ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

感無量の境地

 

当初この部屋は、ついったらんどには140字の規制があったから、書ききれないからこのブログを開設しただけで、しょせん好きな事をつぶやいてるだけなのだけど。

書ききれないくらい衝動的にいろいろ浮かんできた最初のきっかけはやっぱり、ござさんの当時の現状と自分のイメージがあまりにも乖離していたからだと思う。

 

自分がござさんを知ったのはこの動画だった。見つけたのは2020.2.28のことだった。

 

www.youtube.com

 

その頃ストリートピアノの動画がたくさん投稿されていたけど、色褪せて擦り切れたキャップにユニクロのダウンを着込んで、サングラスにマスク……あっそうか、どっかの音大の教授なんやな(当時自分は音大の信者だった)、でも若いな、有名な人かな、顔出しNGなんかしら??と思っていた。

生配信でもペンギンマスク、その後もキャップにマスクにサングラスで配信されていたからやっぱなんか有名人なのかと思いきや。

 

あろうことか本業はほかにあってピアノは趣味だという(その時には仕事は辞めていたそうだが、でも10年仕事しながらピアノ弾いてたという意味になる)。

ていうか仕事は介護職だったそうだが、残業が無くてピアノと両立できるという意味でその職場を選んだとのこと。

もう何からツッコミ入れたらいいのかわからなかった。

ただあらゆる意味で強烈に違和感というか憤りしかなくて気づいたらブログを10本くらい書いていた。

将来ござさんの活動がどうなっていくのか、コロナウイルスの流行とちょうど重なってまったく先が見えなかった。生配信は単にござさんの部屋でサングラスとキャップかぶり、何なら洗濯物も干しててあー家事きっちりやってるんだーって思って……

違うー!

そうじゃないんだ、そんな自分の部屋で籠って、ネットに配信してるとはいえ、ひっそりリスナー向けに放送してる場合じゃないやろー!

このピアノはもっとたくさんのお客さんを前にきらびやかなスポットライト浴びたところで演奏するべきやー!人類の至宝がこんなところに埋もれてるとかありえないー!

というわけでこのブログを書くに至ったわけで。

 

 

そこから紆余曲折を経て、音楽活動を専業にされて今に至りますが。

ござさんが音楽的に目指してるところはどこなんだろう。

自分はただ……

ござさんのピアノをもっとたくさんの人に知ってもらいたい、

その演奏をもっとたくさんの人に聞いてほしい、

その一心でこの部屋で書くようになった。

根本的にはTwitterのつぶやき代わりだったけどこうなったら絶好の宣伝ツールになるということに気づいたので。

 

でもござさんは宣伝を目的として弾いてるんじゃないだろう。

楽しいからピアノ弾くんだし、

色々アレンジしてみるのが楽しいから生配信やってるんだろう。

何よりも、リスナーの皆さんのリクエストに応えたくて、その一心でやってるように見える。

 

コンサートの舞台に立つのも根本的にスタンスは変わらないだろう。

それが大舞台であればあるほど、解放される真の姿がスケールが大きくなっているようには感じたけど。(フジロックの話聞いてそんなふうに思った。)

 

自分の持てる音楽の世界、それだけを手に携えて常に挑戦の姿勢を崩さない。

真摯に向き合い、妥協せず、音楽の持てる可能性に賭けている。

 

そういう意味ではもう夢に見た演奏は叶っているのでは、夢見た舞台にはもう立てているのでは、と言えるのかもしれない。でもその夢見た舞台というのはファンの自分から見た一方的な願望で、ござさんの目指してる地点はまた別なのかもしれない。

 

というか目指してる地点なんてそもそも無いのかもしれない。

そんな地点には永遠に到達し得ないのかもしれない。

ゴールなんて見えないから面白い、それが音楽。

一生そうやって試行錯誤しながら、現れては消える幻影を追い求めていくのだろう。

 

自分らファンはその過程を生配信で垣間見ている。

ござさんは音楽のあらゆる可能性を除外しないから、音の実体は揺らいでいて同じ顔を見せない。

まるで追っては消える蜃気楼のように。

 

自分がこの部屋で発作的に叫びたかったことは大体書き尽くしたので(でも三年半かかってるな)、もう役割は終わったのかもしれないと思ったため一か月くらい?書くのをやめていた。

しかしござさんは全然終着点についたとは思ってないと思う。

自分も終着点が見えたとは全然思わない。

 

CDアルバムとかアレンジ曲の編曲とか、そういう実績はできたけど、でも単に客観的な物差しでしかない。

ござさんのアンテナはもっと多次元に張られていてあらゆる角度で吸収され、また思いもよらない表現で発信されていく(そしてちょっとした遊び心がいつも潜んでいる)。

 

ござさんが晴れ姿で檜舞台に立つところ。

ある意味それは実現された。

 

でもござさんの考える檜舞台、それはもっと別の世界にもあるはずだ。

ござさんが追い求める音楽に果てはないから。