〘 注1 〙:別名 自己紹介コーナー
※これ書いてる人は、ござさんファンです。超絶熱血究極に単推しのござさんファンです。ござさんがちょっとでも関わってるとすぐ自動的になんか書いちゃう症候群。よってこの記事の内容は、セッションライブにしては不自然にござさんに偏ってます。ご了承ください。
あと、クラシックとかピアノとか全く分かんない人です。あっ違った。自分は学生時代が吹部だった関連で、管弦楽と器楽はちょっとだけ知ってる。ピアノは小さい頃習ってただけでまっっっったく何もわかりません。
〘 注2〙:資料コーナー 関連する過去記事を貼っときます。
今回のねぴふぁび予習記事
過去のNEO PIANO 関連ライブ 感想記事 ①:ねぴらぼ 2020/7/24(再々再掲?)
過去のNEO PIANO 関連ライブ 感想記事 ②:ねぴらぼinvention 2021/2/11
目次:クリックで各項目へ飛べます
NEO PIANO Far Beyond
愛称:ねぴふぁび
2022年4月24日(日)開催
生配信チケット販売中!
(視聴可能期間:5月4日(水祝)23:59まで)
※ ↓↓ 配信チケの購入先リンクは公式Twitterからどうぞ(これ読んでるということは、まだ買ってない人はいないと思われますけど一応)
NEO PIANOシリーズの第三段「Far Beyond」が開催されます。ピアノとストリングスを中心にした、クラシカル路線のワンデイフェスです。
— NEO PIANO Far Beyond (@NEOPIANO_live) 2022年3月22日
出演は、石井琢磨/菊池亮太/ござ/Jacob Koller。https://t.co/lJgbQ2eECV
配信開始日時: 2022/4/24 (日) 18:00 アーカイブ: 2022/5/4(水)23:59まで視聴可能
えー、というわけでこの記事は上記の通り
NEO PIANO Far Beyond (以下、ねぴふぁびと呼ぶ)
についてです。
公式Twitterの表現を借りれば、
ストリングスを交えたクラシック路線のピアノフェス。
このTwitterアカウントが示す通り、ねぴふぁびは、「ねぴらぼ」、「ねぴらぼinvention」の流れを汲むピアノライブ公演の新しい形です。
Far Beyond つまり、ピアノの概念を遥かに超えていく。
何でもあり、何しても許される世界線。見てるファンも何が起こっても驚かない心構えが必要である。
以前のねぴらぼとは今回構成が大きく違います。
有観客になった事により、客席とステージでのコミュニケーションによりライブが進行する。演奏やトークへの観客の反応、また有観客で演奏することによる出演者の表現の違いなど。
・シンセ、バンド構成無し。グランドピアノ一本勝負によるクラシック路線
ねぴらぼでは演奏ジャンルは全く様々であったが今回はクラシック縛りである。実際には演奏曲はJAZZなど多岐に渡っていたが、主流はクラシック曲ベースという設定。
というわけで、今回のテーマはクラシック。
定義:クラシックって何だろう?
クラシック音楽(英: classical music、独: Klassische Musik 、仏: musique classique伊: musica classica)は、直訳すると「
古典音楽 」となるが、一般には西洋の伝統的な作曲技法や演奏法による芸術音楽を指す。宗教音楽、世俗音楽のどちらにも用いられる。今日一般的に「クラシック音楽」と称されるものはバロック音楽、古典派音楽、ロマン派音楽に当たる1550年頃から1900年頃の(欧米の)音楽であるが、それ以前のものも、それ以後のものも、同じ流れに属する音楽は今日あわせてクラシック音楽と呼ばれることが多い。また、古典派時代の宴席用音楽、ロマン派時代のウインナワルツなど、純粋に観賞用としてつくられたわけではない実用音楽も、今日ではクラシック音楽と呼ばれている。
(クラシック音楽 - Wikipedia から抜粋)
ということは、20世紀の音楽もクラシックなの??
現代音楽もクラシックって呼ばれてるよね??
作曲家の例:
(アメリカ)コープランド、バーバー、ライヒ、グローフェ、シュワントナー
(南米)ヒナステラ、ヴィラ=ロボス、チャベス
(東欧)バルトーク、フーサ、コダーイ、グレツキ、クセナキス、ペンデレツキ
(イギリス)ウォルトン、エルガー、ブリテン、グレインジャー、ヴォーン・ウィリアムス
(オーストリア)ベルク、シェーンベルク、ヴェーベルン
(ドイツ)ヒンデミット、シュトックハウゼン
(フランス)ラヴェル、ドビュッシー、ルーセル、オネゲル、ミヨー、プーランク
(イタリア)レスピーギ
(ロシア)ストラヴィンスキー、ラフマニノフ、スクリャービン、プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、ハチャトゥリャン………
あっこの辺でやめときます……(オタクのつぶやき)
これらの作曲家は新しい分野の音楽を開拓していったが、根底にはそれまでのロマン派までの流れがあり、つまり現代のクラシック音楽とはそこから派生していったジャンルといっていい。
(参考動画:これもクラシック。40代以上の人だけわかってください。)
グローフェ: ミシシッピ組曲第4曲:マルディ・グラ(懺悔火曜日)[ナクソス・クラシック・キュレーション #元気] - YouTube
これとは別の起源を持つ音楽ジャンル、それが JAZZ である。JAZZはアメリカ南部で19世紀~20世紀初頭にかけて生まれた音楽で、アフリカから奴隷として連れてこられた黒人霊歌にルーツを求めることができる。
クラシックとJAZZは理論がお互いに外国語か?っていうくらい違う。らしい。
(この動画でも練習の切り替え時に和音とか打鍵とかを変えると述べられている)
結構大変!?クラシックもジャズも弾いてるピアニスト(兼YouTuber)の練習風景がこちら【解説付き】 - YouTube
さて、クラシック作曲家の中にはJAZZの手法を用いて作曲した人達もいる。代表的なのは、カプースチン、バーンスタイン、ガーシュウィンといったところだろうか。
クラシックはこの通り、新しさを模索しながらもあくまで伝統的な話法に則っている。曲の構成にも演奏にも、暗黙の了解というか見えない枠によって世界の境界は定められていて、そこから出てくることはない。
※ここまでが資料コーナー。
(前置き長すぎ定期)
「4者4様」の音と表現
ピアノの音は弾く人の個性がそのまま出る、とはよく言ったもの。
今回の出演者はそれぞれに演奏の特色が全く違う。このクラシックとJAZZという決して相いれないジャンルをどうやって一つのステージに仕上げていくのか?この命題はござさんチャンネルの視聴者であれば慣れたものだけど、こうした大きな舞台でセッションという形でそれをどうやって実現させるのか、興味あるところであった。
さて、いままでのねぴらぼと違ってねぴふぁびではグランドピアノのみ、演奏も合間にセッションを挟みつつ、順番に登場して披露された。
ではそれぞれを思い出してみよう。
たくおんさん
メインチャンネル:TAKU-音 TV たくおん - YouTube
登録者数10万人達成おめでとうございます。クラシック演奏を中心に、食レポとか色々面白いチャンネルです。海外のストピ動画での素晴らしい演奏と盛り上がるオーディエンスも楽しい。
たくおんさんが運んでくる、音楽の都ウィーンからの端正かつ軽快な風でライブは幕を開けた。現在ウィーン国立音大在学中、リアルタイムで現地の空気感を知っているからこその演奏のように感じた。ってクラシックピアノの事は何にも分からないんだけど。
「ウィーンの夜会」はたくおんさんの代表的レパートリーのようだ。チャンネルにも多数動画が上がっている。演奏前に簡単に「ワルツ」と表現されていたが、この曲はいわゆるウィンナ・ワルツである。その特色は3拍子でありながら微妙に拍がずれている、独特の間の取り方にある。ウィーンフィルだけがその独特の拍子で演奏すると言われている(←別に根拠はない)このワルツ。たくおんさんはこの微妙な拍の感じ方を見事に表現している。
ウィーンっていう都は古くて、でも常に音楽家の注目を集める新しい都市でもある。ローマが日本の古都奈良なら、ウィーンはさしずめ京都みたいなもんである(だいぶ違うな)。
現在でいう音楽の都ウィーンの歴史は、ハプスブルグ家と共に歩んできたといっていい。東欧のスラブ人やマジャール人、またオスマントルコと国境を接していたことに起因する国際性と多民族国家であったことが、ウィーンにおいて様々な芸術を育んだ。(モーツアルトの時代に後宮からの逃走とか、トルコ風が流行ったのは有名)19世紀末には国としては末期だったが文化的に爛熟期をむかえ、都市としてもリングシュトラーセの設置などの大々的な都市改造が行われ、市街の外観は一新された。今も美しい街路はそのまま維持されて、旧市街そのものが博物館と言えるだろう。
たくおんさんの投稿動画に宮殿のベーゼンドルファーでの演奏があるが、このリングに面した宮殿で撮影されたもののようだ。
今も劇場では多様な演奏会やオペラが連日上演され、中には若者向けの安価な席もある。美術館や博物館では模写が許されていて、学生に開放されている(それはウィーンに限らない)。
つまり芸術への意識と関心が日本とは全く違うのだ。日常に根差した文化といおうか?ものすごく庶民に開かれていて敷居が低いと思う。
日本人にとってはクラシックとは、教養のある知識人が鑑賞する、難しくてよく分からないものという認識が大半だろう。チケットも高価、襟を正して聴く高尚な芸術。
そんな日本人に贈られた、たくおんさんの言葉。
"クラシックとは、敷居はそんなに高くありません。自分の心にスッと入ってきて寄り添ってくれるものなのです。"
この言葉からはクラシック音楽に対する深い理解と共感が感じられる。
今回のライブでただ1人クラシックを専門に演奏・研究されているたくおんさん。
物言いは控えめで静かだが、
「クラシック音楽の本質をもっと普遍的に理解してもらえるように、コンサートを通して広めていきたい」
っていう確固たる信念を感じる。
たくおんさんはYoutubeを通じて最近幅広く知られるようになったようだが、しかしクラシック音楽の本質は概して
「アコースティックな楽器を通して自分なりに音楽を表現する」
ことにあると思うので、たくおんさんの演奏も本当はコンサートの現場でじかに聴く、というか体験するのが最善だ。今回は配信ライブだったがこれをきっかけにいつかクラシックコンサートも行ってみたいという人が増えたらいいなと思う。
(現地に行けない人もいるのは分かってます。いつかは、という願望を込めました。)
たくおんさんのピアノは、ご本人の人柄をそのまま反映してやわらかく奥ゆかしいが、その中に芯がある。
シューマン リストによる曲「献呈」
自分はクラシックピアノを徹底的に避けてきたので、ロマン派とかシューベルトもよく分からないしこの曲は名前は知ってたけど聞いたことはなかった。ロマン派???ロマンだけじゃ世の中生きていけないし(偏見の入った先入観)。という具合に。
そこで慌てて曲の背景だけでも調べてみたら。
結婚式の前夜に、妻となるクララに捧げられたという。
ステキ…
なんてロマンティック………!
(自分はそういう簡単な性格です。若い頃と感性が違うから?)
優しい雰囲気で始まる調べの中に華やかさが感じられ、希望に満ちた幸せな気持ちにさせてくれる。
音楽に乗せて伝えたいことはその人によって違うと思う。
たくおんさんは、優しい音を奏でてるけど癒しを与えたいというより、夢とか希望をこめて聞いてる人の人生に前向きな彩りを添える、というような演奏だと思う。
それを伝えるツールがクラシック音楽だった、ということかもしれない。