ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

ソロアルバム「Fantasia」リリースとござの日ライブ開催決定にあたって

 

唐突ですが自分がござさんのピアノを知ったのはこの動画からだ。

動画投稿は2019/12/25。まだ、介護職とピアニストを兼業されていた頃。


このブログ部屋をご覧になっている皆さまにも、それぞれござさんのピアノとの出会いは様々なシーンがあり、それぞれに思い出があることだろう。

 

でも自分の中でのござさんは、どんなに演奏スタイルが変わっても基本的に変わらない。自分が知る前も知った後も、配信始めた13年前からいやもっと前のネット掲示板でのセッションスレの頃から……

ござさんがやってることはずっと変わらない。

それはピアノ弾いてるということだ。

そんなのいちいち言わなくても見てればわかる?

 

そうですけど、この動画を見つけて咄嗟にこの部屋を開設したのも、自分の潜在的な意識の中でもっと違う形でもっとたくさんの人にこのピアノを聴いてほしいっていう思いがあったのだと思う。

結局、自分が見てたのはござさんのピアノそのものよりも、社会的・表面的なことに過ぎなかったということなのかなあ。

 

ござさんには、楽しそうにずっと一生ピアノ弾いててほしいんだけどなあ。

それだけなんだけどなあ………

でもそのままだといつか介護職へ戻って行かないか、今のままでのピアノ演奏は楽しめなくなるのではないかという意識が心のどこかに澱のように淀んで去らない。

(自分は石橋を3回くらい叩いた挙句予備の石橋を渡してそっちを行くタイプだから)

 

というのが常々抱いてる自分の願望なわけですが、そんな横槍を入れるまでもなく、ござさんはちゃんと自分で強固な橋を選び、足跡を盤石なものにしながら進んでいたのでした。

 

万全整ったところで颯爽と渡っていくござさんの姿は威風堂々というにふさわしい。

 

 ↓ イメージ

 

というわけで。

この記事は、ござさんの2/25の配信で告知された2ndアルバム発売とソロコンサート開催について書いていきます。

 

 

目次:クリックで各項目へ飛べます

 

 

告知配信

ござの日ライブ

さて、先日2024年2月25はござさんからの久しぶりの告知配信でした。

告知って何か?ほんとなら大喜利大会をこの部屋で繰り広げたいところでしたが個人的にそんな場合じゃなくて、思考回路が中途半端に錯綜するにとどまってました。

 

グランドピアノ配信というところからも、何か改まった告知なのだなということはわかる。そこで過去のグランドピアノ配信を思い出すと、

2023年ござの日ライブ(東京)のお知らせ
【ピアノ配信】告知配信 2023/03/24 - YouTube

2023年1月のソロコンサートのお知らせ(アルバムの楽譜集発売の関連でPiascoreスタジオから配信)
出張グランドピアノ配信! 2022/10/15 - YouTube

2022年ござの日ライブ大阪のお知らせ
告知があります!!! 2022/02/25 - YouTube

 

全部ソロコンサートかござの日ライブのお知らせなので、今回もライブのお知らせなのだろうと、だいたい存じ上げてはいた所ですが。でも想像にすぎませんし。

それにソロアルバムEnVisionのリリースが2021年11月だったので、あれから約2年ほど経ったということでアルバム発表かなあと思っていた所でもありましたが、それも想像でしたし。

ノリで発言するようなことは、石橋を叩く主義の自分はそういう発言は絶対しないので黙ってました。それでもし違ったら目も当てられませんしね?

 

しかし予想していたことがしかも同時発表だったということで取り急ぎ、お祝いにこの記事を書いている。

 

 

 

これはたぶん定番の展開なのでしょうけどこの台詞を言いたいがために足掛け三年かかってるので、自分はこの際声を大にして言う。

ソロアルバムリリース、そのプログラムを携えてコンサート開催!

わーい!!!

.゚+.(´∀`*).+゚..゚+.(´∀`*).+゚.

🎉🎉🎉🎉🎉🎉
 ↑
わかりにくいけど泣いてる

 

このねぴらぼinventionが終わったころに(まだ毎週グランドピアノ配信されてた頃)、こんなツイートあって、「長い時間をかけていたあるものがひと段落した」、それはソロアルバムの演奏の収録だったのではと仮定してみるわけです。

この後アルバムリリースの発表は10月にされ、その後の2022年ソロコンサートにつながるわけですが、自分の中では上記の仮定からEnVisionのソロアルバムはもっと前に演奏・収録済んでた派なので。
【配信】重 大 発 表 2021/10/02 - YouTube

 

何が言いたいか?

今回のアルバムは実際の今のござさんの演奏を録音し、そのままのプログラムを再来月のござの日で聴けるということです(アレンジの違いはあれど)。

 

たびたび振り返りますが、最初に予定されてた2020年ござの日ライブは確か都心からちょい離れたとある音楽サロンにて、定員30名で予定されていたものです。なぜ定員30名だったのかというと、その前2019年に2回開催されてたライブも定員30名だったからです。

 

今回は紀尾井ホールで開催ということで、ここはサントリーホールと並んでクラシック演奏会のメッカらしいので、ござさんの音を生で、すばらしい響きで堪能できることでしょう。
紀尾井ホール/公益財団法人日本製鉄文化財団

そう、クラシック演奏向けに設計されているので去年の葛飾ホールと同様スピーカーを通さずに生のござさんの音が聴けます。

いつもYoutubeツイキャスを通して配信されてますがそれは電子ピアノのソフト音源なので、告知配信でもグランドピアノで演奏されてる通り、ござさんの音は一目見たらわかるというか一瞬聴いただけでもわかる特徴的な魅力的な音。

演奏曲のジャンルも下記に述べますが多岐に渡っていてあらゆる表現を楽しめることでしょう。

ぜひ演奏会に足をお運びいただき鑑賞されることをお薦めします🎹

 

と、通り一遍なことを書いてみたものの、告知でのござさんはいつも通りグランドピアノを触れて楽しそうな配信であった。ツイートに上がっていた写真にあるように、マイクも本格的でピアノの音が最高でした。え?顔が見えない?そうですね、仮にもCDも発売になろうかというのにご本人がマスクしてるとはいえ顔出ししてないのは販促活動としては致命的ではないのかという意見もあろうとは存じますけど、とにかく事実、配信で顔出しされてないのでそこはスルーするしかないですよね?単なる部外者がこんなとこでわーわー騒いでも意味ないので次行きますね。

ござさんの発言には内容が前後することが多々あり、自分もこの部屋で散々ツッコミを入れて来た過去があるが、そんな不穏な空気を察知されたのか、告知配信にはスタジオに同伴されたのか匿名のスタッフさんが字幕を配信画面に載せてくださっている。以前の告知でもこの字幕には大変お世話になった記憶があるな。

ござさんも告知に先立って「配信での言は意味ないので皆さま字幕および公式サイトをご参照ください」とのべられている。字幕、大変助かります。ありがとうございます。

…………それじゃ告知配信の意味ないじゃん!?ΣΣΣ( ̄ロ ̄lll)

とにかく配信は、告知と名付けたござさんが楽しくグランドピアノ弾くタイムなのであった。自分ら視聴者もウキウキでピアノ触るござさんと素晴らしい演奏を楽しく鑑賞するタイムなのであった。

 

この配信のみどころとは。

それは鍵盤が見える角度だということだ。

ござさんが押さえてる複雑な和音や一部の指だけが動くややこしい和音。

瞬時に正確に押さえられるすごい幅で跳躍して飛ぶ音。

(たぶんメトロノームを内蔵してるんでしょうけど)寸分の狂いもなくタイムを計ったように細かく決まるリズムと、複合拍子のややこしいアレンジもサラッと演奏されている。

それらが全部、至近距離で楽しめる。

過去に2020~2021年にかけてグランドピアノ配信を続けられていたが、その前半の時期?くらいはピアノの上から写す角度の配信だったので遠目にではあるけど、鍵盤を演奏される様子も楽しめた。しかしこのような鍵盤が全部見える角度でのグランドピアノ配信は、ピアスコアスタジオでもそんなことはなかったので初めてかもしれない。

上から鍵盤を映してる角度の家での配信は多々あれど、このグランドピアノ配信は貴重だと思うので、末永く楽しみたい。

なんといってもカメラがずっと後ろから鍵盤へ固定してるのですべての曲を鍵盤見ながら楽しめるのですよ。ええ、素人には押さえてる和音がなんなのか具体的に推察することはできませんけど?でもこの音の時にこういう動きなのかーっていう新しい発見の連続ですよね、そんなすごいことしてるんだΣΣ( ̄ロ ̄lll)!!!って改めて思い知ったというか。

この演奏を支えてるのは?いうまでもなく毎日の膨大な練習量があるから、ござさんの不断の努力の賜物にほかならないので、ござさんにはなんも他の事を気にせず憂慮する要因無く、思いっきり毎日ピアノ練習できる環境が続くといいなあという思いを強くするのだった……

 

ちょっと重箱の隅を楊枝で洗っておこうか。

「アルバムに収録した曲は、配信でリクエストを拾うことを避けていた」と言われていたが今までの配信でもこの告知配信でも、避けていた曲はリベルタンゴくらいなのでは?それとオリジナル曲の「そして鐘が鳴る」。

あ、そういういらないツッコミはしないんでしたね、失礼しました。

 

《どうでもいい視覚的な情報》

どうでもいいと言いつつ、とりあえず備忘録として貼っておく。

 

今回告知配信ではスーツを着用されてて、見ててこちらも身が引き締まる思いでした。

青いスーツはたしか2022年の『日本遺産物語コンサート』で着られていたのでツイートを引用させていただきました。ついでにインナーのチェックのシャツも同じでしょうか。

ネクタイだけ今回ストライプになっててちょっと違いますね。

ほんとどうでもいいですが、このスーツぴったりござさんに合ってて、ピアノ弾いてて窮屈かもわかりませんけど見てて似合ってるので自分は大好きなのでいちいちメモ代わりに書いている。

このスラっとしたスーツが似合うのにいったいどこからあのピアノ演奏するエネルギーが湧いてくるんだといつも不思議に思うところではある。

 

2nd ソロアルバム

箝口令とは

実質、レコーディングの話はこのあたりですでに匂わせ発言が繰り返されていた。

ござさん、ここでレコーディングってはっきり言っちゃってるじゃん( ´∀` )wwww

もう9割9分アルバム収録ってわかってましたが公式発表がなかったのでそれに触れるのは避けてました、というか自分はこの部屋で去年から休止中だったので筆が止まってたのでした。

その後の配信でのトークによると、レコーディングは四日間にわたったとのこと。

なんかこう、ござさんは、純粋にピアノを練習して演奏し、ファンはそれを鑑賞するというコンテンツに集約されているので、ファンは見てる景色の視界が明瞭で進む方向もわかってるから安心して推せるというのはある。

 

そのとき聴いてて面白いのは、しかしファンとしてはすぐ飽きる。

いわゆるすぐに廃れて捨てられるファストファッションみたいなものである。消費され淘汰されることを前提としたニーズ、安価で使いやすいデザイン、すぐ次に移ろっていく購買者の嗜好。

 

というわけで、ござさんにおかれましてはじっくり納得するまで楽曲に向かい合っていただけたのではないか?と、ファンとしては思うわけです。

1st アルバムの「EnVision」がいままでのレパートリーや投稿動画をアレンジして演奏されていたので、その後出る投稿動画はアルバムを意識されてるのかなあ、というようなスタジオ収録の完成された演奏が多かった。ストリートピアノ動画も二つ投稿されていましたのでそれはそれで嬉しかったのですが。

研究者が史料の学術的な面を研究したり、科学的にあらゆる可能性を否定せずに追求したり……という、楽曲に対して妥協せず、限界まで攻めた姿勢を崩さないござさんのスタイル。

聴いてて飽きないのはそれが理由かもしれない。

綱渡りするようなぎりぎりの線上をかろうじて踏み外すことなく持ちこたえながら、バランスを保って渡る。

ござさんの音使いにはそのような常に挑戦する姿勢を感じる。

平凡な日常なんてつまらない。

ござさんの音楽アンテナをもってすれば原曲を原曲通りにピアノで弾くことは可能だ。

しかしそこから踏み込める限界線まで鋭利に切り込んだ、常に冒険者のスタンスを崩さないござさんのアレンジは聴いてて心地よいスリルを味わえる。変化のない日常に刺激を与えてくれる。

音楽の深い森には果てしない未踏の地が広がるが、その闇を切り裂いてござさんの太刀筋が翻り、鋭く閃く。

ござさんは自称17才だが、言い得て妙である。

自我の無い子供でもないが完全に自立しきっていない、まだ未来に無限の可能性を感じている17才。実年齢は存じませんけど、ござさんのつくる音楽には全てそういう若々しさと、真実がどうなのかを恐れない勢いと潔さがある。しかし、演奏は確固たる円熟の域に達し、老成されたとさえいえる技術と圧倒的な知識に裏打ちされたもの。

有無を言わせない説得力をもつ演奏の前に聴衆はただ感服して聴き入るのみである。

 

いつだってござさんのピアノは聴く人にえもいわれぬ充足感を与えてくれるが、ござさんの中でも納得のアレンジで演奏されたという意味で、このCD収録はファン垂涎の演奏と言っていいだろう。

 

下記に挙げる収録曲から、ござさんのフライング。ちっとも隠せていませんwwwwこの時点で、レコーディング?CD??トロイメライ入るの???ってファンはざわついておりましたがまだ未確認情報に過ぎませんでしたので。

(※トロイメライの演奏)

 

ちなみにござさんのピアノは、ござさんが構築する音楽の世界を鍵盤で表現したに過ぎない。ピアノ以外にも無限にフィールドは広がっている。その一郭をピアノというツールで切り取ったに過ぎないのだ。CDでの表現が全てのように記述すると、現実との甚大な齟齬を生み誤解を与えるので、ござさんの描く音楽シーンをほかにも貼っておく。

ござさんの音楽活動は全て実験室、ファンはその試行錯誤の過程を一緒に迷いながら跡をたどっている。

 

ござさんのシンセにはプリセットされた内臓音源の多様なものがあるが、また市販で音源をダウンロードされて使われてるらしい。(そういうのは楽器演奏をサンプリング録音して鍵盤に対応させて再生できるようにしてるようだ)

そこでクラリネット音源をてにいれたからって、中学の部活でクラリネットされてたからって、このレベルでわずかな息遣いの揺らぎからアーティキュレーションのリアルさまでサラッと再現、感性で遊ぶってこういうことでしょうか。

 

こっちはJAZZアドリブ。JAZZは奏者の数だけアドリブが存在すると言っても過言ではない。そこで耳コピしたからってセッションのサウンドを楽器ごとに完コピ。すごい。このテナーサックスのリアリティが、本物よりも本物に迫ってる。

 

こっちもセッション。一人ドラムが………といいつつ絶対楽しんでるに違いない。

 

 

話が横に逸れた。

さて、CDのお取り扱い店は下記のようになっており、それぞれ通販または店頭販売で対応されている。それぞれに特典が異なっているのでご確認ください。特典の在庫は、多分予約の先着順です。

Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/B0CV52P75H/

楽天楽天ブックス: 【楽天ブックス限定先着特典】Fantasia(L判ブロマイド) - ござ - 4582552480425 : CD

セブンネット:https://7net.omni7.jp/detail/1301548469

TOWER RECORDSござ/Fantasia

HMVFantasia : ござ | HMV&BOOKS online - EM-37

 

《収録内容》
※曲順未定
Chopin Syndrome
幻想即興曲
悲愴
リベルタンゴ
ミックスナッツ
森の出来事
大きな古時計
空の陰影
そして鐘が鳴る
Tank!
トロイメライ

(Amazonのサイトより)

 

 

トロイメライから読み解くござさんアレンジの謎

さて、再びトロイメライのツイートを貼る。なぜならこの曲はござさんのアレンジの歴史そのものでもあるからだ。

 

つまりこのアレンジが原型と思われる。

 

さらに楽譜も販売されている。ちなみにEnVisionアルバムからの楽譜集よりずっと前に、ござさんが仕事の傍らまとめられた楽譜である。ほんと仕事の傍らとは思えない世界観の究めっぷりですごいですね………(語彙力)

【楽譜】トロイメライ / シューマン ジャズバラードアレンジ / ロベルト・シューマン (ピアノソロ / 中級) - Piascore 楽譜ストア

 

そしてそれらの、以前まとめられた楽譜は13編もある。どれもござさんのこだわりと思いが詰まった珠玉のアレンジばかり。いかがですか。

 

そこで、これらのアレンジは一見優しそうに見えてものすごく難しい。自分が素人だからなのもあるがこれよりずっと取り掛かりやすい月刊ピアノの楽譜でさえ、自分はちっとも習得できない。

なぜなのか?(そりゃ君が素人でヘタだからやろwwという野次馬のツッコミは放置します)

 

指運びが難しい。

リズムも難解。

でもそれだけではなくて、上のほうでも述べたがござさんが操る和音が難しいのだと思う。ピアノを習ってきた初期の教本でおなじみの和音たちは全く影をひそめて、「なんでそこでそう来る??そこはこうやろ???」っていう展開ばかりで、脳がバグるというか本能的に拒否ってる気がする。

「それはクラシックの定番展開をイメージしてるからやで、ござさんの使うのはJAZZの和音やから展開がまた違うんやでwww」

というツッコミもありそうだが、でもJAZZアレンジにしても、YoutubeとかCDで聴くスタンダードJAZZの演奏とは何かが違う。

何が違うってそれはわかんない。それがわかってたらとっくに自分もJAZZアレンジ弾けてますよ、わかんないので困ってるんだ。

そこでだ、界隈の某有識者のHさんから助言をいただいて推測してみたが、

「(いろいろな曲をJAZZアレンジに読み替えて)さらにござさんならではの和音展開にしてるからこそ、耳慣れない独特の響きになってて、それこそが魅力」

なのだそうだ。

ふうん??????

だから、ぱっと見では覚えられないのか。

 

この独特な和音使いこそ、

ござさんのピアノの特色。

ござさんのピアノを聴く醍醐味。

「ござさんのピアノでないとなんか違うな?」ってなって満足できなくなる要因の、正体ということか。

聴衆を引き寄せる問答無用の説得力。

惹きつけて離さない強靭な引力。

すると、このござさんならではの和音使いは、ござさんが広い芸術の海を泳ぎ切っていくなかでの切り札になるだろう。伝家の宝刀ともいう。

 

ござさんの演奏するピアノ、ござさんの編集された楽譜から、ありがちな和音が聞こえて来たことが未だかつてあっただろうか、いやない(反語)。

そういう意味ではクラシック曲を弾いていてもなんらかの手心を加えてござさんふうに読み替えている気がする(詳しくは知らないけど)。

ほんと全く油断ならない。

 

 

大きな古時計の歴史

今回のアルバム曲の中で、トロイメライと並んでござさんのアレンジの歴史をいろどってきた曲に、大きな古時計がある。

そしてまたしても黙っていることができないござさん。ほんと、箝口令とは……?

 

このアレンジもまた遡ればここに行き当たる。そして楽譜もこのときすでに発売されている。この時代、すでにござさんの描く音楽の世界は大体完成されていたということもできる。

 

さらにござさんの独特な和音についての解説動画。

ちょっと疑問なんですが、自分はピアノ習ってて小学六年でやめましたけど、それまでにこういう内声とか和音の工夫って言う指導はピアノ教室ではやらなかったんですけど???個人のピアノ教室へ通ってましたけどね、バイエルとかソナタとかソナチネツェルニー等の教本しかやらなかったんですけどね。この和音を工夫して自分なりに曲の表現を変えるとかいうことはやらなかったし、知識を仕入れとけばござさんのいうアレンジを弾くのに今ここまで悩むこともなかったんですけど。

なんでなん?(わからない)

 

その後もござさんからは月刊ピアノの連載シリーズで三つのアレンジが提唱されている。それぞれに平易で短く素人でも挑戦できるアレンジとなっている。

月刊Piano 2020年10月号「ござさんの All that Goza's Piano Arrange」第10回 大きな古時計(ラヴェル風) - YouTube

月刊Piano 2020年11月号「ござさんの All that Goza's Piano Arrange」第11回 大きな古時計(ジャズ・バラード風) - YouTube

月刊Piano 2020年12月号「ござさんの All that Goza's Piano Arrange」第12回 大きな古時計(80年代AOR風) - YouTube

 

また、現在毎週の生配信の冒頭ムービーのBGMとしてござさんの演奏が毎回流れてるのは皆さま周知のことと存じます。

おまけで、ストピ動画にも大きな古時計アレンジがある。この動画の前半が、ござさんによるアレンジ演奏である。この動画が好きすぎて、自分はもしこの動画がカセットテープだったら間違いなく擦り切れていたであろう回数を聴き倒して、もうアレンジの展開も全部覚えてしまったくらい、大好きである。

【丸サ】演奏中にまさかの飛び入り!?けいちゃん&瀬戸一王さんと夢の連弾!!【大きな古時計】 - YouTube

 

編曲が古典的または有名な童謡とかが多いのは、童謡や民謡は主題が明快で、モチーフとしてアレンジしやすいとかいうことをいつかござさんは語られていた気がする。

それにだれでも聴けば知ってる曲で、挑戦しやすいこともあるだろう。

ござさんファンなら知らない人はいないであろう、ござさんと共に歩んできたアレンジがこのたびアルバムに収録されることになり、(いや自分は弾けないけど)感無量です。

ござさんのレパートリーが幅広すぎて、最初のアルバムEnVisionの曲を選ぶにあたって絶対悩まれたと思うんですね。でもこうして足跡を新たにされていくことで、ファンもまたござさんの活動をリアルタイムで追うことができてファン冥利に尽きる。

 

 

ござさんの詩的な世界

ござさんの作りだす独特な世界でもうひとつ特筆すべきは、言葉選びだろうか。ござさんの使う言語はピアノでありリハモというかアレンジ言語なので、日本語は第二言語だと思いますけど、曲の題名につけられる言葉が独創性にあふれてて、どんな曲だろう?って色々と想像が広がる。

 

まず最初にござの日ライブを開催するにあたり、アー写のロケ地に選んだのが旧古河邸っていう時点で独特のこだわりを感じる。

( ↓ この背景が旧古河邸)

 

※ついでに、アー写撮影時に収録したと思われるYoutube動画。背景に映る旧華族の邸が、和洋折衷でレトロな落ち着いた雰囲気を醸し出している。

 

また、介護職を辞めた当時(2020年2月当初)、どこにでかけてたのかをたずねられて「六義園です」と答え、ぜろいちさんに「おじいちゃんだな」とツッコミを入れられていたのもいい思い出です。

そんな思い出はさておき。今はこのアー写も差し替えられておりますので。

 

なにげなく切り取られた風景も絵画的で情緒がある。この、花がつぼみのところに趣を感じるのが日本の古典文学に通じるものを感じるのです。

 

そしてござの日ライブで初めて東京以外(大阪)に行くものの観光せずトンボ返りしてこの都立植物園に行き、「観光してきました!!」とのたまってたのは置いといて。

ござさんの目に入るのは自然物というか静かに植物と対話してる感じがします。

 

ネコも登場してみたり。去年の京都での桜音夜の帰りと思われ、後日の振り返り配信によれば、京都から西に電車で向かってみたそうで、ネコと坂道で有名な文学作品ゆかりの町尾道だそうな。

 

ござさんの使う言語はピアノであることは間違いないとして、でも第二言語の日本語にも、奥ゆかしさと洗練された意識を感じる。

含蓄に富んだ言葉遣いによって何か深いところの意味を示唆しているような表現だ。

森の出来事

空の陰影

そして鐘が鳴る

(オリジナル曲の曲名)

 

また1stアルバムの「夕さり」という曲も、古語に由来を取った古風な言い回しだ。

夕さり - YouTube

 

その言葉は古く万葉集にも見える。

玉かぎる夕さり来ればさつ人の弓月が岳に霞たなびく

 

また、古今和歌集 紀貫之の和歌の詞書にも夕さりの語がある。

雷鳴り(かんなり)の壺にめしたりける日、おほみきなどたうべて、雨のいたくふりければ、夕さりまではべりて、まかり出でけるをりに、さかづきをとりて

秋はぎの花をば雨にぬらせども君をばましてをしとこそ思へ  貫之

 

 

また、アルバム名の「Fantasia」は音楽では幻想曲というほどの意味である。

ござさんの作る世界はすべて幻想の世界ということか。いやいや幻想即興曲という、収録曲にちなんだ題名なのだとは思いますが。


 

でも幻想曲という単語自体も、ござさんのアレンジを的確に表現しているのではと思います。

配信ではほぼ全部即興アレンジだし、同じ曲でもその時によってアレンジが違うのでファンは毎回新鮮な表現を楽しめるし、ござさんも配信での即興が一番アレンジがアグレッシブで攻めてる感がある。

そしてそれらの表現は楽譜に残らないから毎回一期一会の表現をござさんとファンで共有していることになる。そういう意味で幻想。