Q:ストリートピアノって誰のもの?
A:みんなのもの。
あれ?結論で終わったやん。裁判所かここは。
違う!論点はそうだけど、ずれてる。
最近ネットからいただいたお題。
ストピの順番待ちについて。
噂話でありソースを見つけれなかったので、あくまでシチュエーションの仮定として。
「ストリートピアノを複数のYoutuberさんで使っていて、一般人が演奏できない」
というお題を設定してみよう。あくまで仮定。
やっぱり結論。そう、順番待ちをすればいいのだ。皆で広めよう譲り合い運動。
(ソースがわからないからあくまで一般論にとどめる)
まずストリートピアノの分類と定義から。
①ストリートすなわち道や、その他駅、空港、公園、役場や病院、商業施設など「公共の場」つまり原則誰でも行き来できるところに置いてあるピアノのこと。例外的に有料施設に置いてたりもする。
②そのピアノはアップライト、ペイントが施されているもの、グランドピアノ等、多岐に渉っている。設置者もさまざま。
③誰でも弾ける。そして誰でも通りすがりに聞いてていい。
次に、実際ストリートピアノを弾きに来る人って?
元々は、
①家にピアノがない。だけどやってたことがあって、興味半分で弾いてみたくなった
とか、
②家にピアノがある。しかし最近がんばって練習してる曲とかあって、コンクールとかは緊張するし、こういう気軽に人に聞いてもらえる場所で楽しく弾いてみたい
とか、
③めっちゃ小さい子が「これ、何?」と興味半分で触りにきて、「何かおもしろそう」と、音にっていうかピアノにっていうか親しみやすさを感じてくれる
例えばだが、こういう人たちが本来の需要というか対象になる層だと思われる。
その最たる例がNHK-BSの「駅(空港?)ピアノ」っていう番組。
あらゆる人が弾きに来て、またその聴衆も通りすがり。一期一会。色々な縁。十人十色のドラマが生まれていた。
そこでストピを弾きにくる、最近のYutuberの存在は、どういった位置づけなのか。
はっきりいって上のどれにも当てはまらない。NHK-BSの駅ピアノの中にもそんな人は登場しない。
①家にピアノや鍵盤楽器又はグランドピアノがあり、専門的各種音楽機材もそろえ、
②大体音大卒またはそうじゃなくてもそれ以上の腕前で、
③別に職業があるかまたはYoutuber一本なのかは人それぞれ。
こう見るとどう考えても本来のストリートピアノの設置目的からは対象外。
ここまで専門的に極めた人たちだと、きちんとイベントを組み、有料か無料で聞けるかは置いといてそういう「音楽を聴きに来る人」を対象に、準備された場所ですればいいとなるのか。
ここで問題。ストリートピアノは「誰でも弾ける」。
つまり、Youtuberの人々は本来のストリートピアノの対象ではないが、演奏を禁止されてもいないということだ。
ここからは、各自の倫理観とモラルに頼らざるを得ない。
その点が昨今問題となっている状況を生んでいるのではないか。
ストリートピアノのそもそもの対象者つまり優先的に弾かせてあげるべき人たち。この層に、Youtuberの人たちは道を譲るべきということだ。
1回制限時間5分かそれ以上。何人も並んでいるとなると、1回弾くチャンスもなかなか回ってこない。小さい子供となると待つのも現実的ではなくなってくる。
Youtube動画に「同じ日に演奏したなー」と思われる動画があったりする。たぶん並びなおして弾いているのだろう。カメラの3脚やその他配信機材を抱えて1日にいろんな場所での撮影は難しい。複数の動画を収録したいなら、現実的には同じ場所で演奏するのが便宜的には望ましいのかもしれない。
しかし。このコロナウイルス流行下において、ピアニストさんがこぞってYoutube投稿や配信を始めた。その実数は把握できてないけど相当数がいるというか以前に比べて相当増えたと思われる。
その人たちがみんな街に出てストピに群がるとどうなるか。一目瞭然、考えなくても分かるでしょ。当然待ち列が長くなるのである。で、同じ場所で複数回演奏しようとして並びなおしたりしてたら猶更。そういう分かり切ったことが想定されているのだから、むしろ今やストピは大人気、普通の人や子供も弾きたいのだから、じゃあYoutuberの人が一方的に譲るべきだと考える。
目的が違うのだ。Youtubeの人たちは、最終的には収益化をしてるから。それ目的で動くから、ストピの現場でそのように道を譲れなくなっている。
何かもめてたのなら、それは一方的にYutuberの人が悪いに決まってる。
もう一度、ストピって何だったのか。
何のために置いてるのか。
ここでいきなり、我らが推しのござさんのスタンス 。
こうして改めて論点を整理すると……ござさん、どんだけwww
(ちなみにこのツイートから、自分のネットでのHNをいただきましたwww)
人間だれしも誰も弾いていないストリートピアノが一番弾きやすいと思うんですよ。そして今ストリートピアノを弾きに来たんですけどコミュ障すぎて待機列に並べず、近くのうどん屋で釜玉うどんを頂いております。うまい😂😂😂 pic.twitter.com/OxZCfgjKji
— ござ 🎹 (@gprza) 2019年10月20日
ここまでは一般人視点。
もう一つ結論をいうと、
「ここまでピアノがポピュラーになり、裾野を広げたのもYoutuberの功績」
という事実があるので、一方的にストピの現場から排除しなければいけない存在ではないということだ。
自分自身はそもそも推してるござさんを知ったのがストピ動画、今もいろんなストピ動画を楽しんでいる。どれだけ恩恵を受けている事か。しかも無料(ここ大事)。
ネット動画の功績は控えめに言っても計り知れない。
というわけで、そのような明らかに素人ではないYoutuberの方々は、ちゃんと一般人を優先してリスペクトしつつ、順番を守って真面目に繰り返し何回も並べばよかっただけだと思われる。
それだけの話。小学生でもわかる。
Youtuber を否定するつもりは毛頭ない。しかしもめたからには何らかの非があったと言わざるを得ない。