ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

8/20の生配信

 

残暑厳しい中、皆様いかがお過ごしでしょうか?というか東北とか北海道で35℃以上という異常事態になってるので、日ごろ猛暑に慣れてない人たちは無理されませんように…。(学校が休校になったとは聞いた)

 

自分は個人的には夏を満喫したんだけど、8月上旬に北海道行ったものの土地勘なくて十分楽しめなかった気はする。

周りに何もない中まっすぐ伸びる水平線とか、地平線。それと空しかない世界。

人間などという塵以下の存在には到底制御できない大きな見えない力……人類には止められない偉大なる自然の力。生態系のありのままの世界を体験できるかなと思っていた。

そういう地域に足を延ばせず、自分は不完全燃焼だった。

 

自分で撮れなかったけどこういうところで撮りたかったていう写真を拝借する。

 

次北海道に行ったとき(あるのか)は絶対こういうところに行くぞー!ていうか、北海道また絶対行くぞー!(個人的に消化不良のままの心の叫び)

季節的なつぶやきはここまでにして。

 

この記事のお題は8/20のござさんの生配信がすごかった件について。そのひとことで終わりなのだけど、もうちょい勝手に語りたい。

 

目次:クリックで各項目へ飛べます

 

Youtube生配信はずっと聴いてたものの、ここ2か月くらい仕事が忙しくなってゆっくり考えてる余裕がなかった。聞いてるのだけど感情が死んでたというか。

しかしやっとお盆も終わってゆっくり聴き込む時間もできたし、仕事も忙しいなりに慣れて来た(のが良いのかはともかく)。

そこで、性懲りもなくござさんのピアノのことをまた書こうと思う。

 

音楽の本質

音楽を創作する側の主張。

 

なるほど?

じゃあ聴く側としては?

クラシックなら、~時代とか~派とか、果ては~版やら指揮者による解釈やら…

それとか、色んな音楽のジャンルとかなんとかそんな垣根を超えて、

理屈で考えずに感じろってことですね!?

 

それは暴論だとしても。

音楽のジャンルとか作曲者による個性とかは厳然と存在するとして。

それは言語と同じで。ていうかござさんにとって音楽は言語だから。

 

先入観とか理屈に囚われずにまず音楽を聴いてほしいってことなんだな、たぶん。音楽を創造する立場の人としては。ツイートの言葉を解釈するとそうなる。

というか、いろんな知識をもつ聴衆がいるのを前提とした難解な音楽を提供するべきではない、という意味かもしれない。

 

好きな音楽には本能が反応する。

理性が、こういう音楽を聞かなきゃ、とか言ってきても関係ない。

理屈で、この曲の聴きどころはここってわかってても、どうでもいい。

原始的とも言うべき律動は、大地を揺るがす咆哮のように魂の叫びとなって呼応する。

 

自分の場合は、好きな音楽はござさんのピアノ。

ござさんが弾いてくれるからこそ、その曲が好きになる。だから生配信も絶対聴く。都合つかなくてアーカイブになっても。

だから生配信で弾いてくれる曲は全部好き(極論)。

 

 

生配信の衝撃

このブログの初期に同様な題名の記事書いたけど廻りまわって戻って来た感がある。

ネット生配信の衝撃 - ござさんの魅力を語る部屋

懐かしいな!書いてる内容、今もそのまま変わんないし!

(いいんか?)

(いいんじゃない?現実をそのまま描写してるだけなんだから……)

今回の記事で書いてるのは2023/8/20の生配信です。


元々好きな曲を弾いてくれるから、ピアノ聞くのか?

いや自分は前項のとおりござさんが弾いてくれるからこそ配信を、ピアノを聴くのだ。

 

ボカロの謎

今回の配信でいえば、もともと自分が好きな曲を上げるとしたら?

強風オールバックのシンプルなAメロBメロも曲のイメージ通り小学生ぽくて好きだったのですが。しかしござさんはシンプルなはずの伴奏に4つ打ちビートの左手をねじ込み、サビはさらに加速し、ボーカルの歌いまわしやら最後のユニゾンのキメやら盛り込んで、ハメを外して 豪華になっている。はっきり言って楽しすぎる。

ござさんがボカロやる時点で大事なネジが外れ、理性を締める箍がどっかに行くのはお約束だが、どれも原曲を超えてて、かつ原曲に迫ってる。どっちやねんていう矛盾ぶりだがしかしそれが現実だ。

ボカロだから原曲は打ち込み演奏の、歌も人工音声なのだけどござさんのピアノはそこに計算できない生命力を付加してるというか、本物の歌に限りなく肉薄してるというか。

もっと言えば。

アコースティックな楽器、例えば管楽器で言えばサキソフォン=サックス、弦楽器ならヴァイオリンは最も人の肉声に近い波形の音と言われてるんだが、ござさんのピアノはそれらの実在する音色をも凌駕してリアリティをつきつけてくる。

計算できない感情みたいなのを織り込んでくるのだ。

(それはコード進行の設計による裏付けがあるはずだけどこの記事ではそういう理論はスルーして飛ばす。なぜなら書いてる自分は素人なので)

 

 

感情の発露

最も感情を載せた音楽は演歌、ということでござさんの8/20配信の冒頭は演歌で幕を開けた。

え?演歌?

いつも最初のイントロの2曲と、初めのメドレーは耳になじむ癒し系の素敵でオシャレなアレンジメドレーなのに?……どうしたんですかござさん、なんか変なものでも食べましたか……?

いやこれがござさんの通常運転なのだった。むしろノリにノッてたというべきだった。

夏だから?

次の週にはスタクラが、また秋に新しいイベント出演も告知されて練習にもいよいよ磨きがかかってたから?

とにかく何だか知らないか配信の冒頭から、ござさんのメーターは数値が最大を振り切っていた。測定するとエラーが出てスケール機器が爆発するやつだ(どっかのドラゴンボールで見たな。)

 

演歌こそ、昭和の耐えて忍ぶ世相を反映している。

昭和の時代を生き抜いてきたひとたちを介護施設でお世話してきたござさんが、そのジャンルに詳しいのもうなずける。数値では表現できない感情を乗せた歌は、ござさんのピアノがもっとも映えるといっていいのでは(持論)?こぶしをきかせるとかいう概念のみで表現されるにしては、あまりにも感情に任せすぎた決めどころが、ぴったりすぎるほどピアノに嵌まる。

※しかしござさんは勢いとかイメージでやってるのではなく、確固たる理論がベースにある。

ただこれをもとに到達点に演歌のイメージを置くとして、即興で何でもできるのは、よっぽどこの動画からは想像もつかない膨大な発展形のアレンジパターンを掌中に納めてるからなのだろうけど。

 

 

ござさんがメドレーの最後に思い出そうとされてた曲もついでにリンクを貼っておこう。……1959年。古すぎるw( ペギー葉山/南国土佐を後にして - YouTube )

ボカロの箇所で頻繁に画像が固まったのは、鍵盤に注視してないで音とリズムを魂で感じろっていう意味だったし(断言)、ここの演歌のラストでもチャット欄が固まったけど、それは皆リクエスト投げてないで、昭和の懐かしい映画を面前に思い浮かべながら黙って聴いててってことだったんだね(断言)。

なんか謎の力が働く時ってありますよね(別にスピチュリアルな記事ではない)。

感情を込めるのにござさんには国境も時代も無い。と思いきや楽曲の構成は単純だから覚えやすい(むしろ間違えやすい)らしい。しかし昭和だからと言って古すぎるだろ!とチャット欄にはツッコミが散見されながらも、ござさんのピアノの語りには誰もが唸って静かになる……ことはなくさらにリクエストは盛り上がるのだったwww

※この生配信で、トーク時に実際の介護施設での思い出を語られている。
ピアノ配信リクエスト募集中! 2021/06/16 - YouTube

※このツイキャスはまるごと思い出話の雑談である。同様に2021年6月末の配信。
ちょっと雑談放送 - ござ 🎹 (@gprza) - TwitCasting

ござさんは楽曲に対して正面から向き合い、その曲の背景とか時代とか置いといて正直にそこに感情をのせていく。

だから聞いてる自分も正面から楽曲に向き合って、どれも名曲だったことに気づかされるのだ。

 

 

《懺悔の部屋ーークラシックコーナー》

宇多田ヒカルは自分のあまり楽しくなかった若者時代をリアルで思い出すのでパス。

しかし名曲ぞろいなので素晴らしい演奏とレア曲のリクエストを画面越しに眺めて楽しむに止めたい。

 

というかクラシック曲って言われてピアノ曲に限定されなかった場合、脊髄反射みたいに自分は好き勝手にリクエストを投げ始めるのですが、ここでちょっと懺悔しときます。

ござさんのレパートリーは2500曲を超えてるのは確実だと思いますが、それだけにレア曲=滅多に弾かない曲は物理的に記憶から去っていくそうなので、リクエストすることでレア曲の維持に努めたいと思ってる。しかしそんなレア曲をリクできるのは自分の場合クラシック曲しかない。他分野は全くレア曲が分からないから。

というわけでクラシック曲の自分が思うレア曲をせっせとリクエストしている。

むしろレパートリー表にすら載ってない曲でも(似たジャンルの曲がレパートリーにあれば)「ひょっとしてこれもイケるんじゃないの」ってダメ元でリクを投げる。

そんな薄い紗の天幕越しにかすかに見える、みたいなわずかな接点を頼りにしながら、傍から見たら「何なんそれ」ってのばっかりをリクエストし、滝コメの流れを助長して、結局メドレーには拾われないという害悪しかないことばっかり最近やっててすいません(とここで懺悔する)。

これからは脊髄反射はやめて静かにメドレーを静観することに努めます。しかしメドレーがすごいと結局リクエストしてしまう可能性は否定できない(どっちやねん)。

 

んー、クラシックメドレーですか?

他のジャンルの踏み外しぶりに比べたら品行方正で……

もっと放送規制ギリギリみたいなノリのめっちゃすごいのとか、

もっと突っ走ったやつとか、

うっとりする独奏が入る曲とか、

色々あるやろってツッコミしかないですね……

でも月光とかいろいろ混ざってて素敵でしたし、マゼッパをいきなり投げ込んできてラデッキーにシレっと脱出するし、威風堂々はおごそかで素晴らしかったしチャルダッシュの勢いが止まらなくてやっぱどの曲も楽しかったですけどね(じゃあツッコむな)。

 

狂乱の渦

そもそも演歌から始まったこの配信自体が、狂乱の宴と化していたのだが、時間がたつにつれて、どの曲も勢いが止まらないようす。

 

そして、いつもは2時間の配信のうち最後の30分くらいを自由なノーストップメドレーとしてジャンルを固定せず無言で弾くコーナーとされている。而して配信も1時間20分を過ぎた頃、ござさんは

「宴もたけなわですが」

とやりはじめた。それは、お時間も早いですが最後のメドレーとさせていただいて…という最後のメドレーの合図だ。

ん?いつもよりも10分、いや15分は早くないですか?早めに切り上げて次の日リハとか何かに備えたい予定があるんでしょうか?

と真面目に心配した自分が愚かでした。ええ、すっかり忘れてました。ござさんはリハとかでも「休憩で~す」って言われたら即座に「ピアノ弾いてていいですか?」って聞いて多分返事を待たずにピアノ弾き始める人種だったということを。

 

"最近けっこう弾かないとピアノ弾いた気にならない。

今日も、まだまだ弾いたうちには入らないので。

やばいですね、ピアノ中毒みたいになってますけども。"

 

名言過ぎてそのまま引用させていただきました。

ピアノ中毒?

アレですね、ピアノから離れると禁断症状が出て落ち着かなくなってソワソワと挙動不審になるやつですか。

ソワソワしてたかどうかは知りませんが、京都の平安神宮コンサート後に旅行とか行かれててピアノから離れてたと思われる日々の後の様子がこんなですしね。

 

 

生き急ぐみたいに、ピアノとの時間を惜しむというか貪るように。

ストップスイッチもブレーキもどこかに置き忘れてきたござさん。

過熱する一方のリズムと熱狂を煽るコード進行(たぶん)。旋風の渦中にいるござさんの巻き起こすムーブになすすべもなく巻き込まれていく自分らリスナー。ジェットコースターならまだ台座に拘束具があるからいいけど、そういうんじゃなくてただ着のみ着のままで抗えない吸引力に引きずり込まれるような勢い。

でも不思議と恐怖は感じない。勢いのままどこまでも振り切ってほしい。

 

ござさんは?

ほんとはこの時間がいつも一番楽しいのに違いない。

何のお題もなく、テーマにも縛られず自由に弾いていていい時間。

聴いててもファンとしても思う、この最後のメドレーが一番ござさんが楽しそう、アレンジも群を抜いてアイデアがおもしろく、ウィットに富んでて、疾走感にあふれ、またいっそう情緒豊かに演奏されたりもする。

というかクラシック曲以外はござさんの配信を聴いて覚えた曲ばっかりが並んでる自分から見ると、これを聴いてるファンの方々のほうがすごいとしか言いようがないけど…

この古今東西から集められてきた珠玉の名曲ともいうべきあらゆるジャンルの曲を、メドレーで耳にするやいなや曲を当ててる。なんでそんなの知ってるんだというレベルの曲までくまなくイントロダッシュで曲名を言ってる人がいる。しかも歌詞とかメロディもスラスラ出てきてる人もいる。

すごくない?自分はもはやそのチャット欄を見物にきてる観客となり果ててる。

リクエストされてる曲もよくござさんのレパートリーを把握されてるなーっというものばかり。

そのレパートリー全体を手中に納め、自由に操るござさん本人がすごいのは論をまたないとして、聴いてる人たちもただ者ではない。

何者だおぬし、さてはどこかの名のある山の主だな…?(あれなんの台詞だっけ)

 

 

ノンストップメドレーだけはいつも必聴コンテンツ。ござさんも一番楽しみなようだけどファンの自分も一番楽しみ。

「宴もたけなわではございますが」って言われてあー最後のコーナーなんやなって思って寂しいけどちっとも悲しくはない。そこが一番のききどころだから。

しいて言えば。

Blue bossaとか、 L-O-V-EといったボサノバとかJAZZ曲もアドリブがすごかった。しかしハミングがきこえるという曲が一番アドリブがかっこよかった。異論は認めない。疾走するベースライン、すごすぎる。

Summerもアクセント?がいつもと違っててそこがspiceになってるというか、アイデアが変わってて、新鮮。

自分はクックロビン音頭を推したいけど。今の季節にぴったりですよね盆踊りの季節に(え?違う?)これも演歌と一緒で日本民謡のくくりですよね?(違う?)

いやいや満場一致で推し曲はラジオ体操でしょ、今の季節にぴったり……そうじゃなくて。これをJAZZアレンジと言ってしまうとどっかからツッコミが入るかもしれないのであくまでSwing JAZZふう、後半はブルースふうアレンジとでもしておこう。JAZZふうにリズムを崩したラジオ体操、だれもこのアレンジでは体操できない。このノリで別のダンスが始まりそうだけど。

 

………ちょっと何いってんのか分かんない?

そうですね書けば書くほど支離滅裂。自分でも何言ってんのか分かんない。

やっぱござさんの生配信は聴かないとわからない、聴くに限る。聴いてみてそれぞれ一人ずつ違う印象をもつ、それがござさんの生配信だと思うな……

少なくとも知らない曲が大部分の人も多いと思う。それだけに曲名リストは必携の書ではあるが、では曲名を見たらこの配信の全容を把握できたのかというとそれは木を見て森を見ず、というものだ。

その曲名でどんなアレンジになってるのかは蓋を開けるまでわからないし、また前後の繋がりでどういうメドレーになってるのかというのも聴いてみないとその統一感は把握できない。

 

聴く人にいつでも新鮮な驚きを与えてくれる生粋のエンターテイナー、ござさん。

しかもそのコンテンツをいろんな分野の人で作ってるのではなく演奏アレンジから配信のエンジニア的分野まで全部一人で自己完結。

 

そんな生配信なのになぜかいつも新しい演奏。

これだけ過去の配信にさかのぼって全部聴き込んでみても、なおかつござさんの演奏はいつも新しい。

どういうふうに新しいのか?

それは聴いてみて各々が直接感じてみればいいのではないだろうか。