来週2023/5/27(土)は、ござの日ライブが開催される。おめでとうございます。
それに引き続いて5/30、ござさんの著書が発売されることになった。
https://t.co/KCRt0TlgD9
— ござ @本が近日発売される (@gprza) 2023年4月27日
本の情報、ついに解禁です! #ござ式 というコンセプトで「すぐに使えるお手軽裏ワザフレーズ」を32個紹介(前半)。楽譜が読めなくても楽しめる内容となっています。後半は僕のピアノ遍歴について好きなだけ語りました。演奏例の参考動画も満載です!お楽しみに! pic.twitter.com/CTqG8UWgMx
最近こんな感じで忙しそうだったり、配信終わった時間帯にまた仕事に戻ると言われてたりで、それはソロライブの準備が大詰めの段階に入ったんだろうと思っていたらどうやら本の校了が近かったりで事務作業が煩雑だったことも影響しているようだ。
(めちゃくそ忙しい)
— ござ @本が近日発売される (@gprza) 2023年4月14日
配信お越しいただいた方ありがとうございました!仕事に戻ります! https://t.co/cJgW7UO7Ci
— ござ @本が近日発売される (@gprza) 2023年4月15日
では最近言われてた仕事とはピアノのアレンジとかではなく本の編集作業だったとして、それではソロライブのほうは練習が順調に進んでいるのだろうか。
そもそも、ござさんのいうピアノの練習ってなんだろう。
目次:クリックで各項目へ飛べます
練習の過程
2023/5/13の生配信で、YOASOBIのアイドルを練習されている。
最近覚えたと言いつつ、配信中に、徐々に仕上げていく過程を実演。
この配信でやっていたのはいわゆる耳コピの最終段階なのかもしれない。相当な回数聴き込んだ、とは言われていたので。コードやリズムのイメージは既にできあがっているのだろう。実際に鍵盤で音を取って確認して、ミスタッチというよりは和音を確かめながら合ってる?いやこっちだ!っていう作業を繰り返していた。
この時のござさんの作業工程というかつぶやきが、この動画の内容とかぶる点が多い。
YOASOBI「アイドル」作曲家による分析・リアクション【DTM】【推しの子】 - YouTube
劇伴音楽などを手掛けている人のチャンネルらしく、作編曲するうえでのキーポイントなどを、しかも素人にもわかりやすいように平易に解説してくれている。
まさにござさんと視点が一緒というか?コードとか、リズムとか、キメとか、ツッコミどころが酷似してる(と思う)のだ。というわけでこの動画を熟読(?)すればござさんの練習風景が何倍も面白くなる……かもしれない。
こういう部類の方々は、要するに音が和音つまりコードで、旋律とかベースラインも全部音名で聞こえてくるんだな多分。ござさんがコンビニ行くとBGMのコード聞いちゃうので買う目的を忘れて困るって愚痴を言っていたその意味が、実感を伴ってなんとなくわかってきた。無意識に曲の分析(アナリーゼっていうんですか)をしてしまうってこと?
東京メトロ副都心線新宿三丁目駅の3番線発車サイン音「不思議のワルツ」を弾いてみました pic.twitter.com/Dr5mJpwzPH
— ござ @本が近日発売される (@gprza) 2016年9月26日
街に出るとこういうまったく役に立たないアイデアを思いつくことありますよね pic.twitter.com/X41UZorO5S
— ござ @本が近日発売される (@gprza) 2022年8月22日
分析以前に、生活音が全部こんな感じで耳に入るわ、無意識に?アレンジしてしまったりでそれはそれで困るかもしれないけど。
いや、別に困らないらしい(ほんとかな)。
絶対音感って常に音がドレミで聴こえて大変じゃないかとかよく言われるけど、夜に外を歩いていて夕飯の香りが漂っていたとして、「ちゃんと嗅げばカレーか肉じゃがかが判別できる」みたいな感覚(少なくとも自分は)。聴く分にはただの「美味しそうなにおい」なので特に問題は無かったりします。
— ござ @本が近日発売される (@gprza) 2022年9月28日
ござさんのいう「練習中」っていうのは、耳コピして、楽曲分析して習得中の過程を指すんじゃないかな。
そしてこのコード進行やベースラインやらキメやらを解析して、こういうことやってるんだこの曲!ってわかってきた時が楽しいんじゃないかな。同業者として「そうくるか!??」って、血が騒いでるのでは?
血が騒いでる配信の例:
生配信中に耳コピしてる回(全部メンバーシップ会員限定です、あしからず)
(2018/8/12)Playing piano(Live streaming) - YouTube
ピアノ放送 リクエスト受付中! / Piano live 2019/06/14 - YouTube
(2019/4/7)この配信は耳コピ後の練習が打鍵音だけじゃなく音が出てるので、より出来上がり過程がリアルにわかって、なおさらすごさがわかる。
ピアノ放送 +知らない曲耳コピして弾いてみる放送 / Piano live - YouTube
そうやって楽曲の性質とか方向性の全貌が見えてきたところで、実際の演奏をやってみる過程に入る、つまり既にイメージとして演奏は頭で流れてて、そこに鍵盤でコードを鳴らしながら答え合わせする過程、それをござさんは練習と呼ぶのかもしれない。
そしてあれこれ曲をいじってアレンジしてみる時間、それが一番好きなんじゃないか。つまりこのあれこれアレンジしてみる機会がござさんでいえば毎週の生配信?ツイキャスは原則原曲通りに弾いていく配信のはずだったが、最近色々試されてるようだったし、youtubeとツイキャス配信を2本の柱としてあの膨大なレパートリーを維持してるんだと思う。
前回のツイキャス配信が、アレンジもだが音色をFANTOM8の機能を駆使してあらゆる実験的なことされてて、なんか2019年までのYoutubeの同接数もチャットコメントも数が少なくゆるやかな配信でよく見られたような遊び心が復活したみたいな雰囲気で、見てて楽しいことこの上ない。
ツイキャス配信ならメンバー会員か関係ないし誰でも見られるし。
こんな時間に突発ランダムレパートリー練習無言配信 / ござキャス - ござ 🎹 (@gprza) - TwitCasting
仕事としての練習
ライブとかコンサートの練習は、決められたプログラムに沿って、決められた楽譜を手になじむまで弾きこむことであって、いわゆる世間一般の演奏会は全部これだしクラシック奏者のいう練習もこういう過程を指すはず。
この決め譜で練習というのは発想の余分なゆとり部分がなくてタイトでござさんには厳しい環境なのかもしれない。本筋から逃れられない、厳格さのようなものが求められる。
一般人でいうところの技術的な練習がこれに含まれるのだと思うけど、つまりそれは同じ動作を徹底して指に覚えさせる過程?というか頭脳の思考は停止してると思うんですよね、ござさんでいえば。ピアノの奏法を考えるという趣旨はあるかもしれないけどそういう方向をござさんは追及してませんし。
動力機関とかエンジンの部品のネジはあまりきっちり嵌まっていると故障のもとになるというか、ある程度のわずかな緩みは必要というか、遊び部分がないと結局動かなくなって機能しない。
通りすがりに聞く曲というのはどのくらい通りすがりなのだろう?
いわゆるクラシック作曲家の曲とは違い、民謡や昔から民衆の間で親しまれて口承されてきた音楽、それは日本でも音楽教育だけではなく日常耳にするあらゆるシーンで使用されてきたものも多い。
自分は管弦楽曲ならロマン派以降(交響曲以外なら)だいたい全部、なんとなく聞きかじってて聴けばわかるのが多い。
「欧米の有名伝統曲」というプレイリストをyoutubeで検索しながら制作中。Tarantella Napoletana(伊)とか勇敢なるスコットランドとかjarabe tapatío(墨)とかPop Goes the Weazel(英米)とかの曲名も使用シーンも知らないから探しようがないけど一回は聴いたことあるみたいなやつ
— ござ @本が近日発売される (@gprza) 2023年5月16日
しかしござさんの言う所の一度は聴いた事があるっていうのがほんとに一度だけ、とか昔過ぎていつ聴いたのかどんなだったっけ、っていうレベルでマイナー。いやメロディは有名でもそれをここまで詳細に検索できるレベルで覚えてないでしょってツッコミたい。
というかこの勢いで普段から生活音に混じってなんとなく聞こえてくる曲全部をだいたい覚えてるから、あのレパートリー数が維持できるのかもしれない。そしてリクエスト来たからって思い出せるのはその記憶力があるから、と仮定しよう。
この追及の仕方が尋常じゃないというか常軌を逸しているというか空恐ろしくなってくる(誉め言葉)。
最近知ったのだと、フチーク作曲の剣闘士の入場(サーカスでよく聴くアレ)とか、オッフェンバックが元ネタの海兵隊賛歌(米海兵隊の公式曲)とか。どれもメロディがシンプルだから色々な派生を生んでそうだけど、元の曲名自体はそんなに有名じゃなくて探すのに苦労するんですよね
— ござ @本が近日発売される (@gprza) 2023年5月16日
サーカスでよく聴くアレ、剣闘士の入場とかござさんしょっちゅうサーカス行ってたんですかって尋ねたい。というかこの曲はマーチであってピアノというよりマーチングで演奏される。どっちにしても、よく覚えてるな。
(唐突にマーチングの参照動画:台湾に表敬訪問したバンドのマーチング演奏)
橘色惡魔來了!20221010國慶典禮京都橘高校吹奏樂部精彩演出完整版!(Taiwan) - YouTube
どうでもいいけど「結婚式や宮廷っぽいところで流れるトランペット曲」の定番である「デンマーク王子の行進」(クラーク)と「Trumpet Tune and Air」(パーセル)がどっちがどっちだか分からなくなる。「あの麺達のCM曲のほう」みたいな伝え方しかできなくなってる
— ござ @本が近日発売される (@gprza) 2023年5月16日
結論
ござさんの練習とはつまり出来上がり図から逆算してだいたいコードやベースをあたりをつけて当てはめていく感じだった。
しかし一般人のいう練習とはもとから楽譜ありきで、その技術や表現方法を繰り返し習得して覚え、感情をそれに乗せて演奏するというのが定石である。
そこで、今回5月末に発売される「ござ式」練習ガイド的な本というのは、どっちのアプローチで書かれているんだろうと気になってきた。ござさんのアレンジを習得するのに役立つパターンを多数収録?それでも楽譜が掲載されていることに変わりはなさそうなので、やはり一般人対象に書かれているし、上記でいうところの後者、つまり楽譜ありきの論法で編集されているのだろうか?
ござさん本人が楽曲をマスターしていく過程はここで考えた通り一般人とは真逆のルートを辿っている気がするので、実際に他者がそのツールを学ぶのにどういう解説で書かれているのか想像がつかなすぎて、そういう意味では楽しみでしかない。(自分は弾けるとは言ってない、素人にとっては見るだけの可能性が高い)