ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

2/4の生配信

 

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何気ない日常

 

その日はいつもの土曜日。

自分は先週の生配信から抜け出せず感想も全く進まない。

まるで、フワフワの綿菓子かさもなくば摩周湖のマリモのように実体なく時空を彷徨う毎日。

 

そんな中、今週も生配信のお知らせをいただいたのだった。

先週の感想はさておき、今回もリアタイするべく自分は光速で夕食を準備してさっさと視聴の体制を整えた。何作ったんだっけ?サーモンムニエルに手作りタルタルソース、キノコのスープ、かぼちゃの煮物、鶏肉のレモンソテー。よしよし完璧(^o^)(外観は素人すぎて見せられない)(要するに美味しければ問題なし)

先週の感想は謎のコントだけ仕上がったところで中断。(なんでいつもコントとかおまけから入るんだろ?しょうがないよね自分がそういう仕様だから……)

 

さてビール片手にパソコン前に陣取り、自分は配信を待った。

ちょっと遅めのタイミングで、いつもの大きな古時計のBGM画面が映る。それからいつものござさんのスタジオ(家)での生配信が始まったが、どうも時々音が切れている。それは聴いてる人みんなが同じだったようでチャットには同様のコメントが並んでいた。そうする間にも度々切れる音。

昔の生配信はこんなだったなあ。

あれは結局どうやって改善したんだっけ?今の部屋に引っ越されてから、パソコンのメモリを増設したとかなんとか?それからはパソコンスペック良くなってめっきり音が変わって綺麗になってたのになあ、どうしたんだろ?

………と自分が回顧してる間に、ござさんは唐突に演奏をやめて首をかしげる。やはり音が切れるのはもともと分かってたらしい。そして色々対策を講じるも難渋したということだ。とそこまですらすら語ると、再び弾き始めるのかと思いきや、今日の配信は諦めるという。「断腸の思いですが、また明日……」というような挨拶を簡潔に、しかし苦渋の表情を浮かべて手短に説明されていた。

そういうが早いが、ファンの引き留めるチャットの声をよそにさっさと配信は切られた。この間わずか10分あまり、当然アーカイブも非公開。

あとでご本人からお知らせツイートまで来た。仕事が丁寧すぎる。

 

音が十分満足できる環境での配信をお届けできない事態というのは、ござさんにとってどうしても譲れない一線だったということだろう。(思い出せば音がちょっとレトロな感じだったのは、色々他の音色に変えてみて試す中でそれに落ち着いたということだったのか?)1日経って仕切り直すと言われていたから自分はその時間を利用して先週1/28の感想を書こうと下書きを…用意しようとしてふとTwitterを見ると通知の表示。

あれ、ござさんのコメントはさっき流れて来たじゃん?

何?

 

 

というわけであっさり再開されたのだった。

その間およそ15分。

早っっ!

えええこれさっきご本人からの明日にします報告見てYoutube見てない人多いんじゃないの?と自分は気が気じゃなかったが、とにかくもう始まっている。

演奏されてる曲はさっきのオープニングの素敵な曲(なんだっけ曲名忘れた)ではなく、よく知ってる昭和歌謡津軽海峡冬景色に、……なんだっけ?聞いたことある、どことなく哀愁を誘うメロディ。さっきから状況が二転三転、顔を白黒させていただろうから、人生いろんなことがあるっていうニュアンスの昭和歌謡をしみじみと味わうことで、世の中の無常観を表してたのだろうか。

要するに今のお気持ちってことだろうか。

しかし、奇を衒(てら)うっていう言葉が配信でさらーっとでてくるのが地味にすごいなと自分はそっちに感心していた。ござさんご自身による解説の通り、生配信ソフトには種類がある(詳しくないけど)。

・オーソドックスなOBS Studio

・色んな機能が搭載されてるStreamlabs Desktop

そこでござさんは下側のほうを使われていたらしいが、今回の音トラブルに際して上側のOBS(最もポピュラー?)をインストールし、配信チェックして再開にこぎつけたらしい。

その間15分余りで。

さすが生配信約13年、信頼と実績のござさんチャンネルであった。サラーっと説明されてるがトラブルに対して即行動し、解決し、実際に配信を再開して見せる技術と度量。

そして現実に、眉ひとつ動かさず、ピアノを何事もなかったかのように弾いている。

すごいです(語彙力)。

事ここに至って自分は毎週生配信してくれるのがどんだけありがたいか、という自分がどっかに置き忘れてきた重大なことを思い出した。

2021年9月だっけ?またほかにも合わせて2回くらい、あの時はグランドピアノスタジオでの生配信が、現地wi-fiが脆弱だったか何かで中断、家でツイキャスで再開とかやってた気がする。ネット生配信とは常にそのような危機と隣り合わせだったのを思い出した。

無事に配信できてるその裏には、配信できずに終わった幾多の無念な出来事が山積しているとも言われていた。グラピ配信でいえば大量の機材をキャリーケースでスタジオへ持ち込みつつも、回線不具合でそのまま家にトンボ帰りなど……

 

繰り返される、表面上は何気ない日常。

それを当たり前のように享受できることのありがたさ。

今まざまざと目の当たりにして、

そしてしみじみと幸せをかみしめる。

 

そしてニュースでアナウンサーが何があっても放送を止めないように喋るかのごとく、生配信の枠だけは穴を空けまいときっちり調整を合わせてくるござさんに、プロとしての矜持を垣間見るのだ。

 

 

ホスピタリティ

ござさんは第一言語が音楽だから、今日配信できるかどうかの危機だった状況で変な汗が流れてたことも、そこから一転放送できるようになっておそらく嬉しさ大爆発からのもの凄い演奏になったことも、全てはラジオパーソナリティトークするようなもの、今の気持ちを演奏で代弁してるというわけである。

 

先週1/28の配信を(仮に)とすれば、

今回の配信は

そのくらい、選曲にもアレンジの勢いにもこれ以上詰め込めないくらいの喜びとテンションが盛り込まれてて今にもはちきれそう、画面のこちらへ飛び出てきそうな迫力。

ござさんの気持ちがこれ以上できないくらいに感じられる演奏、そこには一貫した流れがある。

 

 

独断と偏見によるイメージだけど印象を書くと。

ジブリメドレー

オケ曲の再現度がすごい。自分は過去の配信の、破天荒で突拍子もないオリジナルなアレンジが好きだったのだけど、結局こういう原曲を追求してる演奏も好き。原曲が素晴らしいのはもちろん、一人でピアノで描き出す世界観が好き。そしてその無謀ともいえる演奏をほんとに一人でこなしてしまう所も。

 

どの配信でもこうやって色んなメドレーをやってくださっている。それは一曲ずつチャットから拾うのは現実的じゃないからだろう。メドレーにしていろんなジャンルから拾うことで、聴いてるファンの人たちにどれかは心に響くものがあるだろうという狙いがあるからだと思う。

しかしそれは最大多数の最大幸福をモットーにしてるござさんならではだが、でもその能力と魅力を最大に引き出すには、毎回定期ルーティーンみたいに2~3か月で1周みたいにして毎回何らかのジャンル縛りにしてYoutubeコミュニティとかTwitterで通知しておいてリクエストを絞ってもらって、それぞれのジャンルのもっとレアな曲とか隠れた名曲とかをやるようにしたらござさんのレパートリーはさらに深い方向に追求できるのになあ、もったいない、と思う。

そうすると配信で聴いてるファン全員に届く曲目にならないじゃないかっていう問題があるから、絶対にやらないだろうけど。でもござさんのレパートリーのオールマイティーぶりを見ているとほんとは色々なマニアックなこともできるのにな、と少々じれったい。

 

 

なんか横道にそれた。

ビートルズメドレー

そういう意味で言えば洋楽カテゴリだ。言わずと知れた世界的な人気バンド、これも時代を超えて愛される曲ばかり。

演奏場所が違うから比べることはできないけどストピでの演奏動画もある。

ビートルズメドレー弾いたら静かな観衆が最後には拍手の嵐?! - YouTube

この動画聴いても分かる通り。その場にいる人みんなが知ってるかどうか、聴いてて盛り上がれるかどうか、が選曲基準だ。ござさんのピアノはいつもそうやって考え抜かれて演奏されている。

音楽は聴き手がどう受け取るか。そこが問題だ。

とでもいうかのように。

演奏する側から一方的に発信された音は、受け手がなくすり抜けていって反応に顕れてこないから。

聴衆がどう解釈するにしても、聴いてもらってこそ、手を尽くした音楽の表現が生きてくる。

ストピでも生配信でも、演奏形態と方法は違っても、第一言語を自由に駆使してござさんはどうやったらみんな楽しんでくれるかなと腐心しているようだ。渾身のホスピタリティは全て切なく情緒豊かな旋律に、また時に躍動的なリズムに乗せて、聴く人にもれなく届いているはずだ。

 

 

卒業ソングメドレー

今からそれやってると3月になった時どうするんだというツッコミは置いておいて。ござさんのことだからアレンジ次第でどうにでもなるそういうお題は問題ではない。

このメドレーもまた聴いてる人すべての心に届く、深く心を打つテーマだろう。ただ年代によって合唱として歌われた曲には変遷があるから(曲目の取りこぼしを真面目に心配されるくらいに)ござさんが悩んでるのはその点らしい。POPSの流行と同じだ。

しかし季節と主題という点では世代、時代を超えたこれも名曲ばかり。しみじみとそれぞれの曲の世界観が丁寧に提示され、じっくりと謳いあげてくれる。聴く人がその曲で回想し思い出に浸るには十分な時間だ。

聴いてる人のために弾く。

ござさんは無言のうちにしかしピアノで雄弁に語ってくれる。

思い出に浸る人へ、またこの春あたらしい一歩を踏み出そうとしているすべての人へ。

音楽による素晴らしい餞(はなむけ)を。

Youtube動画でもたびたび同様のテーマを取り上げられている。
クラスの元伴奏係が本気で『卒業ソングメドレー』弾いてみた結果・・・! - YouTube
【卒業】卒業ソングメドレー、ジャズで弾いてみた【おめでとう】 - YouTube

 

※関連動画:この時期の曲として春の歌メドレー動画もいくつかある。春が好きなござさんならではの思いがこめられているように思う。
【名曲】春の日差しと”春”JPOPメドレー(春よ来い、さくら(独唱)他)弾いてみた - YouTube
春JPOPメドレー弾いたらメチャクチャ人増えて小さな取材陣に囲まれた! - YouTube

 

 

クラシックすべてのジャンル詰め合わせセット

ピアニストが語るクラシックといえばバッハやモーツアルトベートーヴェンショパンシューマンにリスト…ラヴェルラフマニノフスクリャービン……

というクラシックコンサートでお馴染みの面々はさておき。ショパンは人類共通の財産らしくござさんもよく演奏されてるし、自分は全く知らなかったが配信で名曲ぞろいなのを教えてもらった。

 

しかしいろんな人に楽しんでもらうという観点から行くらしいござさんは、そっちじゃなくてたぶん、聴いた事あるクラシック曲っていう切り口から入るようだ。それとショパンを盛り込む。ドラマやCM、映画で使われる曲、また行事やイベントでよく聞く曲。クラシックは別にスーツやドレスでキメこんでホールに聴きに行くだけではなくて身近なところで名曲はたくさんあるよ、もっと深くなじむきっかけはあるって言いたいんかなと思う。このメドレーの選曲を見る限り。

じっくり丁寧に聴かせる演奏だと曲目を捌けない。それじゃどんどん弾いて行こう。ってノリで、次々と名曲が披露される。

たくおんさんもねぴふぁびのMCで語られていた。クラシックには一生かかっても聴ききれない名曲がたくさんある。それらを知らないでいるのはもったいない。人生の損失。

音楽は、

生活のなかで生きてこそ、

生活に寄り添い、

生活を豊かに彩る。

 

それらへたどっていく道しるべを提示してくれていると思えばいい。

どこから聴いても楽しいですよ。と言ってくれているように。

 

 

JAZZについての素人のムダなつぶやき

ここでござさんはまた自ら設定した難題に挑戦していた。

つまりクラシックメドレーやった後にJAZZを弾く。ござさんによれば「陸上競技で走ったあとに、プールに放り込まれて泳いでくださいっていわれてるくらい種目が違う」という風な別ジャンル、いつかの配信では「指がまだJAZZになってなくて……」とメドレーに入る前にjazzのコードか何かで頭を切り替えたり?もされていた。

たぶんそういうことだ、コード進行とかフレーズとか違うから、いきなりやるのは難しい。しかしあえてやったのは単にチャットにリクエストが多かったからというそれだけのことなのだろうけど。

 

ござさんの長年の悩みは、JAZZってマイナーな曲ばっかりでどれ弾いたらいいのかわからないってことだったらしい。

上記の通りJAZZはコード進行も独特、曲の展開も独特。イントロ(雰囲気づくり)ーテーマーアドリブソローテーマーラストっていう流れで、ござさんがコード分かってれば弾けるっていうのはこういうことだ。

何も知らない人はまずそこからだから、しかも曲の構成や解釈は人それぞれで正解がなかったりするのでますます難解になる。

まあそれは置いといて。JAZZのセオリーである通称黒本、ジャズ・スタンダード・バイブルっていう楽譜集には200を超えるコード進行が掲載されている。ござさんが今回弾いてくれた中にはこの本からと思われる曲も多い。JAZZ界隈では有名なものばかり、奥の方に仕舞ってないでどんどん弾いてほしい。弾いてくれれば覚えますので。

と、自分もJAZZは素人なのでそこまでしか書けないが。

(どんだけ素人か?って、Moanin' はNHK Eテレ美の壺のテーマソングとして、草刈正雄さんが作曲されたんだろうと思ってたくらいには原曲を知らない素人)

しかしござさんアレンジを見ていると、どの曲もちょっとしたコード変更やらアレンジとかが入ってるのがどうもJAZZっぽい。ゆえに分からないなりにJAZZのことを知るのは無駄ではないというか、ござさんの曲をより深く知れるから、慣れていくに越したことはないだろう。

JAZZを理解するにはアドリブのパターンを覚えることだ、そんなことをどこかで目にしたので自分はJAZZの中古盤CDを大量に買ってひたすら車で流してたりする。お気に入りはオスカーピーターソン。しかしなぜかセロニアス・モンクはしっくりこない。なぜだ、ござさんの名前決める投票でも多数票を獲得したJAZZの名手じゃないか?まあいっか、色々聴いて慣れろってことだから、雑食のようにいろんな人のアドリブをひたすら聴き倒す毎日。

 

何が言いたいか?

ござさんにはJAZZを極めてほしいってことですね。

アドリブとかコードは弾いてないとすぐ感覚が鈍るという。しかしレパートリーが多岐にわたるござさんはそれらの一環としてJAZZをやってるわけで練習時間を確保するのも大変なはずなので、ぜひ生配信でもどんどんやってもらってキレキレのアドリブと攻めたコード進行の勘みたいなのは失わないでほしいと思う。

 

即興演奏がござさんの演奏の命であり鍵を握ってるのであって、

JAZZもまた即興演奏が肝だから。

この先もあるであろうセッションライブとかでも絶対にJAZZの要素を持ったレパートリーは扱われるはずで、そういう他のピアニストととの掛け合いがある特別なステージも楽しみ。

だから即興演奏の理論的には元となってるJAZZはほんとなら毎回配信でやってくださってもいいのにな、とこっそり思う。他のレパートリーも維持していくには配信の時間が足りないのでしょうけど、しかしもったいない。

 

 

ノンストップメドレー

ござさんからのサービスタイム。リクエストでメドレーでは拾いきれなかったジャンルをここでやってくれるタイム。

しかしござさんにとってもまたサービスタイムであろう。つまり即興でMCを挟まず何やってもいいタイムだから。このメドレー形式をとるまで、つまり2020年11月にグランドピアノ配信が始まるまでは?だっけ、最初から途中休憩トークまではこのノーストップ形式で無言で演奏されていた。なんといってもこの形態がござさんは生き生きと弾いている。曲の勢いが段違いに素晴らしい。またあの形態に戻せばいいのに。

 

・・・・Σ(゚д゚lll)ハッ!

あっ何でもありません!いろんな人のリクエスト拾うにはやっぱメドレー形式がファンからしてもやりやすいしいいですよね!なんでもないです!

 

・・・ふう。とにかくニコニコ生放送時代は一枠30分無言でリクエストから弾くだけ、そのままノンストップメドレーだったらしいし、いわばござさんの配信の歴史始まって以来連綿と続けられている大切なコーナーなので、毎回自分は楽しみである。

そんなお題目めいた理想論はさておき。アニソンは群を抜いて素晴らしい。異論は認めない。メドレーにアニソンがなかったのでここにきっちり抜かりなく入れてキタ。

ドラゴンボールCLANNADドラえもんに卓球にセーラとかあとなんだっけ、少年ジャンプのアニソンも入ってる、さらにこっそりボカロも入ってるなwww

 

この最後のコーナーはトークもないし勢いがあって、掃除とか作業のBGMに使える。気がついたらそこらじゅうぴかぴかである。

ただし考え事には向かない。絶対向かない。

 

 

 

とりとめもない、答えの出ない考察タイムーー

自分はこの間、倍音がどうとか何とか書いた気がするが、それは世間一般の楽器と電子楽器の関係性だ。

ござさんの生配信にあってはその論理は当てはまらない。

 

電子楽器が紡ぐ音楽はDTMもそうだし、ゆえにボカロの歌声も全部それに分類されるだろう。その音は正確に音程を取って音楽を奏でるがしかしそこには人間の演奏と比べて決定的に存在しないものがある。

それは感情だ。

ござさんが弾いてるのは(DAWと連携したシンセというか)電子ピアノ。

理論でいうとその音はデジタルが記憶してる音にすぎず音の波動は平坦だ。

しかしござさんが弾くと紛れもなく明らかに感情がこめられてて、曲にはストーリーが存在するのだ。

なんで?

自分はずっとその解明できない謎を追ってるけどどうしても分からない。

仮説を立てるとすれば?

ござさんの弾く音は常に旋律も和音で、構築されたコード進行、緻密に設計され表情づけられた音楽の展開が自然と説得力を持つ、という論理……?

 

 

……あーもうそういう面倒な理論はいいじゃないですか?自分は一応仮説は立てましたよ、これで越年の宿題は終わりです。考えても詮無いことです。

思考停止状態…?なんとでも言ってください、解明することはできないんです…

 

2020/11/5から本格的に始まったグランドピアノ生配信、好きだったんですよ自分は。

それまでのFANTOM8での配信がパソコンスペック的にも不安定だったこともありますが、スタジオはwi-fiに左右されるというある意味今日と状況が似てる中での配信だったということを差し引いても、やっぱ生の楽器での演奏は最高だなって思ってたわけです。ござさんもグランドピアノ触れて純粋に楽しそうでした。あのころはねぴらぼinventionの前後、ござさんの演奏・創作テンションもとどまるところを知らず(それだけは今も変わらないが)グランドピアノ配信の熱量はすごかった。

大好きだったので永遠リピすると思ってたし、今も気に入った曲は聞きに行ったりします。ていうかメンバーシップ登録の特典はこの過去配信の視聴権なわけで、メンバーのみが味わえる至高の世界!と思って自分は悦に入ってました。

 

しかしここ最近の家での生配信を聴いていて、そこからグランドピアノ配信聴きたい!って思わなくなりつつあるんですよね……気になる曲を探したりはしますが。演奏自体は、やっぱり最新の配信がすなわち最高なんですよね(自分基準では)。

とにかく詳しくは知りませんけど、ござさんの演奏は生で、生のピアノで聴くととんでもない迫力とえもいわれぬ妙なる音色を併せ持つ、一度聴いたら忘れられない中毒症状を呈すること間違いなしのシロモノですが(だからまたグランドピアノ配信やってほしいですが)、生配信で電子ピアノで聴いてもある意味十分中毒症状に陥ること間違いなしです。

なんで?

和音設計の妙がなせるわざ…?

わかりませんけど…

 

 

さらにおまけのつぶやき

ビートルズメドレーの終盤、Hey Judeのラストで突然ござさんは演奏しながら右側つまり高音部の鍵盤を眺める。そしてMCのためマイクへ向かって開口一番

「やばい・・・・・!」

と一言。鍵盤が壊れて押した状態のまま音が出なくなったとのことだった。確かにやばい。あわやメンテナンス行きか、またござさんピアノ弾けなくなる期間が到来しちゃうのかと一瞬危惧していたら、あっさりと鍵盤の影からトラブルの犯人、つまり何かの黒いネジが摘出された。ソ♯、つまりGisの黒鍵の脇に見えたネジ?部品のようなもの。

そこまで88鍵いっぱいに使いこなすござさんならでは、確かに壊れると即困る案件だが、しかしその謎のネジはどこから来たっていうんだ?何の部品なのか、それは元の場所に戻さないと困るんじゃないの?と心の中でツッコミを入れたが、今回はトラブルはそこまで追いたくない。せっかく無事配信できてるんだからいいじゃん。

 

………とそれからあと、クラシックメドレーで威風堂々の話になるに及んでシレっと(自分にとっては)マニアックな事実が明かされた。

このあいだ、2023/1/21(土)に開催されたNEO PIANO Far Beyondのコンサート。そこでラストのアンコール曲として威風堂々を4人の2台ピアノで演奏されていて、今回の配信でもござさんが一人で再現してくれた。その時のござさん担当楽器はベーゼンドルファーで、再低音の鍵盤がAより下に追加されている機種だったのだが。

今回その時の演奏を解説してくれながら、今のピアノでは低音の鍵盤が足りないと残念そうなござさん。そこでおもむろに、

「ラストの部分を、このピアノではもっと低い音出るんじゃないかなー、(スイッチをポチー)こうするとほら、(といってどんどん下の音を弾いていく)あれ、出なくなった、ここまでかー、……」

 

はい?電子ピアノはピアノよりも低い音出るの?そういう低音をサンプリングしてるの?でも生ピアノの実際の音をサンプリングしてるから実際には存在しない鍵盤なんじゃないの?どうやって(堂々巡りのため、以下略……)……切り替え操作がいるから実際の演奏というよりはDTMとかで役立つんだろうかその低音設定の鍵盤は?

 

とか色々、一瞬にして色々なコメントが頭をかすめた。

何はともあれ、結論。

ござさんが目指してるのはアコースティックな演奏を極めるクラシックピアニストじゃない。となれば、ベーゼンドルファーよりさらに低音部???まで網羅した電子ピアノの音源があればござさんにはそれで十分じゃないか。色々なリスクとかコスパ悪いとかいう問題を抱えたグランドピアノ、スタジオにもいっぱいあるし、こうなるとますます購入の必要性は雲の彼方へ遠のくのでは…?

 

っていう素朴な疑問を抱いてる。

以上、たんなるピアノのことわかんない素人のつぶやき。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NEO PIANO Far Beyond 2023の感想

 

 自己紹介ーー初めてこのブログ部屋へおいでた方へーー

※これ書いてる人は、ござさんファンです。超絶熱血究極に単推しのござさんファンです。ござさんが一瞬でも関わってるとすぐ自動的になんか書いちゃう症候群。よってこの記事の内容は、セッションライブにしては不自然にござさんに偏ってます。ご了承ください。

あと、JAZZとかクラシックとかピアノとか全く分かんない人です。あっ違った。自分は学生時代が吹部だった関連で、管弦楽と器楽はちょっとだけ知ってる。ピアノは小さい頃チラッと習ってただけでまっっっったく何もわかりません。

 

 

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NEO PIANO Far Beyond 2023

1月21日 inかつしかシンフォニーヒル

 

今回の記事は、このセッションコンサートの感想なわけですが、去年の2022/4/24にも同様な名称のコンサートが開催されていたため、区別するために今回のライブ名に2023を付け足してみました。

※去年のコンサートおよび、今回の開催告知を含めて過去に書いた記事一覧を念のため置いておきます。

 

キャッチフレーズ

今までは、自分は感想を書く前に、そのイベントまでのいきさつをまとめて、今回の演奏がどういう位置づけなのかを考えながら当日聴くし、感想もそれまでのことを思い出しながら考えていた。

しかし、もう自分はこれまでの過去、道程を振り返らないつもり。

前回のねぴふぁびの頃からコロナ流行の様子を見ながらも、徐々に有観客イベントが行われるようになった。出演者の面々もあの頃からさらに活動の幅は広がり、もう同じ俎上では語れないからだ。皆さん演奏もアレンジも進化し続けていて、今現時点でどんな奏者なのか?それは本番の演奏が全てを物語るのだから特に予習記事も必要ないと思って書かなかった。事前のイベント周知のためには書いた方が宣伝になったのかもしれないが、そんなのは公式さんがリードすることだし。

…と思ってたら本当に公式さんからの案内とか広報がない。

なんで?

2020年の第1回ねぴらぼの時は、事前プロモーション的にみなとみらい駅デジタルサイネージ広告が展開されてたりした。でもあの頃の無観客開催で全く先行きも読めなかった時とは違い、イベントも元来の形に近くなりファンにとっては多様な選択肢が戻ってきた。音楽の鑑賞の仕方はコロナ流行期の在宅とかリモート、配信から抜け、J-POPやクラシック音楽のコンサートが従来のように開催されるようになりつつある。

 

しかしNEO PIANO の名を冠するこのコンサート。

ねぴらぼの文化を継承するからには相当な実験的なプログラムなのだろうと自分の中ではいやでも期待が高まっていた。

Far Beyondつまり、「遙かに超えて」「遥かに遠く」

という言葉で訳されるようにこのイベントには時代の先を読む気風がある。

参加する奏者たちを見ると、誰もが考えなかった音楽へのまだ見ぬアプローチ、新しい道のりを模索するという気概を持っている。

芸術への飽くなき探求心。

既成概念とは全く別の観点から、真摯に音楽に、芸術へ向き合う姿勢。

こういうコンセプトのもと企画されたねぴらぼシリーズのコンサート、第4弾。

今度はどういう舞台になるのだろう?ある意味もう何がきても驚かないぞと腹をくくって、自分は画面の前に座った。

 

 

公式さんから発信された事前のご案内。ちょい遅いですけどね…?

今回のコンサートはねぴらぼの流れを汲むため、配信チケットもあります。

配信アーカイブ公開期間は、1月31日(火)21:00まで。

チケットは、今からでも購入可能です。もしまだの方おられましたらいかがでしょうか。(これ読んでる方の中にはいらっしゃらないかもですが)

 

さて今回自分は配信組だったわけですが、予習してなかったこともあり、配信チケについては特に確認してませんでした。色々片付けて、さあ配信10分前、視聴環境スタンバイ……

配信URLの案内メールから入ればオッケー……

メールは…

あれ?無いぞ????

そこで開始10分前になって慌てて配信チケを買った自分のことはどうでもいいのでコンサートの感想を書きます。

 

 

イントロダクション

開始時間ぎりぎりの配信画面には、何かのコラージュかのような待ち受け画面に素敵なピアノ演奏が流れていた。1曲だけではない。どうやら色々な方の演奏が…もしや出演者さんたちの録音演奏だろうか?

そこでイントロ部分の曲名を予想しながら出演者さんのツイートを拝借させていただきます。

瀬戸一王さん 

(2曲目)

バレエ音楽「恋は魔術師」より火祭りの踊り リチュアルダンス Falla El amor brujo : Danza ritual de fuego  ピアノ曲版(マヌエル・デ・ファリャ) 

瀬戸さんは自分的にはポケモンカービィゼルダなどゲーム音楽耳コピ演奏で有名だ。アンダーテールのアレンジで昨年コンサートに出演され、CDアルバムも出されている。

 

たくおんさん 

・冒頭の1曲目 ピカデリー(サティ)

・3曲目 ウィーンの夜会第6番(リスト)

たくおんさんのコンサート後のツイートが写真も多角的で、公演の概要も書いて下さり、感想も加えられていて非常に的確なレポとなっております。ありがたいことです……。冒頭で演奏されてた曲は、ピアノ曲に詳しくない自分はわからないのでそのままにしておきます、すいません……

 

菊池さん オリジナル曲

 パガニーニ変奏曲 Paganini Variations 

菊池さんの曲はオリジナルでサントリーホールのリサイタルで演奏されていた曲。

ござさんの清新の風も含めて、このイントロの録音演奏は各自代表曲といっていいものを持ってこられていた気がします。つまり開演まで、お客さんにはこの曲を聴いていただきコンサートの概要をつかんで欲しかったのでしょうか。なるほど?

 

ござさん オリジナル曲

・清新の風

・夕さり

ござさんの曲も代表的なオリジナル曲だった。逆に言えばここで流れてるのは本編で演奏しないってことか?と思って聴いていた。

 

 

オープニング、そこで示唆された課題

さて開演の時間、ステージにライトが差すと同時に、客席の1000人を超える観衆から大きな拍手を贈られて颯爽と現れるピアノ男子の4人。ファッションはみんなネイビー調コーディネートでまとめられ、菊池さんはいつも通り黒一色。

そして4人による和やかなのか何なのかわからないトークでコンサートは幕を開けた。つつがなく挨拶しているようでいまいち誰が主導してるのかわからないまま、

「先陣を切っていただくのは、瀬戸一王さんです!」

との紹介の声と共に、爽やかな笑顔の瀬戸さんのオープニング演奏が始まるのだった…

いやいや、菊池さんがなんとかボケようと隙を伺い、ござさんがそれを見逃すまいと菊池さんを絶えずガン見していたようではあるが。去り際、最初の挨拶とセットか?「じゃっ!よいお年を~~」という滑りまくりの誰も突っ込まないボケに、「もう無理デス…」と顔をしかめながら?ござさんが退場してるように見えたのは、たぶん気のせいだ。

 

あれ?背景にいくつも並んでいる電球ふうライトには見覚えがある。

どこだっけ?これか?

2020/12/19ねぴらぼinvention告知放送、木更津のホテル三日月からの生配信。

 

2021/2/11に開催されたねぴらぼinventionは「音楽における発明と探求」が確かテーマになってて、発明と言えばエジソン、ライブ当日の2/11もエジソンの誕生日ってことで、このレトロなランプがモチーフに使用されていた。

あのランプを彷彿とさせる舞台セット。コンサートのコンセプトは移り変わっても、前衛的な試み、時代の先を読む音楽を志向するという気風はねぴらぼ系統のイベントへずっと受け継がれているという暗示なのかもしれない。

 

そこまでは建前だ。

今に至るまで真に受け継がれているのは、お笑い要素の深刻な欠如という解決しがたい難問であった。

※ ↑↑2020/12/19のねぴらぼinventionの告知配信関連の過去記事を参考までに貼っておく。

あの日は木更津のホテル三日月から、事務員Gさんのチャンネルにおいてyoutube配信という形で告知されたのだが、実際の内容はボケっぱなしで誰も突っ込まないという、目を覆うような惨状であったことを付け加えておこう。

しょうがないから自分のその時の記事(上記リンク)の中でちゃんとツッコミしておいたので、コピペしておきます。その時自分はいちファンとして同じ過ちは繰り返すまいと心に刻み、そして誓ったのだった。

《引用》

「今日は告知。ねぴらぼ饅頭発売決定!」

饅頭?買いませんけど。違うだろwwGさんこれ以上引っ張らなくていーからww

なんかさーこの間から、ベタなボケにどうリアクションすればいーのwww

全体的にいって

"質の良いボケ欠乏症"

というか、

"場が引き締まるボケ担当"

が必要ですね、謎の組織(株)G興業には。ボケるのには高度なセンスが必要なはず、人材確保は容易ではないwww

 

じゃなくてツッコミ部門が欠落してたのが問題だったのだ。

しかし、時は移り現場はもっと悲惨になりつつある。

今回運営の方から、まさかの本番の最中にこのようなコメントをいただくとは、如何ともし難い由々しき事態なのでは?

どのような惨状だったのかは言わずもがな、おいおい今回のアーカイブ全編をご覧いただければ分かる事、ぜひ曲間のトークにご注目ください……

 

しかし裏を返せば運営さんがこうつぶやいてるということは、音楽的にさしてアクシデントはなかった、ということでよろしいでしょうか。自分は配信を見てましたが、素晴らしいの一言に尽きます。壊滅的なボケ役同士のトークは見なかったことにすれば。

 

 

共演の弦楽器奏者の方、及びコンサート会場

使用楽器:グランドピアノ

2台。客席から見て左がスタインウェイ、右がベーゼンドルファースタインウェイは向きが逆だからか、反響版は外されている。集音マイクがセットされているがそれは配信に向けたもののようで、ホールのお客さんには、スピーカーもなく生のピアノの音だけ、そして生の弦楽器の音だけが届いていたようだ。前回のねぴふぁびでは現地のホールにはスピーカーを通して音が鳴っていたようだったので、今回生の音を通してピアニストさんの素晴らしいタッチを堪能でき、ホールで聴いていたお客さんは本当に幸せだったと思う。

 

指揮者の方

よく考えよう。弦楽セクションには、ピアノの反響版にほぼ姿が隠されてて目立たないけど指揮者の方がついててアンサンブルをまとめてくれている。室内楽として弦楽4重奏とピアノ、という既存のクラシック曲の演奏ではなく、弦楽セクションが参加した曲はジャンルも奏法もさまざまであった。

自分的には幻想即興曲変拍子をきっちり指揮棒で捌いてたのがかっこよかった。
(こなみ感)そして、弦楽器が入るときござさんは指揮者をガン見して鍵盤ほぼノールックだったりする。

 

弦楽セクション

ヴァイオリン2人、ヴィオラ、チェロの4重奏(カルテット)編成

前回ねぴふぁびもそれに続くござの日ライブでも、弦楽合奏の方が色々ゲストとして参加されていたのをここで思い出す。でも今回の弦楽セクションの方々、演奏が素晴らしいのは特筆ものだ。今までピアノ界隈で弦楽器の音色といえば、ゲーム音楽とかPOPSで「シンセに入ってる弦楽器風の音色」として効果的に使われる、という場面しか自分は目にしたことがない。弦楽器自体の演奏も、素人の自分にはくわしいことは分からないが、なぜか今回演奏がステキだったので急遽このコーナーも作っちゃった。

「楽曲に加えられた弦楽器風の音」ではなくて、今回の弦楽器セクションの演奏は、きっちり一つのパートとして独自に音楽を解釈してて、ピアノと対等に音楽的に対峙していた。

弦がちゃんと鳴ってるというか楽器が歌ってるというか、その音色には艶がある。はっきりと音が飛んでくる。

ああ弦楽器の音って大好きだーって思い出した……その勢いだけでこのコーナーを書いている。(まじで自分は弦楽器の演奏のことは何もわからない人だけど。ただ五嶋みどりの演奏は好きだったりするが)

最初、瀬戸さんのCLANNADの曲では慎まやかで穏やかな演奏だったが、

ござさんの幻想即興曲による幻想曲で変拍子についてくるべく覚醒した感がある?

さらにたくおんさんのオブリビオンでのピアノ3重奏。もう言葉は不要。これだけで自分は白ご飯3杯イケる。

またラプソディインブルーという大曲、そしてアンコールでも威風堂々のいわばメイン部分を朗々と演奏され、色々自分は幸せだった……それぞれの曲の部分で好きなだけ感想書こう。うん、そうしよう。

アレンジも、より弦楽パートを生かす方向に進化してる。効果的に弦楽器の音色や奏法が編成に取り入れられ、贅沢な演奏となっている。聞いていたところただ弦楽器の音色をアレンジに取り入れるだけではなくて、音楽を構成するなくてはならない要素としてものすごく重要な立ち回りを演じていた。

 

コンサートホール

このホールはござさんの場合の視点で言えば。去年の日本遺産コンサートでも使われた音響が素晴らしいホール。スピーカー設備が必要なかったのもうなずける。毎回このホールでねぴ関係の公演してくださってもいいくらい良い場所なんじゃないかと自分は思う。

 

照明

クラシック曲の演奏を純粋に楽しむ公演とはまた違うので、こういうエンタテイメント要素も注目どころ。いつも印象的に的確な演出してくださって、コンサートのクレジットにこういうスタッフさんは名前が挙がってこないが、カメラ撮影担当の方、あと配信のミキシング担当の方がいるはず?で、そういったスタッフさんの協力あっての舞台ということを忘れてはならない。配信における視聴がまるで現地かと思うほどリアルである。2台の最高級のピアノの響きを高音は華やかに、低音は大編成の楽団かと思うような音圧で、しかもどの音も割れずに美しく演奏のタッチを的確に拾っている。

関わっているスッタフの方全てに言及したくなるくらい、配信で見ているだけでも、今回の公演は素晴らしかった。

 

 

瀬戸一王さん

「Undertale/アンダーテール」ゲーム音楽メドレー

そしてござさんいわく演奏会の「先陣を切る」のは瀬戸一王さん。

自分は究極にござさん単推しのため普段ネットピアノ界を縦断して視聴できてるわけではない。なのでござさん以外は予習できてなくて、この本番配信を聴いた印象をそのまま書く。

今回のメンバーの中では初々しいネットピアノ界の新星とでも言おうか。しかしネピサマで初めて自分が知った頃から超絶技巧の使い手で(リンク:【ネピサマ】瀬戸一王ピアノライブ【PIANO LIVE】 - YouTube )特にゲームとかアニメの耳コピを得意とするところは、自分の推すござさんと特色がよく似てる。

そしてこのアンダーテールBGMのアレンジ曲は、去年CDアルバムとしてメジャーリリースされていた。ゲーム曲はゲームやってる人が各々に一家言あるところだと思うので自分はここではコメントは避ける。ただクラシックの正統派な演奏の印象がある瀬戸さんは、音もリズムも正確にして厳格、端正だ。スタインウェイの幅を左右の限界まで使って原曲そのままに再現する様は、すべてのUndertaleファンを唸らせるに違いない。

こういう海外で人気のゲームは日本を飛び出して広く色々な国にファンが居そうで、瀬戸さんのyoutube動画にもこういうゲームアレンジ動画には日本語じゃないコメントも多い。そういう風に今までの部屋の中から、自分がネットで知ったピアニストさんは皆それぞれの一歩を踏み出していて、再会し一回り違った姿を見ているみたいだ。ちょっと背中が大きく見える。

音響も最高、(youtube動画もすばらしいが)それとは異次元の美しい演奏。原曲のエコーを人力ディレイ(FFのプレリュード的)で再現し、照明も相まって幻想的な世界が広がる。

 

オリジナル曲「横笛のソナタ」(仮題)

基礎的にはクラシックの道を歩んできたであろう瀬戸さんであるが、作曲もするらしい。このネットピアノ界隈、作曲とか編曲とか耳コピとか即興とか……多かれ少なかれそんなことが出来てしまう人ばかり。でもみんな得意分野は違っていて、多才というか、つくづく外から評価されるだけの価値観では測れない世界観持ってるなと思う。

そしてこのオリジナル曲、初公開らしい。なんとまだ曲名も決めてないらしい。有料公演ではこういった実験段階での演奏も見聞きできるのが醍醐味でもある。その演奏家の歩む道を一緒に体感できるというか。

軽快なフルートの演奏をモチーフにしてるようだが中間部の歌う旋律が自分は好き。フルートの独奏曲はバロックの曲のイメージがあるのでこういう現代曲は逆に新鮮味がある。

 

【※2023/1/28追記】

上記の通り、瀬戸さんのゲーム音楽やアニソンメインからござさんへと続く流れで、自然と後半部のクラシックゾーンと対をなしている構成になっていた。

瀬戸さんは去年CDでもリリースされたアンダーテールメドレー、自作曲、そしてアニソンで弦楽器コラボと、非常に斬新かつ挑戦的、熱意のこもったプログラムを掲げられている。

自作曲もフルートをイメージされているから吹奏楽曲の冒頭みたいな感じがするが、いやいや??瀬戸さんの作る世界だから、どう考えても正統派RPGの旅立ちのテーマみたいじゃないですか。そう思ったら最後、眼前にはもう山や海、村とかお城が点在するフィールドしか見えなくなった。間にクラシック調のアルペジオが入って格調高い展開がさらに中世の勇者の旅っぽいですよね??

 

瀬戸さんの項の冒頭に貼ったyoutubeライブのリンク。それは2020/8/29のネットリレー配信、ネピサマのものだが、そこでも瀬戸さんはトップバッターを務められていた。その時の自分の感想記事から、瀬戸さんのイメージの部分をコピペしておく。

元記事:ネピサマ!♬とりあえず雑多なつぶやき🎵 - ござさんの魅力を語る部屋

【2020/9/5(土)の菊池さん配信ライブより引用】

「トップバッターって大事ですよね。その最初の人の印象で、『このイベント面白いな』と興味を持ってもらえてその後続けて見ていってくれるかどうか決まる」

自分は、まさにこれだったのかも。無意識のうちに。だって、そういえば菊池さんのあいさつ聞いたらござさんまで離脱しとくつもりだった。しかし瀬戸さんの演奏に呼び止められ、さらにgaoさんの所で色々な意味で目が点になる。「こりゃすごいよ。全部聞こう。感想も書かなきゃ!?」となりましたから。

あの時自分の知識はござさんのストピ動画で瀬戸さんを見た印象がある程度、ほぼまっさらな状態のところにネピサマの冒頭で聴いて鮮烈な衝撃を受けたし、それは月日が経ってこのねぴふぁびにおいても本質的な位置づけは同じなのだと思う。

そこに観客が加わり、弦楽器とコラボもでき、携える相棒が自室のグラピから舞台の上でのスタインウェイに変わってさらにグレードアップしたとしても。先陣を切って何もない原野を切り拓く勇者……ううんやっぱりRPGのフィールドが浮かぶんだよね!?

 

新しい印象を持ったといえば、弦楽器コラボの曲。下記の通りCLANNADのBGMを演奏されていましたが、最初聞いた印象が先入観ありき。アニソンに使われる弦楽セクションはあくまで「弦楽器の音色を使っているだけ」なのだという認識だった。しかし改めてアーカイブ全編の弦楽セクション部分を俯瞰したとき、このアニメBGMもまた深い味わいを持っていることに気がついた。ピアノの美しく儚い旋律と合わせて、背景に流れる弦楽器パートが低く穏やかに語り掛けてくる。その様は淡々と描かれる中にしみじみと感動を与えるアニメのストーリーそのもの。そしてヴァイオリンのこの上なく美しく劇的な響きが深く、聴く人の胸を打つ。

ーーーーー※追記ここまでーーー

 

アニメ「CLANNAD」より 弦楽合奏と共に

なんといっても瀬戸さんは初々しいのである。オリジナル曲も人前で発表するのは初めてで……と照れている。このCLANNADの曲も、弦楽セクションと合奏するのは憧れだったので、と嬉しそうである。

演奏も、何ですかね?アレンジが純粋で美しいんですよね。ピュアなんですよね。揺るぎない的確な演奏も相まってストレートにその曲の良さを感じられ、上述のゲーム音楽などはファンは歓喜ものだったと思います。

このCLANNADていうゲーム及び京アニ制作のアニメを調べててうっかりはまりそうで深く調べるのをやめた。これ知っててこの演奏聴いてるとほんと涙腺崩壊ものでは…?

その裏表のない端正な演奏を聞きながら、キラキラ輝く夢の余韻に浸っていた。

いつまでも綺麗な美しい世界でいられると思っていた。

そう、このアニメ曲が終わるまでは。

(………べつに火曜サスペンス劇場の演出を志向してるわけではない。)

 

 

その演奏が終わり、弦楽セクションの方々へ瀬戸さんがお礼を述べて次に名をコールされ「はーい」と現れたのは、ござさんであった。瀬戸さんとお揃い?のネイビーのジャケット、赤いボタンがアクセントのブルーのシャツに蝶ネクタイ……冒頭で見かけた所ではたくおんさんもスーツに蝶ネクタイでしたね。クラシックコンサートじゃないからみんな衣装はエンタメ風味入ってるんですね。

ここから以降トークのネタは滑りっぱなし、

そしてアレンジと演奏はご覧の通り素晴らしく、

……このギャップがすごすぎてコンサート序盤の夢のような時間は坂道を転がり落ちていき、いつしかステージは大阪風お笑い劇場の東京支部と化していたのであった。

「瀬戸さんと以前お会いしたのは、確か(2020年1月の)川崎のストピ…?」

「え……????」

「まさかの、記憶に無い?」

それはござさんが合ってますけど。この時瀬戸さんはスキップして飛び入りだったから忘れちゃってたんですね多分。

【丸サ】演奏中にまさかの飛び入り!?けいちゃん&瀬戸一王さんと夢の連弾!!【大きな古時計】 - YouTube

そしてCLANNADで感動していた後だというのに、ござさん「僕もCLANNAD好きなんです~だんご3兄弟のやつですね~」ナチュラルにボケをもれなく入れ込まないでください。違いますだんご大家族です。笑顔で瀬戸さんに突っ込まれてるじゃないですか。せっかく感動してたのに……この気持ち返してください。

参考動画:CLANNAD だんご大家族 - YouTube

 

 

2台ピアノ:瀬戸さんとござさん「コロブチカ」

原型動画:【ピアノ講座】テトリスあの曲でラテンアレンジ講座! - YouTube

そして二人の演奏曲はこざさんアレンジのテトリスの曲「コロブチカ」であった。

え?テトリスは皆さんご存じっていう前提ですよね?ここ、解説しませんけどいいですよね?ゲームボーイみんな知ってますよね??

……さて、コロブチカの原曲はロシア民謡らしいが、それまでの瀬戸さんの作り上げた水晶のような美しい世界はどっかへ飛んでいき、ござさんに操られて謎のカオスの世界にみんな引きずり込まれていく。合掌。いや、生きてますけどね。

ワルキューレの騎行みたいなイントロからずっと右手でトレモロし続けている瀬戸さん。なんて鬼アレンジなの、瀬戸さんが可哀そうでしょござさん………!と思う暇もなくその後もタイトなタイミングでギリギリの世界を、二人が交互に伴奏と旋律を交わしながら超絶技巧が次々と繰り出される。転調やら変拍子やらやりたい放題のござさんアレンジ、そういえばテトリスだったっけこれ。

ベーゼンドルファーならではの低音部の鍵盤追加部分まできっちり使い倒すマニアックアレンジであった。BASS音域すぎて音が混じってる?気がするが、まあいっか。

ここで瀬戸さんから明かされる:ござさんはコロブチカの編曲楽譜を一晩で仕上げてきたらしい。その後おそらくそんなに無い日数でお互い練習を仕上げてこれるのがすごい。

 

【2023/1/28追記】

ござさんと瀬戸さんは、川崎のストピ以来の再会ではありません。皆さんご存じこの生配信でCASIOの6000円キーボードで共演されてましたよねっ!??

【ゲストたくさん】スタジオからグランドピアノでお送りします!Vol.460 - YouTube

瀬戸さんの十八番であるポケモンのシロナ戦BGM、また216番道路BGMがグランドピアノの迫力ある演奏とござさんが操るキーボードのピコピコ音源により夢の競演を果たしてたアレですよねっ!???というわけでゲーム音楽のゲーム音源によるコラボを熱望してるのでよろしくお願いいたします。

とにかくピコピコ音源ではなかったけどゲーム音楽コラボという意味ではコロブチカは夢見た舞台には違いない。上記の通りゲームの概念をすっ飛ばしてカオスになってたけど。アドリブ何パターンあるんですか。そしてソロコン全暗譜に続きござさんはなんでこの複雑アレンジも全部暗譜できてるんですか謎です。

 

この曲もキメごとに背中越しに視線でタイミングを合わせてアドリブを切り替えてる場面があったが、なんでピアノは背中合わせなんでしょうか?

絶対やりにくいですよね。お互い見えなさ過ぎて、途中瀬戸さんが右手ずっとトレモロの指酷使ゾーンで、トレモロから手を外してニヤッと笑い、客席にピースイエーイ(^o^)ってやってるし。

ござさんは旋律やってて気づいてないし。

コミュニケーション取れてないやんwww
( ≖ᴗ≖​)ニヤッ

そういうとこやで!(大草原)
wwwwwwwwワラww

 

表向きはね、こういうピアノアレンジ演奏ガチ勢のコンサートゆえに、「お互い背中向けててもセッションできるんか?」という半ばドッキリテレビの企画じみた酔狂な発想からきたとしか思えない、この配置。彼らは背中越しにでもなんでも分かり合えるエスパーだったのか…?

真に恐ろしいのは、このドッキリじみたセッティングで、次々と鬼のようなセッションを難なく涼しい顔でこなしてくこの4人である。

どうなっとるんですか(汗)

 

ーーーーここまで部分的追記ーーー

 

劇的なラストのあと、二人でトークをしようとして涼しい顔の瀬戸さんの横でござさんは窒息しそうな息切れ具合……いや瀬戸さんは若いですからね?しかし今日他のコンサートと掛け持ち、ダブルヘッダーだったということで、これで瀬戸さんの出番はラストまでお預けとなった。

 

 

ござさん

原型動画youtubeから貼っておくがこのコンサートでの演奏はまた全く別物なのであまり参考にはしないでください。あくまでござさんアレンジの原型があるという事実をリンクしておくだけです。

ダニー・ボーイ

原型動画:ダニーボーイ(Jazzy style) / arr.ござ【月刊ピアノ掲載】 - YouTube

瀬戸さんが去ったあとござさんは目に不敵な笑みを浮かべて(気のせいだ)、おもむろに「まずは駆けつけ1曲」とでもいうようにトークをさっさと切り上げて弾き始めた。うんうんトークする暇はもったいないですよねわかります。スタインウェイベーゼンドルファー両方揃ってるボーナスステージですからね、1秒でも長く弾いてたいですよね、うん。

無言で弾き始めたが多分客席の皆さんは「どっかで聞いた事あるなあ・・・?」と思っているだろう。ござさんアレンジはそんな耳になじみ深い曲が多い。そういうシンプルな曲を題材に取りながら、作り出していく世界は闊達にあらゆるイメージを行き来する。

しっとりバラード調で始まり、swingJAZZ風になり、次第にビートが効いてアップテンポで熱を帯び、さらにラテンの血が混じって、一度落ち着いたゆったりアレンジで終わる、ことはなくさらに映画のラストのような壮大なアレンジになって幕を下ろす…みたいな感じ?自由過ぎて追いきれません。ござさんいわく「ちょっとJAZZ調」ってサクッとまとめてますけど無理がある。

いつもラストのアンコールに使ってた曲だから、今回メインの曲に入れてみたそうな。ほんとなんでもありですね……

 

およげ!たいやきくん

原型アレンジ:およげ!たいやきくん(Japanese popular song)Jazz cover - YouTube

最近の動画:【JAZZ】およげ!たいやきくんを高速ジャズで弾いてみた - YouTube

ここのソロ曲たちは、ベーゼンドルファーで演奏されていた。素人のイメージですいませんけど、スタインウェイが華やかな響きなのに比してこちらは骨太かつ重厚な低音、高音部もシリアスでシャープな輪郭……なのかな?

スタインウェイの演奏は今までのライブで何度か体験されてるから、ござさんははじめましての機種にすっかり心躍って、新たな感触を楽しんでるかのようだった。

このアレンジも去年のござの日ライブに続き、先日のソロコンサートでも演奏されおなじみのプログラムになりつつある。日程が接近していたので定番曲を持ってきたのはあるかもしれないが、しかし楽器が違うとこうなるのかと思うような変わりぶり(に素人には見える)。

じゃなくてこのねぴふぁびには、他の3人の出演者の方のファンも多いだろうし、彼ら初見の人々は「およげたいやきくん…?はい…??」ってなってそうで、そのイメージが劇的な展開になって意表を突かれてたら自分はしてやったりというところだ。また若い人は単純に知らない曲だったりして、ござさんアレンジをデフォとして覚えてくれたら嬉しいなあ。(その場合原曲聞いたらなんのこっちゃってなりそうだが)

 

トークの時間

挨拶もそこそこに、生配信のチャット欄は…?とカメラまたはモニタを探してステージじゅうを隅から隅までさまようござさん。客席からは温かい笑いに包まれている(?)。モニタが分からんから虚空に向かってとりあえず手を振っていた。律儀だな…

その後スタッフさんからチャットのタブレットをもらって「言えばもらえるんですね~!」とツッコミなのか何なのかわからん発言。それと共にコメントを確認するも、そこにはソロコンの時と同様やっぱり拍手が並んでいるのだった。

こういう感じなので、ファンとしては、音楽的にはそりゃ現地のホールで生の楽器の音を聴いた方がいいに決まっているが、でも配信画面に向かってカメラ目線で手を振ろうとしてくれてる様子を見ると自分は配信でも寂しくないなって思うのだ。

心は、客席で一緒に音楽をたのしんでるんやで。

ござさん曰く「時代の進化を感じるというか…会場に来てくださる方、配信で聴いてくださるお客さん、いろんな楽しみ方があるんだなと思う」

それは自分らファンにとってはいい方の変化だ。

 

「ねぴらぼ、ねぴふぁび…(仮にねぴシリーズと名づけるとして)そのたびにいろんな挑戦をさせてもらえて、非常に光栄に思います」(幻想即興曲による幻想曲の演奏後)

ねぴシリーズは色々実験的だなあと思っていたが、やっぱござさんも意識してやってたんだなあ!と思った。そもそもござさんアレンジそのものが可能性への挑戦に満ちている。ちっとも守りに走らない。どうしよう?って逡巡してるところなんか一瞬たりとも見たこと無い。常に100%攻めの陣地にいるから見失わないように、また振りほどかれて置いて行かれないようについて行ってみよう。

 

【2023/1/28追記:完全なるござさんファン目線から】

瀬戸さんがゲームとアニソンとするならござさんエリアはJAZZにPOPS、フュージョンといった様相で幻想即興曲からうまく後半部のクラシックコーナーへ繋げられている。トークなしに、まずは…といってダニーボーイから入るのも、雰囲気作りが大事というJAZZの手順だろうか。この動画でも、言われてますよね雰囲気づくりはだいじって。

違和感ゼロ?!都庁でジャズメドレーに【あの曲】を混ぜてみた結果…? - YouTube

さてJAZZの真骨頂はコード進行とアドリブであるからどっちにも素人の自分はツッコミを入れられず、どっちにしてもござさんのエリアでは自分はうっとりと演奏する姿に見入り、音に惚れ惚れしてるだけのツカエナイ人間と化している。ステキ……

ダニーボーイは今までのソロライブから毎週の配信、ソロアルバムでもおなじみのいわゆる定番曲となりつつあるアレンジだ。楽譜もコード進行も見ないで弾いてるから今回も実際その場で考えたコード進行なのかも、定番アレンジなんか存在しないとも言うが。

有無を言わせない圧倒的な説得力と、あらゆるジャンルがつめこまれた原色のおもちゃ箱のようにめくるめく七変化するアレンジこそが、ござさんのピアノの聴きどころ。

こういう、曲名からは見えない、そしてござさんも言葉では説明せずいつも黙って演奏してるだけの、いわゆる聴いてもらわないと伝わらないことが、今回はねぴふぁびだからござさんファン以外もたくさんいらしてたり、また配信でも聞かれてると思われるので、そういう「ござさんて誰?」という人にちょっとでも知ってもらうきっかけになったかもしれないな、と思った。

たいやきくんJAZZアレンジも、幻想即興曲と弦楽セッションも、その演奏は初めて聴く人の度肝を抜いたのではないかと想像するに難くない。1曲弾くたびに汗だくになるくらい精魂込めた演奏が無言のうちに全てを物語っている。

そのくらい、今回のスピーカーを通さない生のピアノ、完全アコースティックのコンサートは完成度が高かったと思う。生配信で聴いててもとにかく音が、映像が、演出が何もかも素晴らしい。

 

また、映画に助演俳優賞があるとすれば、今回のコンサートで助演賞とは何よりも2台のピアノ(と調律師の方、そしてそれらを最高の環境で配信してくれるミキシング担当エンジニアの方)が挙げられる。

各奏者の渾身のエネルギーと情熱、心の底を汲み取るような繊細な表現、全てを余すところなく見事に受け止めて、彼らの世界観をこれ以上ないくらい克明にステージ上に描き出してくれている。

特筆すべきなのはベーゼンドルファーの低音部。どれだけ低くなっても音が割れず、しっかりと和音の基音部を支えて豊かな響きをもたらしてくれている。(←単なる低音好きの人の個人的なつぶやき……)

 

また、次に挙げている幻想即興曲アレンジ版もござさんの類まれなるセンス、奇才、鬼才ぶりを余すところなく現出している。

この変拍子と左右で違うクロスリズム、動画撮影できたのもすごいと思っていたらまさかのコンサートで生演奏ときた。しかもそれを弦楽合奏とアンサンブルって、……

ピアノソロ版がござさんアレンジ。

ということは弦楽器パートもござさんが編曲されたんですか?(今気づいた)

どう考えてもね?ピアノの向こうに座っていらしてる弦楽器奏者の方々の顔が、この曲の時だけ異質にこわばってるのは気のせいですかね。

だって何時も演奏されてるであろうクラシック曲にこんな変形したロボットアニメ的なモーションになった曲って、ないと思うんですけど絶対。この曲をやる羽目になっためぐり合わせって何なんだ、でも血が騒ぐ…みたいな謎の雰囲気が流れてる、気がする。

 

ーーここまで部分的追記 2023/1/28ーーー

 

幻想即興曲 弦楽合奏と共に

原型アレンジ:幻想即興曲(ショパン)超絶アレンジして弾いてみた - YouTube

「原曲に疾走感のあるアレンジを加えまして、さらに弦楽セクションが加わることでどのような化学変化になるか?」という曲解説と共に、弦楽器パートの皆さんが紹介された。

この弦楽合奏が加わることで劇的な変化を遂げている。原曲アレンジが既にイントロも全く違い、変拍子あり、ボサノバが混じり、色々変則的すぎるが、この弦楽器パートが加わったことで、決定的に別物の曲へ変貌していた。このコンサート聞いてよかったなと思う曲の一つ。いや全部大好きなんですけどね。

変拍子続きのどうやって合わしてるのか分からないタイミングで、絶妙にピアノと弦がキメを合わしてるその瞬間の緊張感がたまらない。弦の響きが入るとまるで推理ものの映画でクライマックスの逃走劇か何かのシビアな場面で効果的に、映像もコラージュ入ったりする手の込んだ場面とかで使われてそう(という妄想)。

ござさんは両手で違うクロスリズムを刻み、弦楽器も変拍子のパートが続き、指揮の人も弦パートの休符部分をシビアにカウントを取る。

ござさんも「この曲、弦楽器セクションの人大変だったと思います、ついてきてくれて感謝です」と述べられている。ライブでしか味わえない豪華な演出だったといっていいだろう。

 

シンセのストリングス音源と生の弦楽合奏の決定的な違い

この理屈は電子ピアノと生のピアノ演奏との違い、と同一であると思う。

つまり、シンセに収録されてるまたは別売り音源というのはアコースティック楽器の演奏音をサンプリングで録音したものを再現してるのであり、その音単体では同じ音かもしれないが、しかし物理的に楽器というのは音を発するとその音だけではなく色んな音が自然発生している。これを倍音という。アコースティックな楽器は全てこの倍音が多かれ少なかれ発生しているが弦楽器も例外ではなく演奏時に豊かな倍音を発し、それが人間の耳で聞いたときに美しい響きとなって聞こえるのだ。

倍音 - Wikipedia

「倍音」を理解させてしまう動画【音楽理論の基礎!知って損なし!】 - YouTube

つまりアニメ音楽とかゲームBGMに登場する弦楽器の音は少なからずシンセの打ち込み音だったりして、その音単体で存在するから理論上は倍音は聞こえないことになる。

このコンサートで登場された弦楽四重奏では中低音のチェロとヴィオラ、バイオリン2部編成でピアノに似た幅広い音域をカバーし、またそれらの合奏により発生する倍音が、曲に音楽的に表情と奥行きを与えている。瀬戸さんも「実際に弦楽合奏とあわせるのは夢だった」などとコメントされ、ござさんもまたこの幻想即興曲アレンジの合奏で意外な化学反応みたいな演出効果?を生み出したことに充実感を覚えているような表情だった。

ただし。

この贅沢さはコンサートの場ならではのものであり、シンセのサンプリング音源は様々な場所でも本物の楽器に近い音をしかもデジタル処理可能な形で演奏できるから、どっちがどうとかではなく、用途に合わせて使い分けるべきものという前提はあるが。

 

 

ござさんと菊池さん

夫婦善哉…… ではなく仲が良い夫婦漫才の二人

ここで菊池さんが登場されてからが、このコンサートにおける真のカオスだった(なんのこっちゃ)。

決して相容れない2人の要素がせめぎ合う。

矛盾とはまさにこのこと。

必死でなんとしてでもボケようとする菊池さんと、それをメンツにかけても食い止めたいござさんの一瞬たりとも油断を挟めない緊張感あふれる攻防が繰り広げられる。

いや??菊池さんのボケを聞き逃すまいと、ござさんはなんとかツッコミを入れようと頑張ってたのかなあ?

「重みのある一言をどうぞ!」「体重が増えて……」
「やっぱ餅のせいですか?」「そう、気持ちの問題がね……」

ボケは拾えずツッコミにも至らず、永遠に滑りまくるトーク。まるでハムスターが走る回し車のようにどこまでも止まらない。

菊池さん曰く「ござさんが絶対にまとめてくださると信じているので……」

…菊池さん、確信犯かい!と無言でござさんの目が物語る。

でもござさん「ぼくもピアノで(セオリーから)結構外しまくりますが、そういう時菊池さんは頼りになりますよ」ていう台詞はフォローでもなんでもなく心からの本心だよねって思う。

うんうん仲いいよね!

「周りから、気が狂ったようにピアノ弾いてるって言われる」
「そう休憩中もずっと弾いてるんですよ、ござさん」
「はぁ!??そちらの話でしょ?」

うんうん!やっぱ仲いいよねwww!お互い様ですね!!(ここ大好きすぎるので当然自分はメモった🖋)

「さあでは演奏へ……」「ん?」「え?」とどこまでも平行線の二人。楽器に触れれば言葉は要らない2人なんですけどねえ…やっぱ菊池さんのボケは難易度が高すぎですねえ……ござさんもっとツッコミ修行してください(切実)。

 

 

2台ピアノ:ファランドール《「アルルの女」第2組曲より ビゼー

オケ原曲:Bizet - L'Arlésienne Suite No. 1 & Suite No. 2 / Nathalie Stutzmann - YouTube
ござさんの一人合奏版:ライブ開催告知放送! / Piano live 2020/06/13 - YouTube
(各動画、ファランドール部分を頭出し済み)

この曲は同様な2台ピアノ編成で、先日11月に池袋でのイベント STAND UP! CLASSIC FESTIVAL’22 in TOSHIMA、いわゆるスタクラにてござさんと菊池さんは一度演奏されている。その時も相当盛り上がったらしいが今回はさらにアドリブに容赦がなく、二人の攻防は手に汗握るものがあった。

※もともとのモチーフは南仏プロヴァンス民謡の「3人の王の行進 (March of the Three Kings - YouTube) 」からきている。

 

※原曲ではーーー
冒頭でまずカノンのように掛け合わされる旋律が提示されたあと、16分音符が通奏低音みたいに刻まれ、終盤へのダイナミクスは理性的に制御されてる。タムタム?と低音弦楽器でずっと刻む16分音符にのって、一気に終盤になだれこむはずだ……

 

しかしお行儀よく最初の旋律を提示すると早々に、リズムを担う16分音符を心臓の動悸のような裏拍で強調しつつ、二人は互いに乾坤一擲のアドリブを容赦なく応酬し合うのだった

ベーゼンで刻まれ始めたリズムが地底からの野獣の咆哮さながらに轟きながら受け継がれていく。地を揺るがすような無限のエネルギーを秘めて土俗的な魂の鼓動が鳴り渡る。

原野に走り出した猛獣の如く縦横無尽、変幻自在に放たれるアドリブは変拍子に不協和音や不思議な和音進行、同音連打にリズムはフレームアウト。ござさんは不思議なコード展開を駆使しながらも、19世紀らしい型にはまった和音できっちり終止形に落としてきてる。菊池さんは変拍子のリズムもさらに外しまくり、どっかへ飛んで行ってしまいそうになるが、ござさんは猛獣使いを思わせる射るような視線で手綱を握り、その難解なコード進行の行く末をきっちり受け止める。

それらの嵐が吹きすさぶ中、おもむろにユニゾンの単調な旋律に戻る。あの光速アドリブからこのユニゾンの音の頭を揃えるようにピタッと落とし込むのがさすがのリズム感。

そこからは原曲リスペクト、さらに高音部は華やかな音のスタインウェイでござさんがオクターブの16分音符でシャープに動き、中音域の対旋律はベーゼンドルファーで菊池さんが重々しいオクターブで動いてて(でも同時に右手でなんかやってますね)、ピアノの役割分担的にもぴったりで楽しめる。

最終盤にこっそり左手オクターブで高速で上下降するのをねじ込むのも忘れない菊池さん。かっこよ。最後に寸分違わずぴったり合うところまで終始鬼気迫るタイミング、魂が呼応してるんでしょうか?シンクロしてるというか?

 

【 2023/1/29  ファランドールのオタクな追記スルー推奨

トークは聞かなかったことにします。トークさえスルーすれば、本当に素晴らしい完成度のこのコンサート、いちいちトーク聞いて笑ってる暇はないんです。少ないアーカイブ期間、ひたすら再生を回して聴きまくって演奏をたたきこんでるので悪いけど君たちにつきあってる場合はない。じゃっ✋✋

最初にござさんが長調?で和音を弾き、菊池さんがオクターブ上をポーンと押す。今日のご機嫌はいかがですか?そういう二人の会話はそっとしといて。

 

(以下自分のTwitterより抜粋、補足)

結論を先に書く。

ござさんのスタインウェイで旋律、つまり華やかな木管とヴァイオリンを担当。

しかし主役は菊池さんパート。ベーゼンが渋い注目どころを全部持って行ってて鳥肌もの

何やってるかがわかるとまじでえげつないかっこよさ。

bravo!!

・1:36:10~以降に入るヴァイオリンのグリッサンドを、2人で交互にナチュラルに入れ込んでる。装飾音単位の瞬間に4連符を。どうやって……?謎。

・1:36:20~40以降、菊池さんの左手が(それまできっちり均等に16分音符だったのに)なぜかアクセントつけて裏拍を取り始める。菊池さんは職人なのでこの16分音符を表情を変えず寸分狂わず刻む。その後、定型部分から1:36:45~以降アドリブ部分にかけて、菊池さんは16分音符リズム部にも変拍子をねじ込んで遊んでる。表情を替えずにシレっと。

 

・アドリブは噂ではスタクラでは3曲くらい別の曲を混ぜてたらしい。たぶん思い付き?だったが、今回のアドリブはガチで手加減なし、リズムでガンガン行ってお互いを煽りまくり。上記の通り菊池さんがリズムを改変して遊べば、ござさんは低音で鍵盤壊れるだろ的な圧かけてきててスタインウェイなのに酷使されてて可哀そう案件。バスドラムかその音量はヤヴァイやろって思う。アドリブの掛け合い、拍子に不協和音に転調?して同音連打してリズムはフレームアウト、フージョンかみたいな踏み外し方、あーお互い信頼してるからできるんだね!!ってレベルのぶっ込み方。※1:38:20、ござさんの不協和音からの下降形の裏で、リズムやってるはずの菊池さんが左手で下降形合わせてキタwwwまじで?wwwお互い見えてないのになんでそのタイミング合うの?www

 

・こんだけ踏み外してるからその後のキメがなにげに難しそう高速で飛ばしてるとこから急ブレーキかけて、1:38:45ここでいきなり2人揃って単音のユニゾンに戻るから音の頭を揃えるのが難しそう。

ただ惜しいのは1:39:30(原曲なら弦と木管の全部ユニゾンで上下にうねるように動く)もうちょい迫力あれば? ←無理な注文

 

この曲でおいしいのは菊池さんパート。主に左手。渋い。渋すぎる。キメがばっちりはまるか?固唾を呑んで見守るばかり。

みなさまどうぞご堪能あれ。

要するに1:39:10以降。

そっからはリズムを改変しなくてガチ勝負にきてるわー!と思って手に汗握るんだ。

まるで列車が近づいてくるみたいな迫力の左手。

それが8分音符に変わるとこの和音(1:39:20)……わー決まったぁぁぁ(確かにフィギュアに似てるなこのノリは)!

その後の1:39:25から2回繰り返す裏拍からの低音の2つの音もキマッたぁぁかっこよー!(やっぱノリがフィギュア)そっからオクターブでバンバン降りてってからが菊池さんオンステージ。

1:39:35~原曲なら金管全員でハモる最大のヤマ場を全部右手だけで拾ってる。おいしいとこ独り占め。しかもフュージョン風味に和音とリズムをシレっと外してくる菊池さん。現代風になっててさすがです。

1:40:00~の菊池さんの左手が高速オクターブで上がって下がっていくのがこの曲のクライマックス。たぶんオリジナルで入れたのか?いかにも菊池さんらしい感じがするパート、ラストに向かって疾走するブレーキ壊れた機関車って感じで大好き。

 

あんまりマニアックすぎて元々書いてなかったけど開き直っていれてみたwww…(-_-;)ゞ

 

ーーーー2023/1/29追記 ここまでーーー

 

 

ござさんとたくおんさん

たくおんさんはyoutubeチャンネル名たくおんTVからの呼称であり、本名を石井琢磨さんというが、自分はこの記事ではあえてニックネーム風にたくおんさんと書かせていただく。そのほうが親しみがわくかなあと思ったから。自分は超熱血単推しござさんファンであるが、たくおんさんのピアノもYoutubeにストピ動画が上がると見に行ったりしていた。

ウィーンの宮殿でのクラシック演奏も素晴らしいけど、なぜかカフェでケーキ食べてピアノ弾いてたりして面白いし、それから美しい街角でのストピ動画は海外らしく観衆が盛り上がってて楽しめる。他にもYAMAHAショールームに行ったりと動画内容はバラエティに富んでいて見てて飽きない。

 

音楽を独自に解析して組み立て、わかりやすく且つ自由な語法で演出するござさん。

それに対してたくおんさんは全く別方向から、クラシックの世界から斬新な手法で音楽の本質にアプローチしている。既成概念としてのクラシックという存在を手段として使い、いかにして音楽を分かりやすく伝えるか?という点に腐心しているようだ。そしてその手法はバラエティ的な演出を伴って、聴衆に伝えるという目的を見事に達成していると言っていい。

 

分かりあえてきたトーク

しかしお二人のトーク通り、前回のねぴふぁびで4人で合奏した以外は共演は実質初めてのようなもの。よって距離感があるのは否めないがそれもまた演奏に程よい緊張感を生むのではないだろうか(←前向き)。またここで図らずも二人ともボケ役という事実がご自身により明かされた。

何も知らずにこのステージに放り込まれた瀬戸さん…( ;∀;)憐憫の情を禁じ得ない。うん、音楽以外にも経験を積むのは大事なこと。ネットピアノ界隈、このような一癖ある人ばかりの中を泳ぎ切っていくには人生経験も必須スキルである(誰かツッコミを…

 

ポンコツって言われます。もの凄く真面目に喋ってるのに、皆さんお笑いになるでしょ?ーーいいえたくおんさん、別にポンコツって言ってませんよ自分はね…その明るいキャラが皆さんに愛されてるのではないでしょうか。クラシック曲も多彩なレパートリーがあるようですがそれだけではない一面を持つところが人気の秘密なのでは?

にょんにょーんはともかく、僕は真面目なキャラで売ってます。ボケ…?真面目です。ーーあっそう真面目だったんですねござさん(棒読み)、ふうん初めて知りました(真顔)。ええ存じてます優先すべきはピアノの演奏ですよね。にょんにょーんの真相は別に明かされなくて結構です……

ござさんの隠し切れない正体はファンのみぞ知る。いずれにせよこの先、年月が経つにつれ追い追い明らかになっていくだろう…そのお茶目な正体が……でも結局ござさんの正体って、裏も表もなくて時間ある限りずっとピアノ弾いていたいだけの鍵盤マニア…?でもセッションでバッキングで合わせていくのも得意ですよね…?んー、簡単には表現しきれないです降参します……

 

2台ピアノ:フーガと神秘(アストル・ピアソラ

ここで思った。普通2台ピアノコンサートではピアノの配置はお互いが向き合うように置き、顔を見ながらコミュニケーション取れるようにするものだ。ピアノ本体も互い違いにぴったり形が合うから、それぞれの弦が共鳴して物理的にも音がハモるというか、演奏上の相乗効果があるかもしれない。

……それはピアノ曲はCDもコンサートも、ネットではまるまでは絶対に聴いてこなかった素人の自分から見た付け焼刃的な知識だ。

今回ピアノは奏者が背を向け合うように配置されている。なぜだ・・・?というか型にはまらないコンサートていう概念が念頭にあるから、伝統芸能のテンプレみたいな約束事は今回関係なかったかも。過去のねぴらぼでも、そういうセッティングはしていない。

 

たくおんさんが提案してきたプログラムは、ピアソラのタンゴだった。

「クラシック曲にはいい曲がたくさんある。色々な角度から、それらの曲をみなさんにご紹介したい」というスタンスがたくおんさんの持ち味のようだ。楽曲を解析し自由に楽しむござさんとは、目的とする音楽へのアプローチが対極に存在している。

目的地まで近づいていくたくおんさんと、自分の領地に目的地を構築するござさん。

ここではたくおんさんのターンである。クラシック寄りのタンゴ作曲家ピアソラが作りだすラテン音楽とクラシックジャンルの融合という概念が、この型にはまらないねぴふぁびコンサートにおけるクラシック曲としてぴったりだったかも。

ラテン音楽にも数えきれないジャンルがあり、それゆえにござさんの言葉を借りれば「ラテン音楽のことを調べようとしても日本であまりにも普及してないからか日本語の文献とかほとんどなくて苦労しました」という状況だ。実際自分もタンゴとかピアソラとか、言葉は知っててもどういう音楽でどういう歴史をたどってきたのかは知らなかった。

考えるより聴くのが早い。たくおんさんはそう言っているかのように曲名を短く紹介するとさっそく二人で弾き始めた。

ござさんがまずタンゴ独特のアクセントとキレキレのリズムを効かせてテーマを演奏する。たくおんさんも掛け合いでフーガの様式に則ってパッセージを繰り返す。ラテンなのに、タンゴなのにフーガ。タンゴの様式自体にも厳格なルールがあり、ピアソラの曲の解釈にも様々な意見があるらしいがそんな専門知識はここでは必要ない。

バロック式な曲の展開に合わせるように幾何学模様の照明が暗いステージに静かに回って動いていく。ござさんの右手がキメの部分で指揮者のように踊る。もともとは舞曲のタンゴだがこの編曲は2台ピアノ向け版だろうか。ござさんが編曲に関わってたら、こんなセオリー通りのちゃんとした展開には絶対ならないしな。

終盤に幻想的な、夢見てるような箇所を一瞬挟んで劇的に終わるバロック調タンゴ(?)

 

確かにたくおんさんのいう「色々な手法でクラシック曲をご紹介」するという趣旨は面白いなと思った。クラシック曲と言ってもロマン派音楽のように貴族のサロンで演奏された優雅で美しい曲ばかりではないということだ。

 

たくおんさん

オブリビオンピアソラ):ピアノ3重奏

ござさんはたくおんさんと漸くトークがかみ合ってきた(と言えるのか)けどしかし、ここで退場となった。次はたくおんさんソロ曲のターンである。

たくおんさん「ぼくも新しいことに挑戦したい」

そしてここで選ばれたのはピアノ、それに弦楽セクションからヴァイオリンとチェロの方に参加いただいたピアノ3重奏という、オーソドックスな室内楽編成。

演奏されたのは原曲版のままなのか?こういう編曲版なのか?よくわからない。たくおんさんの解説を借りれば「タンゴのなかでもミロンガという舞曲、そしてクラシックつまり弦楽とピアノが融合」して作られた曲。

 

弦楽器の音色に哲学を感じる。

たくおんさんのピアノが時折半音階?のタンゴ風展開を入れながらも、単音で温かい軌跡を描く。

そこに、思索するようにチェロの深い音色が広がる。

ヴァイオリンはいわばこの曲におけるソリスト。繊細なのに力強い圧倒的な音色で奏でられる哀愁が込められた旋律。生の楽器の音を堪能する醍醐味とはまさにこのこと。奏者と楽器が一体となって、色味を抑えた美しい絹のような音を紡ぎ出す。

それらが織りなす深遠な精神世界の淵に、ピアノの音が美しく落ちていく。

 

ござさんと同様、ラテン音楽は速いリズムで熱く奏でられるという先入観を持っていた自分は、ここでまた新たな世界に出会った。熱い情熱を持ちながらもこの曲は静かな世界の内にその輝きを秘めて終わるのだ。

たくおんさんの指摘するとおり、まだまだ世の中には知らないことがたくさんあって、それらを探していくのは何と楽しいことだろう。

 

 

共演された弦楽器奏者の方々

弦楽セクションの方は、れっきとした共演者だがどこにもクレジットが上がってこないのはなぜ。共にこの芸術的ステージを作り上げる一翼を担っていたのに、なぜ。指揮者の方もいたのに公式さんからも発表なし、現場で配られたパンフレットにも名前が無いようです。

素晴らしい演奏をなさった皆さんに拍手だけでなく、画面のこちら側の配信組からも賛辞を贈りたいときはどうすればいいんでしょう?気になって他の演奏会はどちらへ出られるのかって調べたくても動けません。

 

指揮の方もね……あのござさんの幻想即興曲アレンジ版のマニアックな変拍子を眉一つ動かさずにセッションでまとめてくださっていて、また終盤の大曲2曲もピアノ4人に弦楽器4人という謎の編成をきっちり仕上げられていたし、ほんとに、どなたなのでしょう?

仮に自分は地方組なので実際行けるかはともかく、演奏気に入ったので奏者について知りたいっていうシンプルな動機に対して何もナビゲーションしていただけてないのは、公式さんの手落ちでは?

という疑問がのこる公演でした。演奏が素晴らしかったから余計に。重箱の隅?ええ何とでも言ってください…

 

アダージョバレエ音楽「眠れる森の美女」より  チャイコフスキー

ピアソラの現代的な情熱を動と静で描いたたくおんさんと、弦楽セクションの方。彼らの演奏で静謐な感動に浸っていたのだが。たくおんさんのソロプログラムでいうクライマックスは、曲の規模でいえば次のチャイコフスキーだった。

バレエ音楽「眠れる森の美女」から、薔薇のアダージョ

アダージョといえばBPM56~63くらいの速度を指す音楽用語だが、バレエ音楽では男女で2拍子で踊られるバリエーションを指すらしい。全幕もののバレエだとクライマックスで主役の二人によって踊られることも多い、スケールの大きな壮大な曲。

「いい曲だなーと思っていただければ、今日の任務完了、かな!」

まさに名曲なのだが確かに、バレエって特定のファンは多いが一般的には広く知られているとは言い難い分野。この曲も「もっとみなさんにご紹介したい曲」の一環なのだろう。

たくおんさんの選んだピアノはスタインウェイ

暗めのスポットライトで照らされたたくおんさんは瞑想の底に沈んでいるようだ。

夢見るような儚く美しい主題が冒頭で提示され、続いてメロディメーカーとして知られるチャイコフスキーの親しみやすい旋律が、スマートかつスタイリッシュに奏でられる。どこか都会的な洗練された音。

 

チャイコフスキーの音楽は

だれにでも親しまれるメロディを持ち、

それを壮大かつ華麗な和音が彩り、

シンプルなオーケストレーションと迫力あるベースラインが曲を支える。

ひとことで言うと?

演奏効果が抜群。絶対に、盛り上がる。みんな大好きチャイコフスキー

ロシアの寒冷な気候と凍てつく大地を彷彿とさせる、穏やかにして冷徹な曲調。自然を愛したチャイコフスキーならではの雄大な曲の展開が、さらに聴く者の心を深く包み込む。

これがたくおんさんの真骨頂です。今日のメインイベントです。(どの曲でも言ってるかもな…)オケからの編曲版ならではの迫力と華麗さを存分に味わえる。全体重をかけ、渾身の思いを込めた低音部が支える美しい旋律。そして穏やかに消えゆくような終止形で幕を閉じる。bravo!素晴らしかった……!コロナのせいで会場では叫べない風潮あるが配信組は画面の前でいくらでも叫べるのが特権だ。

 

※ちょっと小声……オタクのつぶやきも付け加えておきます。どうでもいいのでオタクな人以外は次のコーナーへどうぞスルーしてください。

【スルー推奨:どうでもいい、しかし譲れない考察】

この曲がディズニー映画からか、バレエ音楽からかという論点はともかく。結論から言えばバレエ組曲からである。チャイコフスキーのバレエは全幕上演されると3時間を超え、あまりのスケールにレパートリーとして踊れるバレエ団も少なく、生でバレエ公演を見れる機会はそうそう無い。そこでチャイコフスキー自身により選ばれた名曲から成る組曲版がある。

今回のコンサートではその組曲プレトニョフが編曲したものから、アダージョを選ばれたようだ。つまり組曲版でいう、第一幕からのローズアダージョ

この曲は、16歳になり美しく成長したオーロラ姫、つまりバレエ公演でいう主役が颯爽と登場する場面で踊られる。可憐なハープの序奏がオーロラ姫の初々しさを表現し、また主役にふさわしい豪華な曲で、バレエ序盤の最初のクライマックスだ。

参考動画:バラのアダージョ「眠れる森の美女」第1幕、アンナ・シェルバコワ/Anna Schcerbakova - Rose adagio from "Sleeping Beauty" - YouTube

組曲版の編成では第2曲にあたる。

本作は、以下の5曲から成る演奏会用組曲としても演奏される。これはチャイコフスキー自身の選曲によるものだが、作曲者の生前は内容が固まらず、まとまったのはチャイコフスキーの死後であった。
1.リラの精(プロローグより序奏)
2.アダージョ/パ・ダクション(第1幕よりローズ・アダージョ
3.パ・ド・カラクテール(第3幕より長靴をはいた猫と白猫の踊り)
4.パノラマ(第2幕より)
5.ワルツ(第1幕より)

 ※出典:眠れる森の美女 (チャイコフスキー) - Wikipedia

 

でも、ふと原曲動画聞きに行って思ったんですけど、

「あれ、違くない……?」

じゃあ眠れる森の美女でアダージョって、他にこの曲バレエの中のどこで聴いた事あるんかなって思ったら第3幕だった。オーロラ姫が100年の眠りから覚めてデジレ王子と結婚式挙げる第3幕、その最終盤に来るバレエ公演の最大のみどころ。盛り上がりも最高潮。主役二人による華麗なるグラン・パ・ド・ドゥを構成する、舞踊としても大きなキメが満載で見ごたえたっぷりの曲だ。

第3幕「デジレ王子とオーロラ姫の結婚式」の最終盤の場面
グラン・パ・ド・ドゥ・クラシック (Grand pas de deux classique)
 入場 (Entrée)
   アダージョ (Grand adage) ←これ
   デジレ王子のヴァリアシオン (Variation du Prince Désiré)
 オーロラ姫のヴァリアシオン (Variation d'Aurore) 
 コーダ (Coda)

参考動画:アダージョ~グラン・パ・ド・ドゥ「眠りの森の美女」第3幕、キエフバレエ団、クハル&ストヤノフ - YouTube

これだよね?組曲版のアダージョってこれだよね?

ねっっっ?????

でも何をどう探しても組曲版は第一幕ローズアダージョですとしか書いてない。なんでだ、ついに自分は認知症になったんか…?いや認知症は、そのイベントがあったこと自体を忘れちゃうからまだまだ自分はそんなんじゃないぞ…?

それが引っ掛かって、ピアノを聴きながらも、バレエの場面でどっちを思い浮かべたらいいのかさっぱりわからないからリアタイした時にはイマイチ感情移入できずじまいだった。どうにか気持ちに区切りをつけて今これを書いてるところ。割り切るって大事ですよね。(しみじみ)

 

 

菊池さんとたくおんさん

ここまでチャイコフスキーの甘美な世界の夢に浸ってた自分は、その特等席からまるでトコロテンが押し出されるように現実に引き戻された。

ええ菊池さんが登場なさって「ラの後藤?とシの……???」とかなんとかスピチュリアルな世界に行ってしまわれてましたので。はあ、ラが現世ならシはそれを超えたネクストステップですか。ははあ、菊池さんの魂はついに現実の肉体から離脱してスーパーモードに変貌されたわけですね?

……さあさっさとピアノを弾いてもらいましょうか?(=_=)

他のボケには自分は断じてツッコミませんからね……そこはプライド(何の?)が許さないです……あああ誰か有望なツッコミ要員を現場に供給してください…

まあ、この一糸乱れぬチームワークは自分が知る限り、遡ること1年半前、たくおんさんが故郷の徳島県鳴門で主催したストピイベント、なんと鳴門大橋のたもとの山の上までグランドピアノを持ち込み地元学生さんと連弾・さらに菊池さんを呼んで連弾しちゃおうていう企画の時から続く歴史ある(?)ボケツッコミであり、温かく見守ってあげるべきコンビなのであったwww

・たくおんさんチャンネル:【菊池亮太】渦潮の前にあるストリートピアノで超高速グリーグ弾いてみた! - YouTube
・菊池さんのチャンネル:海辺で世界的プロと「最速クラシック曲」ガチ連弾したら観客が大爆笑!?【ストリートピアノ】【たくおん×菊池亮太】天国と地獄/剣の舞 Session with a world-class pianist - YouTube

 

2台ピアノ:死の舞踏(サン=サーンス

「もともとオーケストラの曲であり、随所に細かいキメがある難曲です」by菊池さん

たくおんさんが関わってる曲は、ピアノのために書かれた曲が多い。この曲もオケが原曲だが作曲者自身による2台ピアノ版があり、今回はそれを演奏されたのだと思われる。

 この二人は自分の中ではネット界でもクラシックの名手、上記の通りまったく存在意義をなさないボケツッコミはともかく演奏はお互いが本領発揮の域である。

 サン=サーンスならではのウィットの効いた旋律はあまりにも有名。この曲をレパートリーに持つピアニストはネット界隈だとかてぃんさんのお洒落かつ軽快な演奏があるけど、今回のライブでは曲本来の不気味さが前面に出されてて自分は満足。

スタインウェイのたくおんさんパートは輝きを失わない上品な旋律だが、菊池さんパートは渋くて澱んだリズムで今にも骸骨が踊り出しそう。菊池さんの言う通り緻密な構成の編曲で、全部がキメといってもいい。それらが互いに対旋律となり、時にユニゾンとなり、表裏一体に絡みあって恐怖感が増幅されている。

ベーゼンの低音の和音のキメ、半音階で高速で下がっていく最終盤、ホラー映画か?的な。こういう時の菊池さんは終始職人に徹しているのでこの曲は絶対怖くなるって分かってるからな…

サン=サーンスの曲では骸骨がカチカチいう描写はほかにも、動物の謝肉祭に出てくる「化石」にも使われている。ほんとフランス人らしい遊び心満載。

※モチーフは中世14世紀ペストの流行を背景にしていると言われ、美術としては骸骨が踊る様が描かれている。死の舞踏とは人口の3~5割が亡くなったと言われる別名黒死病の恐怖から生まれたキーワード。サン=サーンスのこの曲では深夜0時の鐘の音と共にまさに骸骨が墓場から出てきて踊り出し、生ける者を死の世界へいざなう様を彷彿とさせる。

 (画像リンク:死の舞踏 (美術) - Wikipedia ) 

 

 

しかし現世では死神も骸骨も、生きる者に直接は手出しできない。

そこで現場では地下指令室から鉄槌が下された。

どこかから聞こえる天の声ーーー……

今日は時間もタイトなスケジュール。君たちには明日も新たな指令の地に飛んでもらって張り切ってやってもらわなきゃならんのだよ。わかるかね?今回配信だから全国の人が聞いてくれてるし、一見さんも多いかもしれない。どこで気合入れるんだ?今だよ。ラの後藤にソの佐藤、フグに鮭に鴨川シーパラダイスなどという架空の施設まで持ち出してきて遊んでる暇はない。湯水のように時間を浪費し、お客さんを回復不能になるまで打ちのめしてる場合じゃないんだ。

このリカバリは可哀そうなたくおんさん一人に任せていてはいけないのだ……

警告は死の舞踏の前から繰り返し幾度となく発せられていた。

しかしここにきて闇の指令室では最後の決断を迫られたため、猶予期間はあっさり打ち切られたのだった。やむなく現場に下される最後通牒

 

マンボウってかわいいよねwww大きいしwwまるで石井琢磨さんの広い心のように…」ーーー饒舌に喋る菊池さんの会話を尻目に、突如ステージを闇が支配した。正確には菊池さんとたくおんさんの足元に落ちるスポットライトを残してすべては闇に呑まれたのだ。

マンボウで最後の墓穴を掘ったまま、ボケのマンホールから生還できないでいるそこのあなた方…聞こえますか……今、二人の脳内に直接話しかけています……いいですか…これが最後のチャンスとお思いなさい……今すぐボケを回収するのです…いいですか…どんな手を使ってでも巻きでMCを進めなさい…すぐにです……)

あっあわわわわわ…!

うわあああああ!

という二人の心の叫びはしかし客席にはばれていない。全ては闇の指令室の思い通り。

そしてそこから必死で二人はぶっちゃけ話をし始め、高速でMCは進む。なんだやればできるじゃないですか。うんうん、めでたしめでたし。ああよかった。

 

2台ピアノ:Mambo《「ウェストサイドストーリー」から バーンスタイン

なんでこの二人に限って、2台ピアノ連弾は2曲あるのだろうか。それは、死の舞踏がクラシックのたくおんさんからのアプローチとするなら、このラテン音楽をベースにしたバーンスタインの映画音楽にしてダンスミュージックは菊池さんの庭であり領域だからだ。

このコンビはクラシック音楽という一見共通項に見える得意技を持ちながらも志向するところは逆である。次の日もジョイントコンサートがあったようだし、そのようなコンビとして活動するのであれば2人一組、何事も2曲セットがデフォだと考える。

そのため、それぞれの曲でリードしてるのはどちらかの一人ということになる。(※この論理にはトークは含まれない。トークは今の所どこまでも急峻な崖を重力加速度を伴って転がり落ちる巨石である)

 

アクセント、複雑なリズムのバッキング、相手の風を詠みながら入れる掛け合い、全ての手綱は菊池さんが握っている。菊池さんがタブレットを持っているのはこの曲に限ってはたぶん必要ない。ていうか見てないよね。

楽譜からは読めないラテン音楽に特有のキメと呼吸。いわゆるラテンの血。それを本能のまま感じて鍵盤に現出してる。

しかし演奏によってはラテン音楽の勢いのまま狂乱の宴と化しているものもある中、実際映画版でもMamboの場面はダンスと共に盛り上がってとどまるところを知らない勢いがある曲だが、菊池さんはこの曲でも職人だった。ていうかバッキングに入ったセッションにおける菊池さんは徹頭徹尾、職人である。絶対に看板には姿を現さずに作品を作り上げる。姿は今回ちょい頭を現わせども決して主張しない。

冷静に相手のキメの瞬間を見極める。ござさんとは生態が違う種の射るような視線で、最も効果的なタイミングという絶好の獲物を逃すまいとでもするかのように。

 

 

 

菊池亮太さん

冬のエチュード

演奏会用の練習曲を模して作られたオリジナル曲とのこと。初披露は先月まで回られていたツアーにおいて、らしい。菊池さんにおかれましてはファン待望の初ツアーを無事終えられ、今年もコンサートにまた共同制作にイベントにと引っ張りだこ。自分は配信ではあるがライブで久しぶりにお元気そうな姿を拝見できて安心しました。

ネットの世界から飛び出して八面六臂のご活躍、こうなると資本は体である。くれぐれもお気をつけて。

さてトークではフグとか鮭おにぎりとか言われていたが菊池さんのソロは宝石のような美しさだった。喋るとアレでピアノ触ると素晴らしいのはどっかのござさんと似ている。

冬の夕暮れから夜にかけての物哀しい雰囲気に、煌めく粉雪の結晶が散りばめられたような美しい曲。でもどこかにPOPSの影?アニメのED感もある。

 

曲名から連想するイメージはさしずめこういう輝き。

エチュードっていう曲名から菊池さんは指慣らしなどと説明されていたが、次のメインプログラムへの導入部とも言えるだろう。自分の世界への入り口で雰囲気づくり、自分仕様へ世界観を模様替え。

さあ次へ行きますよ?

皆さん準備はオッケーですか?

という菊池さんから呼びかけられたシグナルだ。

 

 

ラプソディ・イン・ブルーRhapsody in Blueジョージ・ガーシュウィン 菊池さんアレンジ版+弦楽四重奏

このコンサートに際して自分は特に出演者の方の動画をことさらに聴き込んだりという予習は今回しなかった。記事の途中でも書いた通り、自分はござさん単推しであり色々な動画を聴き込む時間が無いのはあるが、何よりも、今このライブ現時点での演奏が全てを物語るからだ。

 

菊池さんは自分の中ではクラシックを(特にラフマニノフとリストを)演奏・研究される専門家だが、同時にそこだけが本領ではなくセッションのバッキング、作編曲家、またJAZZ演奏においても同様に専門家だ。何かの一つ括りには菊池さんのピアノは語れない。職人気質なのは性格?気風?作風であり、その掌握している世界は幅広くつかみきれないものがある。

ラプソディ・イン・ブルーはそういう意味でJAZZとクラシックのジャンルの融合した曲で、菊池さんの看板曲であることに異論はない。菊池さんの本領がもっとも鮮やかに感じられる曲というか。このアレンジの初演はいつでしたっけ…?所沢の無観客コンサート?またはサントリーホール、いつかははっきり知らないけどそこは問題ではない。

 

菊池さんのJAZZのリズム感と鉄壁の安定した演奏はいうまでもなく。

原曲から外れて?左手がswing JAZZのリズムを取り出した。そしてなぜかずっと微笑みながら客席を眺める菊池さん。なんですか?そこで寒いギャグは飛んできてませんけど?そしておもむろに両手を鍵盤から離し、指パッチンで観客を誘う菊池さん。そこにちょっと笑いが起きつつも、すぐステージは客席からの裏拍による大きな手拍子に包まれる。

自分がコロナ流行のなか無観客コンサートを眺めながら夢想していたのは、まさにこういう光景かもしれない。奏者と観客の呼吸、ステージからホール全体への問いかけと呼応。その後菊池さんの休止符的な止めの合図で一斉にやむ手拍子。うーんチームワーク良すぎです観客席の方々。ナイス連係プレーです。

コンサートの終盤のメインプログラムでこれをやる菊池さんに、なんというか人間的な器の深さを感じる。中盤の後の方にファランドールを一瞬混ぜるお茶目心も忘れていない。トークは観客を殲滅しそうな勢いだが演奏が全てを帳消しにしてくれるから問題なし。

その後菊池さんの言う「一番の注目どころ」、つまりおいしいとこ取りともいえるパートで弦楽合奏が加わった。つまり中盤のゆったりと壮大に歌われるメインの旋律のところ。あーもう大好きなんですよね今回の弦楽器セクションの方!演奏素敵です!何度でも声を大にして言おう。まじで楽器が生きてるかのように歌ってます素晴らしい。菊池さんのswingJAZZのリズムのキメと勢いに比して何ら遜色ない、息を呑む迫真の演奏。みごとに両者の音楽性はこの演奏会のソロ演奏のトリを飾るにふさわしい双璧をなしている。

【自分のコンサート途中の思考回路】ううむ、ラプソディインブルーがやっぱトリかなー楽しみだなー、弦楽セクションの方もいるからやっぱその曲だよなー、ということはあのメインの中盤の旋律はやっぱ弦楽器だなー、今回弦楽セクション鳥肌モンなんだよねー、ををっ?菊池さんがやっぱトリじゃん、そしたらラプソディーが………(以下無限ループ)

 

菊池さんのアレンジでよく見られる転調からの変則コード進行からの大きく脱線して戻ってくるパターン(もやってるのかもしれないけど分からない)、ストピ連弾ではよく見られたがこの曲ではきっちり楽譜を作り込んでいるからか、アレンジに遊びが入ってても終止形の中に納まっている。むしろ菊池さんの今持てる手数を全部盛りした感のある、聴きたいパターン全部詰まってる贅沢版だった。

ソロツアーでもこのアレンジを毎回演奏されてたのかもしれないが自分はそこまで追えてないから配信で聞けて感動。

ごめんよ菊池さん自分はござさんを追うのに精一杯だったから最近ご無沙汰しております。久しぶりに聴いた菊池さんのガチ演奏は何倍にも大きくなったようなな背中越しに聴くと素晴らしかったです、ありがとうございました。

 

【2023/1/29追記(主に、曲についてではなく)】

楽曲については、JAZZとかガーシュウィンバーンスタインの音楽にコメントできない素人なのでパスします。

菊池さんにおかれましては自分は演奏そのものの遍歴を追えていたわけではありませんが、去年はファンの方の念願であったソロツアー、熱望されながらも菊池さんは「ピアノの演奏が自身の中で機が熟すまで」、懐で温められていた節がある。

菊池さんは演奏をお客さんにご提供するにあたっては職人であるから、通りすがりの人にきいてもらうストピでは自由に演奏されていた。しかしきちんと準備して臨むコンサートにおいて、自身が開催するソロツアーにおいては、そこに込める思いは特別なものがあったのではないかと推察する。

2022年12月を以て千秋楽を迎えたソロツアーの副題はずばり

「ピアノ修行の旅」。

おや……?気が熟したからツアー開催するんじゃないんですか菊池さん!??

要するに音楽を生業とするものは、生涯かけてその本質を追求するべき存在だから演奏に到達点とかはありえないし永遠に進化を遂げるものだという世界観なのでしょうか。だから、ソロツアーという演奏にも会場にも徹底的にこだわった演奏会だからこそ、今の時点で追求できるだけのギリギリまで攻めた演奏を、ファンの皆さんと共有する場だったのかもしれないな。

と、ツアーに行ったわけではない外部ファンは想像するのだった。

CDアルバムをメジャーリリースしないのはそのようなこだわりがあるからかだろうか。あくまで日々移り変わって進化していく演奏を聴いてほしいんだろうな、と思う。それはYoutubeとかTwitterでの配信や動画投稿でこまめにファンに投げかけられているから。そして演奏会では節目として音楽研究の成果を披露する、というスタンスなのかな。

 

だから、Youtube配信ではよく生配信されている菊池さんだけど、今回のコンサートでも絶対にガッチガチに演奏そしてアレンジを研究し尽くした現在の「菊池さん」を体験できるんだ、と思って自分は配信に臨んだ。

 

そのような極限まで張り詰めた糸のような菊池さんの思いに応えるように、中間部で印象的な旋律をまるでナイチンゲール、いわゆる夜鳴き鶯の歌声のように美しく歌い上げるヴァイオリン。
(※参考動画:ナイチンゲールの鳴き声 ナイチンゲール/Nightingale - YouTube )

もう、プロが全力で渾身の力をこめて投げかける問いに、こちらもプロならではの大きな包容力によって全身でその思いを受け止めているようだ。

両者の持てる研ぎ澄まされた感性が、とある一閃する所で交わることで劇的な音楽空間を現出している。両者のえもいわれぬ美しい音色が持つ、圧倒的な説得力に惚れ惚れする。

 

ここまでの2台ピアノのプログラムまでは、セッションの片翼として徹底的に演出側に回っていた菊池さん。そのようなときの菊池さんは楽曲を真に音楽的に演出するプロ、としての矜持を前面に抱いて一瞬たりとも感情を挟まない。素晴らしい演奏のために持てる力を出し尽くす。

そのような意味ではソロピアノにおいても方向性は変わらないのかもしれないが、ただ方法が違うだけだ。ソロピアノは菊池さんが独自に曲構成を展開できるから終始自分の言葉で語ればいい、とでもいうかのように、それまでの楽譜のキメに従ってセッションしていた人とは別人のよう。

ラプソディインブルーは10分近い大曲にして名曲、しかも今回原曲に近い?構成というか弦楽器奏者との共演。

ガチですよガチ。

自分がここで楽曲について語るまでもない名曲。

クラシックとJAZZの融合、当時のNYの都会的、先進的な雰囲気の文化を体現したような洗練されたswing。今回、この曲のために選ばれた楽器はスタインウェイだった。なるほど。お家元、じゃないやお膝元ですものね。

クラック以前にJAZZに詳しくないので深く考えるのはやめるが、このアメリカのシンフォニックJAZZを代表する名曲を、キメ譜ではなく菊池さんの自由な間合いで自由に語っている。

時に客席からの手拍子を背に受けてまた走り出す。

慎重にリズムとアドリブを考えていた風な菊池さんだったがこの手拍子以降、ギアが入ったみたいに勢いが違い、それから弦楽合奏が加わって曲の厚みも増していく。

聴く者は全てその大きな海のなかに抱かれるように漂う。

現在菊池さんが成し得る限りの全てをぶつけたと言っていいスケールだった。

時に抒情的に、時にストライドにのって、また時に疾走するような、自由に変貌していくアドリブ。

観客はみな瞬きもせず魅入られたようになって、呼吸を詰めてただ音の行方を追っていく。

そして圧倒的なピアノに見事に応える弦楽合奏、特にヴァイオリン奏者に向けて個人的に祝砲を🎉鳴らしたい。

 

ーーーここまで2023/1/29 追記ーーー

 

それぞれが振り返るねぴふぁび2023

精魂尽きて汗だくになる菊池さん。

「アツかった!!!」と絶賛するござさん。

つくづくピアニストはアスリートであり、ピアノって優雅なサロンで貴族風味にお洒落に決め込む楽器じゃないなと思った。

そういう楽しみ方も場合によってあるにはあるが。

彼らにとって賞賛すべきは情熱ゲージの振り幅、重きが置かれるのは演奏の熱量であり、音色が美しかったかどうかは副産物だ。

魂がこもった演奏すると素晴らしい音色になった、そういう自然現象でいいじゃない?

 

なぜかござさんが敏腕司会者みたいになっている。そっちのほうにびっくりする。そしてきっちりトークをまとめてきた。まじですか?なんか唯一の欠点がトーク(とファッション)だっただけに、そこを固めてこられるとほんともう、ヒューロフティング作の子供向け小説ドクタードリトル( ドリトル先生シリーズ - Wikipedia )にでてくる180歳のオウム「ポリネシア」みたいな、老練な智恵のある生き物みたいに見えてくる。(実在のビジュアルなら?さしずめ原色のルリコンゴウインコってとこですかね。)

ポリネシア(Polynesia, the parrot)
とある船でペットとして飼われていた、180歳を超える[3]アフリカ出身のオウム。あらゆる言語に堪能で、ドリトル先生とスタビンズの語学の師である。怒るとスウェーデン語で悪態を口走る癖がある。

 

今回はタンゴ中心、ていうか舞踏曲中心(by菊池さん)、タンゴとかピアソラとかはクラシックにもJAZZにも通ずるものがあって、今回のメンバーが得意とする様々なジャンルに絶妙にフィットするレパートリーなのが良かったところですとか何とか……なるほど。

 

瀬戸さんは、そのまま純粋なピアノが持ち味です。何物にも染まらないで居ていただきたいです。こういうセッションコンサートは様々なものに出演されてきたと思うが、今回は曲目がどれもぶっ飛んでいたので驚かれていた感は否めない……

でもね?今回の2台ピアノはござさんアレンジのコロブチカで、それもガチセッションで聴いてて自分は満足でしたけど。

瀬戸さんの得意曲たとえばアレとかそれとかコレでのござさんとのセッションを諦めたわけではありませんので。シンセもありのセッションで2人が本気でぶつけあう現場を熱望してるわけです。それはあながち夢見がちな妄想ではないだろう。かたちとか曲目は遠からずとも、近い将来耳にすることができるかもしれない?

 

たくおんさんは今まで自分の中ではウィーンの音大に留学しててヨーロッパ風の演奏する人だったので、まあカフェピアノ動画でおちゃめな性格ってことは知っていたけどピアノのレパートリーも造詣が深いことを知った(当たり前か)。そしてさすがトークはうまい。菊池さんのボケに対抗できる実力を備えているか?それは定かではないが。

菊池さんとござさんはご覧のとおり(説明を放棄したともいう)。ねぴらぼで初めて有料ライブで共演してから、ここまで各々の進む道は違ってもそれぞれの現場で得るものは多かっただろう、菊池さんの第一印象「アドリブでわけわかんない事やっててひたすら怖い」っていうイメージはもう消えた。相変わらず理論はわからないけど。

ござさんは見るもの聞くものすべてを吸収して自分のものにしてる気がする。色んな現場でのセッションは全て自分の糧。何もかも芸の肥やしである。MCでしゃべる余裕がある程度には、演奏は落ち着いてできてたってことだから。

 

 

2台ピアノで4人合奏

リベルタンゴアストル・ピアソラ

今回のプログラムはタンゴなどラテン音楽が多かったということで、最後の全員による合奏はピアソラから人気曲リベルタンゴだった。

開始の合図を低音部の瀬戸さんとたくおんさんが無言で確認し合う。ござさんは最初からアドリブやる気でなんか没頭してる。その後菊池さんが低音でバッキングに回り、足で開始の合図をしてからが本番だった。その勢いで主導権は菊池さんとござさんが持って行ってしまった。ござさんとたくおんさんも合図しながら並んでシンクロして盛り上がる。

だから大丈夫なんです(何が)。

一歩間違えば破綻するセッションだが、ござさんがさまざまに、無限にアドリブを繰り出す。菊池さんがバッキングにいるから何やってもイケるイケるという勢いで。

瀬戸さんは奥ゆかしいからそのままでいてほしいです。

 

 

全員によるアンコール(+ 弦楽四重奏)  

威風堂々(エルガー) 主にござさんを見た視点から

(資料:威風堂々 (行進曲) - Wikipedia )

ござさん中心に語ります。いいですか?

この曲はエルガー作曲。独創主題による変奏曲(『エニグマ(謎)』変奏曲)とか、愛の挨拶とかで有名なイギリスの作曲家だ。威風堂々という曲名の和訳には諸説あるようだが、この曲は行進曲として作曲され、イギリスの第二の国歌、愛国歌としても親しまれている。BBCプロムス音楽祭では合唱付きで歌われたりする。

合唱付きの有名な旋律はゆったりと中間部で歌われる

冒頭は躍動的なベースラインが特徴的で高音部は主にリズムを刻む。

 

ござさんが3:12:40あたりで一瞬両手で指揮者の方とシンクロしてる所がポイント。

というか、ござさんが指揮者の方の真正面に座っているからか、逆にそのためにそのパートを担当しているのかベーゼンでバッキングを担当してるござさんは7割方鍵盤ノールックで、ずっと指揮者の方とノリを同一にしてリズムを取っている。キメの瞬間を逃すまい鍵盤そっちのけでガン見。

指揮を見る目がほんと楽しそう、この首がぴこぴこリズム取り出すとノッてきた証拠。

そう、このベースラインかっこいいんですよね……!表ラインと裏ライン(と自分は呼ぶ)があるけど、どっちも菊池さんとござさんでもれなく音を拾ってる。うんうんベースがしっかりしてないと曲は生きてこないですよね(持論)。

この曲はほんとは大英帝国を讃える歌、イギリス帝国主義反対な自分ではあるけどそういう思想はこの際関係ないので省く。

 

ベースラインもかっこよだが、この曲の真のメイン、有名な中間部の旋律に至って真の主役である弦楽セクションが加わった。

だから素敵なんですよその旋律の歌い方が……!!!惚れ惚れします…!

弦楽器は、というかヴァイオリンはソリストの楽器としての完成度が素晴らしいのはいうまでもない。それよりも今回は奏者としての弦楽器の演奏がBLAVOである。見れば見るほど、聞けば聞くほど素晴らしすぎる。

ピアノが素敵なこのねぴふぁびだが、弦楽セクションが音楽的に独立しすぎてあまりに素晴らしすぎるので、このチケは一粒で二度おいしいといっていいだろう。

 

ピアノですか?ピアノはベースラインが盤石なら高音の旋律部はキメと呼吸を押さえればいいのです。ピアノのみどころはみんなで合図を取り合ってあわせてるところです。

どうしても疑問な点と言えば。ほんと、なんでピアノを反対向きに置いたのか?というところ。なんで?これさえ向き合ってれば弦楽セクションは舞台の手前に来れてたかも。指揮の方ももうちょい位置づけに困らなかったかも。だって、反響板で指揮の方見えにくかったと思うんですよね、ピアノから。まじで謎でしかありません。誰でしょうこの配置考えたの。やっぱねぴシリーズのコンサートだから何事もセオリーを打ち破って挑戦するっていうコンセプト?いやいやほんと謎です……

中間部に入るところ、またもとの躍動的な部分にもどるところで指揮者と後ろをガン見して合わせてるござさんが確認できたので満足です。あと、終盤にかけてござさんと瀬戸さんも目と左手で、今から!っていう合図を出している。

そして最後にもう一回提示される、弦楽セクションによるゆったりした旋律。

ピアノの4人による最後にかけての畳みかける展開もぴったり合ってて、いろんな意味で繰り返し永遠に聴いていられます。

 

 

【2023/1/29 追記 多様な目線でヲタク考察…しようと思ったけどやっぱりござさん目線にしかならない🤣w】

低音パート(バッキング)ーー菊池さんとござさん

高音パートーーたくおんさんと瀬戸さん

このコンサートでの2台ピアノ、またはこの最後の威風堂々は四人と弦楽パートの合奏だったわけだけど、選曲の基準は何かと思ったら2台ピアノ用のクラシック楽譜がある曲を選んでる気がした。ファランドールは別、あれはござさんと菊池さんの嗜好によるオリジナル譜じゃないかなー明らかにアドリブが8割を占めてたからなー。

よって、この威風堂々ももともと2台ピアノ用…?みんな(3人)が開いてる楽譜画面、一緒じゃない?というわけで、2台ピアノ用譜を4人で弾いてる、つまり低音同士、高音同士、それぞれ全く同じ楽譜を弾いてるんじゃないのと思った。(上で菊池さんとござさんが別楽譜って書いてるがやっぱ同じの弾いてるよね)ということは全編ユニゾンだったんじゃないかと思って、それはそれで難易度が爆上がりだと思うんですけど?リズムも音の高さも全く同じ楽譜を別々の人間がまるで一人がやってるようにシンクロさせて、(更に管楽器弦楽器なら音程もシンクロさせるという)超ミラクルウルトラスーパーテクニックなんですよね確かユニゾンって?

 

そんで大体曲の入りがムズい。弱起(アウフタクト弱起 - Wikipedia )だし。ござさんが、みんな着席したかを確認して指揮者の方と呼吸を合わせる。最初の低音部の下降音をバシッと合わせたかったのだろうか。

ていうかピアニストって指揮者見る習慣が普通ないと思うんだ。

唯一指揮者が入る構成の曲って協奏曲ですよね、その時は指揮者はピアノへ向いて合わせてくれますよね。ピアニストがそんなにがんばって指揮者とアイコンタクト取って合わせていく事あんまりないですよね、普通。

逆じゃない?ピアニストが指揮者ガン見します普通??

というわけで自分はPIANICで旗振って電子ピアノのベースライン担当してたござさんを思い出したのだった。(該当箇所を頭出し済み)
Digest video of ”PIANIC-STREET PIANO Festival-" - YouTube

 

弦楽器が主役なのも上で書いた通り。

中間部の、原曲なら合唱付きで歌われる有名なトリオ(行進曲で言う中間部)の部分をどうぞ贅沢な弦楽器の音色でお楽しみください。

ご覧の通りこの曲はヴァイオリンとピアノのバッキング聞いてれば安心、安定なのがわかる。

 

ピアノパートはこの曲はキメ譜だから、どの部分がどうとかはあんまりない。

ただ背中合わせなのに高音同士、低音同士、ユニゾンだったとしたらやっぱりあまりにも芸術的に揃いすぎてて、みんなリズム感はタダモノじゃないなやっぱりって思った。

 

ーーー追記 ここまでーーー

 

 

ーーあとがきーー

なんだか思いましたね、自分がこの方々へ出会ったのはYoutubeの無料動画であり、また新しいファンにまず知ってもらうためには無料動画は不可欠なツールだと思う。

しかし、こういうきちんとした環境で、きちんと練習やリハを重ねて入念に準備された有料コンサートの演奏のクオリティは聴く方にとっても何物にも代えがたいし、また演奏家の方にとっても大きく飛躍する舞台になることは間違いないと思う。観客の方と呼吸を合わせながら作っていくステージは、練習室で磨く演奏技術だけではない目に見えない音楽性を養ってくれる気がする。そういう意味で、コロナ流行の時期の無観客公演というのは音楽家にとって生命線を絶たれたまさに窮地だったのかもしれない。しかしその反面、配信コンサートという習慣ていうかそういう文化を根付かせてもくれたから、現地になかなか行けない地方民、また時間が取れない事情のあるすべての人にとって今はいい流れが作られているのかなと思う。

 

(小声)少なくとも配信なしには自分は公演を振り返れないし、ここまで緻密な記事を書くことはできない。アーカイブも1週間以上あって、本当にありがたいことです。

 

 

 

 

ござさんのピアノソロコンサート 2023 Winter Special

 

この部屋はネットで活躍するピアニストござさんについて語る部屋である。

※公式youtubeチャンネル:
https://www.youtube.com/@qbqnqsquq

※公式サイト:
ござ オフィシャルサイト

※公式Twitterアカウント:
ござ 🎹1/15日ソロライブ (@gprza) / Twitter

 

目次:クリックで各項目へ飛べます

 

 

ござさんといえば、セッションの現場で相手の演奏を最大限引き立たせる伴奏が魅力。

コラボ演奏のテンションを何倍にも盛り上げる立役者。

 

さて今回2023/1/15(日)。

ござさんは2回目のソロコンサートの舞台を踏んだ。

「ござ ピアノソロコンサート2023 “Winter Special”」

※1/21(土)までの配信視聴チケット販売中です:ござのチケット情報 - イープラス

 

自分は現地へ聴きに行ったものの、緊張から色々上の空だったため、落ち着いて配信聴きながらやっと感想を書いている。数日前からソワソワし、当日が近づくにつれてますます緊張。せっかく会場で目の前でピアノ聴けて幸せではあったのだが。

 

 

ご本人からもこうして「タグ付けしましょう!」ってお触れが回ってきたが、数日前から自分はそれどころではなかった。

何もかも手につかない。

前回行ったござの日ライブ大阪でもこうだったので、せめて持ち物は余裕もって準備してと思い、ちゃんと睡眠を取り体調整えるまでが精いっぱい。Twitterを覗いては震える指でかろうじていいねを押す。又は関係ない事を連投ツイートしてみる。どうしようもないからひたすらピアノ練習してみたり。しかし何しても効果はなかった。

 

当日のテンションはさらに変だった。

東京駅の構内の広さに驚き、切符じゃなくてSuicaのアプリで山手線の改札通れた!といってうわ~~いと喜ぶ田舎民。横で「へぇーーー……」と白けた目で眺める連れの某氏。せっかくの東京だから、歴史ヲタの話を分かってくれそうな連れの某氏と午前中は上野の美術館で開催されてる兵馬俑展へ行った。

自分「兵馬俑展、等身大で今にも動き出しそうでしたね~他に青銅器もすごかったな」

連れの某氏「それより特別展だからさ、グッズも面白そうだよ、ほらネタにどうよ?」

自分「イヤですそんなネタ見に上京したんじゃありません(=_=)」

 

それからランチを食べ……(この段取りもあわてて前日に打合せする始末)

自分「うわ~どっち見てもビルばっかりですね~!すごーーーい!!」

連れの某氏「いやそうじゃなくてお洒落なレストランを拡大して撮りなよwww」

自分「それよりお昼とかマックで良かったのに……いや上野公園のベンチでも……」

某氏「ベンチなんて寒いじゃん絶対やだ」

(※右側は、帰りに寄った交通会館?の地下街のストリートピアノ。当然使用時間外で閉じられていたものの、youtubeでよく見かける場所だったので記念に撮った)

 

何もかも意識と記憶が上滑りしているが、ランチの辺りまではまだ辛うじて鮮明に覚えてた。

しかしホールに着いたあたりから思考回路がきれいに白飛びして空回り、何を話しても、何を見てもすべてが右から左へ抜けていく。

眼で周りを見てる自分と、喋ってる自分はまるで別人のように思えた。

 

 

自分の認識のどこかでくすぶっており今また再燃する、ござさんは実在するのか問題。

以前行ったのは大阪ライブでござさんにとってはアウェイの地だった。だから、今回ござさんの生まれ育った地にしてホームグラウンドの都心での開催ということで、日頃ござさんが見聞きし活動しているまさに現地に行ったから緊張したのかなあ。

海外の人が日本の空港に降り立つと醤油の香りがするとか聞いたことあるが、自分にとっては東京都心はさしずめ文化と芸術の香りがする場所だった。芸術を生業にする者の本拠地に相応しい、あらゆる情報が錯綜するところ。

 

ただステージに現れたござさんはあまりにもいつも通り自然体だったから、自分はいくらか現実を感じることができた。

スポットライトの下に堂々と現れた姿は前見たとおり、小さな体格と華奢な肩幅の、あの迫力ある音楽をどこから織り出してくるのかと思うほど飄々とした姿。そこから始まるJAZZ音楽の物語を予感させるような、カジュアルダウンしたゆったりしたセットアップ?の衣装にお気に入りと言われていたパーマのかかった独特な髪型。

(時系列が逆ですが最後の挨拶ツイート貼らせていただきます)

 

何よりもいつも通りだったのは客席の隅々へ向けてずっとお辞儀してること、鍵盤を触るとまるで話してるかのように音が流暢な言葉みたいにさらさらと紡ぎ出されてきたこと…

 

喋るよりもピアノ弾いてる姿見ることで、ござさんがはっきりそこにいるって実感がわいてきた。

 

 

貧血と司会進行が心配だった件

去年の1回目のソロコンサートでは貧血で蒼白になりながらの司会進行だった。

今回も、思考回路真っ白になるんですと言いながらも(緊張するんですねその気持ち痛いほどよくわかる)、また息切れしながらも、自分の言葉で曲の解説とか、曲に込めた思いなどをきっちり話してくれた。

そこは司会の人を立てて合間の進行は任せるとよかったのにとも思う。貧血ってね、重症だとガチでパタッと倒れますからね(経験談)。しかしこのアットホームな雰囲気のステージに第三者がいるとほんとの意味で一体感のある舞台進行にはならなかっただろう。それに、ござさんはそこまで息切れしてまでも、自分の言葉で演奏を解説して語りたかったのだと解釈することにした。椅子に座って喋ればいいのにそれもせず。(ござさんの言葉を借りれば)ピアノ弾くのは有酸素運動、ピアニストはアスリート。そこでしゃべるのはいわばハーフマラソン長距離走未経験者が走りながら給水も無しに自分でマイクで実況中継するようなもの。

演奏に全振りしてるからIQはガリガリ削られてるのにね。

でも笑いを誘いつつ、しっかり曲に込めた思いは話してくれた。その辺が今までと考えても各段に舞台慣れされてきたなあと思う。

 

ござさんのピアノの特色ーーー

演奏の断片を聴くだけでもそれとわかるよく透る音。

オーケストラの様な多彩な和音とリズム感が生み出す完成度と再現度の高いアレンジ。

そして最大の聴きどころはJAZZふうアレンジの、アドリブ。

……そんなテンプレでござさんのことを語りたくないが、この記事のイントロ的な部分であるためこういう簡潔な表現にとどめたい。

 

 

行ってみて感じた、ソロコンサートのいいところ

ソロイベントだから、ござさん大好きなファンが集まり、誰に気兼ねすることもなく盛り上がれるところ。

みんな思い入れが熱い。

演奏についてあれこれと語ることが尽きない。

一所懸命ござさんのことを心配しては悩む。

ちょっとしたことで一喜一憂。

コロナ流行の手前、口角泡を飛ばすことはしなくても、彼らの観察力と解析、熱意には聞いててこっちが圧倒されっぱなしである。

意外な角度から虚を突かれて驚きさえする。

 

ファンが応援するかたちや姿勢は様々である。年齢も立場も職業も性別も千差万別の人たち。

彼らがここまで一致団結し、ござさんが作り出す音楽を通じて感動をみんなで分かち合うって、素晴らしいじゃないですか?

それはネット上でも同じく。# をつけることで、同じ思いを持つ人同士、ござさんの話題で気兼ねすることなく盛り上がれる。

自分の身近に同様な推し活してる人がいて、曰く「推し活は世界を平和にするんや!」と言って憚らないが、その表現はなんら誇張でもなんでもないことが分かってきた。

 

今回もいつものようにござさんは楽しそうだった。

シンプルにピアノ1台だけの一本勝負、舞台装置も何もなく、スポットライトみたいな限定的な光が差す中置かれたスタインウェイのピアノ。
(この写真は練習時のものだが)

 

ホールのピアノ、サイズがフルコンだったかどうかは置いといて。イメージしていたスタインウェイの音よりは比較的落ち着いた音だった。鍵盤さわっただけで花吹雪が舞うみたいな華やかに広がる演奏を思い描いてたから。

「演出上の観点から」?とかなんとかアナウンスがあり非常出口の案内灯さえも落とされて暗闇が広がる中ぽつんと暗めの照明の中に浮かぶグランドピアノ。

存在がなんか哲学的でさえある。

いわば極限までエンタテイメント要素がそぎ落とされた、まるで禅宗の座禅みたいな印象のコンサート会場。

純粋にござさんのピアノを楽しみたいファンたちが集まり、彼らとピアノの音を真摯に追及するござさんとの掛け合いみたいなライブだったなあと思うのだ。

 

 

さて突然ですが演奏と関係ないことをつぶやく。

コンサートのチケットが少なくとも夜の部は完売になっていない件

上記の通り、ピアノがほんとに好きなござさんとピアノが好きなファン向けのコンサートであったとするなら、そのコンセプトは広く受け入れられるものではないのかも。

またござさんのアレンジは音楽理論に通暁したファンならではの楽しみ方もあるとなると、なかなかファンは増えないのはあるかもしれない。

大衆は常に、分かりやすく面白くて刺激的な娯楽を求めているから。

では、販促をすればもっと売れたのだろうか?

売れたのかどうかはともかく、できたはずの営業努力をしていないのはあるだろう。

いくらでも宣伝する機会はあったし手段も色々考えられたはず。

でもござさんはあくまでYoutubeの動画や配信、イベントなどで知ってもらい、ピアノ演奏のファンになってもらった上でコンサートに来てもらいたいのかな?ピアノ以外のことで売りこみたくない、というか演奏以外で自分のことを語りたくないんだろうか?と思った。わかりました。ピアノを聴けってことですね。でもそれじゃ儲からないですよござさん。スポンサーついてない(たぶん)のにファンからの数での応援を獲得できないのは致命的じゃないですか?そんな不特定多数に幅広く売りたくないってことですね。ほんとそういうとこ不器用ですよね。自力で収支が自己完結できる方向にもっていかないのは経営上の構造が不健康ですよ。でもしょうがないですけど……

 

コンサートも、最初のMC代わりにまるでその日の時候の挨拶であるかのようなおしゃれで癒される演奏から始まった。コンサートを聴いてくれてる人たちへ感謝をこめてござさんから贈られるのは会場の豪華なしつらえとかウェルカムボードとかじゃなくて、素敵な演奏。

プログラムの曲も、動画投稿されてたりCD収録曲であったりするものも、より一層華やかな素晴らしいアレンジ。いつものYoutube生配信の演奏も充分すごいが、今日のはさらに、晴れの日に相応しい豪華版だった。

 

トークがいつも通り壊滅してるのはござさんのライブの通常運転。有料公演ならそこは司会者を雇うとかすればスマートな進行になるのにって意見もあるだろうが、ござさんはピアノも1人何役もやってるし、ステージ進行を誰かに依頼したりしないだろうし、自分らファンもそこは1番どうでもいいし、ていうか良くも悪くもあのトークはござさんライブのお約束だから。

全部をピアノで語ろうとするござさんなので、ファンにとってはあのトークは素のござさんが垣間見える貴重な機会だから。

 

ピアノやってみてる派のつぶやき

ござさんを知ってからピアノの練習を再開してみたほぼ初心者の自分的にいうと。

グランドピアノでしかもステレオアンプでの音響の増幅もなし、またクラシック専門のホールではないから音響がいい設計ではない、ほんとうにピアノを弾いてる音だけがそのまま響いてる空間だった。

前回自分が行ったライブは去年のござの日でステレオからピアノの音が聞こえてたから、なおさら今日ピアノの音そのままで聴いてみて、チラッと聴いてもござさんの音ってすぐわかるってほんとだなと思った。

どんなタッチで弾いても、抒情的に、また一つ一つの和音を確かめるみたいに弾いてても、はっきりとした輪郭のぽーーんとした音が強弱はあれどすぐ手元まで届いてくる。それらが、時々交わらない雨垂れの水滴の輪みたいに部分的に折り重なってさらに複雑な構造を呈している。

ピアノとはこう弾くべき、こういう音であるべきとかいう観念はあるのかもしれないが、ござさんのピアノはござさんという分野だから、ござさんの音が聞ければ自分はそれで満足だったということだ。

 

グランドピアノはやはり弾いていて体力を消耗するのか?間の司会を挟むごとに息切れしてるござさん。お年寄りの生活サイクルで寝起きしてるから体調がお年寄りになっちゃったんだろうか。そんなわけないだろそれなら超健康的なはずだ。やっぱりここは昨年5月以降、Switchでリングフィットのゲーム配信をやっていないのが祟って体力が落ちているからに違いない。

たまにはあのゲームをする必要があるのではないでしょうか。そしてゲームしてる様子を定期的にツイキャス配信すればアイテムも無駄にならずいいのではないだろうか。

 

でも考えても分からないのは、他に小規模でもピアノの音がよく響くホールは都内だけでももっとたくさんあったはず、という点。あの有楽町朝日ホールは調べてみると映画上映とかコンベンションとか色々音楽以外の目的でも使えるらしく、音響効果の設計にそこまでこだわっているわけではないのでは?

なんでわざわざそういうホールを選んだのでしょうか?

ピアノ一本で勝負したいなら尚更。

舞台の装飾も演出も一切無いのなら尚更。

謎は解けない。

 

 

今日の演奏について、詳しいことは分からない素人の意見を書くと。

とりあえずライブのキャッチフレーズの

Winter Special

っていう概念はあくまで開催季節に準じたものであり、プログラムには概ね微塵も関わってないことだけははっきりしているようだ。

気温まで15℃を超える、寒の内にしては珍しい妙な暖かさも手伝って感覚が何かおかしかった。入試の全国共通テストの日程と重なっていて、例年この記事は降雪とか寒気の影響とかで交通網が乱れてもおかしくないのに。季節外れの陽気というには空には厚い雲が垂れ込めている。

ござさんの演奏はいつ聴いても温かみにあふれているから、凍える冬を連想する曲というのはどうやっても関連付けられないのは仕方ないことだ。

 

また、トークが笑いをとりにいってないのに笑ってしまう。コラボイベントであんなにスマートに振る舞い落ち着いてトークし、凛々しく演奏してる様を知ってるだけに。いちいち一挙手一投足がツッコミどころ満載である。笑うポイントで客席は示し合わせたように一斉にコソッと笑い声が広がるのが、ござさんの狙ってないボケがファンはみんな大好きなんだと如実に示している。

 

 

演奏を振り返る

(※自分が行ったのは昼公演ですが配信を聴いた印象も全部混じってます)

島唄

この曲は去年の9月、日本遺産コンサートというコラボステージで演奏されたアレンジであり、その後11月に池袋で行われたSTAND UP! CLASSIC とうイベントでも演奏されたがどちらも配信がなかった。その、いつか聴きたいと思っていたあこがれの沖縄民謡のアレンジ曲が冒頭にきて、最初から反則案件なわけです。

「去年なにげにあんまり弾いてないアレンジで……」とMCが入る。

そうですあんまりイベント現地に行けてない民は聴けてないわけで、聴きたかったんです(反則だ)

以前のコンサートでも生配信でも、喋るより先に鍵盤を触るや否や演奏し始めてた印象があるが、今回真正面に座っててござさんがよく見えた立場から言うと、椅子にかけて一呼吸おいていた。

緊張して手が震えるとかいうんじゃなくて、一瞬目をつむって深呼吸したような。

初めての場所のピアノと仲良くなるには時間がかかるというから、このスタインウェイのピアノとどう向き合おうかな、と間をおいている気がした。リハで弾き込んではいただろうけど、本番を迎えるにあたって一瞬あらためて間をおいたということだろう。

それぞれの曲の前にも一瞬間があったような気がするから。

終始、隙間なく右手の華麗なアルペジオが敷き詰められた中で、中音域で旋律が朗々と雄大に歌われる。また左手のベースラインが幅広くていっそう華やかに曲を彩る。

一編の壮大な叙事詩のようなござさんのコンサート。

その物語の幕開けを飾るにふさわしい荘厳な調べ………

配信ではカメラが多角的に鍵盤を自由に踊るござさんの手を克明に映してくれて、やっと自分は演奏がすっと頭に入ってきた気がした。現地では音にただ感動していたが、こうして一人で静かに振り返っていると、ござさんが作り出す底知れない世界に嵌っていって抜け出せなくなった。

 

去年投稿した曲コーナー

およげ!たいやきくん

去年の投稿動画:【JAZZ】およげ!たいやきくんを高速ジャズで弾いてみた - YouTube

このアレンジとの馴れ初めというレアな話題を唐突に話し出すござさん。ええ??と聞き耳を立てる自分(そこか)。「昔の、2015年前……じゃなくて2015年ごろの投稿でしたけど、Twitterに投稿できる動画が2分ちょいなのでそこに収まるアレンジで……あ、当初はTwitterは動画は投稿できなかったんですよね」

ほーん???

件のTwitter投稿動画とはこれのことらしい。同時期にyoutubeにも上がってる動画のことだ。そうすると2015年ごろの投稿ってなんだ?その頃はござさんはようやくTwitterに投稿が増え始めたころか何かじゃなかったか?

このたいやきくんも思い出深い。ほかでもない去年のござの日ライブ大阪で冒頭で弾いてくれた曲じゃないか(と思う)。イントロなにげに難しそうで、この曲を最初に弾くってどうゆうメンタルしてるんだと思った記憶。しかしそのような太古の昔から育ててきた手になじんだアレンジなのか、コード進行もばっちり覚えているからか演奏はむしろ楽しそうである。

youtubeに去年の春ごろ上がったグランドピアノ動画があるからある意味この曲は自分はアレンジを暗記してて、それとニュアンスの違い?を探すのもおもしろい。

 

 

ショパンシンドローム

去年の投稿動画:「世界一"ショパンっぽい"曲」作って弾いてみたらメチャクチャな難易度になった - YouTube

このアレンジも馴れ初めを話してくれた。といっても2021年のショパンコンクールもあってショパンが流行ってたとか、やっぱりショパンの曲って好きだしー、など……。みんな大好きショパンの曲。しかしござさんが目指してるのはクラシックピアニストの表現ではない。

自分はピアノを避けて通ってきたので子犬のワルツと別れの曲くらいしか元々知らなかったが、ござさんを知ったころペンギン姿でやってくれていた生配信でよくショパンの曲とかクラシックの曲をやってくれていて、それがきっかけでショパンの曲を覚えたしそれから好きになった曲も多い。

※資料:メンバー会員限定動画です
 顔出しピアノ リクエスト受付中! / Piano live 2020/01/10 - YouTube
 顔出しピアノ リクエスト受付中! / Piano live 2020/01/19 - YouTube

ショパンの曲って難しそうなの多いみたいだけどなんでこの人はペンギンなんかかぶってショパン弾いてるんだろう?って当初疑問に思ったものだ。

 

厳密に言うとこのショパンシンドロームはダイジェスト版かつremix版であり、原曲の解釈とかもすっ飛ばしていてさらにクラシック演奏に求められる「理想の」奏法とも違うというアレンジ。

クラシック音楽西洋音楽だと古いものでは何百年もの間親しまれてきたような、時代を超えた普遍的な魅力がある。ござさんがいう「ショパンの曲好きだしー」という気持ちはよくわかる。ピアノ奏者には運指の面でも鍵盤で表現できる限界に挑んでいるというかピアノの特色をよく生かしてる曲も多いし、テンプレな表現をで言う「ショパンはピアノの詩人」というのは的を得ているだろう。

歌舞伎とか日本舞踊にも見られる古来からの型に則った古典的な美、それは誰からも愛されるもの。音楽でいう古典はもっと多様な編曲によって日常生活の身近なところ使われ親しまれている。近代に作られた、また20世紀に入ってからの曲にも名曲は多い。

ござさんは、古典へのアプローチの仕方が違うのだ。

ござさんもピアノ曲に限らず幅広いクラシック曲が大好きなのは、レパートリーを見れば一目瞭然だ。

資料:史上最難!?なんでもアリな連続リクエストに全力で挑んだ結果…! - YouTube 

先人の叡智がつまっている古典音楽、それらの魅力はござさんにはもっと色々な表情を伴って見えているのだろう。

資料:【ストリートピアノ】渾身の即興ショパンメドレーに観客も立ち去れない?! - YouTube

 

ござさんから見えるクラシックの景色とでも言おうか。

いや、ショパンの名曲はあんなにたくさんあるのだからどれか選んでアレンジ作ると言っても無理、じゃあ全部入れちゃえばいいんじゃないっていうノリを感じる……またはこのショパンシンドロームの前に動画投稿されていたアレンジ曲(誰もいないホールで、ショパンガチ演奏 - YouTube )は、原曲を超絶技巧に編曲されたもののようだし、とりあえずござさんにはクラシック曲を原曲のまま演奏するのは刺激が足りないのかもしれない。

多分に漏れず、自分も普通のクラシック曲の演奏を聞いて(凄いなあと思うけど)そこに感情が入らなくなってしまった。どうしたらいいんでしょう。(切実)(一応喜んでる)

 

昔から好きな曲はあるからそれへの思いは不変だけど。

ピアノの曲でいえばヴォカリーズと、あとリストの愛の夢。ていうかピアノ曲だからじゃなくてこの二つは曲そのものが好き。(という一応ピアノに子供の頃のトラウマを抱える人の謎のこだわり)

 

念のため補足すれば、ピアノの演奏を習得する上では基本となるクラシック音楽、技術的には不可欠な大切な文化であるとも言う。ござさんのアレンジを思い通りに演奏するうえでも、クラシックの奏法なしには成り立たないことも多いだろう。

 

 

jazzコーナー

 悲愴 第2楽章 jazz バッハ混じり 

【都庁】ベートーヴェンメドレー弾いたら外国の方に話しかけられた! - YouTube

自分が悲愴の曲を始めて知ったのがこの動画だった。ござさんを知った頃にこれらのストピ動画を片っ端から聴く中で、どれもが驚愕の演奏ばかりだったのだが、この動画もすごかった。あまりにも大好きすぎてこの時期の動画は全部、もしもカセットテープだったら擦り切れて聴けなくなってるくらい、徹底的に聞き倒して全部暗記してしまった。

なぜならこの時期の動画はどれもストピにござさんが出ていきはじめたころで、自由な(不審者ふうの)恰好で自由なアレンジでやっていたからか?心底楽しそうなのだ。ほんと永遠に聴いていられる……

というわけで今回ライブで演奏されてたのはベートーベンの曲とか、悲愴っていうのは3大ソナタのひとつとかいう知識は自分には後付けだ。いや、言われてみればこの2楽章はどこかで耳にしたはあったけど。

あの動画では悲愴はボサノバふうに心地よいアレンジだったが、それを今回ライブに向けてJAZZふうにアレンジをまとめてきたってこと??一瞬にして自分の脳裏には色々思い出され、それだけでもう胸アツで自分は思わずその場に立って拍手しそうになるのを我慢しおとなしく聴くことにした……

ショパンシンドロームの解説MCで言われてたな、「クラシックを別の手法でやるとどんなことができるか?」という視点。

こういう純粋な好奇心みたいなのが、ござさんの独自なアレンジにつながってる気がする。そのアレンジがいつまでも新鮮で瑞々しいのはいつもそういう新しい視点で見てるから?ものごとを「おもしろい」と感じ取れる感性がある。そういうとこが好き。

JAZZの定義はこれもクラシック同様、厳密にいえば人によって様々な意見があるようなので、ここで感想を述べるならあくまでJAZZ風だったというにとどめたい。ウォーキングベースが入っていたりするがしかし、シレっとバッハ風?になったりしてるので。

JAZZふうにするって事は、アドリブが入るってことだ。クラシックに、アドリブ!??

原曲は陽の当たる心地よい場所のようなあたたかな空間が想起される、穏やかな格調高い名曲だ。上品なイメージを損なわず、その誰もが知っているモチーフを用いてJAZZの語法に書き換える……どういう仕組みか知らないけどまじでちゃんとJAZZの和音とかリズムになってた(と思う)。素人はアレンジのメカニズムはよくわからないので、その魔法のようなトリッキーな世界に浸ることにした。

JAZZはコード進行さえ押さえればあとは自由が効く世界みたいだから、今回演奏されたアレンジも素敵だがござさんらしくいろいろなパターンの変奏も想定されてるだろうし、こういう着想を現実の姿にとどめていただきたいので、アルバムとか出されるのでしたらこれも入れてほしいですねえ(願望)。

 

 ロマンスの神様 アレンジ版

投稿されていた動画:「ロマンスの神様」ジャズ風に弾いてみた - YouTube

これもアレンジはJAZZ風だからJAZZ枠。なんで動画に……古い曲なのに、と投稿された当時思ってたら、どうやら tiktokで去年流行していたらしい。その動画アプリは若者の間で流行ってるから、世の中の時代の流れを取り入れるようになったのかと、動画が投稿された当時チラッと思ったがそういうわけではなさそうだ。

あの投稿動画が撮られた全面ガラス張りのスタジオ、ほかにもいくつか投稿動画を収録されている。冒頭で演奏されたたいやきくんもそうだし、ショパンシンドロームyoutube動画で上がっている。そういうかっちり楽譜が決まってそうな、複雑なアレンジの演奏は動画に編集していたのは頷けたけど、実際に生演奏で聴けて感動。(ござの日にたいやきくんを演奏してくれた時と同じだ)

ライブのキャッチフレーズである Winter Specialのイメージを唯一継承している曲と言っても過言ではない。しかしこの曲がスキー場で流れてた当時を知る民から言わせていただければ、あの広瀬香美さんの元気な歌声が流れていたスキー場、その記憶とは今回のアレンジはまったくの別物である。

ござさんのアレンジにおかれましては、まったく冬という看板を背負っていただかなくても結構なのです……この曲が冬らしい……?まさか……

あの元気なJ-POPがふんわり軽やかなJAZZワルツ?(よくわからん)からswingふう?(知らんけど)になってて、爆発するようなエネルギーの原曲も好きだけど、全く別の顔が引き出されている。

これ聴いて、スキー場のリフトと定番カレー、ゲレンデで滑走するスノボと時々言い寄ってくるナンパする人たちとか、絶対思い浮かばないです。うん。

冬じゃないでしょ、春?このふんわり感は……

 

 

冬苦手なので春の曲特集

 アネモネ

ござさんの紹介によれば「知る人ぞ知る」曲である。

その原型はこのころから少しづつござさんの掌の中で大切に育てられていた。

自分の持論では、ソロアルバムは2021年のござの日ライブと合わせてリリースするつもりだったんじゃないかと思ってるので、このアネモネ、また清新の風とかもその頃からの長い時間をかけてアレンジはさらに練られてきたのではないか。

そうしてアルバムにも収録され、晴れて公式楽譜も発売された。ござさんから和音進行の公式見解が発表されたといっても過言ではない(なんのこっちゃ)。

ライブ冒頭の島唄と同様、アネモネにもござさんならではのはっきり意思のある語り掛けるみたいな和音が響いて、またアルバム収録の曲とは違って微妙にリズムにタメがある。

どっかの生配信の感想でも書いたかもしれないけど(どうだっけ忘れた)、ござさんの和音進行は一つ一つに意味があるのだ。一歩進めれば違った景色が見える。

絵画でいうところのいわゆる印象派だ。

まるで風がそよぐ木陰のように、そこに差し込む木漏れ日のように一瞬たりとも同じ光景は無い、とでもいうかのように、ござさんのアレンジ楽譜には繰り返し記号さえ存在しない。同じフレーズが現れたとしても絶対和音は別のものが提示される。こっちの響きはどうですか?どういう解釈されますか?って、楽譜の向こうからござさんの問いかける顔が見えるみたいだ。

風景が刻一刻と変わる刹那の印象を切り取って表現する。ござさんの曲はそういう和音が集まってできた、視覚的に言えば印象派絵画のアニメ版。どこから聞いても新しいイメージを持つ。

こういう味わいの響きを、スピーカーなしでピアノだけで聴けたことが感動だった。緊張して記憶は白飛びしがちだが、そのはっきりしない意識のなかでアネモネの和音だけはやさしく響いてきたから。ござさん曰く「冬から春に向かう曲」、そのイメージ通りやわらかく温かい存在。

 

オリジナル楽譜を手にして、どの曲のどこから弾いても新しい発見がある気がする。

こういう楽しみはござさんの曲ならでは。

そして、あの超絶技巧をもつござさんが素人ファンでも練習すれば弾けるレベルで、しかもオリジナル曲も併せて楽譜集に仕立てて販売してくれたことに感謝したい。

個人的に去年の大ニュースといえばござの日ライブもあったけどこの楽譜集発売もそういう意味で衝撃だった。

 

 瀧廉太郎 花

(この曲も公式楽譜集に載ってるが自分がチャレンジしてるのはアネモネが精いっぱいなので、それは置いといて)

この曲も楽譜が販売されている。アルバムにも収録されている公式アレンジとは今回の演奏は全く違った。この曲こそJAZZ枠に入れていいのでは(JAZZじゃないけど)と思うような、素晴らしいアドリブパート。

今回のライブの白眉と言っていいだろう。

春を待ち焦がれる、道端の蝋梅の花にもささやかな喜びを感じるような隠し切れない春へのあこがれみたいなものを感じる。8分の7拍子という、楽譜見る限り素人には難しすぎるアレンジだけど、その変拍子が流麗な川の流れを見事に表している。

まだ冬だけど桜吹雪が舞ってるのまで見えてくる。

確か学生時代に音楽の教科書に載ってたけど、音楽室で聞いた原曲よりもござさんアレンジのが自分は100倍好きである。

 

 Joy Spring

Standard JAZZの曲。解説によれば春の曲ではないらしいが、歌の歌詞に春の要素があるらしい。ちゃんと関連があるのか、しかしござさんの好みで選曲しただけでやっぱ春っていうのは後付けの理由では……?というささやかな疑問はどうでもいいので置いとこう。

前回のソロコンサートではアルバム収録曲が中心だったけど、今回は「色々なレパートリーで……」と事前の生配信で言われていた通り、きっちりJAZZ曲を入れてくれた。そうだったらいいなとひそかに楽しみにしてたので念願叶って嬉しい。

JAZZのことは分からない素人民なので、JAZZ特有のコード進行とか、ござさんならではのコードとか、アドリブのオリジナリティとか、そういうのは触れないでおく。

しかしこういったアドリブやっていい曲とオリジナル曲の時は、断然ござさんのピアノはいきいきしてくると思うので、聴いてて楽しいからもっとJAZZやってほしいと思う。

 

ござさんがJAZZアレンジを身につけるにあたり何を重視したのかというと、理論も大切だけど他の人の実際の演奏をたくさん聞いて、その手法やアドリブを模倣すると言われていたので、自分もオスカーピーターソンのアルバムとかガーシュウィンとか買って、車で大音量で聴いてみている。オスカーピーターソンは聴いてるうちになんとなくござさんのアドリブに似てるじゃんと思うようになってきた。それからコルトレーンマイルス・デイヴィスも聴いてみてる。ビルエヴァンズだけはまだ買ってないけど。カプースチンもまだだけど。

アドリブ聴いてたらござさんのオリジナル曲に似た、まるでそこにござさんがいるんじゃないか現象を味わえる。

(ちょっとやばい人なんでそっとしといてください……)

 

相変わらずMCは息切れしてたが、ここの合間ではちょっと余裕があったみたいだ。曲調がゆったりしてたからか、HP回復コーナーだったのかもしれない。

というか毎回息切れしてまでMCしてくれることにちょっと申し訳なかったりする。でも曲を演奏するごとにコメントを言ってくれるのはファンとしては嬉しいのだけど。何ならパンフレットにでも曲名を書いてもらって、演奏は全部ノーストップでもいいんですけど。合間に2回くらい休憩入れて。

……それがござさんの演奏スタイルには合ってると思ったけど、ライブ版のそれぞれ長めの曲なのにノーストップはしんどいだろうなあと思ったので大きな声では言わないが。

とにかくそうやってMCしてるとござさんの天然なツッコミどころが炸裂しまくりで、客席からは温かい笑い声が絶えない。

でもコミュニケーション取れるからか?ござさんはボケてても終始嬉しそうに笑ってる。そういう所見るとこっちも嬉しくなる。いつもファンの方を向いててくれてるなと思って、嬉しくなる。配信のチャット欄をいつも読んでくれて、配信のカメラ目線で手を振ろうとカメラを探してくれて……

そういうところが断然推せるんです(唐突)。

 

 

さてござさんのMCもだいぶ板についてきて、

「ここで今日の曲目はあと残すところ3曲となりました」

といった旨のことを述べられたところ、客席からは

「えええー--っ!」

とどよめきがあがる。いわゆるブーイングってやつである。いや、いい意味で名残惜しいから終わらないでほしいって意味の拍手代わりのブーイング。こういう、いつもならyoutube配信のチャット欄で交わされてたようなコミュニケーションが実際にステージと客席でやりとりされてて、

「あー有観客コンサートではこういうアクシデント?も起こるんだなー」

と、昼公演で客席の片隅から見てた自分は、いちいちそのありがたさを嚙み締めた。まるでこのストピ動画で演奏に盛り上がる観衆と、その後のリクエストに応えるござさんを彷彿とさせる。名残惜しいから終わらないでほしい……もうちょっとやってほしい…

みんなそう思うよね。うん。

史上最難!?なんでもアリな連続リクエストに全力で挑んだ結果…! - YouTube

 

メインイベントーー今の気分で創作した即興曲

上記のJAZZコーナーと共に今回のライブのメインコーナーです。どの曲も素晴らしかったですが、この即興曲がござさんアレンジの中でも白眉です。

プログラムの進行が順調だったのか、今回のコンサートでは途中のアクシデントも起こらなかったからか、舞台袖から「時間に余裕があります」とかいうサインがあったらしい。時間以前に、そういう周囲を確認するような余裕がござさんにあった事自体が、去年と比べて慣れてきた感がある。そしてその余剰時間でトークを増やすとかするでもなく、やっぱりピアノを弾くところがいかにもござさんらしい。

だってね?去年のねぴふぁびのリハでも休憩時間にやってることはピアノ弾くことだったらしいので。菊池さんも同様だったようですが。類は共を呼ぶ。

しかも即興で演奏するそのお題が「なんとなく今の気持ち」なのも、そこに準備ももったいぶったテーマも何も持ってこないところも、いかにもござさんならでは。

即興で演奏しましょうとなるや否や、客席から歓喜の拍手が自然に湧き上がるのも、ファンはみんなござさんの即興アレンジが大好きなのを物語っている。ござさんも昼の部で即興やって楽しかったからだろうか?夜の部でも進行状況を気にしながらも、「昼に時間に余裕があったので今の気持ちみたいな即興演奏をやりましたが、なので、夜もやった方がいいので、やりまーす♪♬♩」とむしろ浮き浮きでやってくれた。

 

自分の記憶はだいたい白飛びしてるので、というか即興曲の詳しい構成は有識者の方に解析いただくとしてここでは触れない。夜の部を配信で見返してる限りは、ラリーカールトンのroom335をモチーフにしたアドリブかなーと思った。

ただ自分もござさんの即興アレンジが大好きなだけで。弾く曲とかジャンルとか、そういった音楽的な制約がなくなって自由にやっていいよとなった時のござさんは、見ててほんとに楽しそうだし、それは即興の演奏にそのままあらわれる。気持ちが乗ってる時の即興は最高だ。昼の部ではここで袖をクイッとまくり上げて弾き始めたが、そこからラストまでが段違いに演奏が素晴らしかったので、ござさんの袖まくりは今も昔も一段ギアが上がるスイッチと目していて間違いない。フワフワした上着だったのはまくり上げやすいからだったからだ、絶対そうだ。(キャップにサングラスだった昔のストピ動画ではほぼもれなく袖まくりで弾いてるし)

生配信でも最後のノンストップリクエストコーナーを絶対になくさないのは、それがござさんの生活の中で随一生き生きと演奏できるからではないか。水を得た魚のように。

こういうことできる人は悪いこと言わないからずっと音楽を職業にしててほしいなあと思う。菊池さんの言う通り国宝かも。この才能を音楽メインにしないで眠らせておくなんてもったいなさすぎる。そんなの、人類にとって損失。

(でも介護職をやめるまで、学生時代から続けられていた配信時代の10年もござさんの音楽を形作ってきたうえでなくてはならない存在だと思う。(ああ考えが矛盾してるなあ)

 

 

(昼公演の実況)

※夕さりやり始めて首をかしげ、客席から笑い声で気づく

観客席とのあたたかいコミュニケーションは続く。

あと3曲、となったところで即興演奏に続いて演奏されるのはyoutube動画の幻想即興曲…のはず、しかしござさんが弾き始めたのは物憂げなイントロで始まるオリジナル曲……夕さり?

あれ?と思ったのは客席だけではない。弾いててござさんは、ん??っというふうに考えこみながらやがて立ち上がってアナウンスし始めた。それと客席から笑い声があがったのがどっちが先か覚えてないけど。

ござさんの天然ボケ炸裂。おもしろすぎる。

ほんとはこのような放送事故級アクシデントはあってはならず、謝罪ものの間違いだったと思うけどこの場はござさんファンのためのステージだったということで、そんな天然ボケが好きなファンが集ってた場だったのでむしろ自分にとっては即興演奏に続いてご褒美だった。

ほかのセッションイベントとかではきっちりプログラム進行をこなされてたようなので、そういうONとOFFがはっきりしてていいんじゃないのと思ったり。

(いいんか?)

これ書いてるのは金曜日、明日は、というかもうすぐ今日になるんだけどねぴふぁびのコンサートもあるしそっちではどういうパフォーマンス見せてくれるのかな?と楽しみだ。

 

 

上の天然ボケ炸裂は昼の部のできごと。

夜の部の配信では、「昼の部で曲順を間違えたし」といいつつメモで進行状況を確認するござさん。

いや……メモあるならそれをピアノに最初から置いといて見ながら弾けばよかったんですよ?そういうのに頼りたくないのでしょうか?なんの意地っ張りですか?ていうかメモは後ろ向いてでなくても、正面向いてご覧になったらいいんですけっど?

しかしござさんファンにとっては生配信のスパチャリクエストがあったころ、それより前の昔からメモはお馴染みであってむしろ客席は喜んでいるwww完全にホールの雰囲気はお笑いの舞台そのもの…笑いを取るって難しいですよね、これ台本なしでアドリブでやってるほうが演奏より難易度高いのでは?

それから最後の曲になる前の挨拶と共に、配信でご覧になられてるファンの方へと言ってカメラ目線がわからないからとピアノの上のタブレットの配信画面へ何度もお辞儀を繰り返す。そういうとこ推せる……!(n回目)

そんな感じで昼の部も夜でも、客席の雰囲気をすっかりつかんだござさんは、満を持してプログラムの曲を弾き始めるのだった。

 

幻想即興曲アレンジ

ストリートピアノや、上記のアドリブとは違って楽譜が決まっているからか、コンサートでは曲の前に一瞬間をおいて準備しているような気がする。

youtube動画にあがってた他の曲も同様だけど、これをライブでやることがそもそもすごい(素人から見れば)。動画なら撮り直してなんども演奏内容を推敲して仕上げたんだなと思うけどライブの1発本番でやるのがすごい。

アドリブはその時の気分でやれるのが楽しそうだったが、アレンジを決めている(たぶん楽譜も決めている)曲はこのツイート通り猛練習を重ねて仕上げてきたのかなと思う。youtube動画もすごかったがライブ演奏はそれにも増して迫力がすごかった。

いや?クラシックもわからんしピアノの奏法も知らない素人民が言うだけですけど。

ショパンの曲好きだしー」というように数ある曲の中でも幻想即興曲はたびたび生配信でも出てくるし、様々にいつもアレンジされていたことからもござさんはこの曲はそうとうお気に入りなんだなと思う。右手の16分音符が続くパートを左手に置き換えて、左手強化トレーニングしてましたというくらいには好きらしい。

自分的お気に入り?中間部ゆっくり部分ののボサノバアレンジと、youtube動画ではちょうど背景に電車が動いてて不思議とリズムが合っていた前半部分の左手のリズム、それから後半ノンストップ状態でラストになだれこんでいくところ…?

 

(小声)

それとね、即興演奏以後の最後の3曲が(少なくとも昼の部のテンションは)すごかっただけに、曲ごとに客席に向かってお辞儀とそれに対して拍手は不要なのでは、と思う。どうしても聞いてくれてるファンになにかしたい、言いたいござさん。その気持ちは痛いほどわかるので、演奏会のラストに万雷の拍手を送るから、途中は曲名だけ告げててもらえればファンはじっと聞いて見守るのにな、と思う。

クラシック演奏会だと最後に拍手じゃないですか?交響曲の楽章の合間にも拍手はしない。ピアノソロのコンサートは行った事ないからわかんないけど。

ござさんのコンサートは構成がまた違うと思うけど、前半後半の合間に休憩とか入れてもらってもいいし、とにかく生配信の最後のノンストップメドレーみたいな勢いでやりきった後に、拍手を贈りたいんですけど。

ていうピアノ素人ファンの思いつきであった。

 

夕さり

このアレンジの初見はたしか2021年のござの日ライブでした。たぶん。その後ソロアルバムが出て収録されてからも、自分はこの曲はどこか苦手でした。

夕暮れどきが寂しくて物哀しい。

星空は森閑としたなかにきらめく星が綺麗だから好きだけど。

日暮れの風景は空のグラデーションが色々な物思いを起こさせる。その思いは沈みこむことはあっても、ウキウキ楽しい気分にはならない。この時期の夕暮れはいわゆる夕方の時間帯以前に暗くなることも多いので、冬が苦手な自分には夕暮れは日照時間を早く終わらせにやってくる憂鬱な存在。

 

夏大好きな自分は、真夏の正午ごろ、田んぼの稲が緑の葉を色濃く揺らせて太陽が強烈に照らす中を自転車で走り抜けるような爽快感が好きなのに。

 

ソロアルバムのオリジナル楽譜集がリリースされたが、自分が弾きたいのは、温かい気持ちになれるアネモネであって夕さりには視線がいかなかった。

 

でもソロコンサート版の夕さりは、豪華。

何て言ったらいいのかわからないなあ…

ネガティブなイメージで食わず嫌いからアーカイブを避けて通ってる人(そんなの自分くらいだが)はもったいないからしっかり聴いておいたほうがよろしいかと……

CD版にはない華麗なアドリブが物憂げな旋律を彩る。渋い曲が(短調?そんな詳しいことは知らない)磨かれてさらに渋い濃い紫色のような、暗い色の中に華やかさと艶やかさを備えたような。

アルペジオに乗って散りばめられた音が光を抑えた曲の中に美しく輝く。

 

 

清新の風

夕さりからのトレモロを介して転調しながら?移り変わっていく旋律が素晴らしい。

前の曲の余韻に浸ったまま次のオリジナル曲も堪能できる。ライブならではの醍醐味。ならなおさらのこと、それぞれの曲間の挨拶はいいから、何曲かごとに続けて弾いていただいて、トークは時々挟んでいただければ結構なのですけど。いやトークは何曲かごとだったけど、それぞれの曲ごとに挨拶はほんとなくても大丈夫なのです……

Youtube生配信でも常々思うけど、曲の間のなんでもない繋ぎこそが大好きだから……

 

イントロから通常の楽譜通りのイントロパートに移るまでがちょっと豪華な劇場演出版ぽい。コンサートの最後を飾る曲にふさわしい壮大な幕開け。

この曲は2年前のねぴらぼinventionで初お披露目されてから、ライブやコンサートではたびたび演奏されているけどその時々で表情が違ってまったく飽きない。ござさんの曲はアレンジ曲、オリジナル共にすべてが(上記の即興曲同様に)その時に合わせてさらにアレンジされてくるので、聴いててもああ知ってる曲だな、ではなく今回はどんなアレンジなのかなあ、って楽しみになる。

ござさんの持ちレパートリーはおよそ2000曲あまり、これからも増えていくだろうしオリジナル曲も増えるかもしれない。それらの中から選ばれるコンサートのプログラムは、予想するだけでも楽しい。

ソロコンサートでもあらゆるジャンルから演奏曲が選ばれ、それぞれの曲にこめられた思い、また演奏を聴いたファンの思いを乗せてなお、最後に演奏されるこの曲は諸々を受け入れる包容力がある。そのように自由にアレンジして演奏するござさんの技量がすべてを受け入れているともいう。

ねぴらぼinventionで初めて聴いたときのMCは「広い海に漕ぎ出していくような……」といったイメージを語られていた。その時はござさんの音楽活動の先行きは前途は大きく海のように開けていたがしかし、自分は不安でいっぱいでもあった。

でもそれからござさんの足取りをたどってきて、不安は消えたわけじゃないけどござさんなりにしっかり一歩ずつ進まれてきたのを見て少しだけ安堵の気持ち。

自分的注目ポイントは1:38:15ごろの右手で同音打鍵しながら左手で合図?リズム?を取っているところ。時々クルっと回ったり、左手大好き。(←ひとりごと)

 

ござさんの作り出す音楽は、単音の旋律も、また豪華な装飾のついた和音も、清冽なせせらぎのように純粋でどこまでも澄んでおり、ある時は聴き手に色々な思いを想起させるような味わい深い、でも綺麗なままの響きを持つ。

 

 

アンコール:ダニーボーイ 

「いつもの配信の1.5回ぶんくらい弾いてるわけですが、普段のライブと違う環境のおかげで、あんまり疲れてない……というと長く弾かされちゃうので~~!アンコールは1曲だけ!ダニー・ボーイでお送りいたします!!」

MCもほんと板についてきてお客さんは安心して笑ってられる感がある。ござさんが余計なことを言わなくなった、ともいう。

とにかく途中のMCでは息切れしてたくらいなのにも関わらず(ていうかクラシックコンサートだとピアニストは喋らないんじゃ…?知らないけど)、アンコールも弾いてくれるのであった。感謝しかない。

この曲はコンサートの定番曲として、というかアンコール曲として定着しつつあるかもしれないので、この素晴らしい即興演奏はこれからも聴けるかもしれないという淡い期待を抱いている。

このダニーボーイとの自分的馴れ初め動画も貼っておこう。

ダニーボーイ(Jazzy style) / arr.ござ【月刊ピアノ掲載】 - YouTube

それは月刊ピアノ連載用のアレンジ楽譜だったらしい。この時まだピアノ練習再開していなかった自分は、この動画はどちらかと言えばござさんの自宅案内ビデオくらいに思っていた。

でも素敵な演奏は印象深くて、このアレンジはのちに翌年のござの日ライブ(無観客)でも使われていたと思う。ソロアルバムにも特典としてDVDで収録されてる演奏なので自分にとっては特別な存在だ。

 

昼公演では冒頭の旋律のベースラインがなんでか6拍子?よく知らんけど旋律1つの音に対しベースラインは6つの音?高速で左手が動いててかっこよかった。後半は上記youtube動画にもあったようなきらめきの感動アレンジ。

夜公演のアレンジはテンポアップした元気なJAZZ、ちょっとアニソンぽいのが混ざってる。

どちらも最後は劇的な盛り上がり方、ござさんは音楽で語るんでしたね、この曲には来場されたお客さん、配信で見てくださるファンの方々に向けたお礼なんだろうなあ。

めいいっぱいの感謝の気持ちがあふれている。

こうして配信の自室から飛び出して音楽活動を専業に、ホールで演奏できるのもファンの皆さんが支えてくださっているから……っていう気持ちが見て取れる。その気持ちはふだんからのござさんの言動、所作を見ていればわかることだけど。ござさんはピアノでその応援に応えたいのだろう。

 

次の1/21のねぴふぁびでのコラボ演奏楽しみです!

……ってもう今日なんですけどΣ( ̄ロ ̄lll)ガーン

投稿遅くなって申し訳ありません……というか長くなってすいません…

 

 

あと書き:サウンドブラスター

自分のパソコンは、ヘッドホンとの間にサウンドカードを接続して聴いている。買った当時の衝撃を記事に書いてたので貼っておく。

 

配信を聴く場合においてですが。

この拡張機器は約12000円もするのですけど、2年前ねぴらぼinventionの配信を聴くために当時無い袖を振って購入しましたが、結果論として間違ってなかったです。

楽器が発する音の波動、演奏者と楽器の呼吸の掛け合い。それらがまるで生で聴く音のように立体的に構築されて再現される様は圧巻です。

 

ござさんのピアノにおいて言えば、ござさんの刻むわずかな装飾音から、絶妙なタイミングでずらされるリズム、アクセント、それらが構築する精密に計算されたダイナミクス、……

まるで人間の耳よりも精緻に分析しているのではと見まがうような素晴らしい再現度。

 

視聴環境をどれだけ重視するのか、コスパの観念の相違によって価値観は違ってくると思いますが、パソコンの視聴環境がある方はこれとヘッドホンを使用することで、いつでも目の前でござさんがピアノを弾いてくれてるかのような状況を堪能できることをお約束しよう。

 

自分は個人的に、地方在住でコンサートは滅多に行けないし、配信があればこうやってアーカイブも楽しめるから買った意義はあると思っている。今度のねぴふぁびも配信が楽しみだ。

 

 

 

というわけで、自分も来週までに、前回のライブをレッツ復習。

まず今回の第2回ねぴふぁび、つまりNEO PIANO Far Beyondの告知フライヤー。

 

 

※資料①:去年の2022/4/24のねぴふぁびライブは、一年間の期間でアーカイブ配信チケットを発売中。いつでもどこでも聴ける、持ち運べるアーカイブコスパ抜群でお得です。ライブ内容も充実のコンテンツです。

 

 

※資料②:この去年の配信アーカイブには出演者のトークという特典がある。

また当日ライブの舞台裏という出演者の素顔が見れる動画をたくおんTVさんがyoutubeに投稿してくださっています。

 


 

 

 

ピアノ初心者の練習日記

 

この日記は推してるござさんの事と共に、自分の推し活日記でもある、

ただ自分は偶然推し活できるタイミングでござさんを知った。2020年2月28日、つまりコロナウイルスで翌日から学校が休校になるタイミング、発見するのがそれより数ヶ月早ければ自分は推し活もピアノもままならなかっただろう。

 

人生のそれぞれのタイミングで推し活すればいいのであり、この記事も読む人それぞれのタイミングで共感してくれればいいと思う。

というかファンそれぞれのペースで自分なりに推し活すればいいのでは。

ござさんのチャンネルは定期的に配信してくれるし、アーカイブもメンバー会員じゃなくても一か月?くらいは無料で見れるところにあるから、マイペースで応援できてそういう意味ではファンに対して敷居は低いと思う。

自分は自分の時間を全く取れない時期が10年くらいあったので、今自由に時間を使えて家族の理解も得られ、ネット環境もあることに感謝しながらこの記事を書いてる。

 

 

自分はもともと吹奏楽ファンだ。学生時代は部活の休みも正月の2日間しかなくてずっと楽器と一緒だった。朝始業前も、昼休みも練習してた。

パートはクラリネット

初めて買ったCDも、東京クラリネットアンサンブルのアルバムだった。それを学校に持って行き部員みんなで聴いて、プロの技と音色に憧れたものだ。ただ楽器に関わっていたのは学生時代までであり、今はもっぱら吹奏楽は聴いて楽しんでいる。コロナ前は、近辺で開かれる管楽器関連のコンサートにも行っていた。

 

自分がピアノを習っていたのはそれより前の子供の頃の話で、過去の苦い思い出として記憶にしっかり蓋をしていた。埃をかぶった家のピアノは、主に姪っ子専用と化していた。はずだった。

だからピアノ曲とかなんも詳しくないし楽器として避けて生きてきたはずなのだけど。

 

Youtubeで偶然ネットピアニストのござさんを発見してから今まで親しんできた吹奏楽や管楽器の演奏が、色褪せたわけではなく今も大好きだけどそれよりなぜかピアノが好きになってしまった。

吹奏楽大好きのはずだったんだけど、不思議現象。

正確に言えばピアノが好きになったというよりは、推しの作り出す音楽が好きなのかもしれない。

ネットでピアノ関連の演奏を聴いていくなかで従来のクラシック音楽に触れる機会や、コンサートでピアノを聞く機会もあった。コンサートで聞いたピアノはかてぃんさんとオーケストラの共演だったから、やっぱりピアノとしてはクラシック音楽というよりその人独自の演奏に自分は興味がある気がする。

 

それはともかく自分が推しているござさんは、独自に、自由に音楽を発信していて、あまりにも伸び伸びと楽しそうだったので、うっかり自分もピアノの蓋を開けてしまったのだ。

その頃すっかり姪っ子専用機と化していたピアノ、それにちょっと自分も触ってみようっていう気になった、なぜか。

 

それがちょうど2年前の今頃。その後ねぴらぼinventionを経て練習を手探りで始めてみたのだった。

 


 

ただ当時の自分のピアノという楽器に対する認識は

月刊ピアノにファンが弾けるようなアレンジも連載してくれていて、楽しく気軽に始められる楽器」

だった。子供の頃やめてから関わってない自分の知識といえばその程度。(なんならピアノは黒歴史だったし。あえて関わるのを避けてきたから何にも知らなかった)

 

気軽に始められるという意味では何ら間違いではない。電子ピアノがあれば、振動の問題はあれどマンションなどの住環境でも演奏できるしもっと身近な入り口として子供むけの小ぶりなキーボードや折りたたみできる電子ピアノまで出てきたのだから。

 

 

自分はござさんの指練習動画を解説してくれている動画(ややこしいな)を手掛かりに練習を始めてみた。それから何十年かぶりに練習本を入手してやってみる毎日。

でもそこには海よりも深い落とし穴があった。

ござさんは音楽って素晴らしいってことを、ピアノを通じて、またあらゆる手段で発信してくれている。ファンの好きな曲を生配信で弾いてくれ、ちょっとしたアレンジの発想はすぐに楽譜つきでTwitterにあげてくれて、Youtube動画でも独自のアレンジをスタジオ収録された本格的動画を投稿されている。

月刊ピアノの連載にも毎月オリジナルのアレンジ楽譜をのせてくれる。一般人でも弾ける難易度、特徴的な和音と独特なリズムはちょっと和音を弾いてみるだけでもござさんの世界を楽しめる身近な存在だ。

それらの曲を、昔やってたハノンの教則本と合わせて楽しく練習するはず、だった。ウチでは昔妹もサラーっとピアノ弾いてたし、あんなふうに弾けるといいな、練習楽しいな………

 

というのはあくまで曲が弾けた、それだけの話だ。それ以前に曲を弾くことで精一杯だったけど、でも指を覚えても自分がイメージしてきたござさんの曲、ピアノの音にはなんか程遠い。なんか違うぞ?

そう思って、基礎練からやり直すことにしたやり直すって言ってもピアノ再開後の道のりは短いものだったけど、それにしても短絡的すぎたから。

 

楽器としてのピアノを考えたとき、何も考えずに自分はただ鍵盤を押していただけらしい、と思ってそこをもうちょっとゆっくり考えたかった。

 

鍵盤を押すと音が鳴る。

ピアノの中でのそのハンマーの動きまでは見えないけど、鍵盤の押し方、指の動き、力の伝わり方、手の関節の動き、手への体重の伝わり方、体幹から手へ、また音が出た後の指の動き、姿勢と音への影響……

一つの音にはそれらの一連の流れ、体から伝わるメカニズムがある。

 

それは基礎練以前の音を出す観念だ。

機械的に、指の物理的運動として基礎練を捉えると、早くて正確だったらいいじゃないかってことになる。タイムを競い合って優劣をつけるようなものだ。

で、楽器の表現はそこに重きを置くものではない事に段々気づいてきて、自分の練習を振り返ったとき、まさにタイムを気にする競争みたいだったから、角度を変えて考えてみることにしたのだ。

 

ピアノを再開してからその境地に至るまで約一年を要したけど、その間も基礎練はやってはいたわけで、色んな曲も弾いてみたし、無駄な時間だったとは自分は思わない。

ピアノの本当の音の存在に気付くのに必要な時間だったと思えばいいのだろう。

 

そこから練習方針を変えてみた(今んとこ更に1年経過)。まず自分の出す音をじっくり考えられる速さでやってみる方向へ。メトロノームでいくらでも遅くできるから、音の間のつながりと指の動きも考えつつ。

それから最初、一番分からなかったのが腕の脱力だけど、今の所弾いてて肘とか手首が痛くなることはなかったので、関節の使い方は間違ってはいないみたいだ。合ってるならござさんみたいに一日10時間とか弾いてても平気なわけで。自分はそんなに弾けませんけどね物理的に。

 

忙しかったり疲れていたりで、時間ないときはピアノに触れないことも多い。

しかし3分でも5分でも、隙間時間でなんでもいいから鍵盤さわるだけでも意味があるというなかば都市伝説のような噂を聞いたので、とりあえず一式の練習はできなくても少しでも弾いてみることにした。そんな短時間でなんか意味あるのかと半信半疑だったけど、鍵盤の感触ていうか感覚で覚えてたことを忘れないようにするっていう意味では、効果はあったのかもしれない。一週間とか空いてしまうとほんと忘れてしまうので。

 

そういう少しづつの練習を続けて行っても、ハノンとござさんの指練習は長い時間かけてどうにか覚えたのに、スケールだけは楽譜のページ開いても、やり始めて2小節で眠くなる。さっぱり頭に入ってこない。まずどういう並びの調で書かれてるのかもわからなかったし、長調は1種類しかないのに短調は2種類あるのもわからなかったし、短調は上行系と下降系で音が変わるのも意味わからなかった。

しかしござさんのアレンジにはスケールやアルペジオがしょっちゅう登場するし、まずスケールできた方がいいのだろうか????と疑問に思って悩む日々。そんなんに時間取られてたら間違いなく曲なんて練習する暇はなくなる。

でもやっぱりそこをスルーしてごまかすことはできないようだったので、観念してひとつひとつ覚えることにした。

 

 

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ここで去年は大きく練習の間が空いた。

ござさんが6月、流行りの感染症にかかって自分もテンションが地まで堕ち、さらにパソコンが壊れてブログが8月前まで更新できなくなって詰んだからだ。ブログ書けないということは?自分にとって言葉書くのは息するのと一緒なので、呼吸困難になったみたいに口をパクパクさせる鯉のごとくジタバタしながら精神不安定でに陥ってピアノどころではなかった。

その後自分もセオリー?どおりに流行りの感染症にかかってそれで夏は終わった。

その間、ござさんの活動方針にも自分は明るい道を見いだせずに悩んでて、結局まともに練習再開したのはいつなのか?10月ごろ?覚えてないけど。

 

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ござさんの誕生日後に自分は気持ちを整理するきっかけ(なんだっけ忘れたけど)を見つけてブログもすらすら書けるようになり、ピアノも楽しく再開できるようになった。

 

と、そんなわけでピアノ練習歴としては一年の約3分の一を自分は棒に振ったわけですが、案外色々基礎連した分は指が覚えてるもので、また毎日練習してるともとのペースに戻ってきた。

 

そっから目から鱗の案件です。

先月つまり12月上旬くらい?から、いきなりスケールの指を覚えられるようになって驚いた件。あれだけ一日1小節とかだったのに。最初、いつまでもハ長調から抜け出せなかったのに。

スケールもすらすら初見の所を弾けるようになって一気に先に進めるようになった。弾けてたところも指を忘れなくなった。

また、月刊ピアノの練習してた曲も、どうにか曲として成立し始めた(速さはおいといて)。

 

要するに弾けるようになってきたので、弾いてて楽しくなってきたのだ(日本語よくわからないな)。

自分が小学生でピアノやめたのはつまんなかったからだ。なぜつまんなかったのかというと弾けなかったから、それは練習しなかったからなので当然なのだが。

なぜピアノの練習しなかったのか?それからあと中学の部活で始めた吹奏楽は下手なりにもあんなに楽しかったのに?

たぶん基礎練がつまんなかったのかもしれない。そういう積み重ねるっていうことをやってこなかったからかも。

というわけで、基礎練楽しいモードになれたので、練習続けられるかなと思う。毎日ちょっとでも鍵盤に触るっていうのも練習嫌いじゃないからこそできることだし。嫌いなら強制されでもしない限り、ピアノにまず自分からは近づきませんよね。

 

しかし進捗状況は限りなく変化がなく、前日より後退しなければいい位のレベルである。でもそういう現実は事実として考えて、なんか前日より変化したところを自分で勝手にピックアップして、「よし今日もがんばった!」って考えることにした。どんな小さいことでも、その日できるようになったことを探して、進歩したってことにしとくのだ。そう考えるとネガティブな考えにはならない。

ただ弾いてる最中は、手の神経、体全体の使い方に気を配って音に細心の注意を払って弾きながら聴き耳を立てている。どうすればもっとよくなるのか暗中模索しながらも自分なりに考えて弾いてみている。

 

月刊ピアノの連載楽譜も色々なアレンジがあるようなので、もうちょっとピアノに慣れてきたら、というか今やってるアレンジを弾けるようになったら、色々ほかの月の楽譜もチェックしてみたい。

ござさんのオリジナル曲も、自分で譜読みレベルでいいから通しで弾いてみたい。

 

こんなほぼ基礎練しかしてない民でも弾いてて楽しいのは、ちょっとやってみるござさんアレンジの曲が、曲名は何にしろ、何弾いても和音がござさん特有の響きで、ひとつ弾くだけでも、ちょっと演奏するだけでまるでござさんがそこにいるみたいな、目の前で弾いてるみたいな存在を感じられるところだ。

(ちょい妄想入ってるけど決してヤバイ人ではない)

毎週生配信もやってくれてそれだけでも十分ござさんの音に接することができて幸せなのだけど、その音を、自分で弾くことでホログラムかなんかみたいに自分のそばに再生できる…………

 

そろそろこの辺で風紀警察(なんだそりゃ)につかまりそうなので、自粛することにします。

ござさんアレンジの曲は、ござさんを身近に感じられる、初心者ファンにも優しく弾ける難易度の曲なので、どなたでも気軽に挑戦できます。

毎月月刊ピアノで絶賛連載中。

また、ソロアルバムの曲と連動した公式楽譜集も発売中。

くわしくは、公式サイトをご参照ください。

ござ オフィシャルサイト

 

(……公式サイトが充実すると、こうやってリンクを参照に貼る事もできるので、初見さんにも信用度爆上げだと思うんですよね、ほんとよかったです)

 

 

 

 

 

 

1/8の生配信

 

目次:クリックで各項目へ飛べます

 

 

新年の挨拶(前回のブログでも挨拶したけど)

お正月明け、寒さも本格的になってまいりましたが皆さまいかがお過ごしでしょうか。

自分もござさんと同様(?)、夏大好きで暑いほど元気が出ますが、冬は反対に動きが鈍くなります。ほぼ冬眠に入るので。体温もなぜか36度台にのらずいまいちキレが悪くなり、………つまりカエルとかヤモリみたいな爬虫類って感じです。冬の間は地下で丸くなって眠ってるんです。

でもござさんとかいう人を知ったので、ここ数年なぜか冬でも元気だ。色々と生物的サイクルがおかしくなっている。眠ってる場合じゃありませんよね、忙しいんですよこれ書かなきゃいけないしピアノ練習もあるし時間足りないし。

 

さてここのところ、ござさんの生配信のお知らせは年末以降しばらくなかった。

年末はご実家で紅白見てるのかな、紅白でその年流行った歌手とか歌をチェックしてると言われてましたし。お正月もご家族で静かに過ごされていたのだろう。

息子がいる親として、自分は勝手に思う。

ござさんはなんも言わないがご両親にとっては、そういう節目にはご実家に帰ってきてもらって元気な顔を見せてもらうことが一番の親孝行。何も言わなくても元気で仕事して活動を続けてることが分かれば親は嬉しいものだ。って部外者ながら勝手に考えている。

ご本人は実家でも音楽の事しか考えてない報告が来ましたが…でもご実家にそんなに色々資料が残ってるなら、全部今の家に持ち出せばよろしいんじゃないですか?

 

このつぶやきについては、素人たる自分はいちいち突っ込まないことにしました。どっちの曲も知ってますけどね、違いを考えたことは素人だから無いんですよね。そっとしといてスルーしよう。

去年はこんなことも言われてたし。それ以来深く考えるとわからなくなるので逐一リプできなくなっていまいち自分は息が詰まることもあるけど。だから、自分が分かるツイート来ると「ををっ??」と思ってさっそくリプつける素人民。

 

素人にはわからんシリーズもうひとつ来てましたね。

いわゆるスルーしてほしい案件ですね。

 

でも楽譜つけてくれて、よくわからん人も弾いてみたら楽しいよって事だと思うが……あとで弾いてみよっと。和音の音抜いてもいいのかって問題にはノーコメントです。ござさんの和音は複雑怪奇な造りと展開を擁し、覚えるのも一苦労で、アレンジ楽譜見て常々「これらの音のうちどれか抜くことできたら覚えやすいのに」と思ってる一般市民には何ら関係ないツイートです……え?いやちっともサボろうとか手抜きしようとか思ってませんってば。真摯に楽譜とピアノに向き合ういたいけな初心者ですって……

 

 

 

さて年末から生配信の間隔があいていたがひょっとしてソロコンサートまで空くかな?と思っていた。

ござさんは大きなイベントとかコンサートの前は、締め切り前の漫画家みたいに缶詰めになってひたすらピアノを弾き込むから、今回も来週のソロコンサートに向けて練習中なのだろう。

猛練習って(´•̥ ω •̥` )ブワア……

開かない扉の前に「練習中」と札が下がってる前で自分は立ち止まり、防音室で聞こえてこないはずの中の練習の音にそっと耳をすませて、雰囲気だけ想像してまた通り過ぎるのだった。

あれだけピアノ弾けるのに、猛練習って…

しかしそうやって練習するからこそのあの演奏なんだなって思った。勢いあまってピアノ練習のブログも書いてしまった。

 

 

新年の正統派生配信(のはず)

でもそういうコンサートのアレンジは決まったキメ譜で弾いてるだろうから、自由に即興で弾ける配信はどこかでされるのかなと期待してる所に果たしてお知らせはやってきた。

しかしそのお知らせはどこか古風。お正月明けだから?

 


夕方の配信だったので、ソロコンサートに向けて日中に活動時間の焦点を合わせてきてるんだな、さすがと思いきや違った。

就寝5時からの起床1時?

または就寝9時から起床4時?

昼間起きてるから大丈夫なのか…?

ソロコンサートの直後にねぴふぁびのリハーサルもあると思うんですが大丈夫なのか?

 

そんな危機感が頭をかすめたけどそれは置いといて。

お正月明け配信だったので、演奏はいわば襟を正した紋付き袴とでも言おうか?正装して並んだなか、金屏風を背景に琴で春の海が奏でられ、金粉が施されたお屠蘇が赤い塗りの酒器で皆に振舞われて、日本舞踊の新春の舞を鑑賞する……

っていう感じの正統派でした。語彙力が無いので背景のセットを設定してみました。

 

どの曲もござさんならではの代表的アレンジがほどこされた有名な曲。

ひとつひとつ、長めに、丁寧に解釈されたアレンジで、且つ華やかな装飾が施された目にも鮮やかな豪華版。

ござさんは紋付き袴では登場しなかったが、ピアノの演奏が代わりにかしこまって三つ指ついて挨拶してくれた。慌てて自分も正座して背中を伸ばして威儀を正してみたり…

 

そう、正統派です。

新春だから最初にお正月の曲に続き、粉雪、冬のバラードメドレー……

最初の宇多田ヒカルの First Love からして抒情的なアルペジオが胸を打つ。どの曲も感動がこみ上げてきて感動を禁じ得ない。これは配信全編タオルが必須だな……

 

 

通常運転

しかしその後、やはりそこはござさん一瞬ニヤッと笑った気がする(気のせいだろ)。

そうやって夏の曲だと言ってSummerを拾うwww☀️☁🏖 なんでやねん。満月だったから月メドレーとか、お正月だから和風な曲メドレーとか、色々あるでしょうよ。

「いいですね~~ロックな感じで反骨精神があっていいんじゃないでしょうか」

そうですか・・・

とにかく、最近クリスマスとか冬の曲とかを聞きなれていたので、毎回違うアレンジが施されてて楽しめるとはいえ、夏の曲をここで聴くとは思ってないから新鮮な印象で面白かった(と前向きに考えることにした。)

新年からアゲアゲ。サザンの曲で波乗り気分。花火も上がって夏祭りにミュージックアワーでノリノリ、夏影とSummerで感動的〆…

 

そう、間違えてはならない。

ござさんの生配信は今も昔も遊びの場だ。

最近、公演やコンサートなど公的な場で演奏することが増えてきた昨今の情勢を鑑みるに、ますます生配信の重要性は大きくなるばかりである。何の曲をどんなアレンジしようか試せる楽しいところ、ファンの方々とチャットという場ではあるがコメントを拾うことで触れ合える数少ないコミュニケーションできる数少ない自由な遊び場。ござさんにとっての生配信はそんな位置づけなのだろう。

(決まった楽譜を半年も一年もかかっても仕上がらない自分には、ちょっと何言ってんのかさっぱり分かりませんけど)

 

JAZZメドレーも有名なスタンダードナンバー(になぜかマツケンサンバが入りながら)でアドリブもキレキレで素晴らしい。ラテン曲も混ぜながら、Danny Boyできっちり泣き落としにかかってくる所が確信犯。 

さらにボカロはここぞとばかりにスイッチのネジが外れてどっか別世界に飛んでる。ゾーンに入ってしまったというか?やっぱボカロ(とゲーム音楽とアニソン)を弾いてるときのござさんが随一アレンジの表現もリズム感も生き生きとしてる。最初、ボカロがそもそも何なのか知らなかった自分が、千本桜から入って一気にボカロから抜けられなくなったのもござさんの生配信のおかげ。

参考リンク(メンバー限定):ソロアルバム発売直前ピアノ配信! 2021/11/22 - YouTube

(人メリも何やってるかわかんなかったですね、ござさんも謎って言ってましたしそっとしときましょうかね?楽しそうでしたので。)

 

それから……季節感もやっぱバグってる。冬のお正月の曲に、夏メドレーときて、最後のメドレーでなんで春の曲拾うんですか?お正月なら新春ですよ。春の海をFANTOM8の琴の音色で弾いてくださったらよろしかったんですけれども。

絶対、我々ファンはござさんの手のひらの上でいいように転がされ弄ばれているのだ。

意表を突く展開に目を白黒させて右往左往する自分、そのような人々の姿をチャット欄から喧騒を読み取って、その反響を見ながら、してやったりと眼鏡の奥でほくそ笑んでいるのだ。マスクで表情見えないけどきっとそうに違いない。

でも問答無用で有無を言わさず華麗な和音と圧倒的テクニックで、まじめにやれー(笑)というファンの少数の野次はチャットの彼方へ飛ばされて見えなくなるのだった。

ふう・・・(なんのこっちゃ・・・)毎回同じこと書いてるかもしれない・・・まあいっか??

 

ちなみにござさんの演奏する「春〜spring〜」 は、過去に伴奏アレンジとして楽曲提供されていてちゃんと名前もクレジットにあげてくださっているので、動画を貼っておく。うーんいつ聴いても名曲。ヒスブル、懐かしい。


これはもう2018年のアレンジコラボで、4~5年前ということになっていて、歴史の遠く彼方に埋もれているといっていいだろう。でも一目でわかるござさんの音。

他にもコラボ案件はその時期から細々とだけどされていたようだ。公的リリースから単にyoutubeに上がっている動画まで、多様なコラボがあるので、動画再生リストも引用させていただきます。 ござ 他チャンネル - YouTube

《※再生リストは、非公式ホームページ様よりリンクさせていただきました:ござ(ピアノ演奏者)の非公式ホームページ ~即興ピアノアレンジの天才ござさん~ 》

 

 

さて謎は解明されたのか

結局自分らファンはござさんに遊ばれてるところまでは分かりましたけど、ではどのようにその奔放なアレンジにして聴く人の心を釘付けにして離さないドラマチックにして感動的なアレンジを、瞬時に考え、且つ同時に弾けるのか?

その答えは……

わかりません。

盛大にコケる音が聞こえたようですけど気のせいでしょう。

そのござさんの即興アレンジの肝心なところはやっぱ同様にアレンジしてピアノ弾ける人の解釈にかかってるはずなんですよね。素人がそんなのわかったら、このブログもとっくにやめてますよ。その謎がわからないので延々と書いてるわけで。冒頭に並べたコードの工夫のツイート、ああいう日頃からの積み重ねが鍵を握ってるはずですが。

 

でも素人なりにわからないながらも、音楽もピアノも関わってない人でも一度聴いた人をひきつけて離さないのがござさんの演奏だから、むしろ初見さんとかにはそれで充分なのかもしれない。難しい理論を知らないと良さがわからない、という構造よりも、偶然生配信を通りすがりに聴いてくださってる人にも、一目でわかるっていうのが初見さんにアピールできて効果は大きいと思うし。

 

 

さて、最後のノンストップメドレーも豪華ですごかった(語彙力)。

凄かったので全部書きたい。煩雑になるけど気になるところだけでも( ;´ω` )

 

新世界より」も有名なところから拾ってていつもより盛っている。

木星のアレンジの後半に独自のリズムを足してて、特別感。

Eyes on Meも華やかで儚げな美しいアレンジ。

ユーミンの春よ来いがビートを効かせた感じになっていて逆に新鮮な感じで、

LOVE LOVE LOVEは前奏からほぼ原曲を踏襲してて……すごいんですよ!コーラスとかオルゴール音?とかを右手の高音トリルでずっと再現してて、ベース音と旋律は全部左手でカバー?相変わらずやってることが人間じゃない(ほめてる)。。ラスサビにさらに低音がバーンと入って、チャットでみんな思わず歌いだしている…うんうん(涙)……

 

この後のトロイメライもちょっとJ-POP風アレンジ?で、そこから見える景色は雄大な軌跡を描いてて感嘆のひとこと。そこからエリーゼのためにへ、ゆったりと時間を使って滔々と音楽がつながっていく。

「星に願いを」も夜空にかかるシャンデリアみたいに星降る夜を描いたような豪華版。

ドライフラワーでウォーキングベース入れてちょっとchillダウン(といえるのか)。

それからまもって!守護月天のOPはアニソン枠というかバンドの名曲だけど原曲のタメとキメは素晴らしく再現されてて、あとJ-POPも、ゲーム音楽も拾ってくれて……

蛍の光はIamに混ぜられてて最後までちょっとした遊びを入れてくるのは変わらない。

 

最後までサービス多め版のお正月特別放送だった。

 

 

 

おまけコーナー

薄暗い倉庫の奥で……

ブログ画面の準備倉庫の片隅で、段ボールの山からガサゴソと在庫を掘り返していた。

段ボールの側面にはボカロという古びたラベルが貼られている。

 

ニコニコ全盛期は、自分にとっての失われた10年だからな。

今必死でいにしえの動画を発掘してるところですよ。

昨年からござさんの配信ライブはツイキャスでランダム選曲配信などをやってくださり、昔ござさんがニコニコ生放送でやっていたころのレパートリーを振り返って、改めて演奏をチェックするという、ニコニコ生放送に疎いファンには逆にありがたい配信となっていた。

自分にとっては宝物みたいな放送、年末年始はひたすらそのツイキャスを流しては演奏と画面に出てくる曲名をチェックしながらいちいち原曲を聞きまくり、必死で覚えていた。

 

ゴソゴソ……

ああそっか、youtubeじゃなくてニコニコ動画を検索すれば元動画見れるんや(遅い)!!SPiCaってスピッツ?え?違うな、んーとゴソゴソ…わー綺麗な曲……おちゃめ機能?……あれね!あのニコニコ動画で左下になんかいるやつね!ぽっぴっぽー、いかにもボカロらしいネーミングやな。

あら?ぽっぴっぽーはパソコンにyoutube動画の再生履歴が残ってる……

なんで?(さあ過去の生配信の時に原曲聞きに行ったんじゃないかな)

いつだっけ覚えてないんだけど(知らんし)

 

どうでもいいけどこれ高2男子にピッタリやな、えいっ(男子のスマホへLINEで送信)

【初音ミク】ぽっぴっぽーPV【飲もう!】 - ニコニコ動画

……男子「なんなんだ(# ゚Д゚)」

自分「野菜食べろってことやで」

男子「いやこのボカロ知ってるし。学校で給食で流れたで」

自分「はあ・・・?」

男子「もしかして年寄りはこの曲知らんの?( ̄m ̄〃)ぷぷっ(失笑)」

知らんし。いいから野菜食べなさいって。

 

 

ついでに先月のランダム選曲ツイキャスでも演奏されてた昔のボカロも貼ってみよ。


 

健康な食生活はだいじです。

ござさんもウーバーイーツでケバブとかピザ?頼んでないで、自炊をお勧めします。ていうか、以前たまに投稿されてた自炊してる料理とかのツイート、懐かしいのでまたああいう投稿も楽しみにしてるんですけど…

(料理が苦手かつヘタな自分が言えた義理ではない…(;^ω^)

 

 

 

 

 

 

 

 

番外編ーーtjさんのBGMチャンネル

 

自分はそもそもネットピアニストのござさんのファンである。
Youtubeチャンネル:https://www.youtube.com/@qbqnqsquq )

このブログ部屋では、通常は徹頭徹尾ござさんのことについてしか語ってない。ござさんを知ってからは自分の世界はござさん中心に回ってるといって過言ではない。

まさに精神的ライフライン

 

 

自分にとって、それと双璧をなすライフラインはtjさんのBGMチャンネルである。

【BGMのチャンネルリンク:tj piano music - BGM channel - YouTube 】

 

※tjさんとはネットでピアノを配信されてる人のことだ。本来のチャンネルはこちら。

Youtubetjpiano - YouTube
ツイキャスtj@ピアノ (@tojio_) 's Live - TwitCasting

 

tjさんのピアノアレンジはすばらしく心地よい。最近は主にツイキャスにてリクエストに応える配信をされているようだ。

しかし自分は専らBGMチャンネルのヘビーユーザー。最近コンスタントに登録者数が増えているし、またそれぞれのBGM動画の再生数も増え続けてるけど、その中のいくらかは確実に自分が回してる分だっていう自覚がある……

 

少なくとも自分はここのブログ記事書いてるとき、絶対BGMにして聴いているからだ。それには配信でのトークがあると作業にならないので、ツイキャスよりは演奏のみのBGMチャンネルを作ってくださってるのでそっちをもっぱら愛用している。

 

(ござさんのピアノ配信もあるじゃないかって?

いやいやいやござさんのピアノは聴いてると感情が嵐になるので絶対無理です。ブログとしてまとめる時にはござさんの配信は隙間時間で聴き込んでから、ブログと同時進行で聴かなくてもいいように準備する。同時進行で書くなら感情にフタをしなければならず、それはなかなかの無理難題です。

自分のブログはニコニコ動画ふうにコメントが画面に飛んでくる感じでそれを書き起こしてるだけなので、ござさんのピアノ聴きながら書いてるとそれらのコメントは全部吹き飛ばされてどっか行ってしまって仕事にも何にもなりません。)

 

また、他にもyoutubeには24時間、何年もlo-fi の演奏を流し続けてるチャンネルとか、ほかにも自然の川のせせらぎだけとか、ただ雨だれの音が流れるとかいう自然音のチャンネルもあったり、BGMっていっても多様なジャンルがある。

【BGM参考リンク】:lofi hip hop radio - beats to relax/study to - YouTube

【自然音】せせらぎ - 4 / 1 Hour Nature Sounds - Babbling Brook Sounds - YouTube

ほかにも、自分なりに思い入れのある音楽をBGMにしてる人だっている。それは人それぞれ、こだわりはさまざまに違うだろう。

 

自分はtjさんのBGMは、特に意識して使い始めたわけではなかった。上記のような様々な音楽を聴いてみた中で、圧倒的にtjさんのBGMがBGMとして機能してくれたから、という結果論に過ぎない。

しかしtjさんのチャンネルからはもう出ることはできなくなった。辿ってきたのは気づけば一方通行の道、それは不可逆的現象だ。他のチャンネルはもう聞くことはない。

 

 

tjさんのチャンネルを決定的に特徴づけてるのは何なのだろうか?

それはまさに自分が考えるBGMでいてくれる所(←←語彙力……)。

あくまで思考の裏で流れててくれる、あくまで脇役、表に出ることはない存在。tjさんのピアノはまさに、様々なジャンルをBGMに網羅しつつも見事に一定の表情をキープし、滔々と流れていてくれる大河のような包容力を持つ。原曲が何であっても絶対に波風を立てず、静かにそこにいてくれる。BGMとして思考にそっと寄り添ってくれて決してその思考の路線を遮ることはない。

 

しかし平坦なはずのBGMには表情があり、穏やかな中にもあたたかな彩りを備えている。思考回路に靄がかかっていたとしても、さっと視界が広がって晴れていく。どんな無理難題が積まれていてもみるみるうちに、まるで無かった事であるかのように理路整然と論理は道筋をつけられて、AIか何かのようにガイドラインが面前に提示されるのだ。悩まなくていいように、それに沿って手を動かせば自然と作業は完成するように用意される。

ただし、この二つは常識的に考えて両立はまずあり得ない。自分でもなんでtjさんのBGMだとスラスラとブログ書けるのか説明はできない。そこがtjさんのBGMをして特異的たらしめている要因だろう。この二つを兼ね備えてるチャンネルに自分はいまだかつてお目にかかったことはない。

 

とにかくござさんのブログ、ふつうに書くと、平日を挟めば長くて一週間か10日かかるところを、BGMに頼れば2~3時間で仕上がってしまう。

あんまり有能過ぎて、それに頼るのがちょっと癪で、わざわざ追いつめられるまで使わなかったりする。(ほんと素直じゃないな)

ていうか早く作業が片付きすぎて、背景にかけてるBGMの再生数がいまいち少なくてすんでしまうところが玉に瑕である。

 

本当にブログ書く上でライフラインなのでなくなると真剣に書けなくなるので困る。

このようにいつもお世話になっているので、感謝の意を表したく、ブログにしてみました。これ書くときもBGMに聴いてます。作業中に、永遠に聴いていられる。ほんと素晴らしい。

 

 

 

 

新年なのでちょっとしたことをつぶやく。

 

2023年、新しい年の展望

 

去年最後のござさんのyoutubeライブは12/25のクリスマス。

そういうイベントに合わせての活動って去年までは無かったことだ。

それが今までと一番違うところかもしれない。

 

11/12のお誕生日にもyoutubeライブしてくださったし。しかもリクエスト飛んでくることを想定してか?序盤にハッピーバースデーの曲という意表を突く展開。

 

12月はどの配信でも全体的にクリスマス関係の曲が多めになっていたが、クリスマス配信ではJAZZ風なアレンジでおしゃれな雰囲気を醸し出していた。

 

 

ござさんは第一言語が音楽だし、全てピアノで語って発信したいのだろう。ござさんの考える「最大のファンサービスは音楽を届けること」っていうのは変わらず軸にあって全くぶれない。活動の多様化に伴って公式サイトのコンテンツもさらに充実し、これからどんなニュースが増えていくのかと思うとますます楽しみでしかない。

 

しかしファンは、例えば「ステージに立った推しが客席に向かって視線を一巡してくれた」ただ、それだけでもなんかコミュニケーション取れた気がして(ほんと気のせいだけど)嬉しくなるものだ。

そういう「ファン目線から見て、あると嬉しいファンサービス」を意識されるようになったのかなあ?と思うようなことが去年は多かった。

 

クリスマスyoutubeライブも終わり、いよいよ年末も押し迫ってきたころにはツイキャスでレア曲ランダム選曲の配信という少々視聴者層を限定気味な枠で、年末の挨拶をしてくれた。

自分みたいなもはや推し活が日常の一部と化してるようなマニアファン向け枠といってもいいと思うんですが、ツイキャスライブ。そこで年末最後のライブをやってくれることでyoutubeとは違った一年の終わり方という形を取られてるあたり、なんか、なんていうんですか?色んなファンに向けてそれぞれにぴったりの年の瀬を迎えられるような趣向にされてるというか……

ござさん、持ち札増えてきたなあ…とそのスマートな立ち振る舞いに瞠目するしかなかった。

 

このツイートがまた、年明けてゆく年くる年見ながら?っていうタイミングで投下されてきた。年明け早々に。

↑↑

まじでびっくりするんですよ。この間から。

年末の片付けも終わってコタツでTV見ながらみかん食べてた自分は、ええっ????と思わずお茶を吹き出しそうになって目を白黒させて慌てた。

なんかの幻かと思って目をこすったけど、どうやら現実だ。

半ば口から泡吹きながら、しどろもどろに謎の平凡なリプを返す自分。なんて面白味のない……

そういう節目節目の発信ってござさんからはほぼ皆無だったですよね?

《だって、2021年のクリスマスもサイゼリヤでしたよね?いちいち過去を発掘しませんから、思い出すに止めますけど、Twitter見る限りクリスマスは古い順に、アレンジ曲を考える、ラーメン、家で日本酒ワンカップ、そしてサイゼリヤです。あとはネットでおなじみのテンプレツイートもあったり。どっちにしてもファンを意識されたことなど未だかつてあっただろうか、いやない(反語)》

 

 

これらの合間にカラオケ枠。

完全プライベート配信。のびのびとみんな好きにやってる。

綺麗に公的発言とプライベートが分かれてきた。って思った。

ていうか分かれてきたならそんなプライベートカラオケ配信は、プライベートであって公開されなくてもいいんだよって思うくらいだ。(個人的には以前と同様な顔ぶれで変わらず騒いでるんだね、と交流関係が続いてることに安心したけど。そんな単なるファン個人のささやかな心配事など打ち捨てておけばいいのにね?)

 

 

事務所に所属しないござさん、それなりに身につけてこられたのか?というファンサービスを見て自分は安堵しつつある。

 

そういう外見的な部分は一安心として。

今年のござさんの活動の展望は?

12/25の配信でご本人が語るところによれば、

2021年はねぴらぼinventionやストリートピアノなど外に出て活動することが多かった。

2022年はソロコンサートやござの日ライブなどリアルでファンと触れ合いつつ。月刊ピアノの連載も続けながら、ソロアルバムの曲の楽譜集も発売されるなど、作編曲活動もされていた。《膨大な文字数の執筆活動は、未だなんのことか発表されてないけど》

さて今年は年初に早速二つのコンサートが控えていて、ござさんは年末年始は追い込みの練習が大詰めだと思う。

でもそれ以外の展望はご本人からは何も示されていない。

そこで勝手に予想してみる。

 

手掛かりが無さ過ぎるので、初めてのソロコンサート告知前の自分的大喜利大会ふうに、同じように並べてみた。

 

*2ndアルバム発売……あるとしてももっと先かもしれないけど。

 

*膨大な文字数の執筆活動……何かの書籍か、アレンジ解説本とか?

 

*演奏会ツアー……全国いろんな地を訪れてほしいんですけど、これも都内ていうか自宅から基本出ないござさんには現実的じゃないな。

 

*色んなピアニストさんとか演奏家さんとのコラボレーション……今まで絡みがない分野の人と、新しい関係を模索してほしい。そこからさらに広がる世界もあると思う。

 

Youtube動画投稿……スタジオ収録動画にハマってたようでしたが、なんか新しい趣向とか考えられてるのだろうか。

 

*再びストリートピアノ活動とか、グランドピアノ配信……どっちも今、出不精モードと思われるござさんには、これもあんまり可能性はないか。

 

*映画とかTVやラジオ番組などとタイアップして名前がクレジットに上がる形でのコラボレーション……名前をクレジットに流してほしいんですよね。気づかないうちにこっそりござさんアレンジが聞こえるっていうんじゃなくて。メインスタッフとしての案件に参加してほしいっていうファンの願望。ござさんならあらゆるシーン、あらゆる構成のコラボに柔軟に対応可能なはず。どこから呼ばれても、どこに出ても素晴らしい音楽を最適な形で提供できると思うんです……

 

それから絶対に実現してほしい、ござさんが置いてきた忘れ物。なんかここで書くとフラグになりそうなので自分は黙って待ってる。タキシード着た姿で、ステージに立たれるのを待ってる。