この記事は7/31(日)の生配信についてです。
一週間以上遅れてる気がしますがそれは置いといて。
皆様におかれましては、暑い中とは存じますがいかがお過ごしでしょうか。
(こんな調子なのもきっと最初だけである)
最近パソコンが使えない間の手つかずだった宿題のことを書いていたので、続いてのんびりと生配信について書いている今日この頃でございます。
(↑ 過去の撮影)
ござさんもこの回の配信が終わった後、述べられておりました。
曲は勝手に頭に入っていくのに、昨日何やってたかってなると記憶にございませんになるのなんでなんだ
— ござ 🎹 (@gprza) 2022年7月31日
なるほど、
曲が聞こえちゃったら覚えちゃうんですね。
(コード進行とかを?)
それならTVのCMとかアニソンとかもラクラクですね。ニコ動とかでも覚えれますもんね。スーパーの呼び込み君とか電車の発車メロディ(?)もばっちりですよね。
………ちょっと何言ってるのかわかんないですね。
ふう。
今回の生配信はこんな感じでございました。
何かが違う…
(昼間やってたからというのは下で述べます。)
そう、FANTOM8さんの本体が見えるんである。
Roland - FANTOM Series | Synthesizer
上の公式ページにある通り、FANTOM8さんを背面から見ると赤いんである。
かっこよー。
よくある、シンセをライブ会場で演奏すると客席からは本体背部が見えるからそこにメーカーロゴがでっかく入って、カラーも派手、端子もたくさんついててロボットアニメっぽく見える(自分だけ?)やつである。
おまけ1:背面は見えないけどFANTOMさんの起動。暗闇で笑ってる感じがかっこよ。
ござハウス、かなり格好良くなりました。というか起動シークエンスかっこ良すぎる。 pic.twitter.com/zv8cyLIt6D
— ござ 🎹 (@gprza) 2020年10月7日
おまけ2:
この配信もどうでしょう?去年のハロウィンコラボ・登場人物全員コスプレ特典つき。
【gao × ぜろいち】2台ピアノコラボ - YouTube
FANTOM8さんの全体がよく映ってて、横のFA08さんと比べてもでっかいのがお判りいただけますでしょうか。(しかしこうしてみるとFA08さんは全体が真っ黒ですね)
ぜろいちさんの独特なアレンジと、gaoさんの爆笑トークにベテランを感じさせる演奏はさすがです。そして謎の作業中スペースには見たことのあるモールが下げられて、中からたまにスタッフさんが(以下略)
………見始めちゃって面白すぎて記事が進まないので、この辺にしときます(自粛)
目次:クリックで各項目へ飛べます
雰囲気が印象主義
さて、そろそろ真面目に書かないと怒られる。(誰にだ)
ござさんは、いつもは夜に分厚いカーテンをきっちり閉めて、背後から?か真上か、ライトに照らされて浮かぶようにピアノを弾いていた。
今日は眩しい午後の陽光が差し込む部屋。
たぶん薄い白いカーテンだけが光を遮るだけの、明るい雰囲気。
軽やかなふんわりした空気感。
秋じゃないから刻一刻と変わっていく陽の陰りというのは無かったけど、このカメラにあかるい光のバイアスかけた感じ。
イメージで言ったら印象主義の絵画に見られる光と影。
強烈な太陽の光がつくりだす、まぶしいくらいの色彩で描かれた主題。
(※画像リンク:クロード・モネ - Wikipedia )
各画像解説:散歩、日傘をさす女性 - Wikipedia
サン=ラザール駅 (モネ) - Wikipedia
The Cliff Walk at Pourville - Wikipedia
いつもの、夜の陰影に浮かぶござさんではなく、
自然光に照らされたござさんは鍵盤を操る手さばきもどこか軽やか。
オープニングで弾いてるのは夏影。
(そういえば夏影を自分はちょっと弾いたことがあったけど(もっとシンプルなアレンジで)、間違わないようにするので必死になりつつも、懐かしさを誘う曲だなあと思って音のタッチをそっと優しく弾いてみたような記憶がある。)
そんな優しいイメージの曲で始まりながらも、セリフも映像もないのに映画みたいに見てる人の心の奥にしみじみと訴えてくるような、確信的な説得力があるのだ。
ござさんの音色は暑い日の一服の清涼剤のように心に沁みわたる。
そんな涼やかなイメージの和歌を一緒に貼っておく。
風ふけば蓮の浮き葉に玉こえて涼しくなりぬ日ぐらしの声
夕されば蓮の浮き葉に風こえてうつしぞかふる露の白玉
(俊恵)
(参考画像:ハス - Wikipedia )
曇りなき青海の原を飛ぶ鳥のかげさへしるくてれる夏かな
(曾禰好忠 好忠集)
課題の進捗状況
夏休みの宿題:西洋音楽編といったところでしょうか。
西洋音楽史、結局民族音楽と一緒の方式で参考演奏音源を載せたまとめを作って音のイメージとセットで頭に入れよう作戦になりました。なんでも見つかるYouTubeに感謝 pic.twitter.com/yNYG6Vme7U
— ござ 🎹 (@gprza) 2022年7月25日
いわば時代背景を覚えればそれぞれの違いは見えてくるような気がする(素人考え)。
「いつ使うのかまったくわからない知識」と言われてましたが、こうやって一度まとめておけば、ござさんの言う通り「スマホからいつでも見れて便利」なのである。
長い人生いつどこで何の仕事が舞い込んでくるのかわからないし、できるときに着々と見えない貯金を作っている感じで有利だからいいと思う。個人事業主は仕事が来た時に応えられてこそだと思うので。
「曲が勝手に頭に入っていく」とは?
冒頭に貼った、今回の配信後のツイートから。
要するに1回聞いたら覚えれるってことでしょうか。
いい感じのコード進行とかは特に。
リズムとかベースラインも逐一聞き分けてそうですね。
それで早速コード進行のアレンジを考えてしまうから、コンビニに入ると買いたかった物をすぐ忘れて困ってるとか以前言われてたような……
同じ曲でも配信ではいつもアレンジが違う。それは当然その場で考えられているはずだし、曲順だってリクエストの順にランダムだけど自然につながるように演奏されている。
2年前の今頃、ネピサマ以降の9月から11月にかけてござさんの生配信は不定期であった。コラボ配信だったり、変わったyoutube動画があったり、また一人合奏配信とか社会人サークル配信とか色々あって楽しかったのだが、それでソロの生配信はもう廃止したんかしら……と、表立っては言えなかったけど自分は心中穏やかではなかった。
(なので11月以降まさかのスタジオからグラピ配信が始まって驚くやら嬉しいやら、音響も素晴らしくてあれはあれで幸せな空間だった)
その時代のハラハラ具合からすると、最近絶対に毎週生配信してくれるという見通しがついてきたので、自分はもう安心して縁側で煎茶でもすすりたい気分じゃよ、なあ?じいさんや~(ありゃ日本昔ばなしみたいだな?)
(というか、歴史区分でも江戸時代は安定安心の時代だから苦手だし)なんか自分はハラハラするところを本能的に探してる?のかもしれないけど。
なぜ絶対に毎週配信してくれるってわかるのか?
それはここのお題通りだからです。
きっとコンビニとか行かなくてもyoutubeで逐一色々な動画や音楽をチェックされているはず、それでアレンジの工夫とかしょっちゅう考えているはず。
勝手に曲が入ってくるのがインプット。
とすれば、しょっちゅうそれをアウトプットしてないと居られないということになる。理論上は。
という自然現象から、生配信はイベントがよほど立て込まない限り定期的にやってくださると思われます。
そのため自分は毎週やってくれる放送を聞きながら、のんびりと縁側でほっこり茶をしばいてるばあさんになっていたはずなのだが、結局生配信を聞くといつのまにかこれ書いてるのはどうしたことだ。
結局…?やっぱりその回の感想はその時しか書けないから、としか形容の仕様がない。
その回を逃すと同じ演奏は絶対にないとわかってるからかもしれない。
誰かへ届くサービス
そのジャンルだけ挙げてみてもアニソン(ジブリ)、J-POP(椎名林檎)、JAZZ(セッション風)、最新曲コーナー、合唱曲で学生向け、その他拾い切れてないクラシック枠やら昭和歌謡とかその他は全部ノーストップメドレーに網羅されていた。
何か奇をてらった曲ではなくシンプルでおなじみの選曲の中にこそ、ござさんのアレンジの真骨頂が思う存分発揮されている。
でもそれだけではない。
エリーゼのためにのアレンジが圧巻だったのは誰もが首肯するところだと思うが、あれはクラシックじゃなくてその前のJAZZアレンジが突っ走って止まらなくなってたからだと申し添えたい。
ラテン風のリズムにのって、また和音もラテン風?にすっかり書き換えられたエリーゼ。クラシックの原曲を高速の右手で自由に中間部を再現しながらこっそり転調しまくり。一言でいえば波乱万丈、劇画調。この曲といい悲愴といい、ござさんは古典派というかベートーベンに特別の思い入れでもあるのだろうか、youtube動画でも生配信でもこれらの曲には素晴らしいアレンジが多い気がする。
こういうクラシック聞くたびに、ござさんはクラシックなんて全然やってこなかったっすよ~~~?って言いながらも、じっさいは相当な量の練習を(ショパンのエチュード弾ける事からも)小さいころからがっつりやり込んできてるはずだ。相当体にしみ込んでないとここまでいじれないだろと思う。(あっ曲は聞いたら覚えちゃうんだっけ……)
もっというならほんとにお馴染みの曲はジブリメドレーなんですけど。
日曜の午後の放送に、子供も聴いてる時間帯の演奏としてはぴったりの選択だったかもしれない。
ジブリ音楽は日本の伝統文化(当社比)。
老若男女みんな心の中の原風景として、ジブリの映像が流れてるはず。
細胞の一部、遺伝子を構成するパーツとして意識の中に組み込まれてるのだ。
でも今回の演奏ももちろんテンプレ通りではない。
魔女の宅急便の海の見える街は、キキの旅立ちと新しい街の出会いの場面。
港町の船が並ぶ中、カモメと一緒に飛ぶさまが弦のピチカートで軽快に表現された曲。
……のはずだけどござさんの指から生まれる華麗なアルペジオで冒頭は埋め尽くされている。原曲のわくわくするような爽やかな和音は残して。
ござさんによって饒舌に語られるストーリー。
原作映画はアニメーションと音楽、セリフで作品が語られていくのだが、
ござさんは第一言語がピアノなので、
映画の世界観もピアノで語る。
映画の作り込まれた背景画、生き生きした人物と猫のうごき、斬新な画角の視点…
作り手の魂のこもったそれらの表現をござさんは全部ピアノに込める。
より抒情的に、きらびやかに歌われる海の見える街。
雄大な夏の空を思い出す、あの夏へと、ふたたび。
壮大なスケールで構築されるもののけ姫のアシタカせっ記。
千と千尋のEDの、竪琴で歌われる曲は原曲の語りの呼吸までそのままに、やわらかい太陽の光に照らされながら、一音一音丁寧に歌詞の意味を反芻するかのように演奏されている。(このED曲を初めて映画で見たときは、自分はまだまだ人生経験のない若造で、歌い方も歌詞もなんとなくピンとこないなあ、ダサいって思っていた。なんというもったいないことだ)
生配信全編に言えるけど、原曲の形をどこかで残しながら、ござさんは自分なりの解釈、ストーリーをそれぞれの曲に付与している。
原曲を知っていたつもりでも、さらに記憶の奥の方に踏み込んで当時よりも鮮やかに原曲がよみがえる。いやさらに生き生きと、新しく曲がうごきだす。
ござさんの配信は同じ演奏はないし、何回聞いても飽きない。
理論はどうなってるのかは知らないが、自分にとって生配信の演奏は聴くたびに新しく感じる不思議な命をもっているのだ。
それぞれのスタイル
実質無尽蔵のレパートリーを持つござさんの生配信ですが、その分野は徹底してファンに忖度しておりあらゆるジャンル、あらゆる年代に分布しております。もし抜けてるところがあるとその部分は最後のノーストップメドレーで補完するくらい完璧です。聞いてると、どれかのジャンル、何かの曲は絶対知ってる曲はある、という具合に、ほぼ聞いてる人全員が何らかの形で楽しめる配信です。
そういう意味でコアな曲がないとか珍しいジャンルがないのかというと、そういう所も絶妙に埋めてくれるので全然心配いりません。万一ちょっと足りないかな?と思う分野があっても、前後2,3回ぶんの生配信を聞けばそういうファンの願望は解決されているはずなので心配無用です。
こうやって満遍なく弾いてるにもかかわらず演奏は本格的である。
要するに今回もみんな大好きウッドベースの音色でStandard JAZZをやってくれたのでした。個人的にはJAZZの時はいつもこれでやればいいのにって思う。(しかし配信中忙しいのにこれ以上注文付けられないけど)
左手でウォーキングベースとかやってるということは、右手で旋律を和音にする傍らドラム役もやってるんだろうか?ますます忙しそう。
JAZZはPOPSともクラシックとも、コードとかが色々違う。
気が付いたらエリーゼのためにが勢いでJAZZかラテン風か、すごいことになっていた。
古典派時代の貴族のエリーゼじゃなくて、カリブ海の南国の太陽の下、ラテンの血を受け継ぎ情熱的に生きるエリーゼ……みたいな感じ?
※ござさんのストピ動画リンクも貼っておきます。
・【ピアノ】突然の「エリーゼのために」リクエスト・・・をその場で超大作メドレーにして返す! - YouTube
・【都庁】ベートーヴェンメドレー弾いたら外国の方に話しかけられた! - YouTube
………話がそれた。
演奏を生で、その場で聴くのが1番音をダイレクトに感じられるのは分かってる。
夏の夜、海辺や夜景を眺めながらのドライブにシティ・ポップ。
花火大会を見ながらjittarinnの夏祭り。
夏休み、子供と一緒に聞くのにぴったりなジブリ。
合唱曲といえばコンクール。
JAZZバーとかではJAZZが大人な雰囲気を醸し出す。
それぞれのシチュエーションを最適に演出してくれるのもまた音楽だからだ。
しかし。いつでも誰でもみんな音楽を生で楽しめるわけではない。
また、推しの生演奏を希望する人が全員聴けるわけでもない(生演奏会場には往々にして定員という縛りが存在するから、無制限に希望者全員を入れるわけにはいかないからだ。)
というわけで、例えば今回のござさんの久しぶりにやってくれたウッドベースの一人JAZZトリオ?演奏。これなんかJAZZクラブでやってくれたら雰囲気最高、実際にベースとドラムの人とセッションしてくれたらござさんのアドリブも多分最高潮で絶対かっこいいだろうな、という想像はつく。
しかし需要と供給は一致しない。じっさいにJAZZクラブで生演奏してくれる機会があったとしてそんな気軽に自分は聴きに行けなかったりする。
生演奏の方がかっこいいのはわかりきっている。
しかし自分にとっては、ござさんの音楽は正装していく晴れの舞台を見物するよりも、普段の生活のなかにいてくれるものなのだ。
いつもの作業の傍ら、BGMとしてずっと聴いていられる音楽。
いや?
実際正装して聴きに行く晴れの舞台の演奏レベルなのに、毎週普段の作業しながら聴ける稀有なチャンネル、といった方が正しいかも。
家が、普段の生活の場所が、演奏を流せば、イヤホンで聴けばいつでも本番の舞台を眺める一等の客席になる。
いろんな応援スタイルがあると思うけど、自分にできる応援はこういう方法だということだ。
住んでるところがもっと気軽にござさんの演奏聴きに行けるところだったら良かったが、今の暮らしの中で自分なりに応援するのが自分には合っている。と思う。