ござさんの魅力を語る部屋

ピアニストござさんについて、熱く語ります

新旧ジブリメドレーの変遷

 

それは遡ること二日前。

 

8/11(金)は山の日、世間はお盆休みに入ろうとするころ。

最近恒例となった、突発の無言練習ツイキャスが始まったのであった。

自分はリアタイはできてなかったけど、この中でオケ音源に合わせたジブリメドレーが演奏されてたということを、後日小耳に挟んだ。

 

 

ここで、さらに遡ること3年半前。

最初開催されるはずだった2020年のござの日の中止まで遡る。

その時の経緯はござさんご自身がブログで語られているので直接お読みになってください。

 

自分はこの時ライブが中止になったという事実だけを客観的に述べておく。ござさんの気持ちは他の誰にも推し量ることはできないし。

ここに短く書かれてますけどね、腹いせしたくなるくらいの憤りがあったことは。

 

特別デーとか、スーパーのイベントか何かか?みたいにサラッと書いてるけど……

ござさんはどこかに叩きつけたくなる気持ちをのどの奥に飲み込んで、ピアノに全部ぶつけたんやな、と自分は解釈した。

 

それならということで、この時自分もどこにも持って行きようがなかった気持ちを黙って懐に仕舞いこんだ。こればっかりは誰も悪くない、全部コロナのせい。

(確か自分は、ここに至ってどうしてもなんかつぶやきたくなり、気づいたらTwitter IDを取っていた。矢も楯もたまらなくなって。しかし140字の制限を知らなかったので絶対収まるわけもなく、その後このブログ部屋を開した経緯を思い出した。誰かに聞いてもらいたいわけでもなく、でも黙ってるのはつらかった…のかな。)

………そんな当時の思い出はともかく。

 

 

この記事の冒頭に掲げた8/11の突発練習ツイキャス、全部は見れてないので、小耳に挟んだジブリメドレーを取り急ぎ聴いてみた。

確かに。

オケ音源といい、曲目といい、ほぼ、ちょっと特別デーのすごいジブリメドレーと一緒だ。

 

なんでこれをまた持ち出してきたのかは分からない。

個人的には、8月末のスタクラで菊池さんと出演するときの演目にジブリメドレーとしてこれを(配信ないから)使おうとされてたのかもしれない、と思った。それで、急遽スタクラが配信のみのイベントになったので、この演目もふたたびお蔵入りすることになったのだろうか?と邪推してみるのだった。

 

さらに個人的にいえば、自分はちょっと特別デーのジブリメドレーはジブリ自体が大好きだからたまに見に行ってたものの、上記のような当時のいきさつをまざまざと思い出すので気分は複雑だった。

(※このツイキャスはメンバーシップ限定動画です。新しくメンバーになられた方は、youtubeチャンネルのコミュニティ欄を遡ると、限定動画の合言葉が書かれてるのでそれを手掛かりにご覧ください)

この40~50分間のツイキャスとともに同日配信されたYoutube放送も、腹いせというテーマにふさわしく、熱い魂を隠すことなくぶつけられている感じで気迫がこもってて大好きではあるのだけど。それにしたって、ピアノ弾いてるござさんの、ペンギンマスクの下に隠された気持ちを推し量ると複雑な気持ちにならざるを得なかった。

 

 

しかし今回なつかしいメドレーを弾いてくれたので、ひさしぶりにちょっと特別デーのツイキャスを見に行ってみた。

文字通り特別というだけあり、当時というかその頃からずっと自分の中では一等豪華な思い出、すばらしい趣を加えられてきらきらしく彩られた配信というイメージがあった。

でも今回8/11のを聴いたらやっぱ現在の演奏が群を抜いてというか別人なんですかっていうくらい自分にとっては眩しく様変わりしてて、もう昔の配信にはもどれなくなるという体質になってしまっていた。何それ、非常に戸惑うんですけど。自分でもそんなつもりじゃないんだけど。昔のござさんも全部その歴史を含めて大好きなのに。

という、自分の中で大きな矛盾を抱えて説明できない状況ではあるが、とにかく8/11のジブリメドレーはすごい。(最近のいつものYoutube配信が毎回すごいのは論を俟たない)

 

すごいとかいう単語で片づけるとすごいで終わってしまうので。

 

 

※ちなみにオケ音源はそれだけですごいのでそこは異論はないですね?いいですか?オケ音源、つまり映画のサントラ音源をそのまま使用し、そこにピアノ演奏を合わせた配信だったということだ。

さらにいうとござさんはオケの打ち込みもできるのだからストリングスと管打楽器を打ち込めばこの音源も自作は可能という論理にはなる。膨大な作業時間になりそうだけど。しかし、オケ音源はあくまでサントラ、実際の演奏の録音なのは間違いない。それは前回2020/4/20のちょっと特別デーのyoutube配信のトーク?かどこかで言われてたので。微妙なビブラートや残響、数値では設計できない倍音とかリアルでしか体験し得ない豊かな音楽表現がありありと感じられるこのオケ音源は明らかに映画で使われてた曲そのもの。

 

何が言いたいか、オケ音源を使ってるのだからそのオケ自体は言うまでもなく豪華ですばらしい。自分が8/11の演奏は群を抜いて特別!っていうのはそこじゃない。

オーケストラの映画のサントラは映画で流れてたそのままです。自分が映画のストーリーの中で感動しながら体験したあの音楽そのまま。

 

そのサントラは自分の中では一般的なメディア(=映画)で使われてる表現、つまりプレーンな状態。

そのオケ音源にござさんの感覚でここを強調したい!とかここをもっと豪華に装飾したい、隠れたベースラインとか裏旋律とかピックアップしてアピールしたいとかいうオプションを加えてみるという加工を経て、ござさん版に生まれ変わったという意味で8/11のツイキャス版は特別です。

 

メドレーの曲順とか選曲とかが前と比べてどうとかいうのは、実際こっちには楽譜もないしよくわからない。有識者じゃないし。

じゃあ何が違うのか。

ペンギンマスクじゃなくなって物理的障壁がなくなった。

電子ピアノが変わった。

音源ソフトも全然違う。

部屋も洋服も違う(え?そこじゃない?まあそれも含めて)

この後配信ソフトとかパソコンのメモリとかなんだっけグラフィックボードとか(って言われてたはず)を逐次刷新されて、配信機器の環境も劇的に改善した、はず。

 

っていう見た目に明らかに分かる点は数あれど。

やっぱ純粋に練習時間が激増して演奏自体が見るからに激変してる、ように見える。素人目に見ても一目で分かるくらい違う。

その結果なんていうんですか?上記のとおり、ござさんのイメージする通りのアレンジに、実際の演奏がやっと追いついてきたのではないだろうか。

単に伴奏、旋律をピアノでなぞるんじゃなく、それ以外のところ(って何ていうんですかね)を補う、または増幅することでたちまちござさんアレンジらしくなり、装いを新たにしてるっていうか。素晴らしい原曲がいっそう映えるというか。

前回のツイキャスとは比べものにならないくらい、独自のアレンジへの執念が違う。

ペンギンマスクっていう足枷から解かれて、自由に飛び回ってる手が印象的。

 

なんか抽象的すぎて分からない?

例えば。

8/11の1時間44分~の仕事はじめ(魔女の宅急便)。オケは旋律がマンドリン?か何かのトレモロで、それをピアノの右手だけで和音でトレモロやっててすごい。いやそれはペンギンマスクでもやってるが、和音の数が多くなってて豪華(だと思う)。

 

とにかく全編にわたって楽しそうなんですよね。それぞれの場面の情感あるふれる描写から可愛い曲の軽やかな表現まで単にピアノの技術がどうとかいうより(そんなの素人にわからないし)、ござさんが楽しそう。

楽しそうなござさん見てるのがファンの自分には一番幸せだし。

 

ファン個人としても豪華ジブリメドレーがこういう思いもよらない形でリニューアルされ、現在のござさん自身の手で刷新されて再び目前に現れたのは無上の喜びだ。

それにこのツイキャスは豪華であるうえにもうメンバー限定ではないから公開されてだれでも聴ける状態だし。しかしツイキャスの視聴者はYoutubeより少なそうだから、これを機に初見さんに見てもらいたいのだが初見さんがツイキャスからは入らないだろうなあ……と、余計なところで自分は気を揉むのだった。

実際聴いてみないと、ツイキャス配信のサムネには曲名や題名すら上がっていない。

今回のツイキャスは前半の1時間30分は通常のソロアレンジだし、ジブリメドレーと併せて、このツイキャスさえ見てくれればござさんの多様な才能は色々感じてもらえるのに。と、自分の無力さに歯噛みする………