ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

2/4の生配信

 

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何気ない日常

 

その日はいつもの土曜日。

自分は先週の生配信から抜け出せず感想も全く進まない。

まるで、フワフワの綿菓子かさもなくば摩周湖のマリモのように実体なく時空を彷徨う毎日。

 

そんな中、今週も生配信のお知らせをいただいたのだった。

先週の感想はさておき、今回もリアタイするべく自分は光速で夕食を準備してさっさと視聴の体制を整えた。何作ったんだっけ?サーモンムニエルに手作りタルタルソース、キノコのスープ、かぼちゃの煮物、鶏肉のレモンソテー。よしよし完璧(^o^)(外観は素人すぎて見せられない)(要するに美味しければ問題なし)

先週の感想は謎のコントだけ仕上がったところで中断。(なんでいつもコントとかおまけから入るんだろ?しょうがないよね自分がそういう仕様だから……)

 

さてビール片手にパソコン前に陣取り、自分は配信を待った。

ちょっと遅めのタイミングで、いつもの大きな古時計のBGM画面が映る。それからいつものござさんのスタジオ(家)での生配信が始まったが、どうも時々音が切れている。それは聴いてる人みんなが同じだったようでチャットには同様のコメントが並んでいた。そうする間にも度々切れる音。

昔の生配信はこんなだったなあ。

あれは結局どうやって改善したんだっけ?今の部屋に引っ越されてから、パソコンのメモリを増設したとかなんとか?それからはパソコンスペック良くなってめっきり音が変わって綺麗になってたのになあ、どうしたんだろ?

………と自分が回顧してる間に、ござさんは唐突に演奏をやめて首をかしげる。やはり音が切れるのはもともと分かってたらしい。そして色々対策を講じるも難渋したということだ。とそこまですらすら語ると、再び弾き始めるのかと思いきや、今日の配信は諦めるという。「断腸の思いですが、また明日……」というような挨拶を簡潔に、しかし苦渋の表情を浮かべて手短に説明されていた。

そういうが早いが、ファンの引き留めるチャットの声をよそにさっさと配信は切られた。この間わずか10分あまり、当然アーカイブも非公開。

あとでご本人からお知らせツイートまで来た。仕事が丁寧すぎる。

 

音が十分満足できる環境での配信をお届けできない事態というのは、ござさんにとってどうしても譲れない一線だったということだろう。(思い出せば音がちょっとレトロな感じだったのは、色々他の音色に変えてみて試す中でそれに落ち着いたということだったのか?)1日経って仕切り直すと言われていたから自分はその時間を利用して先週1/28の感想を書こうと下書きを…用意しようとしてふとTwitterを見ると通知の表示。

あれ、ござさんのコメントはさっき流れて来たじゃん?

何?

 

 

というわけであっさり再開されたのだった。

その間およそ15分。

早っっ!

えええこれさっきご本人からの明日にします報告見てYoutube見てない人多いんじゃないの?と自分は気が気じゃなかったが、とにかくもう始まっている。

演奏されてる曲はさっきのオープニングの素敵な曲(なんだっけ曲名忘れた)ではなく、よく知ってる昭和歌謡津軽海峡冬景色に、……なんだっけ?聞いたことある、どことなく哀愁を誘うメロディ。さっきから状況が二転三転、顔を白黒させていただろうから、人生いろんなことがあるっていうニュアンスの昭和歌謡をしみじみと味わうことで、世の中の無常観を表してたのだろうか。

要するに今のお気持ちってことだろうか。

しかし、奇を衒(てら)うっていう言葉が配信でさらーっとでてくるのが地味にすごいなと自分はそっちに感心していた。ござさんご自身による解説の通り、生配信ソフトには種類がある(詳しくないけど)。

・オーソドックスなOBS Studio

・色んな機能が搭載されてるStreamlabs Desktop

そこでござさんは下側のほうを使われていたらしいが、今回の音トラブルに際して上側のOBS(最もポピュラー?)をインストールし、配信チェックして再開にこぎつけたらしい。

その間15分余りで。

さすが生配信約13年、信頼と実績のござさんチャンネルであった。サラーっと説明されてるがトラブルに対して即行動し、解決し、実際に配信を再開して見せる技術と度量。

そして現実に、眉ひとつ動かさず、ピアノを何事もなかったかのように弾いている。

すごいです(語彙力)。

事ここに至って自分は毎週生配信してくれるのがどんだけありがたいか、という自分がどっかに置き忘れてきた重大なことを思い出した。

2021年9月だっけ?またほかにも合わせて2回くらい、あの時はグランドピアノスタジオでの生配信が、現地wi-fiが脆弱だったか何かで中断、家でツイキャスで再開とかやってた気がする。ネット生配信とは常にそのような危機と隣り合わせだったのを思い出した。

無事に配信できてるその裏には、配信できずに終わった幾多の無念な出来事が山積しているとも言われていた。グラピ配信でいえば大量の機材をキャリーケースでスタジオへ持ち込みつつも、回線不具合でそのまま家にトンボ帰りなど……

 

繰り返される、表面上は何気ない日常。

それを当たり前のように享受できることのありがたさ。

今まざまざと目の当たりにして、

そしてしみじみと幸せをかみしめる。

 

そしてニュースでアナウンサーが何があっても放送を止めないように喋るかのごとく、生配信の枠だけは穴を空けまいときっちり調整を合わせてくるござさんに、プロとしての矜持を垣間見るのだ。

 

 

ホスピタリティ

ござさんは第一言語が音楽だから、今日配信できるかどうかの危機だった状況で変な汗が流れてたことも、そこから一転放送できるようになっておそらく嬉しさ大爆発からのもの凄い演奏になったことも、全てはラジオパーソナリティトークするようなもの、今の気持ちを演奏で代弁してるというわけである。

 

先週1/28の配信を(仮に)とすれば、

今回の配信は

そのくらい、選曲にもアレンジの勢いにもこれ以上詰め込めないくらいの喜びとテンションが盛り込まれてて今にもはちきれそう、画面のこちらへ飛び出てきそうな迫力。

ござさんの気持ちがこれ以上できないくらいに感じられる演奏、そこには一貫した流れがある。

 

 

独断と偏見によるイメージだけど印象を書くと。

ジブリメドレー

オケ曲の再現度がすごい。自分は過去の配信の、破天荒で突拍子もないオリジナルなアレンジが好きだったのだけど、結局こういう原曲を追求してる演奏も好き。原曲が素晴らしいのはもちろん、一人でピアノで描き出す世界観が好き。そしてその無謀ともいえる演奏をほんとに一人でこなしてしまう所も。

 

どの配信でもこうやって色んなメドレーをやってくださっている。それは一曲ずつチャットから拾うのは現実的じゃないからだろう。メドレーにしていろんなジャンルから拾うことで、聴いてるファンの人たちにどれかは心に響くものがあるだろうという狙いがあるからだと思う。

しかしそれは最大多数の最大幸福をモットーにしてるござさんならではだが、でもその能力と魅力を最大に引き出すには、毎回定期ルーティーンみたいに2~3か月で1周みたいにして毎回何らかのジャンル縛りにしてYoutubeコミュニティとかTwitterで通知しておいてリクエストを絞ってもらって、それぞれのジャンルのもっとレアな曲とか隠れた名曲とかをやるようにしたらござさんのレパートリーはさらに深い方向に追求できるのになあ、もったいない、と思う。

そうすると配信で聴いてるファン全員に届く曲目にならないじゃないかっていう問題があるから、絶対にやらないだろうけど。でもござさんのレパートリーのオールマイティーぶりを見ているとほんとは色々なマニアックなこともできるのにな、と少々じれったい。

 

 

なんか横道にそれた。

ビートルズメドレー

そういう意味で言えば洋楽カテゴリだ。言わずと知れた世界的な人気バンド、これも時代を超えて愛される曲ばかり。

演奏場所が違うから比べることはできないけどストピでの演奏動画もある。

ビートルズメドレー弾いたら静かな観衆が最後には拍手の嵐?! - YouTube

この動画聴いても分かる通り。その場にいる人みんなが知ってるかどうか、聴いてて盛り上がれるかどうか、が選曲基準だ。ござさんのピアノはいつもそうやって考え抜かれて演奏されている。

音楽は聴き手がどう受け取るか。そこが問題だ。

とでもいうかのように。

演奏する側から一方的に発信された音は、受け手がなくすり抜けていって反応に顕れてこないから。

聴衆がどう解釈するにしても、聴いてもらってこそ、手を尽くした音楽の表現が生きてくる。

ストピでも生配信でも、演奏形態と方法は違っても、第一言語を自由に駆使してござさんはどうやったらみんな楽しんでくれるかなと腐心しているようだ。渾身のホスピタリティは全て切なく情緒豊かな旋律に、また時に躍動的なリズムに乗せて、聴く人にもれなく届いているはずだ。

 

 

卒業ソングメドレー

今からそれやってると3月になった時どうするんだというツッコミは置いておいて。ござさんのことだからアレンジ次第でどうにでもなるそういうお題は問題ではない。

このメドレーもまた聴いてる人すべての心に届く、深く心を打つテーマだろう。ただ年代によって合唱として歌われた曲には変遷があるから(曲目の取りこぼしを真面目に心配されるくらいに)ござさんが悩んでるのはその点らしい。POPSの流行と同じだ。

しかし季節と主題という点では世代、時代を超えたこれも名曲ばかり。しみじみとそれぞれの曲の世界観が丁寧に提示され、じっくりと謳いあげてくれる。聴く人がその曲で回想し思い出に浸るには十分な時間だ。

聴いてる人のために弾く。

ござさんは無言のうちにしかしピアノで雄弁に語ってくれる。

思い出に浸る人へ、またこの春あたらしい一歩を踏み出そうとしているすべての人へ。

音楽による素晴らしい餞(はなむけ)を。

Youtube動画でもたびたび同様のテーマを取り上げられている。
クラスの元伴奏係が本気で『卒業ソングメドレー』弾いてみた結果・・・! - YouTube
【卒業】卒業ソングメドレー、ジャズで弾いてみた【おめでとう】 - YouTube

 

※関連動画:この時期の曲として春の歌メドレー動画もいくつかある。春が好きなござさんならではの思いがこめられているように思う。
【名曲】春の日差しと”春”JPOPメドレー(春よ来い、さくら(独唱)他)弾いてみた - YouTube
春JPOPメドレー弾いたらメチャクチャ人増えて小さな取材陣に囲まれた! - YouTube

 

 

クラシックすべてのジャンル詰め合わせセット

ピアニストが語るクラシックといえばバッハやモーツアルトベートーヴェンショパンシューマンにリスト…ラヴェルラフマニノフスクリャービン……

というクラシックコンサートでお馴染みの面々はさておき。ショパンは人類共通の財産らしくござさんもよく演奏されてるし、自分は全く知らなかったが配信で名曲ぞろいなのを教えてもらった。

 

しかしいろんな人に楽しんでもらうという観点から行くらしいござさんは、そっちじゃなくてたぶん、聴いた事あるクラシック曲っていう切り口から入るようだ。それとショパンを盛り込む。ドラマやCM、映画で使われる曲、また行事やイベントでよく聞く曲。クラシックは別にスーツやドレスでキメこんでホールに聴きに行くだけではなくて身近なところで名曲はたくさんあるよ、もっと深くなじむきっかけはあるって言いたいんかなと思う。このメドレーの選曲を見る限り。

じっくり丁寧に聴かせる演奏だと曲目を捌けない。それじゃどんどん弾いて行こう。ってノリで、次々と名曲が披露される。

たくおんさんもねぴふぁびのMCで語られていた。クラシックには一生かかっても聴ききれない名曲がたくさんある。それらを知らないでいるのはもったいない。人生の損失。

音楽は、

生活のなかで生きてこそ、

生活に寄り添い、

生活を豊かに彩る。

 

それらへたどっていく道しるべを提示してくれていると思えばいい。

どこから聴いても楽しいですよ。と言ってくれているように。

 

 

JAZZについての素人のムダなつぶやき

ここでござさんはまた自ら設定した難題に挑戦していた。

つまりクラシックメドレーやった後にJAZZを弾く。ござさんによれば「陸上競技で走ったあとに、プールに放り込まれて泳いでくださいっていわれてるくらい種目が違う」という風な別ジャンル、いつかの配信では「指がまだJAZZになってなくて……」とメドレーに入る前にjazzのコードか何かで頭を切り替えたり?もされていた。

たぶんそういうことだ、コード進行とかフレーズとか違うから、いきなりやるのは難しい。しかしあえてやったのは単にチャットにリクエストが多かったからというそれだけのことなのだろうけど。

 

ござさんの長年の悩みは、JAZZってマイナーな曲ばっかりでどれ弾いたらいいのかわからないってことだったらしい。

上記の通りJAZZはコード進行も独特、曲の展開も独特。イントロ(雰囲気づくり)ーテーマーアドリブソローテーマーラストっていう流れで、ござさんがコード分かってれば弾けるっていうのはこういうことだ。

何も知らない人はまずそこからだから、しかも曲の構成や解釈は人それぞれで正解がなかったりするのでますます難解になる。

まあそれは置いといて。JAZZのセオリーである通称黒本、ジャズ・スタンダード・バイブルっていう楽譜集には200を超えるコード進行が掲載されている。ござさんが今回弾いてくれた中にはこの本からと思われる曲も多い。JAZZ界隈では有名なものばかり、奥の方に仕舞ってないでどんどん弾いてほしい。弾いてくれれば覚えますので。

と、自分もJAZZは素人なのでそこまでしか書けないが。

(どんだけ素人か?って、Moanin' はNHK Eテレ美の壺のテーマソングとして、草刈正雄さんが作曲されたんだろうと思ってたくらいには原曲を知らない素人)

しかしござさんアレンジを見ていると、どの曲もちょっとしたコード変更やらアレンジとかが入ってるのがどうもJAZZっぽい。ゆえに分からないなりにJAZZのことを知るのは無駄ではないというか、ござさんの曲をより深く知れるから、慣れていくに越したことはないだろう。

JAZZを理解するにはアドリブのパターンを覚えることだ、そんなことをどこかで目にしたので自分はJAZZの中古盤CDを大量に買ってひたすら車で流してたりする。お気に入りはオスカーピーターソン。しかしなぜかセロニアス・モンクはしっくりこない。なぜだ、ござさんの名前決める投票でも多数票を獲得したJAZZの名手じゃないか?まあいっか、色々聴いて慣れろってことだから、雑食のようにいろんな人のアドリブをひたすら聴き倒す毎日。

 

何が言いたいか?

ござさんにはJAZZを極めてほしいってことですね。

アドリブとかコードは弾いてないとすぐ感覚が鈍るという。しかしレパートリーが多岐にわたるござさんはそれらの一環としてJAZZをやってるわけで練習時間を確保するのも大変なはずなので、ぜひ生配信でもどんどんやってもらってキレキレのアドリブと攻めたコード進行の勘みたいなのは失わないでほしいと思う。

 

即興演奏がござさんの演奏の命であり鍵を握ってるのであって、

JAZZもまた即興演奏が肝だから。

この先もあるであろうセッションライブとかでも絶対にJAZZの要素を持ったレパートリーは扱われるはずで、そういう他のピアニストととの掛け合いがある特別なステージも楽しみ。

だから即興演奏の理論的には元となってるJAZZはほんとなら毎回配信でやってくださってもいいのにな、とこっそり思う。他のレパートリーも維持していくには配信の時間が足りないのでしょうけど、しかしもったいない。

 

 

ノンストップメドレー

ござさんからのサービスタイム。リクエストでメドレーでは拾いきれなかったジャンルをここでやってくれるタイム。

しかしござさんにとってもまたサービスタイムであろう。つまり即興でMCを挟まず何やってもいいタイムだから。このメドレー形式をとるまで、つまり2020年11月にグランドピアノ配信が始まるまでは?だっけ、最初から途中休憩トークまではこのノーストップ形式で無言で演奏されていた。なんといってもこの形態がござさんは生き生きと弾いている。曲の勢いが段違いに素晴らしい。またあの形態に戻せばいいのに。

 

・・・・Σ(゚д゚lll)ハッ!

あっ何でもありません!いろんな人のリクエスト拾うにはやっぱメドレー形式がファンからしてもやりやすいしいいですよね!なんでもないです!

 

・・・ふう。とにかくニコニコ生放送時代は一枠30分無言でリクエストから弾くだけ、そのままノンストップメドレーだったらしいし、いわばござさんの配信の歴史始まって以来連綿と続けられている大切なコーナーなので、毎回自分は楽しみである。

そんなお題目めいた理想論はさておき。アニソンは群を抜いて素晴らしい。異論は認めない。メドレーにアニソンがなかったのでここにきっちり抜かりなく入れてキタ。

ドラゴンボールCLANNADドラえもんに卓球にセーラとかあとなんだっけ、少年ジャンプのアニソンも入ってる、さらにこっそりボカロも入ってるなwww

 

この最後のコーナーはトークもないし勢いがあって、掃除とか作業のBGMに使える。気がついたらそこらじゅうぴかぴかである。

ただし考え事には向かない。絶対向かない。

 

 

 

とりとめもない、答えの出ない考察タイムーー

自分はこの間、倍音がどうとか何とか書いた気がするが、それは世間一般の楽器と電子楽器の関係性だ。

ござさんの生配信にあってはその論理は当てはまらない。

 

電子楽器が紡ぐ音楽はDTMもそうだし、ゆえにボカロの歌声も全部それに分類されるだろう。その音は正確に音程を取って音楽を奏でるがしかしそこには人間の演奏と比べて決定的に存在しないものがある。

それは感情だ。

ござさんが弾いてるのは(DAWと連携したシンセというか)電子ピアノ。

理論でいうとその音はデジタルが記憶してる音にすぎず音の波動は平坦だ。

しかしござさんが弾くと紛れもなく明らかに感情がこめられてて、曲にはストーリーが存在するのだ。

なんで?

自分はずっとその解明できない謎を追ってるけどどうしても分からない。

仮説を立てるとすれば?

ござさんの弾く音は常に旋律も和音で、構築されたコード進行、緻密に設計され表情づけられた音楽の展開が自然と説得力を持つ、という論理……?

 

 

……あーもうそういう面倒な理論はいいじゃないですか?自分は一応仮説は立てましたよ、これで越年の宿題は終わりです。考えても詮無いことです。

思考停止状態…?なんとでも言ってください、解明することはできないんです…

 

2020/11/5から本格的に始まったグランドピアノ生配信、好きだったんですよ自分は。

それまでのFANTOM8での配信がパソコンスペック的にも不安定だったこともありますが、スタジオはwi-fiに左右されるというある意味今日と状況が似てる中での配信だったということを差し引いても、やっぱ生の楽器での演奏は最高だなって思ってたわけです。ござさんもグランドピアノ触れて純粋に楽しそうでした。あのころはねぴらぼinventionの前後、ござさんの演奏・創作テンションもとどまるところを知らず(それだけは今も変わらないが)グランドピアノ配信の熱量はすごかった。

大好きだったので永遠リピすると思ってたし、今も気に入った曲は聞きに行ったりします。ていうかメンバーシップ登録の特典はこの過去配信の視聴権なわけで、メンバーのみが味わえる至高の世界!と思って自分は悦に入ってました。

 

しかしここ最近の家での生配信を聴いていて、そこからグランドピアノ配信聴きたい!って思わなくなりつつあるんですよね……気になる曲を探したりはしますが。演奏自体は、やっぱり最新の配信がすなわち最高なんですよね(自分基準では)。

とにかく詳しくは知りませんけど、ござさんの演奏は生で、生のピアノで聴くととんでもない迫力とえもいわれぬ妙なる音色を併せ持つ、一度聴いたら忘れられない中毒症状を呈すること間違いなしのシロモノですが(だからまたグランドピアノ配信やってほしいですが)、生配信で電子ピアノで聴いてもある意味十分中毒症状に陥ること間違いなしです。

なんで?

和音設計の妙がなせるわざ…?

わかりませんけど…

 

 

さらにおまけのつぶやき

ビートルズメドレーの終盤、Hey Judeのラストで突然ござさんは演奏しながら右側つまり高音部の鍵盤を眺める。そしてMCのためマイクへ向かって開口一番

「やばい・・・・・!」

と一言。鍵盤が壊れて押した状態のまま音が出なくなったとのことだった。確かにやばい。あわやメンテナンス行きか、またござさんピアノ弾けなくなる期間が到来しちゃうのかと一瞬危惧していたら、あっさりと鍵盤の影からトラブルの犯人、つまり何かの黒いネジが摘出された。ソ♯、つまりGisの黒鍵の脇に見えたネジ?部品のようなもの。

そこまで88鍵いっぱいに使いこなすござさんならでは、確かに壊れると即困る案件だが、しかしその謎のネジはどこから来たっていうんだ?何の部品なのか、それは元の場所に戻さないと困るんじゃないの?と心の中でツッコミを入れたが、今回はトラブルはそこまで追いたくない。せっかく無事配信できてるんだからいいじゃん。

 

………とそれからあと、クラシックメドレーで威風堂々の話になるに及んでシレっと(自分にとっては)マニアックな事実が明かされた。

このあいだ、2023/1/21(土)に開催されたNEO PIANO Far Beyondのコンサート。そこでラストのアンコール曲として威風堂々を4人の2台ピアノで演奏されていて、今回の配信でもござさんが一人で再現してくれた。その時のござさん担当楽器はベーゼンドルファーで、再低音の鍵盤がAより下に追加されている機種だったのだが。

今回その時の演奏を解説してくれながら、今のピアノでは低音の鍵盤が足りないと残念そうなござさん。そこでおもむろに、

「ラストの部分を、このピアノではもっと低い音出るんじゃないかなー、(スイッチをポチー)こうするとほら、(といってどんどん下の音を弾いていく)あれ、出なくなった、ここまでかー、……」

 

はい?電子ピアノはピアノよりも低い音出るの?そういう低音をサンプリングしてるの?でも生ピアノの実際の音をサンプリングしてるから実際には存在しない鍵盤なんじゃないの?どうやって(堂々巡りのため、以下略……)……切り替え操作がいるから実際の演奏というよりはDTMとかで役立つんだろうかその低音設定の鍵盤は?

 

とか色々、一瞬にして色々なコメントが頭をかすめた。

何はともあれ、結論。

ござさんが目指してるのはアコースティックな演奏を極めるクラシックピアニストじゃない。となれば、ベーゼンドルファーよりさらに低音部???まで網羅した電子ピアノの音源があればござさんにはそれで十分じゃないか。色々なリスクとかコスパ悪いとかいう問題を抱えたグランドピアノ、スタジオにもいっぱいあるし、こうなるとますます購入の必要性は雲の彼方へ遠のくのでは…?

 

っていう素朴な疑問を抱いてる。

以上、たんなるピアノのことわかんない素人のつぶやき。