ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

お祝いの気持ち マニアックな考察編 

 ★これは裏記事です。(・∀・)!

ここでは、自分の思うところのござさんへの誕生日プレゼントを想像してみた。

あれもこれも、好き勝手に言いたい放題、やりたい放題。あー楽しい。

同時にまともな記事書いたので、こちらで羽目を外しました。ちょっと大目にみてくださいませ。え……ダメ……?そこをなんとか…………

 

≪ ※ ↓↓↓ こちらが本来の「お祝いの気持ち」の記事 ≫

 

じゃあ、いってみよーーーー!!(≧▽≦)♪♪  

うーんテンションがおかしいぞ……… 

 f:id:tushima_yumiko:20201201212440p:plain  

・・・・えっ?何?プレゼントはこれじゃないって?wwwwww

 

誕生日プレゼントというか、生誕の祝いといえばーーー?

やっぱり、東方三博士の礼拝を思い浮かべますよね?それしかないですよね?( それ自分だけだね)

  

東方の三博士とは?(※自分はキリスト教徒じゃない)

イエス・キリストが生まれた時、東方から贈り物を持って礼拝にきた3人の賢者。古来、宗教画の題材として度々取り上げられてきた。その名前はアニメ:エヴァンゲリオンの3台のスパコンにもつけられている。マギとは魔術師・占星術師・聖職者。ゾロアスター教の司祭の説もありその場合、東方とはイランを指す(なんか横道それてきたな) ※参考リンク:東方の三博士 - Wikipedia

 

 

前回の記事に続き、ベラスケスの絵からイメージ。リアリティ重視。大事そうにおくるみにつつまれてるのが、ござさんていう設定 (*^▽^*)/

https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/22/Vel%C3%A1zquez_-_Adoraci%C3%B3n_de_los_Reyes_%28Museo_del_Prado%2C_1619%29.jpg/800px-Vel%C3%A1zquez_-_Adoraci%C3%B3n_de_los_Reyes_%28Museo_del_Prado%2C_1619%29.jpg

滲み出る知性と品格。

画像リンク:東方三博士の礼拝 - Wikipedia

※↓↓↓こっちはダ・ヴィンチ。構図が斬新だが、イマイチ色がはっきりしないですね…そう、下絵なので。
 【作品解説】レオナルド・ダ・ヴィンチ「東方三博士の礼拝」 - Artpedia アートペディア/ 近現代美術の百科事典・データベース

 

 それでは東方三博士による3つの贈り物とは何なのか?

黄金 王権の象徴。メルキオール=青年の姿の賢者から。

乳香 神性の象徴。バルタザール=壮年の姿の賢者から。 

没薬 死の象徴。カスパール=老人の姿の賢者から。

 

ここで誕生日プレゼントとしてこれらを考えてみよう。

黄金は、言うまでもなく、商業的なござさんの成功を祈って。実際に商業的な活動を展開すると芸術性と乖離する場合があるから、自分はあくまでも、この機会にお祈りするに留めておく。

 

乳香(にゅうこう)とは。神性の象徴というのが示す通り、古代アラビア、エジプトなどで祭祀の場で使われた、神秘的な芳香の香料。魅惑的な天上の雰囲気が漂う。んー、ござさんの手は、菊池さんによると「国宝」または天然記念物?そういった希少な存在で、神秘のベールをかけるという意味で。ござさんの音楽は正体不明なので。

 

では没薬(もつやく)は?カスパールは死の象徴とかいう縁起でもない肩書きがついてるが、没薬=myrrha即ちミイラの語源。これも古代アラビア・エジプトにおいて香料としては勿論、鎮痛剤・防腐剤などとして珍重され、医師によって処方される薬物でもあった。ソマリア方面原産の樹脂。つまり、医師=病気の治癒=復活の象徴という側面を持つと考えられる。医師とは人類史上最も古い3つの職業の一つである。このことから、ここでいう没薬は復活、つまり救世主という意義だと考えられてきた。

乳香が神聖な香りなのに対し、没薬を焚いた芳香は刺激的つまりスパイシーである。

古代社会において最も重要な役割を担う香料ながらも、その用途は様々な顔を持つ。薬にして、且つ刺激的な芳香。ござさんの演奏は攻めまくってて時々アレンジが常軌を逸しているから?なんのこっちゃ。

   

ついでに:上記のベラスケスの絵画にいえる事

プロフェッショナルを極めている。 

何かを暗示している。又は、仄めかすような表現。

鑑賞する側に考察を促す。

 これはそのまま、ござさんそのもの、またその演奏を表しているのではないか。 

 

♪♬♪ こっそり余談 ーーここだけ真面目 ♪♬♪

いち視聴者としては、このような天賦の才を持つござさんを自由にさせてくれ、また、黙ってずっとピアノ教室に通わせ続けてくれたご両親に感謝しかありません。同じ男子を子供に持つ親として、尊敬する。

  

 

 

 ー★注意喚起★ー

以下バックヤードにつき、関係者以外の立ち入りはお勧めしません( ←← 禁止とは言ってない(^ω^)

史料を利用してより深く背景を掘り下げ、乳香の神聖さを再認識するコーナー。

え……しなくていいって?
(⁎⁍̴̆Ɛ⁍̴̆⁎)ちぇー ←←でもやる

 

 ※資料その ①:東方三博士について

マタイによる福音書 2:1-13より

占星術の学者たちが東のほうから来た。当方で星を見た彼らは、ヘロデ大王に「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は、どこにおられますか」と尋ねる。ヘロデ王は祭司長たちや律法学者たちを集めて問いただすと、彼らはそれがベツレヘムであることが預言書(ミカ書5章1節)に書かれていると答えた。

星が先立って進み、幼子のいる場所の上に止まる。博士たちは家に入り、母マリアと一緒にいた幼子イエスを見て拝み、乳香、没薬、黄金を贈り物としてささげた。ヘロデ大王は幼子を見つけたら、自分に知らせるようにと彼らに頼んでいたが、彼らは夢のお告げを聞いてヘロデ大王のもとを避けて、別の道を通って自分たちの国に帰った。  

※資料その②:概説ー乳香と没薬

「世界大百科事典」平凡社 香料の項から抜粋

アラビア半島南部ドファールの乳香と南西部の没薬について。この二つの香料は対岸の東アフリカのソマリアでも産した。乳香はボスウェリア属の植物の芳香ゴム樹脂で、焚けば優雅な香煙を出すが、甘美な香りである。没薬はギリシア語でmyrra、この意味は「刺激が強い」である。赤褐色の不規則な塊状のゴム樹脂で、乳白色でミルクのしたたりが固まったような乳香と対照的なにおいである。乳香が古代オリエント~ローマ時代を通じて香料の代表であったのに対し、没薬はむしろ医薬にあてられ、香膏と香油の賦香料の主体となっている。没薬でにおいをつけた香膏と香油は、古代エジプトからギリシャ・ローマへ普及し、現代の化粧料の源流と考えられる。(中略)キリストの生誕に当たり乳香【神】、没薬【医師即ち救世主】、黄金【現世の王】の3つが、東方から来た3人のマギ(賢者)によって捧げられたと≪マタイによる福音書≫が伝えている訳はここにある。

   

中世アジアにおいての乳香。

「諸蕃志」1225年ごろ成立の南宋の地誌。下巻:乳香の項から、解説部分。
趙汝适(A.D.1170~A.D.1231) 藤善真澄ほか訳注 関西大学出版部 1991年

 ※   乳香。本條のほか上巻の三佛齊・大食・中理各國條にみえる。frankincense(フランクインセンス) またはolibanum(オリバナム)。古来、中國では薫陸香の名で親しまれてきたカンラン科Boswellia属のニュウコウ樹Boswellia corterii から採取するゴム樹脂の香料。この種の樹は25種が知られており、熱帯アフリカの乾燥地帯、西アジア、インド等に廣く分布する。ことにアラビア半島南部のハドラマウトHadramaut地方やソマリーランドSomaliland 一帯が主要産地であり、Boswellia carteri Birdw を代表的乳香樹とする。その高さ數メートル、羽状複葉で、樹幹に傷をつけ滲み出した脂を採取するが、その名の由来は、乳白色の汁状にちなんでいる。乳香は凝固すると黄白色か黄色、黄褐色となり、焼くと黒煙そして白煙をあげ強い芳香を放つ。古代オリエント・エジプトでは没薬とともに代表的な香料であり、『マタイによる福音書』2-1-11にはイエス生誕にマギが黄金と乳香、没薬を捧げたことを傳える。(中略)中國が博買する香料の中心は沈香とともに乳香であったことは、よく知られている。

 

 

※資料その③:乳香についての1次史料コーナー

乳香の原産地はアラビア半島南部、現在のイエメンとオマーン旧約聖書にはシバの女王の伝説が見え、王国は隆盛を極めた。その富は香料(その他宝石など)による事は想像に難くない。

「歴史」上 P410~  巻三 107節
ヘロドトス(B.C.484-430頃) 松平千秋訳 岩波文庫 1971年刊)
紀元前ギリシャの人、ヘロドトス。乳香については伝聞のためか曖昧である。有翼の蛇って、グリフィンじゃないんだから。

次に南方では、人類の住む最末端はアラビアで、乳香、没薬、カシア、シナモン、レダノンの生育するのは世界でこの地域のみである。没薬を除いてすべてのこれら香料の採取には、アラビア人は容易ならぬ苦労をする。アラビア人は乳香を採取するのに、フェニキア人がギリシアへ輸出しているステュラクス香を焚く。乳香を採るのにステュラクスを焚くというのはなぜかといえば、乳香を産する樹はそのどの株にも、形は小さいが色はとりどりの有翼の蛇が無数に群がってこれを衛っているからで、これはエジプトを襲う蛇と同類のものであるが、これを樹から追い払うにはステュラクスの煙をもってする以外に方法がないのである。

 ※その他、テオフラストスの「植物誌」、プリニウスの「博物誌」にも記載あり。

 

「エリュトゥラー海案内記」(作者不詳 紀元1世紀  村川堅太郎訳 1946年刊 生活社)

ヘロドトスから500年後くらい、ギリシャ系商人が現場で情報を入手したと思われる。貿易業者のための航海水先案内書。現地での商品の取引の様子など、段違いにリアル。

第24節 取引先のムーザは港はないが(中略)碇泊には適している。---(中略)ーーーこの地方の特産品としては優秀な、また滴状の没薬、即ちアベライライアとミナイア、白大理石(以下略)。

※ちなみにムーザは、(モカコーヒーの)モカのことである。モカ・マタリ。

 第26節 オケーリスの次には、海が再び東に向かって開き次第に大海に変わって行くと約千二百スタディオン離れてエウダイモーン・アラビアー(=幸福のアラビア)があり、ーー(中略)ーーここは以前は都市で、エウダイモーンと呼ばれたのはまだインドからエジプトに来る者もなく、またエジプトから外洋の諸地方にあえて渡航するものもなく〔各おの〕此処まで来るに過ぎなかった頃に、ちょうどアレクサンドゥレイアーが外部からの輸入品やエジプトの輸出品やエジプトの輸出品を受け入れるように、両方面からの商品を受け取っていたからである。 ※注:1スタディオン=177.6m 60スタディオン=約10km

※エリュトゥラー海案内記は、インド洋の季節風:通称「ヒッパロスの風」に乗って帆船で航海する商人のための地誌ともいえる。ちょうどこの乳香の産地を起点に、ダイレクトにインド洋を横切っていたと思われる

第29節(乳香の産地のようす) カネーの後には(陸地が)更に後退し、別の長距離に亙ってきわめて深く入り込んだいわゆるサカリテース湾と乳香地方が続くが、この地方は山地で近づき難く、空気は重苦しくて霧っぽく樹木から乳香を産する。乳香を産する樹木はさして大きくも高くもないが、ちょうど我々の土地のエジプトで或る種の樹がゴムを流し出すように、樹皮に凝固した乳香を産する。乳香は王の奴隷や刑罰のために送られた者たちの手で扱われる。この辺は恐ろしく不健康で沿岸を航海する人たちには疫病を起し、其処で働く者には絶えず死を齎(もたら)す。もっとも彼らが斃れ易いのには食物の欠乏ということも与かっているのであるが。

※乳香の原産地の解説。アラビア半島南端の砂漠地に生える、樹高が低い灌木の幹を傷つけて、樹脂を取る。

 

  資料④:地理的な乳香原産地 Googlemapから

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