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世紀の大事件
ござさんがストリートピアノに行ってる!
この情報を目にするなり、自分の脳内ではすでにピアノ弾いてる姿の幻想が音速つまり30万km/s の速度で駆け巡っていた。
久々にストリートピアノに行くなどしていました。みなとみらいは2019or20年ぶり?相変わらず綺麗なイルミネーションでした pic.twitter.com/x8UUMyj4am
— ござ @本が出ました (@gprza) 2023年10月15日
而して後日動画も投稿してくださった。
一応その時見たままを衝動的に感想にはしてるので貼っておく。
【上記の感想にも書いた通り以前のストリートピアノ動画は2022年1月の投稿が最後、このYoutubeチャンネルの再生リストも、2022年4月を最後に更新されてない】
今回衝動的に感想書いてしまったくらい、自分はござさんのストリートピアノ動画大好きだし、過去のどの動画も聴き倒して魂にインストールされ、その音とリズムは自分の血となり肉となっていた。
(なんかやばさを感じたらここで戻っていただき、上記の通常版の感想をお読みください)
(※注:自分はござさんのストピ大好きファンだが、ござさんのピアノはYoutube動画だけではなく生配信、アレンジ解説動画、ピアノアレンジ楽譜と月刊ピアノ連載といった多彩な活動をされている。この記事では特にストピ動画に焦点当てて書いてるだけであるのでご了承ください。)
ござさんは久しぶりと表現されてますが、自分の中では体感で優に100年は経ってます。
いえこの表現は盛っても何もないです。
ござさんのストリートピアノ好きとしては動画の更新がないというのは、まさしく水分補給をほぼ絶たれてもなお、何千年も生き延びる砂漠の植物のような状態でしたので。
そこで砂漠の植物のごとく空気中の霧から水分を摂るように、自分は大好きな過去のストリートピアノ動画を鬼リピして生きて来た。
それにその間ござさんはソロアルバム発売とか有観客でソロライブ、オリジナルアレンジの楽譜発売、その他各種イベントに出演、月刊ピアノに定期の楽譜連載というふうに環境も激変された。その間にYoutube配信、ツイキャス練習配信……
それらを追っていると生き馬の目を抜くような展開に息つく暇もなく、自分はただ茫然と実況をこの部屋で書くのが精一杯だった。
しかしそれはあらゆる動向を追ってる自分みたいなコアなファンの場合だ。
ファンのおせっかいで余計な考察
ござさんのストリートピアノ動画が好きだったすべての人には新しい情報は供給されなかったという客観的事実は変わらない。
特にその理由について公的にアナウンスがあったわけでもないから自分は推測で動くしかなかった。つまり推測しかできない以上、表ではその理由は書けなかったという意味だ。
ずっと理由はこっそり考えてたけどほんとのところはわからなかった。
以下、心のつぶやき。
・コロナウイルス流行の影響は法律上はなくなったのでもう関係ないかなあ。
・ストリートピアノでの順番待ちが長引いてるとか騒音として捉えられててクレームが出てる状況なのは、そんなに行列できてない所なら関係ないと思うけど…
・ござさんの活動はYoutube動画以外にも広がってるし、そもそも音質で言うなら生配信の電子ピアノとかスタジオ録画の動画とかのほうが聴くにはクオリティ高いから?
・ストリートピアノをベースに活動し始めたのがまだサラリーマンだった頃だから、音楽専業になった今もうストリートピアノには行かなくなった?
・アレンジ作業にピアノ練習、月刊ピアノ連載にその他事務作業に全部一人でやってるから単純に時間ないですよね、ピアノ練習なんて何時間あっても足りないって思われてそうだし。
単なるファンがそんなこと考えても詮無いことなので、一周回って自分は砂漠の植物みたいに黙ってじっとしてることにしたのだった……
でも別に悟りを開いた僧でもなくストリートピアノに全く触れずにこの部屋で書き続けるのは割合しんどかった。
またしても以下、心のつぶやき。
Youtube配信が毎回凄すぎる→→
このどれかでもストリートピアノでやってくれたら絶対まわりの人たちは興奮のるつぼに陥るだろうなあ、観てみたいなあって思う。又はTwitter動画で面白いアレンジが投稿される→→
そのままストリートピアノでやったら面白いフレーズなのにって思う
どっかストリートピアノが期間限定で設置されますって知らせが上がる→→
ござさん行かないかなあ、でも話題のところは混みそうだし避けるかなあって思う。
新しいPOPSの曲やかっこいいJAZZやラテンの曲、その他ボカロや音ゲーとかござさんレパートリー曲をどこかで耳にする→→
いちいち反応して、ござさんが弾いてみたらすごいだろうなあって気になって夢に見そうになる
こんなふうにいちいちことあるごとに逡巡してやっぱ思い直したりしてしんどかった。
そんな余計なつぶやきは今回新しい動画が投稿されたので成仏したが。2年もずっとってしつこい?別にストーカーなわけではない。
熱いラテンメドレー
みなとみらいのステキなイルミネーションをバックに、遠くまで響いてるであろう、ピアノ1台とは思えない迫力。
上記の通り悩んでる自分のgdgdな思考に鉄槌を下すように響き渡るベースライン。
もう一回リンク貼っておこう。
2019年にも同じみなとみらいのストリートピアノ動画が投稿されてたが、あの暗めなセッティングのピアノとは違ってLEDライトも多めでスポットライトも当たっててTV番組か何かですかっていうステージの演出ぶり。なんか赤いじゅうたんまで敷かれてて白いカーテン?がちょっとおろされててさらに特別感ある印象。
素敵じゃないですか!.。゚+.(・∀・)゚+.゚・*:.。. .。.:*・。
久しぶりのストリートピアノってことで選ばれてたのはポルノグラフティのメドレーだった。
自分みたいなコアなファンにもおなじみ、生配信でも鉄板のJ-POP。
人込みの雑踏のなかでも、広くて音が拡散しがちな野外のストリートピアノでもはっきりした印象を与えやすい、賑やかな曲調。
ござさんの特徴である独特な左手のリズム感が存分に生かされた熱いラテンナンバー。
ストリートピアノにぴったりというかこれ以上ない選曲。
え?キラキラした横浜のイルミネーションが背景ならしっとりバラードとか格調高いクラシック曲が最適解ですって?
そういう説も否定はしませんが、ほかにもそのような選曲する奏者は絶対にいることでしょう。
ござさんはござさんの演奏がいちばん活きる曲だったのだからそれはそれで最適解でしょう。背景とか雰囲気とかそういうのも全部味方につけて巻き込むだけの勢いがござさんのピアノにあったということでしょう。
ござさんの動画はいきなり演奏から始まって演奏修了で終わるし、なんか呼び込みとか前振りとかなく、なんとなくフラッと聞きに来たという感じで人が集まってると思われるので。
ボーカルの旋律は勢いよく時に透き通ったような伸びを見せて、誰でも一瞬でああこの曲知ってるなとうなずかせてくれる。
ドラムやパーカッションのリズムも細かに拾ってて、知らない間に聴いててノリノリになれる。そのビートが平凡にのっぺりとならないのは、聴いててちっとも飽きないのは、なんでなのか?それはこういう旋律の裏で鳴ってるバンドのバッキングの音をそのまま拾うから、なんていうのメリハリが効いてるっていうんですかね?
バンドって少なくともドラマーはバスドラム、シンバル、ハイハット、小太鼓(スネア)、その他カウベルとかタンバリンとかあとタムタムとか?いろいろなリズムパートを担ってるはずだけどござさんはそれら全部を拾ってる(または拾おうとしてる)。旋律の右手も隙あらば何か他の音を拾おうとしてて油断ならない。
その中にサビのキメで両手全部ユニゾンを持ってくるので、みんなそこでハッと一瞬息を呑んでいる。そこだけ時が止まったかのように空間が動かない。
うーん左手のリズム、何か言おうとして……そう、クラーベだ。
J-POPでありながらラテンナンバーのポルノグラフティの曲には、バッキングにクラーベのパターンが入ってるのだ。
たぶん。
こういうリズム。あくまで一例だけど。
【参照リンク:クラーベ - Wikipedia より】
は?クラーベってなんなん。という人は解説動画でご確認ください。
★:クラーベ徹底解説! What is Clave? - YouTube
★:ラテンリズム紹介 #2 ソンクラーベ SON Clave - YouTube
そんなの理論的過ぎてわかんない。って人にはござさんの動画からラテン系をどうぞ。
☆:【ピアノ講座】夏祭りを色々なラテンにアレンジしよう! ( Latin-cover tutorial with sheets ) - YouTube
☆:【ピアノ講座】テトリスあの曲でラテンアレンジ講座! - YouTube
ただしござさんの解説は、適宣リズムを崩すだの次に向けてパワーをためるだの、ウイニングランのつもりでとか情熱のままにとか、素人が見るとさらに分からなくなるという事実は否めない。
最初のサウダージ、3曲目のMUGEN、ラストのアゲハ蝶の左手が、こういうリズムで弾いている。たぶん。そこで原曲聞きに行くとやっぱその通り。このライブの曲の前奏部分で、ファンのひとたちが手拍子してるリズムがクラーベぽい。
ポルノグラフィティ『アゲハ蝶』(つま恋ロマンスポルノ'11~ポルノ丸) / PORNOGRAFFITTI『Agehachou (Live ver.)』 - YouTube
JAZZとは違った分類であるラテン音楽。それらにも数えきれないくらいの種類があるみたいだけど、ござさんはきっちり理論を踏襲してきた経緯があるからこそ、アレンジもまた自分らしく活きるのだろう。
ジャズならジャズ ラテンならラテンでそれっぽくリズムを崩すのがここ数年の課題
— ござ @本が出ました (@gprza) 2016年8月17日
流れていないラテン(とベーシストとドラマー)の血が騒ぐ(本を沢山買い込んだので勉強します) pic.twitter.com/Fn3YeIwW02
— ござ @本が出ました (@gprza) 2021年8月30日
最近どんなコンテンツを見ているかと言えば、謎のラテンっぽい人が延々と打楽器を叩いている動画とかですね。
— ござ @本が出ました (@gprza) 2023年3月28日
ござさんのラテンアレンジ聴いてて理屈ではなくなんか心臓の鼓動とリンクするといういか血が騒ぐというか、野生の本能が目覚めるみたいな胸騒ぎを抑えきれないのはこういうリズムが曲の根底に流れてるからだ。
さらに凄いのは、というかはずせないのはベースラインだ。ござさんのピアノは誰でも知ってる旋律も和音をいじってたりして面白いが、絶対に要チェックなのは左手だ。予測不能な展開で、まるで別の生き物みたいな存在感で主張してくる。
原曲でもはっきりエレキベースが浮き上がって聞こえるMUGENの前奏からAメロが、さらに正体不明の闇でうごめく魑魅魍魎みたいに(←褒めてる)制御できないムーブメントで空恐ろしい(←褒めてる)。
迫力ある、とか薄っぺらい単語で言いたくない。
かっこいいの通り越してピアノからなんか幻影が立ち昇ってこっちに襲ってくるような躍動感。
そして最後に向かってキレイ目のキラキラ音でタメをつくり……というところがテトリス曲のラテン講座動画の展開と一緒で、あーござさんやっぱ変わらないねってちょっとそこだけ安心感がある。
キラキラ音に癒されたのもつかの間、最後のアゲハ蝶の16ビート?のイントロからさらに観客の目が釘付けで場の空気をかっさらい、サビはラテン要素多めとかいうのんびりしたテロップとは裏腹に何もかも根こそぎもっていくような破壊的な威力のバッキング。
見てて茫然自失となるとはこのこと。
二年ぶりに見るござさんのストリートピアノでの姿はまるで別人のようにすっきりお洒落になっていた。
ピアノは初めて聞いたストリートピアノ動画から変わらず、いや初期の生配信から変わらず攻めの姿勢を貫いてて、いや最近の凄みを増した演奏がそのまま音に映し出されていた。
これ聴いて自分の2年間gdgdのくだらない迷いはどっかに吹き飛んだ。
ござさんのピアノアレンジのみどころが全部と言っていいくらい盛り込まれていて、通りすがりの人にもすごいなー面白いなって思ってもらえたかなと思うと、それを繰り返し味わいたくてまたリピートしてしまう。
というか自分がこの動画の演奏とともに深く共感するのがコメント欄。
2年の間、自分が表で言えなかった「ストリートピアノ大好き待ってました動画投稿ありがとうございます演奏最高です!!!!!」っていう声で埋め尽くされてるからだ。
毎日ある意味涙流しながらうなずきながら読んでる。
ヘンな人とでもストーカーとでも何とでも言ってください。
やっぱみんな、ござさんのストリートピアノ大好きなんだよ!
生配信でも味わえるが、この次に何がくるかわからない、けどきっと凄いアレンジ来るにちがいないっていういわば約束された、いやおうなしに高まる期待感。
例えるならディズニーランド。絶対楽しいってわかってるけど、やっぱ行ってみてそのすばらしさ、ホスピタリティを体感してあらためて素晴らしいエンタテイメント魂に驚嘆する。
ござさんのピアノにはそういうエンターテイナーとしての絶対楽しませるぞっていう執念を感じる。なにも語らなくても無言のうちにピアノの音が物語っている。
その証拠に曲と曲のつなぎが一番ござさんのピアノを特徴づけてると思う。理論的には次の曲へのコードを先取りしたりしてスムーズな印象を作ってるとかあると思うけど、そんな技巧を感じさせない美しいフレーズで知らない間に曲が変わっている。聞き終わった人たちは、メドレーなのにまるで一曲のドラマチックな展開の叙事詩を鑑賞したみたいに、感嘆に満ちた眼差しを送ってるのが印象的(ファンのひいき目)。
おまけコーナー1:ピアノ
前回のまじめな感想版で、このLOVE Piano3号機はござさん初めてかもとか書いたと思うが勘違いだった。以前にも秋葉原のストピでのアニソン動画を投稿されていた。
蜜蜂と遠雷がテーマのさわやかなペイントのピアノ。
場所がアキバだから?コスプレしてる人とかが観衆に混じってるが、みんなカメラで撮るでもなく、まんじりともせずただ聴き入ってるのはどの動画もいっしょである。
大好きな(そしてファンも大好きな)アニソンをたくさん弾けて、すっごいノリノリでめっちゃ楽しそうなござさんが観れる楽しい動画です。長年再生数が21万回くらいで納得できなかった動画のひとつですが気がつくと42万回再生で、ちょっと溜飲が下がりました。演奏されてるのも名曲ばかり、ござさんのベースラインがとりわけ生き生きしてて、曲への並々ならぬ思い入れが感じられる。
観衆(並んで待ってる人たちともいう)のなかにもYoutuberの方がおられてノリノリなので、ござさんアレンジの独特のリズムに共鳴してくれてる気がして嬉しい。
ござさんは結局どこで弾いても何のピアノでも素敵に弾きこなしてくれて、聴いてる人を魅了してくれるのは変わらないということかなあ(ファンのひいき目だとしても)。
おまけコーナー2:衣装のこと
ついでに服装は、このときのノーカラーのジャケットだと思います。
配信お越し頂きありがとうございました!楽しかった!!! pic.twitter.com/zBvmEOrGYb
— ござ @本が出ました (@gprza) 2021年10月29日
いつなのかというと、2022/1/15ソロライブとアルバムの追加告知のときと、
アルバム・ソロライブに関しての追加発表があります 2021/10/29 - YouTube
2022/5/3のござの日ライブ告知配信
告知があります!!! 2022/02/25 - YouTube
このときも着用されてたと思う。
新しい舞台に向けて一気に新しい情報があふれてたときで、この衣装には思い入れがあるし、これらの告知配信も食い入るように見てた。そういう思い出の衣装だったから覚えてたのでメモしておきます。
その前のメインの発表配信のこともあわせて当時の感想も置いておきます。