ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

最初の一歩

 ささやかな、しかし確実な一歩。

それは土用の丑の日も過ぎ、アスファルトの上を蜃気楼がさまよい、某チェーン店ではフラッペが飛ぶように売れ、いよいよ真夏真っ盛りの様相を呈してきたある日。

2021年7月30日。

謎の秘密結社ーーただし看板の名前はG興業ーーの事務所の地下室、そこは肌寒いくらいにエアコンが効いている。炎天下の屋外などどこ吹く風、真ん中に据えられた大きな革のソファにくつろぎながら、代表取締役のネームタグを提げてGさんが新聞を読んでいた。

それは、≪架空の新聞≫「ネットピアニストタイムス」

別にGさんはご自分でY社の委託を受けてピアノの記事を連載してるし、今さらこれで情報収集するまでもないはずだ。というより、この新聞はタブロイド版的位置づけであり、いささか過激な向きがないでもないが、こういう所から一般的な世論を探ろうと思っているのかもしれない。

辺りにはエキゾチックなモカ・マタリの香りが漂う。午後の昼下がり、地下室特有のしんと静まり返った空間。

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と、その静寂を破って勢いよく事務所のドアが開いた。そこに立っていたのは他でもない、G興業の共同出資者にして常務をつとめるさんである。

「ちょっと見ました?その新聞。」

「どうしたんだよ、Iくん?」

つかつかと部屋の中へ入ってくるなり無言でGさんの読んでいる新聞をひったくるIさん。そして黙って新聞のあるページの記事を指し示してみせる。

≪ーー例の記事ーー≫

https://bs.edp-edp.com/

 

「なんでこんなに早いんですかこのニュース。発売は9月15日ですよ?ネピサマより後なんですよ?」

 「まあまあ、そこ座って。」

「Gさんこの事、どっかで喋りませんでした?」

「ゔーーーん???どっかって言ってもねえ。…ああ、うどんの時かなあ?」

「(それってうどんのダシかぶって悲鳴上げてた時ですか)←小声」

「えぇっ!!?何でそれを!!!」

「(電話の向こうで叫んでたの、全部聞こえてましたよ)←小声」

「じゃなくてさあ、うどん食べながら寝ちゃったんだよねあの時。でも僕何も言ってないよ?追求されたんだけど、……その後の記憶がねえーーー」

 「それしかないじゃないですかGさん危機感持ってください。ラーメンに釣られるのなら分かりますが、うどんで口を割るって一体……」

 (↓↓ ※Gさんがうどん食べながら寝ちゃった時 )

「そういやあの人何か持ってたな、えーとこういうやつ……」 そういってGさんはその物の特徴を思い出しながらつぶやいた。

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「それはねボイレコっていうんですよ。しかも特徴的に7-8年前の物ですね。今使えるかどうか怪しいですよね。せめてそこに付け込んでいれば……いや違う、つまり」

「つまり?」

「あれはきっと『ネットピアニストタイムス』の速報部さしずめござさんの番記者 って所でしょう。つまりリークされたってことです、すっぱ抜かれたんですよ分かります?」

「うっっっ………ま、まあ、公式特設ページweb上に造ってくれたし……そうだ僕も今からツイートして告知したらいいんだ!」

「(そういう問題か……???)←小声」

 

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 「よし!完璧!」

「(もう何も言わないでおこう……)」

「それよりさあIくん、夕食は一緒にラーメン食べに行こうよ。大岡山の大学の近くに、美味しい店見つけたんだよね ✨✨なんせチャーシューが………」

「ええっ!??行く行く行きます!そうだ一駅飛ばして歩きましょう!それでカロリー実質ゼロですから!!」

参考リンク:  らーめん凌駕 古賀 (@59xnLuABSySFO7R) | Twitter

 

 

何はともあれ、ネットピアニストタイムスさんがすっぱ抜いてくれた(事になってる)このニュース。(※ 最近2回分の生配信の感想を飛ばしてこれを先に書いてるので内容が前後しますがすいません。)

結局、ござさんが最近言っていた「(7/17)原曲に忠実なアレンジを心がけている」と言っていたのはこのCDのためだったようだ。「知らない曲を一から耳コピしてアレンジする」っていうのもこれの事。

  今回のアレンジは、数あるござさんのレパートリーの中でもニコニコ動画時代から弾いていた音ゲーからだった。

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 ≪※まだアレンジ内容も実際の演奏も発売前で分かりません。そのため原曲を並べてみます。≫

・リメンバーリメンバー / rino & m@sumi from plastic penguin
rino & m@sumi from plastic penguin - リメンバーリメンバー(Long Ver.) - YouTube

 ・海神 / 兎々
[Reflec Beat colette] 兎々 - 海神 伝説の楽曲 - YouTube

 ・さよなら世界 / 猫叉Master
https://www.youtube.com/watch?v=nll9EZr0iOw

 ・流砂の嵐 / 劇団レコード
https://www.youtube.com/watch?v=nz65vbPEfS0

  

(注:この音ゲーアレンジの本編CDで、ピアノを演奏しているのは瀬戸一王さんとぜろいちさんです。本来まずその二人に焦点を当てるべきところですが、しかし自分は熱血ござさん単推しファンのため、完全にござさんに偏った内容で書きます。ご了承ください。)

 

 ござさんの生配信で音ゲーと言えば蠍火にneuつまりニエンテ。(そういやヘミソフィアはアニソンだしChaining Intensionはボカロだ)

つまりござさんにしたら音ゲーはいにしえの記憶、古来より伝わる名曲といった所か。ネット動画投稿の最初期には既にレパートリーとして演奏されていた、むしろ既に生配信でのリクエストのメイン曲の座を占めていた。

ある意味ござさんの原点の一つともいえるだろう。

音ゲーとは話題がずれますが、このYoutube配信では、あらゆるゲーム音楽に通暁しているござさんと瀬戸さんという2大巨頭のセッションが聴けます。つまりグランドピアノとキーボードのゲーム音色のコラボ。このレベルになるともはやゲーム音楽を超越した何かです。あらゆるリズム、あらゆる場面をキーボードで再現するござさん。グランドピアノを魔法のように操り華麗に弾きこなす瀬戸さん。………キーボードCASIOの6000円!?ござさんのアレンジに応えるそのスペック、素晴らしいwww

 【ゲストたくさん】スタジオからグランドピアノでお送りします! - YouTube

 

ござさんはご自分で生配信で言われている。クラシック弾きながら「こんなことしちゃクラシックの先生に怒られます。ひっぱたかれます。」と。そんなわけでこういう業界(ゲーム関連、しかも大手のKONAMIさん)から仕事がきて、瀬戸さんと名を連ね、Gさんが見守っててくれる中での仕事ができたっていうのはCDレコーディングデビューとしてはいい環境だったんじゃないかな。「知らない曲を一から耳コピしてピアノソロで再現」できることが、クラシックピアノ界以外の業界人の方々にアピールできたわけで。

どうだウチの推し、ござさんのピアノはすごいだろう。みんな、存分に驚くがいい。(心の声)

  

いや???ござさんの腕を以てすれば
 「衝撃的ピアノソロカバーアルバムで鮮烈なメジャーデビュー!」
とか、
 「あらゆるジャンルをカバーでき、無限に広がるアレンジセンス!」
 とか、鳴り物入りのキャッチフレーズで売り込めるだろうと想像してしまうけど。

しかし一息ついて、落ち着いて考えてみた。

 このCDリリースに関しては5月3日のソロライブに続いて自ら告知ツイートをされているがそのほかの告知はほとんど自分ではされていないし、そもそもござさんが宣伝の概念を持っているのかどうかが怪しい。ご本人がそんなスタンスなのに、ここでバァァァーーーーーーン!と大々的に売り出す方が違和感を感じる。

ここの所、地に足がついたペースで活動されてるから、静かに見守ろうと自分は思っている。

その本格的ピアノアレンジだと、ファン層つまりCD購入してくれるような層は、一部のコアなファンに限られるのかもしれない。メジャーで売るにはとにかく裾野広く多くの人から支持つまり人気を勝ち取らないと、商業的に成功しないのだから。今はまだ商業的ヒットを狙うにはあまりにも時期早尚だと考える。(じゃあいつになったら期が熟するんだといわれれば言葉に詰まるのだが)

 

とにかく。

今こうしてできるところから。

地に足をつけた進み方で、ひとつづつ。

ござさん自身が楽しめるやり方で活動を広げていって、その良さが分かる人つまり音楽業界においてござさんアレンジを真に理解してくれるような人にもっと認識されるといいなあと思うのだった。

 いや?せめて静かにリリースでいいからソロアルバム出しましょうよ、と心の片隅にも思わなかったと言えばうそになる。(でも数を売らないと商売にならないし)

 でもござさん本人がこういう姿勢に納得して活動してるんだからファンとしてはそれを受け入れるというかそれでいいじゃないか、と思う。

ござさんが無理して頑張ってる所とか、見たくない。

楽しそうにピアノ弾いててくれたらそれでいい。

それが、ござさんの魅力を最も効果的に引き出すはずだ。

 

じゃあこの辺でござさんのアマチュア時代から、写真によって今までの足跡を勝手に振り返ります。Gさんの視点(ツイート)から。ござさん自身のツイートはほぼ宣伝も無くひたすら音楽マニアなつぶやきが並んでいて、全体像が見えてこないので。

 

Gさんのツイートで最初に見かけた記憶があるのはこれだ。つまり「料理が上手な人」だった。まさかござさんより昔からネットでピアノやってるとか思いもよらず、したがってラジオやその他色んな音楽業界でイベント等手掛けていたのも知る由もなかった。何よりござさんはまだ介護の仕事をやっていた。

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 第1回ねぴらぼ後……ねぴらぼはあらゆる意味で自分にとってピアノの認識が180度変わる転機だった。

ござさんにとっても、音楽的に刺激を受けた転機だったと思う。

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 そしてネピサマ、ここがござさんにとっての次の転機だったのかもしれない。

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 この失敗を踏み台というか経験にしてこれから何をやるべきなのか、何ができるのか、根本的に振り返る?みたいなことを考えていたと、ネピフユの振り返り配信(2021/2/3)で語られていた。

 

 そういう「自分探し?」のような期間。

 自分はこの配信でずっと笑っていたござさん、こうして配信終わってもずっと名残惜しそうに、グランドピアノから離れられないで弾いていたござさんが脳裏に焼き付いている。

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≪※この配信が終わってからのこと。この配信自体もござさんがのびのびと連弾されてて、必見です。≫ 

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  この後2か月の沈黙を於いて突如怒涛のグランドピアノ配信特集期間が始まった。

 つまりやるべきことというのは生配信にちゃんと向き合うというか技術的に追求するという意味だったらしい。生配信ライブの設定は本来エンジニアの領分。ネットピアニストを名乗るからにはそこで失敗しないようにしたい、だったっけ(2/3のネピフユ振り返りから)

 ござさんのこだわりはそこだったのかもしれないが、グランドピアノでの練習はつまりこのためだったと考えている。つまりねぴらぼinvention。……の前にこのコンサートありましたね。この時点ではねぴらぼが本当にもう一回開催されるとは思ってなかったので、この写真をみて自分は複雑だった。ネットピアノ界が今まさに広く社会に認知されようとしている。おめでとうって言えばいいじゃないか。何で言えないんだ自分。

  

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 そこで突如放り込まれてきたこの謎の浴衣の四人組。この顔ぶれで東京ではないらしいところに行ってる所を見ると、この告知ははたしてねぴらぼinventionだったわけですが。 水平線を眺めてござさんはどんな気持ちなのか、自分は勝手に感慨にふけっていた。

不安?期待?

何も心配する事無いよ、ござさんはどこ行っても堂々とピアノ弾いてるんだから大丈夫!と、色々思って情緒不安定、挙動不審な人と化していた。

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 この東京湾を写真で見ても、同様に思いにふける。決して「このコート、かてぃんさんのコンサートで着てたやつじゃん!かっこいいやん!」とか思っていたわけではない。そんなことは決してない。

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 それから、ねぴらぼ本番。ライブ本番以外での貴重なござさんの舞台裏の表情。これ見て、「ござさんなりに満足できたんだろうか今回のライブ?」とまたしても勝手にやきもきする自分。

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  それからござさんはソロライブやPIANICなどのステージを踏んだわけですが。

 これ見てGさんどっか行ってるのかな?と思ったら。

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 そんなわけで今回の収録と相成ったわけです。

  本編CDの方は曲数も多く、レコーディングは大変だったことと推察します。

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さて原曲でも聴いて、発売を楽しみに待とうじゃないか。去年の夏はこんな展開になろうとは思ってもみなかったから。

 

 去年の今頃(第1回ねぴらぼ後)何書いてたかというと。こんな感じで妄想してました。


 どこにも出かけられないという意味では世論は相変わらずの体たらくだが、ござさんは去年とは違うし、これからもどうなっていくのか、楽しみである。

 

 こんなのもあったな。

 

 

 

ござさんファンの自分に取って差し当たり、今の楽しみはーーー

  

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  資料:去年のネピサマ予習編。今年はどうなるか。