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ござさんはお茶目
近年あまりにも文字を書いていないので手書きリハビリ。本当に住所か名前ぐらいしか文字書く機会がなさすぎて忘れそう pic.twitter.com/gXqMGmCPkg
— ござ @本が出ました (@gprza) 2023年9月10日
こんな普段の日常の片手間に思いつきで書いたものを投稿されていて、その内容がまさしく百科事典さながらにあらゆる事象を網羅してる。
それを見るにつけ、ござさんの音楽の背景に横たわる広大なバックボーンを垣間見た気がして、その底知れない広い世界にちょっと寒気がするのだ(←ほめてる)。
あくまで構えたふうにひとつひとつ考えてるふうもなく、ほんとにノリで書いてるらしいところが空恐ろしい。もう無意識レベルで、覚えてるんじゃなくて知ってることなんだろうなあ。
こういう音楽じゃないところの世界に精通してる、そういう点がござさんの音を根底から形作る元素たらしめている。
音楽を奏でるうえでの鍵
9/10のどこかのラジオで、ちらっと耳にした。
不協和音の話。
今日の #TuningRoom
— TUNING ROOM (@RoomTuning) 2023年9月10日
テーマは『#不協和音』
不協和音とはいったいどんな音なのか!?
それを奏でた音楽とは!?
みなさん、どのように感じるでしょう??
コメンテーターはチューバ奏者 北畠真司さんです♪#αstation #オオサカシオン #OsakaShion #吹奏楽 #オオサカシオン100周年 #100周年
不協和音は理論的に基本の和音から外れてイレギュラーな響きをもたらす。
聴く人によっては不快な、また不安な雰囲気と捉えられ、また音楽の流れの中で不穏な空気を感じ取る人もいるだろう。
奏者としては、そこに不協和音が入ることでどういう音楽になるのか?を感じ取り、そこから自分たちの奏でたい音楽を構築していくことになるのだが、しかし。
イメージする音楽よりも、音程をお互い揃えることに汲々として、作りたい音楽の追及はおざなりになっていないか?音程を揃えるのは美しい音楽をつくるための単なる手段にすぎなくて、そこが目的になると中身のない音楽になってしまう。
そのようなことをラジオ番組の終盤のトークで話されていた。
この番組のコメンテーターはプロの吹奏楽団の奏者の方だ。なるほど?音で表現するにあたって基本の概念をはっきり語られているなあと思いながら聴いた。
イメージする音楽が念頭にあって、それをイメージ通りに紡ぐための手段をあらゆる手法を講じて試してみるというのがプロの音楽家の立てる筋道だ。
どうやって奏でるかは問題ではない。そこはプロの奏者は地道な練習によって基礎を積み重ねているはずなので。
ござさんのピアノには、はっきりすぎるほどイメージとして掲げる像がはっきり見えていてそこに近づけるために鍵盤での奏法など色々なやりかたを試しながら試行錯誤されている……
なんだかプロの言ってる事ややってる事は、どこかでつながってるんだなあと思った。
ラジオを聞いて思った、素人の素朴なつぶやき。
無意識の中のプロ意識ーー9/10のYoutube配信
最初のメドレーはTVでよく見るCM曲。その特徴上、ローカル性が出るのはやむを得ないだろう。ござさんがTVを見ていた時代(実家にいた学生時代まで)のCMだから時代も遡る。だいたい家で通りすがりに聴いてたCMなのに完コピしてるのがすごい。
地域が偏ってるというよりは?
家電屋さんとか電気屋さん(一緒やんか)とかのCMが多い気がするな……
え?気のせいじゃないですかね……?
細かいことは気にしない。そんなことより、やっぱキャッチコピー替わりに考えられた曲ばかりだから、
聞いてて楽しいんだ \(^o^)/
短調の曲とか不協和音とかCMにあんまり使いませんよね(そんな曲なかった……ですよね(たぶん))?
何をどこからどう見ても、どうやっても面白い。
ござさんにしてみれば、聞こえたCMを覚えてて、懐かしーって思いながら弾いてただけなんだろうけど。
いつもござさんは気の向くままに自由にピアノを弾いている。
リクエストからの選曲やお題の選び方は、季節を取り入れたり最近の生配信の内容を踏まえて偏りがないようにしたり、そこには几帳面にアンテナを張り巡らせて、神経をとがらせているように見える。
しかしそれはあくまで配信の骨格に過ぎない。単に目に見える曲の並びでしかない。
そういう外見だけでは、ござさんの生配信の真の姿は0.1%も理解できないだろう。
生放送を聴くかあとでアーカイブで聴くかには関わらず、
ござさんの最大の魅力は生配信そのものにある。
毎回聴いてみないとわからないし、
聴く人によって印象は千差万別だろうし、
ただ、聴いてもらえさえすれば分かってもらえる、それがござさんの生配信。
(ござさんにはほかにも編曲者やDTM制作とかの姿もあって生配信だけでは100%の全容は伝えきれないとは思うが。)
真相の掴めない配信を泳いでいく手掛かりに、全く音楽に精通していない民にとっては少なくとも曲名はなくてはならない道しるべだ。(ファンの立場としては)
配信者として。リクエストに拘泥せずに、のびのびと自由にやってるのがござさんらしい。
ペンギンマスクかぶる(2019/9)以前の手だけの生配信のころの、リクエストもチャットのコメントも緩やかに流れててござさんはそういう視聴者とゆったり会話してて、アレンジも実験的で試行錯誤しながら創意にあふれてて……
ああいうことやってる時のござさんが一番生き生きしてる。
でもござさんの生配信は昔からリクエストに応えるのが看板だ。それだけは変わらないござさんの信条なんだ。
襟を正して原曲そのまま耳コピアレンジで弾ける。なんせ通りすがりに聴いてたTVのCM曲もあの精度で覚えているくらいだから。
それらを両立させようとして試行錯誤されてるなあと思う。
そこで今回みたいに癒しメドレーとか、なんでもワルツに変換とかやってるのを見ると嬉しくなる。自分はまだその頃ござさんを知らなかったが、こういう何でもありなのが、ノリがなんとなくその頃ぽいので。
音楽に対して奔放に生きる。自由に変貌する。
その発想は変幻自在。
「笑点のテーマは、癒し系メドレーを寝る前に聴いてるひとの安眠の妨げになってるかもしれないので、需要に見合った演奏を心がけて……」
そんな襟を正した需要に見合った演奏は、長続きしないと思いますね。
意表を突いたアレンジ、
引き込まれ畳みかけてくる音楽の語り方。
垢ぬけていてお洒落な和音。
ござさんのピアノにしかみられない独創性。
どこかで見た意見。ござさんのピアノは聴いてて楽しいんだから、深く考えずに肩の力を抜いてただ楽しめばいいんだよ。
そうかもしれない。
しかしござさんの配信の真髄は、配信のサムネも概要欄見てもわからない。Twitterにも簡単な告知しかされない。そしてメンバーシップの特典だから数週間するとメンバー限定エリアに隠れてしまう。
ただ楽しむにしても、まず知らない人に聞いてもらわない事には始まらないじゃないか。
" 30秒でわかる、ござさんの生配信のここが面白い!" とかいうキャッチフレーズでご本人から宣伝動画でも出されていれば分かりやすいんですが……
あった。
でもこれ2019年5月だからもう4年半前にもなる。
レパートリーはこの動画に集約されてるのかもしれないけど、そのほかにもCDアルバムと、連動した楽譜集と、本の出版とかYAMAHAのアレンジ楽譜連載とか表の世界で動いたことは色々ある。
解説動画は近年はYoutubeよりTwitterの方が多い気がするし。
演奏会にも多数出演されるようになったのだからそういう案内もあるのに。
公式サイトでリアルタイムの情報は手に入るようになったけど。
パッと見てわかりやすい案内動画がやっぱ必要なのでは?そういう情報がアップデートされてないですよね。
いつまでも欲しがるのをやめない病みたいになってるけど。一つ手に入れると際限なくほしくなる病みたいだけどそういうのでは決してない。
最後のノーストップメドレーを早めに、「今日はたくさん弾きたいから」と言って早々に始めたのは、自由に弾く時間がまだまだ足りないって意味だったのかな。
ただ最後に同様なレパートリーを弾いてるだけと分かってても、やっぱり最後のメドレーが群を抜いて、聴いてて楽しいんですよね。
ござさんのピアノには夢がある。
プロってアマチュアと何が違うの、それを職業にしてるって言う意味?と思うだろうが、そういう杓子定規に線を引いたような分類じゃなくて。
見てて、聴いてて夢が広がる。
ござさんは無意識にいつもどおりのこだわりでピアノ弾いてるだけかもしれないが、その演奏には、聴き手を思ってもみないところに連れて行ってくれる力がある。
独特の世界観に加えて、自宅のシンセを使って色んな曲を再現されたり。
《5/18》
こんな時間に突発ランダムレパートリー練習無言配信 / ござキャス - ござ 🎹 (@gprza) - TwitCasting
《4/25 回線不具合につきアーカイブ分割》
こんな時間に突発ランダムレパートリー練習無言配信1 / ござキャス - ござ 🎹 (@gprza) - TwitCasting
こんな時間に突発ランダムレパートリー練習無言配信2 / ござキャス - ござ 🎹 (@gprza) - TwitCasting
《8/11》ジブリのオケ音源を使用して一人合奏
突発ランダムレパートリー練習無言配信 / ござキャス - ござ 🎹 (@gprza) - TwitCasting
このツイキャス練習配信がランダムにパソコンが拾う曲を演奏するため、youtube配信の裏でレパートリーの整合性を取るのに役立っている気がするが、このツイキャスも去年の冬からだから結構な回数をこなされている。
途中で曲に合わせて色々な音源ソフトを使って原曲風な演奏にされていたり、ツイキャスも聞いていて面白い。
ツイキャスもYoutubeも、ござさんにとっての方向性は逆なのかもしれないが、根底にはござさんの尽きることのないエンターテイナーぶりが見え隠れする。
それがたとえ無意識だとしても、聴いてる人に楽しんでもらえる演奏するんだというござさんの譲れないこだわりが感じられる。