲アレンジ

ストリートピアノや、上記のアドリブとは違って楽譜が決まっているからか、コンサートでは曲の前に一瞬間をおいて準備しているような気がする。

youtube動画にあがってた他の曲も同様だけど、これをライブでやることがそもそもすごい(素人から見れば)。動画なら撮り直してなんども演奏内容を推敲して仕上げたんだなと思うけどライブの1発本番でやるのがすごい。

アドリブはその時の気分でやれるのが楽しそうだったが、アレンジを決めている(たぶん楽譜も決めている)曲はこのツイート通り猛練習を重ねて仕上げてきたのかなと思う。youtube動画もすごかったがライブ演奏はそれにも増して迫力がすごかった。

いや?クラシックもわからんしピアノの奏法も知らない素人民が言うだけですけど。

ショパンの曲好きだしー」というように数ある曲の中でも幻想即興曲はたびたび生配信でも出てくるし、様々にいつもアレンジされていたことからもござさんはこの曲はそうとうお気に入りなんだなと思う。右手の16分音符が続くパートを左手に置き換えて、左手強化トレーニングしてましたというくらいには好きらしい。

自分的お気に入り?中間部ゆっくり部分ののボサノバアレンジと、youtube動画ではちょうど背景に電車が動いてて不思議とリズムが合っていた前半部分の左手のリズム、それから後半ノンストップ状態でラストになだれこんでいくところ…?

 

(小声)

それとね、即興演奏以後の最後の3曲が(少なくとも昼の部のテンションは)すごかっただけに、曲ごとに客席に向かってお辞儀とそれに対して拍手は不要なのでは、と思う。どうしても聞いてくれてるファンになにかしたい、言いたいござさん。その気持ちは痛いほどわかるので、演奏会のラストに万雷の拍手を送るから、途中は曲名だけ告げててもらえればファンはじっと聞いて見守るのにな、と思う。

クラシック演奏会だと最後に拍手じゃないですか?交響曲の楽章の合間にも拍手はしない。ピアノソロのコンサートは行った事ないからわかんないけど。

ござさんのコンサートは構成がまた違うと思うけど、前半後半の合間に休憩とか入れてもらってもいいし、とにかく生配信の最後のノンストップメドレーみたいな勢いでやりきった後に、拍手を贈りたいんですけど。

ていうピアノ素人ファンの思いつきであった。

 

夕さり

このアレンジの初見はたしか2021年のござの日ライブでした。たぶん。その後ソロアルバムが出て収録されてからも、自分はこの曲はどこか苦手でした。

夕暮れどきが寂しくて物哀しい。

星空は森閑としたなかにきらめく星が綺麗だから好きだけど。

日暮れの風景は空のグラデーションが色々な物思いを起こさせる。その思いは沈みこむことはあっても、ウキウキ楽しい気分にはならない。この時期の夕暮れはいわゆる夕方の時間帯以前に暗くなることも多いので、冬が苦手な自分には夕暮れは日照時間を早く終わらせにやってくる憂鬱な存在。

 

夏大好きな自分は、真夏の正午ごろ、田んぼの稲が緑の葉を色濃く揺らせて太陽が強烈に照らす中を自転車で走り抜けるような爽快感が好きなのに。

 

ソロアルバムのオリジナル楽譜集がリリースされたが、自分が弾きたいのは、温かい気持ちになれるアネモネであって夕さりには視線がいかなかった。

 

でもソロコンサート版の夕さりは、豪華。

何て言ったらいいのかわからないなあ…

ネガティブなイメージで食わず嫌いからアーカイブを避けて通ってる人(そんなの自分くらいだが)はもったいないからしっかり聴いておいたほうがよろしいかと……

CD版にはない華麗なアドリブが物憂げな旋律を彩る。渋い曲が(短調?そんな詳しいことは知らない)磨かれてさらに渋い濃い紫色のような、暗い色の中に華やかさと艶やかさを備えたような。

アルペジオに乗って散りばめられた音が光を抑えた曲の中に美しく輝く。

 

 

清新の風

夕さりからのトレモロを介して転調しながら?移り変わっていく旋律が素晴らしい。

前の曲の余韻に浸ったまま次のオリジナル曲も堪能できる。ライブならではの醍醐味。ならなおさらのこと、それぞれの曲間の挨拶はいいから、何曲かごとに続けて弾いていただいて、トークは時々挟んでいただければ結構なのですけど。いやトークは何曲かごとだったけど、それぞれの曲ごとに挨拶はほんとなくても大丈夫なのです……

Youtube生配信でも常々思うけど、曲の間のなんでもない繋ぎこそが大好きだから……

 

イントロから通常の楽譜通りのイントロパートに移るまでがちょっと豪華な劇場演出版ぽい。コンサートの最後を飾る曲にふさわしい壮大な幕開け。

この曲は2年前のねぴらぼinventionで初お披露目されてから、ライブやコンサートではたびたび演奏されているけどその時々で表情が違ってまったく飽きない。ござさんの曲はアレンジ曲、オリジナル共にすべてが(上記の即興曲同様に)その時に合わせてさらにアレンジされてくるので、聴いててもああ知ってる曲だな、ではなく今回はどんなアレンジなのかなあ、って楽しみになる。

ござさんの持ちレパートリーはおよそ2000曲あまり、これからも増えていくだろうしオリジナル曲も増えるかもしれない。それらの中から選ばれるコンサートのプログラムは、予想するだけでも楽しい。

ソロコンサートでもあらゆるジャンルから演奏曲が選ばれ、それぞれの曲にこめられた思い、また演奏を聴いたファンの思いを乗せてなお、最後に演奏されるこの曲は諸々を受け入れる包容力がある。そのように自由にアレンジして演奏するござさんの技量がすべてを受け入れているともいう。

ねぴらぼinventionで初めて聴いたときのMCは「広い海に漕ぎ出していくような……」といったイメージを語られていた。その時はござさんの音楽活動の先行きは前途は大きく海のように開けていたがしかし、自分は不安でいっぱいでもあった。

でもそれからござさんの足取りをたどってきて、不安は消えたわけじゃないけどござさんなりにしっかり一歩ずつ進まれてきたのを見て少しだけ安堵の気持ち。

自分的注目ポイントは1:38:15ごろの右手で同音打鍵しながら左手で合図?リズム?を取っているところ。時々クルっと回ったり、左手大好き。(←ひとりごと)

 

ござさんの作り出す音楽は、単音の旋律も、また豪華な装飾のついた和音も、清冽なせせらぎのように純粋でどこまでも澄んでおり、ある時は聴き手に色々な思いを想起させるような味わい深い、でも綺麗なままの響きを持つ。

 

 

アンコール:ダニーボーイ 

「いつもの配信の1.5回ぶんくらい弾いてるわけですが、普段のライブと違う環境のおかげで、あんまり疲れてない……というと長く弾かされちゃうので~~!アンコールは1曲だけ!ダニー・ボーイでお送りいたします!!」

MCもほんと板についてきてお客さんは安心して笑ってられる感がある。ござさんが余計なことを言わなくなった、ともいう。

とにかく途中のMCでは息切れしてたくらいなのにも関わらず(ていうかクラシックコンサートだとピアニストは喋らないんじゃ…?知らないけど)、アンコールも弾いてくれるのであった。感謝しかない。

この曲はコンサートの定番曲として、というかアンコール曲として定着しつつあるかもしれないので、この素晴らしい即興演奏はこれからも聴けるかもしれないという淡い期待を抱いている。

このダニーボーイとの自分的馴れ初め動画も貼っておこう。

ダニーボーイ(Jazzy style) / arr.ござ【月刊ピアノ掲載】 - YouTube

それは月刊ピアノ連載用のアレンジ楽譜だったらしい。この時まだピアノ練習再開していなかった自分は、この動画はどちらかと言えばござさんの自宅案内ビデオくらいに思っていた。

でも素敵な演奏は印象深くて、このアレンジはのちに翌年のござの日ライブ(無観客)でも使われていたと思う。ソロアルバムにも特典としてDVDで収録されてる演奏なので自分にとっては特別な存在だ。

 

昼公演では冒頭の旋律のベースラインがなんでか6拍子?よく知らんけど旋律1つの音に対しベースラインは6つの音?高速で左手が動いててかっこよかった。後半は上記youtube動画にもあったようなきらめきの感動アレンジ。

夜公演のアレンジはテンポアップした元気なJAZZ、ちょっとアニソンぽいのが混ざってる。

どちらも最後は劇的な盛り上がり方、ござさんは音楽で語るんでしたね、この曲には来場されたお客さん、配信で見てくださるファンの方々に向けたお礼なんだろうなあ。

めいいっぱいの感謝の気持ちがあふれている。

こうして配信の自室から飛び出して音楽活動を専業に、ホールで演奏できるのもファンの皆さんが支えてくださっているから……っていう気持ちが見て取れる。その気持ちはふだんからのござさんの言動、所作を見ていればわかることだけど。ござさんはピアノでその応援に応えたいのだろう。

 

次の1/21のねぴふぁびでのコラボ演奏楽しみです!

……ってもう今日なんですけどΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン

投稿遅くなって申し訳ありません……というか長くなってすいません…

 

 

あと書き:サウンドブラスター

自分のパソコンは、ヘッドホンとの間にサウンドカードを接続して聴いている。買った当時の衝撃を記事に書いてたので貼っておく。

 

配信を聴く場合においてですが。

この拡張機器は約12000円もするのですけど、2年前ねぴらぼinventionの配信を聴くために当時無い袖を振って購入しましたが、結果論として間違ってなかったです。

楽器が発する音の波動、演奏者と楽器の呼吸の掛け合い。それらがまるで生で聴く音のように立体的に構築されて再現される様は圧巻です。

 

ござさんのピアノにおいて言えば、ござさんの刻むわずかな装飾音から、絶妙なタイミングでずらされるリズム、アクセント、それらが構築する精密に計算されたダイナミクス、……

まるで人間の耳よりも精緻に分析しているのではと見まがうような素晴らしい再現度。

 

視聴環境をどれだけ重視するのか、コスパの観念の相違によって価値観は違ってくると思いますが、パソコンの視聴環境がある方はこれとヘッドホンを使用することで、いつでも目の前でござさんがピアノを弾いてくれてるかのような状況を堪能できることをお約束しよう。

 

自分は個人的に、地方在住でコンサートは滅多に行けないし、配信があればこうやってアーカイブも楽しめるから買った意義はあると思っている。今度のねぴふぁびも配信が楽しみだ。

 

 

 

というわけで、自分も来週までに、前回のライブをレッツ復習。

まず今回の第2回ねぴふぁび、つまりNEO PIANO Far Beyondの告知フライヤー。

 

 

※資料①:去年の2022/4/24のねぴふぁびライブは、一年間の期間でアーカイブ配信チケットを発売中。いつでもどこでも聴ける、持ち運べるアーカイブコスパ抜群でお得です。ライブ内容も充実のコンテンツです。

 

 

※資料②:この去年の配信アーカイブには出演者のトークという特典がある。

また当日ライブの舞台裏という出演者の素顔が見れる動画をたくおんTVさんがyoutubeに投稿してくださっています。