今まで見て聴いてきたことを思い出してみることにした。
その時の気持ちと一緒に。
自分がござさんを知ってからほぼ2年。
ござさんがネットに動画を上げるようになってからだけでも12年なので、自分の思い出というのはほんの短い間、瞬きするほどのわずかな期間にすぎない。
でも、色々あったなあ。
驚いて何が何やら分からなかった
( ↑ ※ござさんの第一印象)
ドキドキして期待に胸躍らせていた
どん底まで落ち込んで上がってこれなかった
おもちゃ箱を開けてみたらびっくり箱で、その下にひっそりと隠れてる宝物を見つけた
分厚い雲が空を覆っていて光も見えなかった
クラッカーを鳴らして一人で薬玉 🎊 割ってみたかった
色々な思いで胸が詰まって何も言えなかった
2年間を振り返ろうと思ったけど、こんな具合でとても一言では語れない。
でもこの世界を知ったことは自分にとって人生観を塗り替えるような大事件。
その影響は、生きてる事に意味を見いだすきっかけになったくらい大きなものだった。
今までもござさんにはここには書ききれない沢山のものをもらった。
でも今までより、これからのござさんの姿がどうなるかを想像するのがもっと楽しみ。
この記事で書きたいことを要約するとだいたいそんな感じ。(要約できてるのか?)
目次:クリックで各項目へ飛べます
ござさんを知った当初の衝撃
2年前の自分の衝撃は、だいたいこの動画に集約されている。
楽譜がない。まずこの点で色々自分の中でバグっていた。
クラシックの演奏会ではみんな暗譜で弾いてるけど、この放送は確か「リクエストに応えて」みたいなやつで……?
で、楽譜は……?どうやって弾いてるの……?(後にござさん以外の人の生配信を色々知ったが、みんな楽譜無しで次々弾いててさらに混乱した)
とりあえず目に飛び込むペンギンマスク。でもウチの(当時中3)男子は、このペンギンマスクの期間はござさんの配信を見ていた。『Youtuberって面白くてなんぼだよね』…なるほど。(しかし実際は視界は500円玉でマスクの中は蒸し暑い、劣悪な環境だったはず)
どう見ても自分の部屋。後ろにはベッドと洗濯物が丸見え。たぶん1Kと推測。
いつもよれよれ伸び伸びのTシャツとかジャージ。確か家族のお古だったような。
そこに場違いに最先端・高性能のキーボード。操作キーが明滅してここだけ近未来感。
さらにこの画面から流れて来る生配信を聞いていると、自分の思考回路に流れてる常識というフィルターが行方不明になった。
JAZZ Barでチャージ払って聴くようなswingスタイル。
超絶技巧クラシック。
その他想い出の昭和歌謡やら洋楽やら、お気に入りの歌手の曲からアニソンなど、ファンは自由にリクエストしているようだった。
そしてそれを片っ端からなんでも弾いている。
だいたいつなぎ部分はどうやって考えてるんだ。
「何なのこのペンギン?」
(当時中3)男子のこの問いに自分は言葉に窮した。
何って言われても。
こっちがききたい。
ござさんにとっての転機
それは2020/2/15のこと。
2月15日土曜日の夜の配信にて、重大発表まとめて大放出します!アレがついにアレになるとかならないとか!!お楽しみに!! pic.twitter.com/HoPCYRSrSJ
— ござ 🎹 (@gprza) 2020年2月11日
・アレをアレした……音楽活動が趣味だったのをメインにした。
・実はアレでした……職業は介護職でした
・アレをアレします……メンバーシップ制度を開始します
・アレもアレします……
*過去のYoutube生配信アーカイブをメンバーシップのプランに準じて全部公開
*リアルソロライブ開催予定(いわゆる中止になったやつ)
でも今思うと、この時計画されてた具体的な演奏活動といえばソロライブだけだった。その後の発表でも定員30人の予定だったし、結局それはコロナの影響で中止。というのは客観的事実だったにしても。
それまでの安定した職業を捨てて、趣味で稼ぐという選択をするのはよっぽどの決断だったと思う。
いわば清水の舞台を飛び降りるようなもの。
(画像リンク:清水寺 - Wikipedia )
ござさんの動画や配信の中には、介護施設でリクエストされて弾いてたであろう曲が多い。戦中戦後~昭和に歌われていた歌謡曲や唱歌、民謡や童謡。ござさんはこれらの分野を、面白おかしくというよりは愛着を込めて動画にアレンジし、懐かしく思い出すように配信で演奏している。
施設で利用者さんが「聴きたいな」と思う曲のリクエストをもらい、
その場で心を込めて演奏する。
介護時代にやってたと思われるこうしたやりとりは、ござさんの描く理想的な演奏家のスタイルだったのでは?(介護現場が体力勝負の厳しい世界だということを踏まえて、あえて言う)
しかし、それで稼いで生きていくとなると話は別だ。
芸術とか技能の腕一本で世の中を渡っていくのはそう簡単ではない。そういう甘い世界ではないのだ。そこでは実力以外がものをいうシビアな現実。
でもそれを分かってて、あえてござさんは仕事をやめたと考えると、自分は絶対に音楽の道で成功してほしかった。
これで時間や体力の制約がなくなりピアノ練習その他音楽活動に100%注力できる環境が整ったのだから、この時点での演奏があのレベルだったことを考えると、そこからさらにあらゆる方面に充実するはずである。(という勝手な信念を抱いていた)
ここまでの才能があるのにみすみすそれを埋もれさせてるのが見るに忍びなかったし、見る人が見ればもっと活躍の場は絶対に広がると思っていた。
この断定的思考はどこからきてたのか?何の根拠もない、素人の野生のカンと言われればそれまでだけど。
でもこの素人の野生のカンをもとに、何かしてないと自分は居ても立ってもいられなくなって、なんか追い詰められるみたいにしてこの部屋に色々書き始めた、ような気がする。
この後、自分が2月末にござさんを知った時点で登録者数が16万人。この後4月末で20万人になるから、コロナに関わらずピアノというよりはネットピアノ動画の人気はうなぎのぼりだったと言っていい。
※ござさんの活動はずっと以前、初投稿の2009年からネット上では長いキャリアがあるわけだが、上記の通り自分が知ったのはずっと最近のことで、自分はござさんのいう古いファンつまり「化石さん」ではない。それを踏まえて書いていく。
苦手なコード論
さて、それは2022/2/19のこと。土曜の夕方、その日は冷たい雨がずっと降っていた。
冬の雨は嫌い。
冬枯れの景色がさらに雨に濡れて、見ていると気持ちまでも氷みたいに冷えていく。
そうはいっても現実は待ってくれないものだ。
寒いから温かい料理をと夕食準備に奔走している所に、何か不穏なものが視界をよぎった。正確にはTwitter上に何かあがっている。
リンク貼ってみようかな。うーん見るからにやばそう。
聴いてると段々精神が狂ってくる曲の作り方(※早いので適宜一時停止推奨) pic.twitter.com/ma1j4MsJuY
— ぜろいち Zeroichi (@Rei01_N) 2022年2月19日
実際に動画聴いてみると、素人には理解不能ながらもかっこ良かったです(語彙力)。ぜろいちさんのアレンジはこんな感じでいつも一瞬ギクッとするけど、実は理論的にきちんと展開されているということだ。
【駅ピアノ】世界一前衛的でカオスな「千本桜」を弾いたら通りすがりの人からリアル投げ銭が!?【音楽語法解説付き】 - YouTube
このぜろいちさんの新作動画、投稿された直後に自分はもう一回、別の場所で聴いた。
それはとあるピアノの生配信の中で流されていたもの。
某飲食店の職員さんがピアノを弾きながらこの曲を熱心に研究されている様子。ぜろいちさんも「それはペンタトニックコードで……」と何やらコメントされていた。(この飲食店は某所ということにしておく。)
ペンタトニックコード……?
コードとか言われても自分は詳しくは知らないんですけど。
そう思いながら自分は夕食準備の洗い物に追われていた。しかし何かがひっかかるぞ?
ござさんのアレンジ講座動画で見かけたのかな?
そうかもしれない。
いや、ござさんの動画見ても特にコードが全く分からないから覚えてないはずだ。
(コード分からなすぎて、最近地道に基礎練でスケールやったりしてどういう調があるのかを全部覚える所からやってるくらいだから)
でもえーと、コード……んーと何だっけ………
※雪だるまがなんか言ってるけど気にしないで下さい。そもそもこれは10年程前の大雪の時の写真なので、今年はうどん県近辺には雪は積もっていない。
じゃなくて。
ペンタトニックコード、どっかで聞いたな?と思ったら。
これかな?
総再生数1億回超え!ネットピアニストたちの動画を楽譜にしてみた結果・・・!? |ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス ~ 楽譜/書籍/雑誌/音楽ソフト/通販 ~
これは言わずと知れたネットピアニスト8人衆さんの楽譜のリンク。
この中に皆さんの参考演奏動画が並んでいるがその最後に、ボーナススコアの紹介と参考動画のリンクが貼ってある。
このボーナススコアとは?
言わずと知れたずっしーさん考案の「魔法の伴奏」のことである。
魔法の伴奏の初出はこれだろうか。
「黒鍵だけをどんなに適当に弾いても曲っぽく聞こえる魔法の伴奏」というのを作ってみました。ぜひ皆さんも合わせて弾いてみてください。
— ずっしーの音楽教室 (@zussie_piano) 2018年3月10日
またこの伴奏を弾いてあげるとお友達が喜んでくれるかもしれません。 pic.twitter.com/OUXLEPD6FH
この動画の理論がつまりペンタトニックコードだった気がする。
自分がござさんを知った当初(2020年2月末)、ござさんの動画を片っ端から見ると共にこの楽譜ページから8人のピアニストを知って、この魔法の伴奏もそれこそカセットテープだったら擦り切れてるっていうくらい聴きまくった記憶。
このときは自分はピアノ練習を再開しておらず、演奏するのは大嫌いな部類だったがさすがにこの魅力的なキャッチフレーズに飛びついた。
「どんなに適当に弾いても曲っぽく聞こえる」
しかし当時まだピアノ練習を再開してなかった自分は言われた通りチラッと黒鍵を弾いてみたが、全く理論を分かってなかったため面白くなくて、すぐやめた。
それよりも演奏は置いといて、メイキング動画の方に飛びついたのだった。(※今は上記のYAMAHAのページからしか再生できない限定公開扱いである。ずっしーさんのチャンネルからも削除されているので動画リンクはここには貼らない。上記YAMAHAのリンクから動画に飛んでください。メイキング動画は一番下のほうです。)
きっかけを思い出すーーなんでネットなのか?
そもそも自分はYoutubeは少しは見ていたが、それまではあくまで吹奏楽関連のCD代わりに使っていただけのサブ的存在だった。
それがなんでござさんの動画を見つけることになったのか?(直接的にはおすすめに上がってきたからだけど)
当時の状況をよく考えてみると?
コロナ流行の影響で仕事以外全部の予定が消え、外出もできなくなり、なんとなく手持ち無沙汰になってYoutubeを見ている時間が増えたから。
つまり家でいる時間が増えた。これに尽きる。
自分だけでなく世の中全体的な傾向だったのではと思う。
その後コロナ流行は収束せず、その感染の動向に一喜一憂することになるのだが。
でも未だかつてないほどYoutubeその他ネットに注目が集まるきっかけになったことは間違いないし、コロナが無ければ自分がござさんを知ることも恐らく無かったに違いないと思うと複雑な心境だ。
当時の記憶
そんなわけでピアノも当時は大嫌いだったのになぜかピアノ動画を見始めた時期。
ござさん以外の人達の存在も知り、色々聴いてみていた時期。
この魔法の伴奏の動画(メイキング含む)をもとに、思い出してみます。
当時の自分の認識を。
まず、当時の自分の楽器弾く人をみる基準が「上手いかどうか」だった。つまり、技術的に上手いかどうか(自分は弾けないのに何なのこの矛盾)。このへんが当時はまだまだ表面だけで他人を見ていたと言わざるを得ない。
ただし、このピアニストへの視点は約半年後の第1回ねぴらぼで180度真逆に覆されるわけですが。
つまり。(※この時点ではござさんしかまともに聴いてなかった)
いりすさん・・・ぞうさんのアイコンかわいいな。でもなんか演奏ぎこちないなー。
tjさん・・・綺麗な演奏だなあ、なんとなく。
gaoさん・・・ピアノは愛ってどうゆうこと?上手いけど。(左側に手が回ってるのを見落としていた)
ものはっぱさん・・・なんかお洒落な感じ。指輪とか。(そこじゃない)
ござさん・・・わあー1音目から違うー!ステキ!(先入観しかない)
菊池さん・・・上手すぎてなんか怖い人だなあ(別の意味で先入観)
(※当時菊池さんが怖かったのはこの動画が理由。上手すぎるから。)
【神回】不審者と変質者が駅で「名探偵コナン」を即興連弾したら史上最高の盛り上がりにwwwww【新百合ヶ丘駅ストリートピアノ】 - YouTubeぜろいちさん・・・上手いけど別の意味で怖いな演奏が(これも先入観)。近寄らないでおこう(食わず嫌い)。顔出ししてるけどかっこよさそう(論点はそこじゃない)。
ずっしーさん・・・この謎理論を考案したってだけでなんかすごいなあ、頭よさそう(短絡的思考)。手がキレイであこがれるなあ。(演奏は……?)
(※↑ すいませんずっしーさんの第一印象を追加しました、やっぱ一発書きはダメです)
すいませんクレームあったら受け付けます。
あくまでこれは第一印象です。この動画でござさん以外の人の存在を知ったので。
今読むと笑うしかないwww。無知とはおそろしいものです……
ねぴらぼメンバーのイメージ
そんな中、コロナ流行の前だと思われる動画がある。ねぴらぼの企画が持ち上がった時のスピンオフ的な動画なのではと思うのだが、これもまたそれぞれのピアニストの個性をはっきり表していると思う。
(※けいちゃんさんのチャンネルから動画をお借りしました)
演奏は魔法の伴奏動画以上に、この時すでに全員特徴がはっきり表れている。
※第一印象と、当時見てた動画:
かてぃんさん……ヤンキーの格好でストピ動画あげてた人かなーピアノすごいのに、面白いキャラだなー
・ヤンキーの動画:【ピアノドッキリ】もしもヤンキーがプロのピアニストだったら。。(♪小さな恋の歌/piano performance in station) - YouTube
けいちゃんさん……すごいイケメンな人だなーいつも黒い服着てるのは制服かなー(違う)
・いつもの黒い服の動画:【ストリートピアノ】駅で「紅蓮華」を弾いたらこども達が合唱して奇跡的な演奏になった!?/Demon Slayer:Kimetsu no Yaiba-“Gurenge” - YouTube
・そういやござさんの動画にも出てたような:【丸サ】演奏中にまさかの飛び入り!?けいちゃん&瀬戸一王さんと夢の連弾!!【大きな古時計】 - YouTube
ねぴらぼメンバーもこの頃とは全員色々変わった。(下で述べる)
しかし、自分はあくまで今もござさん単推しですけどね。
全員の配信、投稿動画やツイートを追う時間が無いので。
気になる人はいても物理的に全部を聴いて網羅するのは無理です。
というか、これ書くのにもござさん以外について書けないのでしょうがないともいう(菊池さんを除く)。
ござさんと菊池さん以外について書くと?
超客観的な、読売新聞の社説みたいなものすごく正面からの正論みたいのができる。いや、新聞はまだ書く対象をリスペクトしてるけど、自分が書くと身も蓋もなくバッサリ切り捨て、フォロー無し、救いようがない記事ができるのでダメ。そしてたぶん秒で書きあがる。そこには感情が存在しないから。
菊池さんだけは、なんとか投稿動画だけは聴いている。それと寒いギャグツイートを。(自分の中では菊池さんの演奏は、ござさんと二人でセットだから。)
というか菊池さんは第1回ねぴらぼの前?くらいに生配信で自己紹介していたり、自宅で弟さんとセッションしてたのを聴いてみて、人柄とか演奏とかのイメージがガラっと変わった。配信で話を聞いてみると第1印象よりずっと人間味にあふれてる人なのかもしれない、もしかして怖い人じゃないなと思ってそれから演奏を聴くようになった。
けいちゃんさんとかてぃんさんの動画や配信は全然聞いてないし、これからもチェックするつもりはない。
なぜ?
(上の理由以外だと)彼らは、演奏が個性的かつ魅力的なのに加えて、自己を発信する方法を知ってるなと思ったので。
自分がチェックしなくても、もう十分すぎるくらい世の中に存在を知られてるし、社会的に評価されてるし、マルチメディア方面へピアノの実力を広く知らしめている。
彼らは、
演奏家としてどういう個性を磨くべきか?
このピアニストとしての意識以外に、
職業として最低限どういう点を押さえるべきか。
どう発信すれば自分の長所を伝えられるのか。
どこへ広報すれば、自分の演奏を必要としている層へもっとサービスを届けられるのか。
という点に長けている。
最もわかりやすいのがかてぃんさんだと思う。
英語に堪能なのは留学経験や海外での演奏経験があるからだと最近知った。そういう言語力が背景にあるにしてもベースはクラシックだ。さらにJAZZの演奏にも堪能である。
クラシック、またはJAZZ界隈で活躍するピアニストなんて世の中には数え切れないくらいいるのだけど、なんでかてぃんさんはそんなに人気が出たのか?
一番の魅力は演奏だと思う。どのジャンルに分類したらいいのか?全く新しい概念。
でもまず、それを聞いてもらわない事には始まらない。
待っていてもお客さんは近寄ってきてくれない。
そこでものをいうのが発信力の差ではないか?
その違いは東大院卒という肩書だけではないはずだ。
ラボと銘打ってメンバーシップ制度を運営しサービスを工夫して登録者=リピーターを獲得したり。
クラシックを看板の前面に掲げるかてぃんさんの動向が、昨今の「稼ぐことに躊躇しているクラシック界」に一石を投じるきっかけになればいいなあ、と思っている。
ではけいちゃんさんは?
自分は上手く説明できません。
かてぃんさんのレベルを通り越し、音楽の分類という障壁をぶっ飛ばして、なんか人間の本能を刺激する何か?を創作してる人。それを端的に現してるのがオリジナル曲だと思いますが、何の曲でもアレンジを聴けば特徴は一目瞭然です。
けいちゃんさんの曲聴いていると、今の多方面での活躍ぶりは想像していた通りというかやっぱりなというか。コロナの影響で本領発揮できてない気はするが。
コロナが本当に収束して、気兼ねなく誰もが音楽を楽しめるようになった時のけいちゃんさんの活躍をこの目で見てみたいというか、怖いもの見たさ?的な感じはある。一体どうなっちゃうんだ。
自分の中では2人はござさんのライバルだと思ってる。(←小学生か?)
ライバルだと思ってるなら尚更ちゃんと調べて分析したらよさそうなものだが……そのほうが対策が立てれるよね?
いや、それぞれが自分の行く道をはっきり確立して進んでるから、もはや他の人を分析する必要は無い。
ライバルだと思ってるから、陰ながら応援してます。(表立っては言いませんし動画もチェックできてないけど)
ネットピアニストの活動を考える
じゃあ魔法の伴奏動画で知ったピアニストさんたちについては?
ござさん以外は、さらに自分はチェックできてなくて追えていない。そのため細かい事に言及できないけど一言でいうと?
ピアノに対する敷居が下がった。
さらに、音楽の垣根が色々なくなって、とっつきやすくなった。
2年前のあのころより、どの人も専門領域?を掘り下げて個性がはっきりしてきたというか。聴いてて好みで選べるようになってきたというか?
(ここに書いてる感想が、第一印象から変わりすぎてて自分でも可笑しい……)
配信の音質が改善されたり。これはかなり投資を伴うはずで、これからコロナ流行が長期化することを踏まえて皆さん整備されたのだろうか、と思う。
オリジナル曲を作られたり。当たり前だけどこの点が一番個性の違いがはっきり出てきて、どの人も進む道がはっきりしてきたなあと感じる。
生配信ライブを定期的にされるようになったり。よく思い出してみよう。例えば菊池さんがテスト配信から始めてYoutube生放送するようになったのはコロナが流行し始めてから後のことだ。生放送も、配信者さんのそれぞれの個性が感じられて面白い。
(あまりチェックできてないので細かく述べるのは避ける)
ござさんのピアノ動画投稿というのは、ニコニコ動画の前に2ちゃんねるのセッションスレでされていたそうだが、そのどちらのフィールドも当時はまだ若者のテリトリー、その中でも主にパソコンに詳しい一部の人達がやっていた狭い閉じた世界だったと思う。
その時代から変わって、今までリアルでコンサートに行かないと聴けなかったピアノがストリートピアノで聴けるようになったことは大きいが、その普及と並行してネットでピアノの演奏が聴ける(しかも好みで選べる)、また関連する知識を得られることがここまで一般的になるとは誰が予想しただろうか。
この人達を一言でいうと?
ピアノが弾けて編曲できて作曲もできたりする人達
って感じだろうか。
歌手で言うシンガーソングライター的な。
最初の方で述べたぜろいちさんの最近のツイート動画、あれを聞いて「なんかはっきりと無調性な特徴を出してきたな、どうしたんだろう?(前からそういう動画出されてましたけどね)」と今になって気になってきた。
それがこの記事を書くきっかけ?の一つだったかもしれない。
ネットピアニストさんについて語り出すとその歴史は遡ればござさんの投稿歴よりも古く、また多方面に拡がりすぎてて自分は正確に書けないのでここでは割愛します。
ござさんの展望
※資料:2021/5/6の記事。PIANICに向けての内容。
世界初のストリートピアノフェス『PIANIC』開催直前! けいちゃん、ござ、さなゑちゃん、ハラミちゃん、よみぃが意気込みを語る | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス
2021/11/24の記事。ソロアルバム発売に向けて。
ピアニスト・ござ、デビューアルバム『EnVision』発売記念インタビュー! “絵画的”アルバム、その内容とは? | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス
そして今回のソロコンサートについてのインタビューは、月刊ピアノに掲載されてる記事のためここでは詳細を書くのは控えます。
ござさんを知った当初の状況は冒頭の方で書いたので、ここでは現在進行形で書いてみる。そもそも最初にペンタトニックコードとかいう、自分では解説できないワードを持ってきたのが間違いだった。
コードとかアレンジに関していえば、ござさんはそれ自体を工夫して研究するのがメインではなく、あくまで「伝えたいイメージ」があってそれを具現化するツールとして、コード進行を工夫したりアレンジを習得したりしてる気がする。あくまで現場主義、アレンジはその時だけの産物、同じ演奏はできないらしい。
ソロアルバム発売とソロコンサートは、2020年の秋から計画されていたらしいので、(ござの日ライブが延期になったことは想定外として)これで今のところの伏線は回収されたと思われる。
これで自分もG興業さんが何か計画してないかなあ、と気を揉むこともなくなった。
※追記:何か密かに計画してるらしいですね。なんですかG興業さん?
今は次々と計画されている事があるらしいが(少しずつ明らかになってるが)、自分はそれをゆったりしたソファに座って安心して見ている気分だ。
色々な条件や環境が整って、ござさんの方向性ややりたいことが少しづつ分かってきたからかもしれない。
ただ、その条件や環境はござさん自身が全部自力で管理したうえで整えたもの。
例えばグランドピアノ生配信や動画撮影。設備がありスタッフがいる場所での生配信(告知)もあったが、基本的には全部自分で機材設置、配信準備等を全部こなされている。
何もかも全部自分のできる範囲でできることをしてるござさんは、見ていて等身大の、手が届きそうなイメージがあって親しみを感じる。
正確に言えば演奏の内容とか活動方針とかがファンに寄り添ってくれているからそう感じるのかもしれない。そんな気がするというか。
(演奏自体は、十分常識はずれなことやってるというか人間じゃないレベルに到達している。どうやったらああなるんだろう?そりゃ決まってる、毎日の練習あるのみ。今のござさんは、ずっと練習を積み重ねてきた足跡そのもの。)
ござさんは絶対に階段を飛ばしては登らない。ただ、足踏みもしないし1段戻る事は絶対にない。その速度がどうなろうが、絶対に次の1歩は次の段を踏みしめている。
自分はちょっと距離をあけて、その10段下くらいから、ござさんの足跡を追っていきたい。(決してストーカーではない)
というわけでネットピアニスト界の動向とござさんの展望について考えてみた。
しかしなんでござさんの演奏は聴いててやめられないんだろう?なんでそればっかり聴いてしまうんだろう?ござさんの活動方針を置いといても、謎である。
多分その鍵がコード進行だと思うが、自分は全く分かってないので、まずコードを覚える前に調を全部覚えようと思って、スケールなぞやってる毎日です。
登録者数
最近その人数が29万人に増えた。
これに関して自分は純粋にそのままおめでとうと言っているわけではない。
以前にこの数字が変わったのは5月末…?(もっと後だったっけ)
でも、「ござさんのチャンネルを登録しようと思ってくれた人が増えている」事実には素直にお祝いを言いたい。で、何かビジュアル的に作ろうと思ったけど自分にそんなセンスはないので、ここにこっそり貼っておく。
え…?究極にダサい……?そういうツッコミは受け付けておりません……。
ござさんのチャンネル登録者数はこれ以上どんどん増える、という事はもうないだろう。ネットピアノ界自体が、ある程度飽和状態なのではないかと思うから。
ピアノに、そして音楽自体に興味ある人は、すでにどなたかのチャンネル登録を済ましていると思われるからだ。
しかしござさんも、どこのスタジオでも自在に配信するツールを手にし、また演奏とアレンジには益々磨きがかかっているのでこれ以上増えることはないにしても減る事は決してないと考える。
他の配信者さんと同様、ござさんも活躍の場はYoutubeを飛び出して多様な舞台に出ようとしているから、自分はそこまで悩んでもいない。
季節は立春を過ぎて、ふとした暖かな日差しに、また段々遅くなる日没に新しい季節の息吹を感じる。
新しく芽吹く木の芽。
土の中からそっと顔を出すふきのとう。
ござさんが苦手な冬が終わるのももうすぐ。(自分も冬は苦手、冬眠中……)
凍える空気をまといながら、紅梅の蕾がそっと開く。(写真は何年か前の水戸偕楽園の梅)
ここで過去記事から引用。
※参考記事:ござさんに、勝手に贈る言葉 - ござさんの魅力を語る部屋 から
一貫唯唯諾 一貫(いっかん)す 唯唯(いい)の諾(だく)
従来鉄石肝 従来(じゅうらい) 鉄石(てっせき)の肝(きも)。
貧居生傑士 貧居(ひんきょ) 傑士(けっし)を生(しょう)じ、
勲業顕多難 勲業(くんぎょう) 多難(たなん)に顕(あらわ)る。
耐雪梅花麗 雪に耐えて 梅花(ばいか)麗しく、
経霜楓葉丹 霜(しも)を経(へ)て 楓葉(ふうよう) 丹(あか)し
如能識天意 如(も)し、能(よ)く天意(てんい)を識(し)らば、
豈敢自謀安 豈(あ)に敢(あえ)て 自(みずか)ら安(やす)きを謀(はか)らんや。
簡単に意味を説明すると・・・
一旦自分で「やる」と決心したからには、最後までやり通さなければならない。
それには強固な鉄の意志が必要だ。
貧しい生活を経てこそ素晴らしい才能は育まれ、
偉業は多くの困難を乗り越えてこそ達成される。
梅は雪の降る冬の寒さにに耐えて、初めて麗しく咲き、
楓は冷たい霜にあたって初めて真っ赤に染まる。
もしこの天意に気づいていたなら、
どうして自ら安易な人生を歩むだろうか(いや、そんなはずはない)
この歌はござさんが今まで歩いてきた道のり、そのもの。
これからのござさんもこうやって一歩づつ進んでいくのだろう。
ひっそりと寒さの影で咲く梅のつぼみ。
でもその花びらはあざやかな色彩をまとう。
ござさんの演奏はネット投稿してきた12年間の積み重ね。
(小さい頃からの練習をバックに)配信や投稿で長い年月をかけて獲得された小さな知識や技術の上にあのアレンジが成り立っていると思うので、他の誰にもできない、ござさんのピアノでしか聴けない演奏がある。
「この腕は国宝だから」
by菊池さん(ござさんが介護職をやめる前の発言だったと思う)
自分も全く同感なので、この記事でその国宝の全容を解明することに努めていきたい。
何にしてもござさん以外のピアノにはほぼこれの字幕は流れてこないので、感想も分析もしようがない。
なぜ?
それが分かってたらとっくに他の人も応援してますが、恣意的にコントロールできないので自分にはよくわかりません。