※4/1生配信ライブの感想を追加(5/2追記)
資料コーナー:もとの前編・後編をまとめました
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また、最近のネットピアノ界の動きについて。ここを整理しないとござさんについては書けなかった(←←めんどくさい性格)
目次:クリックするとその項目へ飛べます。
それではこれらを前提に、実際にござさんについて書いていきたいと思います。
α:3/22(月)「おしゃれ部屋のピアノ配信」の場合
ござさん、何を思ったかついにお題に「おしゃれ」ってつけてきた。
おしゃれ部屋のグランドピアノ配信! 2021/03/22 https://t.co/ljhHMPgqUd 突然ですが後5分後に配信します!
— ござ 🎹 (@gprza) 2021年3月22日
自由度が高まったとはいえ、このツイートを最初見つけた時の不穏な空気ったら(笑)
5分後ってのは分かりますよ、そんなのしょっちゅうですから。もうあきらめてます。しかし「おしゃれ」って何なのオシャレって。お洒落、シャレオツ。ほんとにござさんの発言ですか?ござさん春だからってウキウキして気の迷いみたいな事を口走ったんじゃないでしょうね?なんなのこの見たことない部屋ってゆうかスタジオ?の写真は。という風に自分の中で激震が走った。グランドピアノライブになってからというもの、ジャージやスウェットが画面から消え、髪形もオシャレになり、……次はスタジオか。ビジュアルでこれなのに演奏聴いたらどうなってしまうんだ自分は?
機材をそろえたからベーゼンドルファーでもベヒシュタインでも、何でもテイスティングし放題状態。というわけで非常に嬉しそうなござさん。「グランドピアノで練習強化特集」から、ねぴらぼ後は「グランドピアノを楽しむ」期間にスイッチが切り替わっているのではないだろうか。
グランドピアノを楽しむ。
誰が?ござさん本人が、楽しそうだから。「後編」でも書いたが、このレベルの演奏家になると楽器の個体ごとの違いというのは、それにどんな曲が合うのか、またその音色の違いを純粋に味わうという意味でも、無限に追求出来て楽しいのだと思う。
自分は?「どこでもドア」の記事でも書きましたけど、楽しそうにウキウキとピアノを触っているござさんを見てるだけで幸せです。「初めてのピアノとは、とにかく仲良くなるためにたくさん触る」といってひたすら基礎練してる姿が目に浮かぶ。
よろしくな、とか言ってそう。
果たして演奏はもっとかっこよすぎて、聞いてて倒れる案件。今回はYAMAHAのピアノらしいが、以前のピアノが柔らかく伸びやかな音とすると、響きが硬質で鋭い光を放ってる。(スタインウェイの華やかできらびやかな世界とはまた違う。)
「今日の相棒は渋いやつみたいだな」
「じゃあ落ち着いた、大人なアレンジでいくか」
「JAZZとか、合うんじゃないかな」
たぶん基礎練してみてそんな感触だったのだろう。
スタインウェイみたいにまぶしく音の粒が輝きながら降ってくるわけではない。
いつものYAMAHAのピアノみたいに豊潤な響きを有するわけでもない。
言うなれば冷静なピアノとでも言おうか。盛り上がって派手な動きをするわけでもないけど寡黙にござさんのアレンジを表現してくれる。
多くを語らないピアノ。艶を消した金属のようなその音には華やかさは無い。
だからこそ、静かに味わいながら楽しめるのかな。
この配信、ずっと聞いていられる不思議な魅力を持っている。
春だから軽いタッチ
春の曲から始まり、スタンダードJAZZ、何から何までオシャレJAZZな雰囲気に包まれている(よく知らないがそんな気がする。)
軽快なステップを踏むように足取りも軽くいける音。
前も貼った写真だが…その場でYS線のローカル電車も撮っていたので併せて載せます。
「春色の電車に乗って、海に連れて行ってくれる曲」を弾いてくれたから。春の海をしょって走るローカル電車。この曲まんまな気がする。
原曲リンク:松田聖子/赤いスイートピー - YouTube
この曲、松田聖子の絶妙なタメと天性の歌唱力が魅力だが、ござさんの演奏はその原曲の形容しがたい見どころを見事に捉えて 再現してる。何度でもいうが、その世代じゃないのにここまで感情を乗せた演奏ができるのは、なぜなんだ。自分はこの部分だけ泣きながら永遠にリピせざるを得ないではないか?
その後のゲームソングもジブリも見事に一貫してJAZZ風。(原曲のままもあるがそれはそれでスパイス的存在で良い)
このゲームソングメドレー、控えめに言って何回聞いても鳥肌もの。ぞーっとする。別に自分はゲームのコアファンでも何でもないのに、なんで?分からない。あの、瀬戸さんとコラボしないんでしょうか…で、これだけやっといて挙句に「終わらない!一生やってられる」発言いただきました。
即興アレンジの魅力が炸裂。ござさんの本領発揮。
最近生配信でこういうメドレー多いですよね。けっこう曲としてはマイナーなものも入れてくれている。
これから先、ちょくちょく「生放送のより抜き動画」を作っていきたいなと思ってます。僕の本領は生放送だったり「即興で全てなんとかする力」だと思うので、そこらへんが伝わればいいな、と思ったり😌😌😌
— ござ 🎹 (@gprza) 2019年10月9日
このツイートで既に直接表現されている。即興アレンジが本領だと。
この生配信を聞いてさえくれればござさんファンは爆発的に増える筈。即興アレンジの魅力が誰にでも分かりやすく伝わる方法はないものか…?
ハッ・・・!ござさん自分で言ってる Σ(゚д゚lll)ガーン
「モテる曲。オシャレな部屋に映えるJAZZ。気分上がる!」どうやらこの渋い響きのピアノ、本当に気に入ったらしい。壁紙をカッコいいと眺めてはノリノリ。ピアノの響きを確かめては満足そうに違いを説明してくれる。
どっかのブログでどこでもドアから出てきて呟いてた人いましたけど、ほんとござさんが楽しそうにピアノ弾いてるところが、好き。
そういう時の演奏が一番キレキレに冴えわたっている気がするので。
≪ 余談 ≫
高1男子がまとわりつき、人のスマホをいじってundertaleメドレーを永遠リピしようとして困る。いや自分もそこも好きなんだが、自分はもっと全体を聞きたいんだぁー!その後のゲームコーナー聞こうとしたら断固として拒否られるし、なんなの一体?
だいたいundertaleなんてオンラインゲームじゃないのか、どこで覚えるんだろ最近の若い世代の情報源がさっぱりわからん。高1男子はあいみょんも知ってたしなあ、そんな会話家ではしないのになあ?
β: 4/1(木)「伝説の白いピアノ配信」の場合
伝説って何ですか?
配信始まる前から異様にテンション高いござさん。いろんな角度から写真撮りまくり。どうしたんです?ついにお花見セットもって見物ならぬ、配信セット持って白いピアノ見物ですか?見物じゃないにしては、この写真のかぶりつき方はどうしたんだwwwww
今回、地で行ってる。素ではしゃいでる。いつもそっけなく「別に……」という調子なのに。配信始まる前から雰囲気まで浮足立っている。
やっば pic.twitter.com/K91JXFaX20
— ござ 🎹 (@gprza) 2021年4月1日
高貴な雰囲気
前回がお洒落ピアノなら、今回のピアノは王子様が白馬に乗ってやってくるとでも申しましょうか?こんなイメージ。オーストリアはウィーンのシェーンブルン宮殿。栄光のハプスブルグ家、かのマリア・テレジアが使っていた夏の離宮。
画像リンク:シェーンブルン宮殿 - Wikipedia
スタジオの壁にはまたしても花の絵。LOVEって書いてる。・・・(´゚д゚`)フゥーン? それをバックにしょって「いつか王子様が」とかいうモテ曲が流れてきました。ああもうそんな正攻法あんまり見かけないのでどうすればいいのか……www
初めからござさんのノリが尋常ではない。白いピアノを前に未だかつてなく饒舌である。
「ピアノの響きがいい」
「ライトも備え付けで、照明も映える」
「白いタキシードにすればよかった」
↓↓ こんな所で、王子様みたいに弾いてそう。だって弾いてる曲が「いつか王子様が」だし。ねえ?
(シェーンブルン宮殿の内装から:マリーアントワネットとモーツァルトの時代)
自分には白いジャケットにシャツで弾いてる様子が画面に見える。 どっから見てもそう見える。誰が何といおうと。え?気のせい???
「毎週ここへ来たい」「素晴らしい」「べた褒め」・・・じゃあ次回さっそく白い服で生配信よろしく。
ここだけおまけ:
「タキシードね、冠婚葬祭用に買っときましょうか」…どさくさに紛れてますが冠婚葬祭用に白のタキシード?結婚式で白いタキシードは主役の新郎本人ですよ。思わず自分はまたしても「なぁーんだ、とっくに誰かと入籍してて、そのうち挙げる結婚式の話でも考えてるのかーそうなんだやっぱりー。うんうん。」と自己完結で納得してしまったじゃないか。だって相変わらずご自分の事全く言わないし、言いたくないならこっちも気にしない。(初めて知った時「ござ」というHN以外、あんまりにもプライベートを伏せるその様子を見て「これはマジで推せる」と悟った)ピアノを思う存分弾いてて楽しそうなら、こっちは見てて満足。ピアノ、演奏、音楽以外のことに関して自分は興味ないし知りたくない。
「清楚系アレンジ」
傾向としては、3/22と同様です。突拍子もない展開、奇抜なアレンジは影をひそめ、おしゃれで正統派な演奏。
インスピレーションが湧き上がってくるらしい。
今日もアレンジはすさまじいものがあった。鬼気迫るものを感じる。
前回の硬質な響きのピアノから一変、今日のピアノはよく響くのだけど、スタインウェイみたいに波紋を描いて広がっていく音の波とはちがう。
一つ一つが軽やかに跳ねる。
まるでハープを奏でているかのように滑らかに、軽やかな音の粒が流れていく。
小さな水晶のかけらが、光が差す角度で様々に輝きが変化するように。
澄んだ冬の夜空に瞬く光、降るような星空。
チベット高原の靑海省、黄河の源流地帯に星宿海という湿地帯がある。地平線まで続く湖群の間を縫って遊牧民が放牧する桃源郷。(2019年11月のNHK-BS番組から。TV画面を撮影したので画質がつぶれててすいません)
【※リンク:シンシウハイ(星宿海)とは - コトバンク 】
ここの夜空がまさに人間の発する光が全くない中、小さな星だけが空にきらめいていて幻想的。ござさんのピアノはその輝きを思い出す。(白く見えるのは雲、人工物は全く見えない)
風の通り道のアレンジが、ススワタリが夜空をわたっていく様子がまっくろくろすけでもなんでもなくなっている。その光り輝くさまは、夜空にかかる虹に乗って星が空に帰っていくみたい。
そんな中左手で重厚に旋律を弾いているのが高音部との対比が素晴らしく、ただただ痺れる。
他にも最近公共の福祉の傾向からか、ひょっとしたら毎回聞いてるかもしれないくらい登場頻度が高い曲も多い。そんな中、毎回違う曲か?っていうくらいどれも全く違う角度からアレンジしてくる。
変幻自在。その変容する様子はまさに百花繚乱。
または鳥獣戯画みたい、魑魅魍魎が闊歩しているともいう。(↓↓この記事から)
その次はディズニーメドレー。
美女と野獣、part of your world、それからアナ雪のLet It Goと、名曲が感動的にアレンジされて、冬の氷点下に出現するダイヤモンドダストみたいに光の粒が降りてくるみたいになっている。
さらに。
「調子に乗ってエレクトリカルパレードまで弾いちゃいました」
「吹奏楽でやったことがあるんで、その編曲のまま弾いてみました」
あのね、普通は吹奏楽でやってたからその編曲をそのままピアノで即興で、………できませんから。
この吹奏楽アレンジそのままの演奏が真に迫りすぎて、ディズニーメドレーの感動も相まって、自分は永遠にここのディズニーゾーンの無限ループから抜け出せない。一生聴いていたい。
その次のエヴァメドレーは、自分の横で高1男子が張り付いて聞いている。と、すぐに色々思い出すのか映画やらそれぞれのキャラについてアツく思い入れを語ってきて、そうなると自分は全くピアノに集中できないのでやめてほしい。
全く誰だ、世代でもない高1男子にエヴァを教えたのは。←←それは自分だwwwww
結局ござさんの方針って何だ?
ずっとグランドピアノで、色々機材も購入して配信場所を変えながら生配信を続けていたが……
CDとかのリリースに向けて弾きこむためというよりは。
ござさんがグランドピアノで弾きたかったからじゃないのかなあ。
自分はアップライトピアノしか弾いたことがないが、構造上その音がこもりがちなのは知っている。
ピアノの音は弦が弾かれて発生するので、グランドピアノで鍵盤の感触がまず違うだろうし、弾くとそのまま解放されている弦から直接レスポンスが返ってくるという、楽器との音の対話が楽しめる。
ござさんのご実家はずっとアップライトだったはず、しかもサイレントタイプのイヤホン等で聴くタイプ、社会人になって購入されてたのはシンセだから、楽器そのものから発される音というのはグランドピアノをスタジオで弾いた時しか存分には味わえなかっただろう。
仕事を辞めるまではスタジオでグランドピアノを弾く機会というのは、過去二回あったライブ前の練習の時なのだろうか、とにかく数えるほどしかないと思う。たぶん。
なので、今介護職もやめて時間をピアノに、音楽に存分につぎ込める中、グランドピアノを演奏するのは時間が許す限り、やりたいんじゃないかなあと思う。
セッションも好きなのは知ってる。自分でベースラインを練習してしまうぐらい得意なのは知っている。でもそれは普段基礎練として家でやっているはずで、ねぴらぼでシンセとか電子ピアノを演奏してた時も楽しそうだった。そう、セッションは得意なはず。
ただ、やっぱピアノ奏者としては生の楽器というのは、演奏する魅力は尽きないはずで、自分としては
スタインウェイを触っては「やっぱりいいピアノですから」と慈しむように言い、
今回の白いピアノ弾いては「インスピレーションが湧き上がってくる」とワクワク感を抑えきれない楽しそうな様子を見ると、
純粋に「ござさん、すきなだけ弾いてて!」と思うのだ。
「いつまでも弾いてていいよ!ずっと、聞いてるから。」
(※現実としてはスタジオのレンタル時間という制限はある。だからその枠の中で精いっぱい楽しそうに弾くござさんを見ていると余計に「何か力になれんかな…」って思う。しかし所詮、何の力にもなれないのだけど)